古着ワンピースのVネックへ「ベルト布」をクロスで追加、着用時・ハンガー両方からのずり落ちのストレスが解消された【217】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「衣」は着るのみならず、衣類の収納が織りなすワードローブも含めてのものだと考えます。

すっきりとした収納はやがて、おしゃれ度アップにまでつながるほどの重要なタスク。

1点の大きく開いたVネックラインが素敵な古着ワンピースに出会いました。

黒色のパワーと水玉ジャガードが柔らかい印象の良きバランス。

ネックのプリーツ仕様や大きな衿は、予想するところ1980年代前半くらいに流行があったような。。

ただ、ネックラインが美しい反面、大きく開いたVの字から起こる悩みがありました。

このたびは着用時の肩からのずり落ちが気になるストレスと、収納時のハンガーからのずり落ちを発見した時のストレスの2つを同時に解消した記録です。

大きなVネックの古着ワンピースの肩の部分の不安定な着心地と収納、「クロス型支え布」を加えストレス解消へとコマを進めた

リフォーム前の古着ワンピース:黒のサテン地が高級感に溢れます。Vネックのプリーツが特徴。ずり落ちが悩み。

このずり落ちは2つのストレスを生んでいました。

1つは着用時の肩のずり落ちを気にするストレス、もう1つはクローゼットのハンガーにかけてもすぐに落ちてしまうストレスです。

2つものストレスは是非解消せねばと考案したのが、「支え布」。

スタイリッシュに馴染む生地で。。を考えながら、同じサテン調の生地を探しました。

ツヤのある生地の発見:シャンタンの裏面を利用、同じツヤがリンクしてこのワンピースには馴染みました。
シャンタンの表面:節があり乾いたイメージもある表面とツヤある全く別の風合いの裏面は使い分けが可能。

シャンタンという生地は、「節」が特徴のガサッとした生地。

しかし、対照的なツルツル感があるツヤの裏面を持つという特徴も新しい発見。

生地の利用は「表」だと示された面だけではなく、裏面も検討できるという可能性がジャガードと同じようにこうした無地にもあったのでした。

このワンピースには、むしろツヤある裏面が望ましかったということです。

ベルト作り:効果的な長さを調整しながらおよそ10cm程度の観音開き構造のベルトを作りました。

内部に接着芯を貼ったのは、普段のハンドメイドバッグのノウハウそのままです。

外枠1周のステッチ:お洋服なので外枠のみで十分、むしろツヤが活きます。
設置の位置決め:クロスに配置することでスタイリッシュかつより強固に。
縫い付け完了:ややV字の真ん中より上に配置したことになります。とてもよく素材が馴染んでいます。
ハンガーにかける:背面に設置したのでこちらは後ろ側。ずり落ちをクロスベルトのパワーが支えてくれています。

あとがき

このたびの古着ワンピースは、手作り品、どこかでどなたかがお出かけ用にワクワクしながらお作りになったものでしょう。

ただ、ユーザーが変われば、当然価値観も違いリフォームの余地が生まれるものです。

一番良いのは、そのままの状態を引き継ぐことなのですが、実際はそうはいかないことも自然なこと。

見せるお洋服でもあると同時に、着る者自身の心地良さも非常に重要だからです。

ストレスを抱えながら我慢した着用は決して良いことではないと考えます。

なぜなら、お洋服の着用自体が人生を歩んでいる中のワンシーンであり、着心地の良さを感じ整然とした収納の姿を見る晴れやかな気持ちは間違いなく貴重な長旅の中の「幸福」なのです(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク