縦25cmx横30cmの特殊サイズ、1つの低反発クッションなのにカバーが複数にマトリョーシカのような構造の理由【628】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび縦25cmx横30cmのスツールの座面に敷いていた低反発クッションがペタンコになりました。

長時間座るための厚みのある思い切ったものを作りたいというのがきっかけで、低反発クッションカバーを製作。

特殊なサイズですので、低反発ウレタンをカットしてまずは25cmx30cmくらいにしたところからのスタートです。

カバーの作り方は比翼タイプの【1343】【1348】で作り方などを解説させていただきました。

このたびは、その発展バージョンのようなもので、元々4cmの厚みのウレタンを8cm使いに二重に重ねていく構造をどう製作したのかを見どころにご覧くださいませ。

独自の解釈:なぜウレタン4cmを重ねて8cmのままメインカバーに入れなかったのか

まず、ウレタン自体の内袋もウレタンカットと共に調整のカットを入れます。
4cmのウレタンを2点購入していまして、それぞれに色違いでカバーを作りました。

内袋もあったのにここまでわざわざそれぞれのカバーを作ったことが余分ですが、別々に使う時の対応のためにやってみたのです。

以前に製作の失敗作のカバーを利用:カーブの椅子に四角が沿わなかったことでボツになった正方形をカット。
メインカバーの完成:既製品をカットして縫い閉じるので迅速に完成。中にカバーに覆われた2点が内蔵。

まるで、マトリョーシカみたいな構造です。

ウレタンに内袋があるのですから、いきなりこのメインカバーに入れても差し支えないと思います。

完成:立派な厚みのカバーが完成。低反発は沈みますので、8cmでちょうど良いくらい。
使い方:元の薔薇柄のクッションカバーに紐が付いていたのでそれを利用してこんな使い方。

あとがき

最終的に使い方は、更なるアレンジにより、元のペタンコのウレタンの紐を利用しました。

随分といろいろ重なったクッションになっていきましたが、独自のアレンジです。

なかなか他の方には伝わりにくい独自の製作ではありますが、この中の無駄の部分は省いていただいて、適切だと思う製作に引用いただければよいです。

 なかなかピッタリのウレタンカバーは売ってないもので、カットして使うことになるケースもあるかと思います。

カットの際には、フォルムをきちんと作るようにウレタンにボールペンなどで線を引き(サイドの厚みの部分も線を引く)、大きめの深いハサミで前・後・サイドの角度すべてにストレートに切り込むという丁寧な裁断もお勧めしたいです(^-^)。

用尺を節約しながら紐付けのタイミングで柄を正位置に整える、正方形ならではの融通性を活かした低反発クッションカバー【1343】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

機能的なクッションの1つに厚さ5cm程度の「低反発クッション」があります。

このたび、インテリア映えも十分に意識し、ダイニングキッチン用のクッションカバーを作っていきます。

この企画、実は一度失敗しております。というのもカーブの椅子にうまく沿いませんでした。

よって、失敗バージョンと成功の2ステップあるのですが、まずはとにかく作りやすい「正方形」が何らかのお役に立つかもしれないと失敗作ながらご紹介させていただくことに致しました。

当記事ではこの1ステップ目、正方形の完成と椅子にフィットしていない課題の解決として後日の記事でアップします予定の2ステップ目にも少しだけ触れて終わりたいと思います。

とにかく重視するところは、最初の生地選び、そして柄の向きが正位置になるように出来上がるかどうかというところになります。

インテリアにお勧めのジャガードなどの生地は、草木や花柄などのボタニカルなタイプも多く、柄に向きがあります。

せっかくなので、椅子を引いた時に映る座面がクッションの柄も正位置でありたいじゃないですか(^-^)。

3種の柄の向きがある生地で正方形の低反発クッションカバーを作る(40cmx40cm用)

