中間色のオリーブグリーンに青味のマルチカラーの抽象柄のコントラストが美しく映えたエコバッグ、サブバッグの存在を大きく超えていく可能性【1420】

紙袋型エコバッグの斜め45度向きとペタンコ

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バッグ作りは、おしゃれ度重視の製作スタイルであり、1点作る中でも生地の組み合わせで高まる素敵さを一番に重視。

これは、類似品との大きな差別化であり、組み合わせの「無限」に着目して普遍的なデザインがどこまでも1点物になれる可能性を追求していることでもあります。

このたびは、1つ前の投稿【1419】と全く同じ表地の「リップクロス」に対して、チェック柄から一転、抽象柄で挑んでみました。

マルチカラーが非常に美しい出来上がりになったと思います。

抽象柄のマルチカラーを支柱ベルトに設置したコントラストが美しい、レトロな雰囲気を昭和から引き連れてきてくれたようなエコバッグ【1420】

エコバッグ「切餅:きりもち」:<サイズ>縦41cmx横35cmxマチ16cm。取っ手:幅2cmx高さ23cm。
<表地>リップクロス、綿/100%、日本製。<配色>生地名不明(ローン風)、綿/100%、原産国不明(おそらく日本製)。

なぜ、配色生地の原産国が不明でありながら日本製と予想したのかというのは、年代物のストック生地であり、情報として「縫製工場のもの」ということだからです。

とはいえ、推測ですので原産国は不明としておいたのです。

この配色生地のこのたびの存在感は大変重要です。

思わず迷彩柄を合わせがちなミリタリーテイストを、新しい方向へいざなってくれたこのレトロ生地に感謝です。

「継ぎ目カバータブ」の顔の違い:前面と後ろ面で表情が違うのもこの四角いタブの柄の集まりの違いが影響。

全く同じではない面白さを感じていただければと思います。

それなりには、カラーの配分は左右では合わせているところもポイントです。

様々な角度:紙袋型に相応しい硬い生地の特性がうまく現れています。内部の縁のラッピング生地が見えます。
【1419】の投稿の時には失敗していた横ベルトの設置位置が正しくど真ん中にいきました。成功です。

あとがき

配色生地を変えていくだけなら簡単と思いきや、意外と難しいのが中間色のオリーブグリーンの悩み。

おそらく、この生地がなくなるまで様々な配色生地を見つけていく作業が待ち構えています。

素敵な生地に出会えますようにと願いながら、「著作権」の行使された生地、もしくは行使されるであろうと判断した生地は遠慮させていただきました。

しょうがないです、それが実体なのですから。

それでも何とかこの配色生地を使ったコントラストが美しい「切餅:きりもち」を引き続き製作してまいりたいと思います(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

花柄だけが美しいとは限らない、抽象柄のパープル系マルチカラーのシルク紬の神秘的な美しさを巾着袋でお伝えしたい【1083】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ただいま、過去のストック生地の一掃企画ということで、インテリア収納袋を短い時間で製作しています。

短い時間とは言え、裏地付きの巾着袋であり、しっかりと丁寧なお仕立てをした上でのスピードということになります。

多くを花柄で占めているのですが、このたびは、「抽象柄」の素敵さをお伝えできればと思います。

巾着袋には向いているしなやかながら強靭さも持ち備えた「シルク紬」です。

生地は高級であり、素敵ですので、柄違いや色違いでその他2種ほど別でも製作しています。

「シルク紬」のようなとろんとしながらも強靭さを持つ生地は巾着袋のようなふんわりしたデザインに落とし込むのが正解

インテリア収納袋(小):<サイズ>縦22cmx横19/34cmxマチ15cm。

モヤモヤした柄で、黒ベースでパープルの濃淡が非常に美しいです。

なかなかの高級品であり、たやすく巾着袋にしてしまっていることに多少ためらいもありますが、かえってよくある巾着袋との差別化になるかもしれません。

<表地:黒xパープル系マルチカラー抽象柄>シルク紬(つむぎ)プリント、絹/100%、日本製。

花柄の時は迷わず「すずらん型」のループエンドを選びましたが、抽象柄では少し変化をつけまして、コイル型のプレーンタイプにしてみました。

コイル型の彫りと「シルク紬」の節の相性が非常に良いと新たな発見も、こうして「いつものやつ」をそのまま使わず、気持ちを一新したことの良き結果です。

<裏地:シルバーグレー>ラメツインクルサテン、ポリエステル/60%、ナイロン/40%、日本製。

1つ学びがあったのでお伝えしまして、最後に他の「シルク紬」の製作品もお写真をアップしたいと思います。

こうして、本来表になる面を今一度ひっくり返して、内側にしながら柄の方へステッチするやり方をしました。

こうして、器のようにかけることが見やすくて綺麗にステッチができる向きだと分かります。

そのままの状態だと裏地側が上糸側になりますので、表面を上糸側にしたかったからひっくり返してこの体勢で縫ったのです。

この時に、縦に待ち針を均等に打ち固定してステッチをかけていく方が皺やタックが寄りにくいです。

さらに、巾着ホール周辺のコの字の下の線に重ねてスタートすると出来上がりが綺麗。

では、同じ「シルク紬」の他の製作品です↓。

柄違いの2点:2点同士は同じ花柄の色違いになります。バニティーバッグはとろんとし過ぎ型の選択ミスの過去。

あとがき

抽象柄のかっこ良さを教えてくれた生地でした。

マルチカラーだからこそ華やかになっているとも言えます。

結構早い時期に最初のバニティー型を作ってしまい、とろんとして失敗していたのでしばらくこの生地に手をつけなかったこれまで。

やっとここで、ふんわりとしたデザインが「シルク紬」にはお似合いだと確信。

生地とデザインとの相性の重要さも出来上がりの100%の素敵さには非常に重要な事なのです(^-^)。

大きく口が開くがま口タイプバッグ、サイドからの物こぼれ防止パーツの設置のスタイリッシュさの追求【327】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

昨年末から製作を持ち越しました4点を今年2021年の頭で完成させていきます。

その4点中1点の「おにぎり」というデザインの製作です。

これは過去に作った、初期の頃の「おにぎり」。サイドのファスナーが下の方まで来ています。

こんな形をもっとサイズを変えて改良したものになるのですが、がま口タイプと呼ばれるデザインです。

口がぱっかりとよく開いて、物が取り出しやすいメリットがあるものの、物がこぼれやすい対策もしてあげねばなりません。

この辺りはつくづくバランスの大切さを学ぶところ。

このたびは、ファスナーが途中で止まるような細長いタブを取り付けるというアイデアを持ってファスナーにタブを取り付けるところまでの場面です。

完成は後の記事にアップとなりますが、とても重要な箇所だと思います。

大きく口が開くタイプのバッグのデメリットの解消策

とても中身が見やすいので、物を探すストレスが少ない一方で、ファスナーをフルに開け過ぎる場合物がこぼれる心配が出てきます。

そこで、両開きのファスナーで下の方まで開けすぎないように挑むのですが、それにしても、開け過ぎないようにとの注意をする必要がユーザーに委ねられます。

そういったところが余計な気を使わせてしまい、製造側が事前にストッパー的な役割を機能として設置してあげた方が断然良いという考えに至りました。

要するに、ファスナーが下の方まで開きすぎるから物がこぼれるわけなので、もっと上の方で止まるように強制的にせき止めてしまったらどうかという案です。

かといってせっかく中が見やすいという大口型なので、メリットは損ねぬようその塩梅はしっかり調整せねばなりません。

ロングファスナータブの製作、綺麗に本体に馴染むようなデザインの考案

ファスナーの先にちょんと小さいタブを付けていただけの今まででしたが、それを10cm程度のロングタブに変えました。

さらに、開閉時に、バッグの本体の一部分を引っ張ってバッグが変形せぬよう、引っ張る時のタブも同時にセットで取り付けるという機能を考えてみました。

今まで短かったファスナータブをロングにしたタブを取り付けます。

こんな風に包みこんで、ボックス型に縁を縫い付けるといった作り方です。

ファスナーの両端をこのように完成。プチタブを内側に挟み込む箇所は、丈夫に3度がけのステッチを施します。

このたびは、ここまでです。

これを本体パーツにいかに馴染ませるかなのですが、それは次回の組み立ての際の課題になると思います。

あとがき

完成まで一歩近づきました。

初のおにぎりの完成型が出来上がります。

このがま口タイプは、ハンドメイドバッグではほとんど作られているのを見たことがありません。

ハイブランドのレザー製のバッグで見かけるデザインです。

そもそもフォルムが縫いやすくスタイリッシュに出来上がるという2つを徹底的に研究しつくされているのがハイブランド様。

型紙が分からなかったため、明らかに間違ったラインで型紙を作ってしまった過去があります。

その後は、試行錯誤で型紙を直し、物理的にはやや複雑なこのモデルを完成させようとしているのです。

ここで思うのは、ハイブランド様のバッグのデザインにあこがれたところに問題があったと思います。

そのブランド様しか知らない型紙の詳細をぱっと見で到底同じように真似ることの難しさです。

この完成を機に、本当の自分の中からあふれた形の型紙を考案することが望ましいと思いました。

いわゆる「真似」の限界を見た気がします。

一番最初に発案したハイブランド様は、その後の追従をはねのけるほどのダントツな「デザイン」を生み出している、これが誰も追いつくことができない「すごさ」だと思います。

次の【328】の記事が完成です。

お楽しみにどうぞ(^-^)。

夜景柄のミニボストンリュック、ゴブランの一歩手前のジャガード生地の適度なハリコシがはっきりしたラインを作ってくれた【300】

アイキャッチ画像300

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「ゴッホ」様の「夜のカフェテラス」という絵画。。その人気は、夜の暗闇を黒のみで表現しない青と黄色の補色効果の美しさあってのもの。

そんな絵画みたいな美しさの生地を入手、このたびは「ミニボストンリュック」に完成した記録です。

製作過程は、【297】【298】からの続きでございまして、このたびは最終段階の「組み立て縫い」の場面です。

しばらくこの完成モデルと同じものを複数の生地でこの後製作していきますので、今後しばらくは生地の違いによる比較や面白味をご覧いただけると思います。

比較的緊張感あるカーブラインがクリアな「外表構造」のボストンリュック、元の生地の厚み加減と程好いごわつきのおかげ

本体面プレートの完成:この後は「外表」の組み立て縫いが待つのみです。ショルダータブも設置済み。
ファスナーが裏地とは違う色:表地のベースカラーの青色に近い紺色を選択。ファスナーサイドの固定は2列。

この2列のステッチの糸の色は、ファスナーに馴染む同色の紺が綺麗です。

外側の2本目ステッチの存在も大切、ファスナーの不安定さに安定感をもたらす役割があります。

ファスナーつまみとショルダーの設置:飾りは本革レザーとすずらんループエンド、ショルダーは裏地の共布。

ショルダーのグリーンは裏地の生地を使用、既製品よりも共布製作の方が味わい深いです。

ポケット2種:前後面に各1個ずつをデザイン違いの「フラップ型」「片玉縁風」で設置。
ミニボストンリュック完成(夜景柄):<サイズ>縦19cmx横29cmxマチ9cm。
少し斜めの角度:縁のカーブラインがクリアに仕上がりました。何といっても生地の良きバランスのおかげです。

あとがき

このデザインを、「かまぼこ」と名付けました。

その後は、生地違いで3点同時完成をもって、この「かまぼこ」モデルは廃止へ。

廃止理由は、底のカーブの困難さが成功率を下げるためです。

このたび良きラインが出たのも生地のおかげ以外にはない、他の生地だと失敗する可能性があるのです。

そして、カーブのコンパスの半径を大きくした緩やかなカーブの四角型と台形型を作っていく過程が後に続いていきます。

こうして作ってみなければ分からなかったこと、当製作も必要な過程だったと後で振り返ります。

実は、このたびの記事は最初の投稿の2020.12.11からおよそ5年後の2025.10.30にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

2025年現在ではその後に半径を緩やかにしたタイプのも作っていません。

生地の良さを最大限に活かせない面積の狭さの課題は、ミニバッグだからということのみならずぶつ切り裁断のデメリットなのです。

そしてもう1点、こうした柄生地を表地に使うことを2025年では滅多にしないという方針、2025年ではこのたびの表地は裏地になる生地です。

ここまで5年の間に考え方が変わりました。

確かに美しい柄生地は表に見せたいものの、お洋服との組み合わせに余計な悩みが生まれてしまうのです。

しかし、2025年ではその辺りの多様な価値観に対応するべき、最初は表地を無地で製作しておきますが、その後に自由に解体しリメイクがしやすいデザインにしています。

2025年の定番モデル「餅巾着」というナップサックは、このたびの製作と同じリュック型、しかもたっぷりとした横幅95cmに及ぶ1枚生地から作られる構造です。

この構造ならば、仕立て直して表地に柄を出した逆転配置の2回目のバッグの使い方ができる、つまり「リメイク可能なバッグ」へと発展していくのです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク