座椅子カバー2種①フルカバー(脚無し用)②ハーフカバー(脚付き用)を3年越しの生地のロット違いを組み合わせた製作【1398】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

実家で母が座椅子を購入とのこと、拝見すると、なかなか立派なものでした。

張りの生地はツイードと帆布の間くらいの厚み生地。

イメージとしては、長く使っていく場合そのままでは、生地が擦れたり破れたりするのではないかというもの。

そして、カバーを作ることを提案し製作することになりました。

その座椅子は、木製の脚(あし)がネジ式で設置してあり、取り外し可能。

脚付きの使用と脚無しの使用が使い分けられるものでした。

このたびは、その両方に合わせ、カバーを2種作る方法を選択。

1つのカバーで2タイプを兼ねるとカバーに脚の部分の穴が必要で、遠方に住みながらの製作では穴の位置が正確ではなく、かえって2種のカバーを作った方が良いと判断したのでした。

座椅子を出来る限り末永く持つためのカバー、必ず何年後にはカバー無しよりも大きく効果が出ていくと思いますので、座椅子購入の最初に検討することとして、是非ご参考にどうぞ。

手持ちの在庫生地のラストを飾ると同時に、不足は生地屋様で同じもののロット違いを追加購入

使用生地(カーキグリーンとカーキブラウン):コットンヘリンボンバック地、綿/100%、日本製。

2年前の反で購入のカーキグリーンのが手持ちで最終でした。

右のカーキブラウンは当時には購入しておらず、まだ2年前のストックが売り場にあったというミラクルで追加購入ができました。

座椅子も面積が大きいので手持ちだけでは不足を、現在でもまだ生地屋様に同じものがあった奇跡。

反が違い随分ロットが違いますが、組み合わせたバイカラー仕様が可能だとひらめきます。

そして、不足分のみを最低限に追加購入し、この度の製作に利用させていただきました。

縫い代はすべて2.5cmで1.25cmずつの三つ折りステッチ。一重仕立ては先にすべて縫い代を隠してから合体。
バイカラーの様子:半分がグリーン系、半分が茶系と整然とした配置になるよう途中でハギ目も作りました。
2種のカバーの内①フルカバーの方には座椅子を包み込むためのマジックテープを片方のみに横配列に3箇所で設置。
マチの縫い代の始末のみパイピング:ラッピングとも呼んでいますが、マチのみ縫い代を共布でカバーします。

①フルカバー②ハーフカバーの完成をふりかえりました

無事に完成しました。

フルカバーは、布団カバーなどと同じ作りなので、上述のマジックテープの入り口が特徴意外はお写真を省略です<m(__)m>。

写せたらよかったのですが、現在の使用が脚有りのハーフタイプ用ですので、時間がなく写せませんでした。

ハーフカバーに関しては特徴があり、現在の脚取り付け状態に合致して写すことができましたのでこちらを中心にご紹介します↓。

②ハーフカバーの全体:上から写しました。背面はかぶせていまして。座面は敷いているといった機能。
②ハーフカバーの背面(サイド):はこうしてマチがつくってありまして、かぶせています。
②ハーフカバーの背面(後ろ面):50cm分だけなので少し足りなかったです。生地在庫がもう限界でした。
②ハーフカバーの座面:背にはカバーがかぶり、座面はシートになっている切替の部分が少し不自然です(^_^;)。

寸法の割り出し方:小さくて入らないことを防ぐための5cmの追加の実際の効果

シミュレーション:型紙は作っていませんが、メモ書きはあると良いです。座椅子の実寸は120x65x18cm。

<縦>の9はマチ18cmの半分、3というのはハギ目を作り延長した分のハギ目の縫い代両側合計の3cm、少し足りませんが余分の5cmのプラスに吸収されたと思います。

2.5というのは、三つ折りの縫い代の始末1.25cmx2=2.5cmのことです。

最後に足した5は5cmの余分を縦も横も見積もったという意味。

カバーに余裕がないと本体の生地と擦れたりして傷めますので、ゆとり寄りに仕上げるために5cmを見たのです。

当初ゆとりがあり過ぎたら行おうとしていたピンタックも辞めました。

5cmの余分の見積もりはまずまずの効果を出したと思います。

とろみの生地ではないところがこの度の綿/100%の比較的厚手の生地の良さ。

よく座面にもなじみずれることがすくなくうまくフィットしました。

あとがき

このたび製作の座椅子カバーも決して小さい雑貨品ではありません。

面積の大きなものを作る際には、出来るだけものさしを使わない方法が楽でスムーズ。

ヘリンボン織の織柄がストライプなので、その柄に忠実に裁つことを目安に随分スムーズでした。

もっと大きな寝布団カバーやこたつ布団カバーならば、なおさらです。

そうしますと、もし手作りで柄or無地に迷う場合は、せめてジャガードにすると柄が目安になり助かることが多いです。

カーテンも同じことだと思います。

初めての場合は何か必ず課題が残ってしまう完成になることが仕方がないわけですが、その分その教訓や課題の解決の糸口は都度製作後すぐにお伝えすることができます。

綺麗な完成だけをお伝えしても現実的ではありませんので、むしろこうした課題の残った完成品から得られる情報こそが重要。

是非、製作にこのたびのアウトプットを活かしていただければと思います。

素敵な完成を祈っております(^-^)。