40cmより少し控えた38cmx38cmの低反発ウレタン(日本製)。
ファイユ(フィーユ)という生地とカーテン地。いずれもポリエステル/100%、日本製。

このようにパッと見ても柄の向きがあると感じます。

一番右のカーテン地はより柄の向きが特にクリアです。

左2点は色違いの同じ生地ですが、よく見ると向きがありまして、カットしたパーツの範囲内では柄の向きを指定した方が良いと判断しています。

柄が寝ている:地の目に対して横向きに見た場合。
柄が正位置:地の目通りに見た場合。
1枚パーツの型紙寸法:縦95cmくらいx横45cm。

短い方の45cmの上下の辺を両サイドとも三つ折りステッチ。

伸び止めテープ(平)9mmを貼ると綺麗にできました。

そして、中表にして、先に上から15cm程を先に折ります。

次に下から全体が40cmくらいになるような位置で折り曲げます。

結果、上から5cmくらい空けた位置になりました。

その後待ち針をしっかり留め、両端を5-7mmで二重縫い。

この時パンクしないよう気を付けて針がちゃんとすべてにかかるようにどうぞ。

そして、ひっくり返します。

二重ステッチとひも付け:二重ステッチの理由は、内側の縫い代を完全に隠すため。
1本だけではほつれが出てきてしまうから二重なのです。
先程、短い方から先に15cm程折った理由がここに現れます。
「ひっくり返すと先に折って下になっていた方が上にかぶさる」という仕組みです。

この物理的構造は、他の製作にも引用できますので、是非ここでインプットしていただくと便利だと思います。

ひもを付ける位置がもとの型紙から見ると、サイドに付ることが柄の向きが正位置になるポイント。

ひもの型紙は、縦32.5cmx横5cmを観音開き折りにして、縁の縫い代も隠してアイロンをかけ、ぐるり1周ステッチします。

そして、袋の縁に外側から縫い付けるのです。

もとある本体のステッチの線にかぶせてに列ともステッチすると丈夫で、しかも余計な線が増えずにすっきりと綺麗です。

グリーンの方も完成。この向きが正位置に柄が出ています。
裏側の様子。どうしても比翼の覆いがカーブを描きます。だから15cmの余分が必要なのです。

一度失敗していまして、ぎりぎりの重なりで用尺を少なくやってしまうと、中身が見えてしまいました。

この15cmは必要というのが、失敗から得た教訓です。

こちらから見ると柄の向きが反対ですね。
こうして椅子を見ることが多いので、これが正位置の柄の向きで正解。
3点完成です。

椅子のデザインにフィットすることも考える、正方形ではなくカーブを描いた馬蹄型の製作へ

こうしてひもで固定したのですが。。
背の部分が椅子にフィットしていませんね。椅子がカーブしたデザインだからです。
全面も突き出しています。

よって、ここからは、次回への予告のような内容になります。

今度は、今回と全く同じ考え方で、カーブを描いたデザインにフィットする型紙で椅子カバーを作っていきます。

型紙製作:こんな風に座面にぴったり用紙を当ててカーブをシャープペンで写し取るのです。
右のカーブのラインを手で感じます。
左のカーブのラインも同じように紙に跡を付ける形で。。

カーブは左右対称であれば、多少アバウトでも、ストレートよりもフィット感の効果が出ますので、それほど細かく忠実に写し取る必要はないかと思います。

馬蹄型の試作品:端切れで作ってみました。ひもは試作なので付けていません。

どうでしょう。気持ちが良いほどのフィット感ですね。

これぞインテリア。

完全に座面が忠実に覆われました。

この椅子には間違いなくカーブタイプが向いていると言えます。

後ろ側から見た様子。
ウレタンもカーブにカットしてあります。

あとがき

元のウレタンには不織布カバーやパイル地カバーが付いているものです。

後日の本格的なカーブタイプのクッションカバー作りの投稿では、その内部のウレタンを入れるインナー袋もカーブタイプのこの型紙を使って作っていきます。

そうしないと、滑りが悪いウレタンを直接ここへ入れるのがためらわれることと、あとはインナーカバーもあるのだという心地良さですかね。

カーブタイプはそのデザイン自体に向きがありますので、このたびの正方形のような用尺ではいきません。

縦に70cmの用尺が必要で、そこが変わるところですね。

ただ、正方形とは違い、2枚パーツになるので、用尺も少しだけ増えることになります。

もったいなく生地が余ることになってしまいますが。。

また、余った生地の使い方などは追々ご紹介していきたいと思います。

カーブタイプは手間をかけていきますが、ずっと使っていきたい好きなクッションになるための少しの苦労なのです。

では、後日のカーブタイプの投稿は、この度の3種の同じ生地が再び登場しますので比較もしやすいですし、新しい別生地も登場します。

全部で5点作りますので、どうぞお楽しみに(^-^)。