<パッチワーク企画⑨>はぎれの中でもカラーの特徴を集めその他の同じモデルとの差別化、パープル系マルチカラーが集まったナップサック【1205】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2022年から年をまたいで2023年初頭も引き続き製作しています、<パッチワーク企画>のナップサック。

このたび、全4点中の3点目が完成しました。

1-2点目は、黒ベースのものでしたが、その後だんだんとカラーが入ってきました。

このたびも黒ベースの生地が裏地に一部ありますが、全体としては1つの特化したカラーのテイストに出来上がりました。

では、見る角度によるパッチワークの面の出方の違いをお楽しみいただければと思います。

角度によって少しずつ違う表情が退屈しない楽しさでもある、総合的にはパープル系のナップサックが明るいイメージで完成した

正面:<出来上がりサイズ>縦29cmx横34/47cmxマチ15cm。こちらがメインの正面(背中面)に決定。
背面:背中とくっつく面です。少し色がぼやけるので、メインは上の写真の方にしましたが、また別の表情です。
底面:複数の柄が密集部分。この面も階段やエスカレーターの上り下りの際には視線を集めることがあります。
右サイド:柄と無地がはっきりと分かれていてすっきりしています。
左サイド:「パープル系なのである」という主張がある側面。

全体としては、パープル系で出来上がったこちらのナップサックは、「青味の色」を意識して表地に集めたことで実現。

パッチワークにありがちな「基軸カラーの無さ」の解消です。

そして、巾着紐もご注目いただきたいのです。

2色使いになっているのは、グレーの方が生地が不足していて、やむなくモカグレーのような色も挟み込んだという理由からです。

その結果面白いバイカラーの巾着紐が出来上がっということです。

それぞれの生地の厚みが違ったので、両方に均等にするには1本の巾着紐の中で、バイカラーになるようにハギ目を作ったやり方を選択。

同じ色でそろえて作ると左右のショルダーがくっきり2色に分かれますが、そうはしなかったというところは、都度の判断の結果なのです。

では、裏面を見てみます。

まず、ひっくり返して、じっくりと両面をご覧いただきます。

裏面-背中に接しない方:上の方は黒ベース、下の方のピンク無地は、上の柄の中のお花の色にリンク。
裏面-背中と接する方:上の方は黒ベースの原色カラー柄。下の方は、葉っぱにリンクしたグリーン系が集結。

では、実際にバッグをオープンした時の風景をご紹介したいと思います。

上:背中から離れた方の面/下:背中に接する方の面。マルチカラーが均等にちりばめられた様子。
上:背中に接する方の面/下:背中から離れた方の面。上と別の方向から見てみました。

内側は、結構賑やかです。

1つのナップサックで各箇所に様々な表情があるのです。

あとがき

4点製作の後半の3点目でこのようにカラーの展開が豊富に出てきました。

次回の最終はまた違う種類のカラーの展開になります。

ここで登場生地の黒ベースの存在が終了になりますので、最後の4点目がいかに違った感じになるかもお楽しみにどうぞ。

いたって作りはシンプルなのに、パッチワークが集まったことでうまく全体を調和してくれる良さが生まれています。

このパーツの並べ方には賛否あるかもしれませんが、その時の精一杯のイメージを確かめながらこのように配置したものなのです(^-^)。

黒ベースの小花柄がマルチカラーの場合に思わず真っ黒の縫い糸を選んでしまうことへの冷静なる注意喚起【757】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、餅巾着というデザインのリュックを製作中。

その製作の中で、黒ベースのマルチカラーの小花が登場。

この時に使う縫い糸が思わず黒を選びがちです。

しかしながら、その出来栄えは。。

ということで、縫い糸が本当に黒を安易にチョイスしてしまってよいのかということの結果の縫った見た目の美しさの検証です。

片方は、真っ黒の糸で、もう片方はチャコールグレーの糸でやってみたいと思います。

黒VSグレーの糸で実験してみた結果の美しさはグレーに軍配が上がった事実

左:黒糸で縫う、右:グレー糸で縫う:本来長い生地で作るのですが、実験なので短めで試作です。

黒とグレーは結構近い色だと思いがちですが、この検証が別物であることを明らかにしてくれました。

こういったマルチカラーの場合「地」(柄の背景)が黒であってもその他の明るい色の割合も高く、真っ黒が浮いてしまうことがあるのです。

検証結果を見ていただくと、糸の美しい馴染み具合はどちらなのかが良く分かっていただけるかと思います。

検証結果:左側の黒糸は柄を遮断するような見た目、右側のグレー糸はマイルドで生地に馴染み美しいです。

過去の製作で、同じように黒ベースの鮮やかな原色カラーの花柄のプリント物の製作時に何度も黒ベースのマルチカラーの花柄柄に遭遇してきました。

その時も、グレーですべての部分を縫いました。

もし、左のように黒糸ですべての部分を縫うことを考えると出来上がりの感動が削がれるのです。

黒ベースなのだからと、黒糸をチョイスしがちですが実はグレーが正解です。

柄を活かしたいからかわいい柄を選択しているのであって、やはり柄を主役にしなければなりません。

ステッチはあくまで引き立て役、なじむような色を選ぶべきなのです。

黒だけに言えることではない、紺や焦げ茶も同様

黒は色の中で一番シャープで強い色だと言われるように、分かりやすいものでした。

ただ、同じように、焦げ茶や紺色くらいまでは黒と同じ性質も併せ持つということで、今回の事が同じように当てはまるようです。

このたびは、黒ではなくてグレーの糸を使用したのですが、もしグレーベースの明るい花柄の場合グレー同士でも糸が浮く場合はグレーのトーンを更に下げてあげることも場合によっては必要になってきます。

あとがき

さらに細かいことになると、糸の色の他には、「糸調子」も美しい見栄えに繋がるかと思います。

調子の悪い糸はどうしても良質に見えにくくなるので、糸調子の良し悪しも注視することがベースにあります。

出来上がりリュックを一目見た時の「わぁっ!」という感動は、こうした細かな部分の集結で出来がるのです(^-^)。