完売モデルの黒ナイロン撥水特化のビジネスバッグ「テリーヌ」、A4書類文化の消滅傾向と外回り仕事の消滅傾向を鑑みたラスト【359】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

時は2022年、個人事業主にも大きな変革の波が訪れました。

かねてより進められていた「電子帳簿保存法」が正式にスタートしました。

当ブログ記事は、最初の投稿の2021.02.01からおよそ5年後の2025.12.29にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し全文を綴り直しています。

かつて経理部時代の2003年から2017年の数時間の外回りのお仕事、雨の中も必須の業務である環境から生み出した外回り用のA4横書類バッグを自作したことがありました。

2018年から事業としてバッグを作る活動をした中で、少しだけ技術が進んだ2019年頃からこの自らの体験を活かしたビジネスバッグを事業活動用に作り始めました。

硬苦し過ぎず、真っ黒の撥水ナイロン生地の内部に花柄が美しく広がるコントラスト、お仕事の中に微笑みをもたらすようなそんな願いを込めました。

さすがに実体験を伴った作りは、よく理解されたと思います、製作品すべてが完売したモデルとなります。

そんなバッグも、時代の流れと共に働き方の変化をもたらし、そもそも外へ出向く実務などはどんどん業務自体が消滅していく流れを感じ取りました。

個人事業主の中でも、外回りの有無関係なく、完全デジタル化の波に乗りましたので、自分自身がA4書類さえ必要なくなっていったのです。

ハンドメイドバッグ発送時の納品書に関しても、2022年4月1日出荷分より納品書発行の廃止が販売サイトの「creema」様で通達されました。

この劇的とも言える変化に対応し、この投稿の完成品をもって「テリーヌ」と言う名のビジネスバッグモデルを廃番に、そしてこのモデルの製作もこのたびをもって最終とさせていただきました。

外回り用の黒ナイロンビジネスバッグ、時代の流れと共に最後の製作とした一方別モデルで黒ナイロン撥水生地特化を継承する決意

ファスナーつまみタブ作り:観音開き折りで丁寧にステッチを入れていきます。
「わ」で設置するデザイン:長めに型紙を変更し、当初の一重から「わ」の二重へ。

この写真の中でもツンと玉止めが縁に見えてしまう課題については、2025年ではこう解決しています↓。

結んだ後短く切ってしまってはプッツン切りと変わらない。。長めにカットして内部に隠し込み縫い付けステッチの際に長い糸も縫い込める方向へ。。

ただ、こうも希望通りにいかない場合もあり、完全に隠し込める場合とそうではない場合が現状です。

今後もこの隠しきれない場合については、隠せるような研究を続けてまいりたいと思っております。

マチ布へのタブの縫い付け:返し縫いで二重ステッチで固定。「わ」はファスナー側に位置する付け方にて。
「テリーヌ」完成(黒ナイロンオックスxブルー系小花柄裏地):<サイズ>縦29cmx横36cmxマチ10cm。
やや斜めの角度から:クラシックなデザインはクセがなく、これまで親しまれ受け入れられたのだと思います。
入り口開閉:ファスナーは両開きがグッド。黒に特化しているので表地の材料のカラーに悩むことはありません。
内部のファスナーポケット:こちらは柄物なので、既製品ファスナーのカラーが限られます。
表地(黒):撥水加工ナイロンオックス、ナイロン/100%、日本製。裏地(ブルー):小花撥水、ポリエステル/100%、日本製。
お洋服とのコーデ例:黒の上下でカジュアル過ぎない外回りスタイルを考案してみました。

あとがき

この2021年初頭をもって、完全デジタル化の波を少しだけ早く感知しての廃止でした。

こうした製造においては、作る期間や材料集めを考えると早めに終わりを察知することが大切。

欲を出していつまでも作り続けると今度は材料も製品も両方共在庫となってしまうことに。。

こうした廃止については、前向きに捉えます。

このモデルは作らなくても、別のこの先の未来を見通せるモデルに黒のナイロンオックス撥水加工生地に特化した製作スタイルを落とし込むのです。

そうすれば、廃止しても別のものを引き継ぐことで消滅してしまうこととは全く違い、これまでやってきたことの路線上の事に過ぎないということ、歩んできた道の意味はちゃんとあったということです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク