美しい裏地をコントラストに活かし、オープンの状態で入れ物として引き出し内で使う巾着袋、随分インテリアに映えた【1248】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびは、巾着袋の意外な使い方がテーマです。

巾着袋はそのきゅっとしまった口に注目が集まりがちですが、インテリアの中では、入れ物として優し気な様相で使えるということが分かりました。

実際に使用している場面をご覧いただきながらご紹介したいと思います。

巾着の機能をあえて使わないロールダウンで現れた裏地のかわいさ、巾着袋の使い方の可能性を閃く良いきっかけにしてくだされば。。

マチが15cmというたっぷりな容量の巾着袋。裏地付きであるところがこの後活かされます↓。
ロールダウンで立派な容器になった巾着袋。もはや巾着の機能は無関係。素敵な裏地がコントラスト効果。

巾着袋の違った使い方をすることで、本来主役でもなかった裏地が登場し、素敵なコントラスト効果を生み出します。

たまたま裏地がコントラストが効いていた巾着袋だったから余計ですが、むしろ素敵な入れ物になったかのようです。

その他、違った生地や色の巾着袋も、チェスト内で仕切りながら容器として使えます。

タオルハンカチもそのままチェストに入れる場合、どうしても倒れてしまいます。巾着袋を利用する意味有り。
複数の巾着袋を並べてお部屋を分けて使用。こちらは靴下入れ、小さなアイテムは小部屋にまとめると良いです。

ここで重要なのは、布ならではの融通です。

例えば、容器にいっぱい中身があったとしても布の融通さで収納が可能になることがあります。

プラスチックなどのハードな容器だと、硬いのでその容器に合わせた分量しか入りません。

多少いびつに膨らんでも融通の利く布製、しかもこんな可愛らしいインテリアになるという巾着袋の利用はなかなか可能性の高いものだと感動。

じゃあ、最初から、ひもなどを付けない、容器だけを布で作ったらよいではないか。。と思われるでしょう。

実は、これは過去に経験済み↓。

もとは壁に画びょうをして入れ物として使用していた布製の容器。最初から巾着袋に仕立てていないものです。

今、行き着いた使い方は、梱包材のガムテープやビニールひもを入れる容器として床に置いたもの。

随分以前の壁のポケットのような使い方から変わっています。

使い方も「飽き」や「事情」により永久に同じ使い方をするとは限らないのです。

そうしますと、最初から巾着袋のデザインで紐を通して作っておけば、現在のチェスト内の容器の使い方をしなくなった時に、巾着袋として使う日が来るかもしれないのです。

そのように融通が利くような状態にしておくことが、一生物になる可能性を高めます。

プラスチック容器は、何年か経過することで劣化して割れることも体験済み。

一方布製はほこりがかぶったとなればお洗濯で解決、ここに布製のすばらしさを見ます。

あとがき

巾着袋というと、お弁当袋などをイメージしがちですが、こうして見てみると工夫しだいで別の使い方もいくつか見つかるものです。

よく蚤の市では、その容器の使い方を販売主様に問いかける方も多いようですが、何に使ったらよいか分からないようなアイテムこそ自分で決められる自由があるという考え方もあるのです。

そうして独自の個性や意志が反映したお品は、せっかくお金を払って得た価値がもっと高まると思うのです。

舵を握るのは購入者である自分、もしくは現在の持ち主である自分であるべきなのです(^-^)。

<リメイク図解>お洋服を捨てる前に踏みとどまった、古着の黒セーターと柄ベストからパッチワーク8枚ずつへ、そして裏地付きの安定感ある巾着袋へ【1237】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近、「サステイナブル」な生活の意識ということに関連して、「リメイク」をご紹介していくことに決めました。

ただ「リメイク」は、ファッション分野でいうと、お洋服などを解体して別のアイテムにそっくり変身してしまうこと。

そうしますと、実物写真や映像を広告収益付きのYouTube投稿も含め、完成品販売などもすべて「著作権侵害による商業利用」にあたり違反であると把握しています。

実際に該当洋服メーカー様への複数のお問合せをしてきた過去、ご返答はこの考え方で正解でした。

よって、リメイクの内容の発信も基本的には難しいものになっていました。

このことを考え始めたのが2019年の春の事。

よって、これまでの数年の間リメイクの投稿はやめていたのですが、ここ近年世の中の流れが一気に変わっていきました。

もうこのままでは地球の存続が危ういということで、本気で「SDGs」を一人一人が考えるべき時に来たのです。

そこで、著作権に阻まれて難しいリメイクのご紹介を、何とか伝える方法はないかともがきながら考えたのが「図解」でした。

図解だけでリメイク内容をご紹介するということをこの2023年1月からスタートし始めました。

リメイク自体は素晴らしい文化だと思いますので、「捨てる」以外の「持続」の選択肢としては大いにあると思うのです。

このたびは、黒のセーターとパープル系のマルチカラーのベストの古着を解体し、巾着袋に仕立てるリメイク案を図解でご紹介したいと思います。

もう元のアイテムとしては着用できないセーターとベスト、パッチワークシート作りを経て裏地付きのマチ10cmの巾着袋へと変身を遂げた

いずれも古着で購入。黒のハイネックセーター(左)。ネル風素材のマルチカラーのネイティブ柄ベスト(右)。

黒のセーターは毛/100%で温かいのですが、毛玉が思いの他あったことと、ジャケットのインナーで着用の際、上に上がってしまってうまくなじまなかったのが着用をやめるきっかけです。

また、右のグレーベースのネイティブ柄のベストは、アメリカン古着だったのですが、写真よりも傷みと毛羽立ちが気になるものでした。

この辺りから、アメリカン古着の作りの粗雑さに対して疑問を持つようになり、USA製と別れを告げていきました。

どう組み合わせても、着用感があり過ぎたこの2点は、我が古着スタイルには合わなかったのです。

古着とは言え、ほぼ新品からの着用に変わりがないというスタンスこそ私のワードローブの特徴としているからです。

お洋服はハギ目が多いアイテム、細かく裁断し、パッチワークシートを作って巾着袋を作るという2段階の作業になります。

まず、型紙は縦12.5cmx横17.5cmの長方形1枚を合計8枚セーターとベストからそれぞれ上手く切り取り裁断。

ベストの方だけ、この図のようにハギ目ができてしまいましたが、真ん中を「わ」にすることで巾着袋になる仕立てなので、底部分にハギが隠れるような配置に工夫。

いつものパッチワークシート作りと同様で、1cmの縫い代で2重ステッチ。

そして、アイロンで両割りし、表面からハギ部分の両サイドにステッチをかけて固定という手間をかけた作業。

バッグ底は「わ」ですので、マチ10cmに仕上げるために、「わ」の両サイド5cmずつをくり抜きました。

黒のセーターの方は、ハギ目無しで8枚裁断できました。

ベストよりも大きい面積のはずが、袖などは不足で9枚とれただけです。

1枚は余分なので裁断できましたが使いません。

そうして、黒のセーターの方を裏地にして、裏地付き巾着袋をいつもの仕立て方で作っていったのです。

手持ちの江戸打ち紐のグレーを紐先に黒のループエンドをおしゃれに飾りながら完成です。

巾着袋の出来上がりサイズ:縦15cmx横16/29cmxマチ10cm。

サイズ感としては、横にどっしりと広がった小さい巾着袋の割にはマチの大きな入れ物型になりました。

これが使えるものになるための秘訣。

ここで、スタイリッシュにマチの分量を小さくしたり、マチ無しにすると用途が薄れます。

小さくても10cmマチがあるというところはせめて実現したい容量です。

あとがき

お洋服のリメイクにおいては、「ハギ」や「パッチワーク」は結構ポイントになってくると思うのです。

このたびパッチワークとしては利用できなかった袖パーツも、別のモデルの取っ手付きでは、取っ手に利用できると思います。

お洋服のリフォームだけでは満足しきれないその「心の内」。

妥協せずに、思うままに形にしてみてはどうかとお勧めしたいです。

そして、もう1つ大切なことに気付いています。

リメイクをしてでも今後持っていきたいと思うお品物というのは、素材や柄が素敵であるからであることも否めません。

そもそも最初の古着購入の時点でたくさんの中から素直な気持ちに従った渾身の1点を丁寧に選ぶことも大切なことです。

お買い得だからとりあえず購入しておけばよいなどという「妥協」や「暴買い」行為は、それこそ「SDGs」の姿勢が不足した望ましくない考え方だと思います。

巾着袋のサイドの「コの字」ステッチ、真ん中をなんとなく縫っていた過去から確かな固定の効果を得る「際:きわ」の位置の徹底へ【1163】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「デジタルコンテンツ」にまとめた「ハンドメイドバッグ作りのノウハウ」を制作し販売していこうという活動の最中(さなか)、まだ新しい学びが起こってしまうものです。

こうして、たやすくコンテンツにまとめることがなかなかできない深みを感じているのです。

当ブログ記事は、最初の投稿の2022.11.21からおよそ2年後の2024.10.17にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

2024年現在でも、ただの1デザインもコンテンツが完成していない理由は、まだまだ見直す部分が出てきているからです。

そのたびに、その見直す点を検証するための試作品作りをして結果でノウハウに追加したりするのですから、随分と時間をかけたものになります。

やはり完成型として最高に高められた内容であるためには、急がずにそのコンテンツ自体に磨きをかけることを大切にしています。

このたびは、そういった細かい箇所の見直しに該当する部分の、巾着袋の両サイドの「コの字ステッチ」についてどう見直したのかをその理由と共にお伝えしていきたいと思います。

細部の仕様を高めるための引用やヒントになれば大変嬉しいことでございます。

ほつれやすい生地も扱ってきたことで発見できた、巾着袋の両サイドの「コの字ステッチ」がしっかり固定される望ましい場所は三つ折りの際(きわ)である

巾着袋のコの字ステッチを三つ折りのど真ん中で今までやってきました。

それが写真の上側です。

上:7.5mmずつの三つ折りのど真ん中をステッチした場合。下:同じ三つ折りの際(きわ)をステッチした場合。

表からはこんな風にコの字が映りますが、一見問題は無いように感じます。

ところが縫った側の裏側では少々問題がありました。

左:ど真ん中のステッチ・右:際のステッチ。見た目ですぐに右側の「際」が正解だと感じます。安定感です。

「どちらがしっかりと縫い付けられていて安定感がありますか」、ということを問われたら完全右です。

この比較を今までしていませんでした。

そして、このたびこの写真とはかけ離れたほつれやすい生地で左側のど真ん中ステッチで行ったところ、三つ折りが崩れて飛び出してきたのです。

「あーそうだったんだ」とやっとここで気付きます。

どんな生地にも対応できる縫い方でなければ、人に伝達していくことの中身が薄れてしまうのです。

ほつれが飛び出さないだけではなく、下の方もしっかりと安定している様子が右側ではうかがえます。

冷静に考えたら、なぜ生地を余らせる必要があるの。。ということを今まで追求し切れていなかったのでした。

このようなことは、ほつれやすい生地で行ったからこそ分かったことでした。

いつもほつれにくい生地ばかりを選んでいたら、このことに気づくことが無かったかもしれません。

自らの都合だけを重視した作業をしてこなかったことが、かえって後に大切になり、広い見方でまとめられるということが分かります。

あとがき

もっと俯瞰して見てみると、「コの字」ステッチだけではない他の場合にもあり得ることだと思いました。

今までやってきて問題がないことであっても、素材が変わると問題が起きたケース。

常に、どんな素材にもカバーできる「オールマイティ」さを持ったノウハウであることがレベルの高さの1つではないかと考えます。

ノウハウ作りも「小手先テクニック」なのか「永久的な技術」なのかの違いがあり、長い年月をかけてそれが露わになってくるものなのです。

細かければ高級感があるというのか、それとも。。ダイヤキルトを同じ面積にかけて3cmと5cmで比較した実験、結果どちらも美しかった【1134】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびは、下準備のみになりますが、巾着袋の表地にダイヤキルトをかけたシートを作ります。

同じブロンズゴールドのサテン地にさらにキルトをかけることでその美しさが倍増♪。

3cmと5cmのダイヤ(正ダイヤ)の比較をしながら、前後の2面を仕上げ、2点の巾着袋用の準備をしました。

この時点でしか見ることができない思いっきり広がったダイヤキルトシートをそのキルトのピッチの違いでお楽しみくださいませ。

ダイヤキルトのサイズの違いの比較3cmと5cmの違いは目で見て感じられるもの、巾着袋の容積で選び分けるとバランスが良い

キルトの大きさ比較:左-3cmダイヤキルト、右-5cmダイヤキルト。どちらがどうとは言えない互いの良さ。

2cmの差は大きいもので、随分違った感じに見えます。

3cmの方は緻密さがあり、5cmの方は迫力があるという両方のメリットが感じられました。

1辺の長さがそれぞれ3cmと5cmということです。

使い分けとしましては、面積に応じ、小さいサイズの場合には、細かい方の3cmを、大きいサイズの場合には5cmをというのが基本的なバランス。

ただ、それをあえて打ち破り「破壊」をテーマにした製作もあり、小ぶりなバッグにピッチの広いキルトがかけてある商品を拝見したことはあります。

ただ、ぱっと見は、そのメッセージは伝わりにくく、「粗い」「カジュアル」といった「瀟洒」との対極なイメージになってしまうかと。

今回は同じ面積でキルトのピッチに差がありましたが、5cmの方も許容範囲だと思います、範囲は、3cm-10cm辺りまでといったところ。

それ以上はキルトの意味が薄れてしまう可能性があり、10cmを使うようなバッグはかなりの大容量というバランスを考えます。

生地が、ブロンズ色のナイロン/100%のサテン地であることで、余計にツヤが感じられ美しいです。

これらをそれぞれ、表地に使っていく予定です。

キルトの役割としては、装飾的な面もありますが、機能面も持ち合わせ、擦れなどが起きにくいということ。
凹凸感ができるので、まともに接触する面が減るという仕組みのようにも感じられます、生地のサッカーみたい。

裏側はソフト厚芯、この巾着袋製作で中綿は使用しません。

ソフト厚芯の方が、柔軟性と厚みのバランスが抜群なのです。

ただ、この材料もこれっきり。

2015年頃に過去のストックの残りのようなものを1反まるごと購入以来でしたが、同じ物が全く見つからないのです。

あとがき

当ブログ記事は、最初の2022.10.17投稿からおよそ2年後の2024.10.07にブログ記事の「手直し」の順番で、当記事のタイトルから見直し、ここまで綴り直してまいりました。

この2024年では、裏地にキルトをかけるということが定着しています。

裏地にキルトをかけるとたるみが起こらずバッグの内側が整然とします。

そして、今後の製作の見通しとしましては、高級生地を利用した凹凸感たっぷりの表地をそのまま活かし、裏地にはダイヤキルトをかけていくというスタイルで一本化しようなどと考えています。

重要なことは、「薄手しか余っていなかった」という「枯渇した状況」がアイデアや閃きを生み出したという不思議です。

非常に重要なことを身を持って体験したのだと思います<m(__)m>。

わずかに茶が混じる濃グレーの木の実柄の巾着袋、手元にあった黒の江戸打ち紐を選ばずに新たな調達でも焦げ茶を選んだ正解【1133】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「インテリア収納袋」の連続製作としまして、大きな容積から順にトート型か巾着型かを選択しながら、だんだん小さな巾着袋製作へ向かっていきました。

もう現在は進捗度があり、小さな巾着袋の連続製作に入っております。

ストックが少なくなってきた現在、表地には難しいような薄手の生地が複数余ったことで、「薄手にも表地の機会を!」をテーマに、ダイヤキルトをかけることで貫禄を出し表地に使用し始めました。

このたびも服地である薄手の生地ですが、キルトをかけることでその素敵な「木の実柄」を主役として演出したいと思います。

完成間際でブレーキをかけた江戸打ち紐の色の選択、マイルドな中間色には焦げ茶の江戸打ち紐、黒とは違った1トーン落ちの柔らかさを演出できた

キルトが入った表地はハリコシが出て、はっきりしているためアイロンで非常に折り曲げやすいので綺麗に作れます。

もしこれが、元のとろみ生地+接着芯のままだと折り曲げにくかったかと思いますので、キルトにするメリットの1つです。

<表地:チャコール>ポリエステル/レーヨン混、ポリエステル/60%、レーヨン/40%、日本製。

ここに3cmの間隔でバイヤス向きにダイヤキルトをかけました。

綺麗にダイヤキルトが出るコツというのは、ボールペンで実線で作図することです。

このボールペン使いから、ミリ単位でこの綺麗さが実現できると実感。使用の糸はなじむチャコールグレーのテトロン糸をチョイス。

<裏地:薄グレー>ドレープカーテン地、ポリエステル/100%、日本製。

モカ系のグレー色ですので、表地とカラーの相性がとても良かったです。

「インテリア収納袋:ミニ」:<サイズ>縦17cmx横17/27cmxマチ10cm。江戸打ち紐が入る前。
黒紐も悪くはないのですが、せっかくの中間色のチャコールの良さが引き出せないと焦げ茶を手配。

チャコールとはいえ、光の当たり具合で赤味がかって茶色に寄るという映り方が引っ掛かりました。

ここで黒をそのまま使用してしまわないという拘りを追求した結果がこちら↓。

手配した焦げ茶の江戸打ち紐の設置:ばっちり馴染みました。時間をかけてもアクセントの紐のカラーは重要。

あとがき

この表地の木の実柄を購入の当初は、2020年の末頃でしたが、まさかこれを表地に使うとはとは当時は思いませんでした。

その時は、裏地に使っていくことのみ頭にありましたので、約2年後に違うひらめきが起こったということになります。

保管している期間が2年もありますと、さすがに心境や考え方が変化してしまうものなのです。

できるだけ生地ストックも持ちすぎないようにしたいものではあるのですが、時に新しい価値が生まれることもあるのだなとこのたび思ったのです。

経理上、生地のストックは、「棚卸在庫」「棚卸資産」と呼び、「資産」であるということを実感したような気が致します(^-^)。

薄手の生地をどうしても表地に使いたい、そんな願いを叶えるハンドメイドダイヤキルト、薄手も表地になれる可能性をたっぷりと感じた【1130】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

この2022年、連続して過去のストック生地を消化する目的で、「インテリア収納袋」の連続製作をしています。

これまでトートバッグと巾着袋のミックスで累計45点を製作済、ここにきていよいよ終盤となってまいりました。

あと10点程で、いったん裁断して準備してあるストックは終了。

面白いもので、最初に2019-2020年に生地を集めたその時の表地と裏地の組み合わせのイメージと、今2022年の組み合わせはかなり違うことです。

時間の経過と共に考え方やインスピレーションも変わってくるのです。

このたびは、見るからに裏地使いっぽい薄手の生地でありまして、一度は裏地に仕様済の生地の残りでした(組み合わせる表地が面積が小さかったためそれに合わせたら余った)。

今度は巾着袋の「ミニ」というサイズでキルトをかけることで表地に使って新しいことをしてみようと。

この時点から、「ダイヤキルト」の仕様が加わった巾着袋が増えていくと思います。

裏地のイメージで調達した生地を今になって表地使いしたい場合の工夫、ダイヤキルトをかけることで表地として申し分ない「自作の素材作り」

以前に裏地に使用した生地を今度は表地に使います。表地としては薄手過ぎ。キルトをかけて貫禄を作ります。

通常キルト加工は、中綿を使用して厚みが増す「中綿キルト」が多いですが、厚みが増し過ぎると巾着袋は作りにくいのです。

よって、中綿までの厚みにはならないのが、「ソフト厚芯」というフェルト布のような芯地です。適度に厚みを出してくれる恰好の素材です。

2015年辺りの調達だったかと。。反ごとストックがありましてそれを少しずつ使用しています。

これまでは、取っ手に内蔵する時に使用していたのですが、キルトに使用というのがこの時がきっかけです。

「ソフト厚芯」:1mm弱の厚みでやわらかく接着機能無し。接着機能がない融通性あり。取っ手にも入れます。

このソフト厚芯は、2015年頃に購入した記憶です。

最初は60m巻くらいの電柱みたいな太さでした。

すぐに使い切るものではないですが、かなりお得にこんな良い物をいただくことができて当時の附属屋様に感謝です。

ハリコシを出すハードな芯地に比べて、ふんわりとした厚みをミシンのステッチとのコンビで実現できるのがこのソフト厚芯の良さです。

単独使いよりも、「ステッチとのコンビ」というところが、伸び止めテープなどと同じような機能なのです。

3cm正ダイヤキルト:まずはボールペンで作図から。適当なサイズの直角二等辺参加角形の底辺からスタート。

あとは、横に3cm幅で平行移動して作図を完成。

次に、内陸部にも均等に待ち針を打ち固定、端からストライプ状に順にステッチ。

ステッチは1本ずつ区切ります。

キルトの完成:3cm正ダイヤキルト。元の生地の薄さはなんのその。地の朱色と合わせた糸のカラーも重要です。

ここで学んだことは、わずかに残ったストックしかない環境であったからこそ生まれたアイデアだったということです。

豊富に組み合わせの可能性があるうちは、気付かなかったことで、もしかして1度目と同じように裏地にそのまま使っていたかもしれないのです。

「がんじがらめ」な状態は時として、あるアイデアを生むことがあるのです。

あとがき

このたび使用のグレー色の「ソフト厚芯」、もともと調達先の業者様が付けた呼び名でした。

もうその後の材料の事情もあると思うのですが、同素材をくまなく探してやっとほんのわずかに類似品を見つけられる程度で、随分高額でありレアアイテムになっているようでした。

「これは、代用品を探さねば。。」と思ったものです。

過去に丸ごと1反入手できていたことが奇跡だったと今気付いたのでした。

代用としては、「エンボス加工の不織布」がなかなか近い素材なのではないかと思います。

既製品の袋などを解体しては、やや「著作権侵害」に対してグレーゾーン、できれば反物で不織布が入手しやすいと良いのですが。。

その後何か情報があれば、またブログ記事に掲載致します(^-^)。

表地のジャガード柄・裏地のプリント柄・装飾のアップリケの3箇所をデイジーでリンク、白黒以外に決して第3のカラーを入れない攻めた製作【1123】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

あまり好まないYouTubeのショート動画投稿なのですが、このたびはいつも記事の最後の方(あとがきの前)に貼ります動画がショート動画を余儀なくされてしまいました。

というのも、2007年来の使用の「DELL」製のパソコンのモニターが壊れたのでした。

その代わりと言っては何なのですが、この度の製作「インテリア収納袋」のシリーズの「巾着袋:小」がなかなか出来が良かったので、是非お楽しみ下さればと思います。

表地の花柄が「デイジー」であると決定付けた裏地のプリント柄と正面のアップリケ、有色を入れない方針がクールで美しいミステリアスな巾着袋を実現した

「インテリア収納袋:小」:<サイズ>縦22cmx横19/34cmxマチ15cm。

<表地:黒>ちりめんジャカード、ポリエステル/100%、日本製。

<裏地:白x黒小花柄>ポリエステル合繊、ポリエステル/100%、日本製。

黒の中に少し見える白地の裏地が素敵です。

裏地の小花柄のデイジーとリンクして、正面のディジーのアップリケの黒と白の2個が装飾。

どうしても写真には隠れてしまいましたが、上下の上側に黒のデイジーのアップリケが実は付けてあるのです(斜め右上に埋まるように隠れています)。

デイジーは、表地のジャガードの柄にもモチーフとして使われています。

ということで、デイジーが3箇所リンクしている粋な巾着袋になりました。

ここでお伝えしたいことは、元の生地頼み一辺倒よりも、それを取り入れて新たに独自のフィルターでこすことこそ、出来上がりが唯一の世界観を作って行くことです。

もしかして同じように発想する人もいらっしゃるかもしれませんが、それはそれで気が合うのです。

本来は服地であり、バッグの表地に使うことが珍しい素材の調達は、そういったスタートからなので出来上がりが唯一になりやすいです。

デイジーの3箇所のリンク:①表地のジャガード柄②裏地のプリント柄③正面のアップリケ。奥行きも深まります。

あとがき

こうしたハンドメイド製作は、材料あってのものです。

そのまま1種だけを利用した製作は、他の同じハンドメイド製作者様と肩を並べることになります。

良きライバルであると同時に、せっかくの苦労も不変的に均一化しやすいのです。

そうしたことからは早期に類似の競争から逸脱したスタイルへの移行をお勧めしたいのです。

1つには、裏地にもこだわることで、被る可能性も激減、唯一の製作になりやすくなります。

これは、唯一の特技でもある「コーデ」が好きな者からお伝えできることです。

生地の柄だけに依存した製作はかえってリスクを孕むと言えます。

独自の道をマイペースで楽しくハンドメイド活動していくには、材料を有難く拝受しながら、今度は自分が作り上げる「組み合わせ」を持つことです(^-^)。

メンズテイストをドレスライクに表現、日本製の生地を丁寧に選び、かつての「マスク用生地」のストックをそのまま利用した巾着袋【1122】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在過去の生地ストックを一掃する目的で、比較的短い時間(3時間くらいはかかります)でお仕立ての「インテリア収納袋」を連続製作中。

1週間くらいかかってしまう複雑な仕様のバッグに比べれば簡易的な仕様ではありますが、裏地付きであり、じっくりと組み合わせを考え、糸のカラーも馴染むようにそれぞれ上糸と下糸を別々にしています。

このたびは、巾着袋「小」というサイズを、ストック生地を最大限に消化して作っていきました。

あの「コロナ禍」の時のマスク用の生地として友人と企画した生地の残りです。

普段選ぶことが無い生地で友人が選びましたので、他のこれまでのストックと少しテイストが違うところが新鮮。

あえてコントラストを付け過ぎずにブルーカラーの同色ベース同士のコンビ、表地に無地・裏地にはペイズリー柄を配した生地のフレンチな巾着袋

「インテリア収納袋:小」:<サイズ>縦22cmx横19/34cmxマチ15cm。
<表地:ブルー>フランス原産ピュアリネン、麻/100%、フランス製。
<裏地:ブルー>フラワーペイズリー、麻/100%、日本製。

幻想的で優しいプリント柄だと思います。

マスク製作の頃の生地なので2020年春入手の生地でした。

このブルーカラーを好まれる方は意外と多いと思います。

ただ、これまで全く手にしたことがなかった分野です。

デニムのインディゴブルーにも近いのですが、テイストとしては完全に欧/米の「欧」寄り。

麻素材ですので、お弁当入れにも楽しく持っていただけるようなものだと思います。

その他、旅行や温泉の時の下着入れなどは実用的なのではないかと。

このたっぷりなマチ15cmが使用目的の可能性を広げてくれています。

あとがき

普段強い色の黒を好みますが、こうしたマイルドな雰囲気のカラーに思うところは、「ホッ」とするような感覚です。

いかに黒が攻めた戦闘的なイメージのカラーなのか、そしてそれを好み常に装備している者がいかに力が入った毎日なのかを思い知る瞬間でした。

このように、同じモデルの巾着袋を生地を替えて連続製作しています。

実際にこうしたインテリア用の巾着袋使用する立場としても体験しています者が言えることがあります↓。

同じモデルでも、色や柄が違うことで思い入れが変わります。

自前の物というのは、ただバッグの中の入れ物に過ぎなくても、気に入った色や柄で作られたものでなければ納得しないことがあります。

こうしてひたすら作ってはいますが、今回の在庫一掃後は、ちゃんと考え直し、本当に求められているところまでを追求した生地の仕入をしたいと思っております。

安易に生地を持っていても結局は在庫になるだけです。

最初の生地の調達はそのきっかけを作りますので非常に大切、これまでの「とりあえずストックしてキープしておく」というような結果がこうした何年後にも残っていしまうことを生んだのです。

ちゃんと受け入れられる素材のレベルを研究して、生地調達から生地消化までのスピードをアップするスタイルに変えていきたいと思っております。

「在庫を持つ事業形態」はそれがやりたい事なら仕方がないのです。

「在庫を持つ」という1つのワードにしても、抱えきれないほどのオーバーな数量なのか、わずかで事足りるのかの差で埋められるので。

在庫を持たずして何ができるのでしょうか、在庫はあって当然、引け目を感じることなど無いと思うのです(^-^)。

ポリエステル100%も奥が深い、金銀ラメのジャガードが金属的な風合いを新しくご提案してくれる抽象柄の巾着袋【1121】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在連続製作中の「インテリア収納袋」。

このたびは、「小」というサイズで表地・裏地共に衣装生地のコーナーで購入の生地を使わせていただきました。

お弁当袋のような巾着袋とはシーンが違うような巾着袋に仕上がりましたので、使うシーンの想像を巡らせながらご覧いただければと思います。

表地に登場の濃淡の金銀以外の色をそれ以上混ぜないことで表地のツタの葉柄のような抽象柄と裏地のまだら柄が程好くマッチの巾着袋

<表地:ゴールドxシルバー抽象柄>パンデミック、ポリエステル/100%、日本製。

「コロナ禍」で購入の生地にこのような名前(おそらくそれ以前から名付けられた生地だと思います)も、「何たるシンクロ!?」と驚いたものですが、奇しくも非常に美しい生地だったのでした。

<裏地:チャコールグレーまだら模様>ジャカード、ポリエステル/100%、日本製。

これまで、ほとんど全色を裏地に使わせていただいてきた生地です。

チャコールグレーは表地の銀色の部分とリンクして相性良し。

柄同士ですが、余計な色を追加していない分、合わせてしまえたのでした。

「インテリア収納袋:小」<サイズ>縦22cmx横19/34cmxマチ15cm。
こうして三つ折りにたたみます。生地にハリコシがあることが感じられます。

柄の中のシルバーの割合が高く、すっきりとしたジャガードです。

ループエンドは主役寄りなシルバー色に合わせて「ニッケル色」を選択。

江戸打ち紐は、登場はしていないですが黒を使いました。

ねずみ色のグレー色が良かったですが、手持ちのグレーは青味のグレーで合いませんでしたのでかえって黒が正解。

既製品の江戸打ちひもの色は豊富なようで、実際はぴったり合わないことが多く、その点は残念です。

裏地がチャコールグレーであったことで、3段階で色が濃くなっていく感じ、紐が一番濃い黒色といった具合で見ていただくと、黒色を違和感無く受け入れていただけるかもしれません。

以前にも別記事でお話致しましたが、ラメ生地は使いやすいのが意外です。

アイロンの折り線がきちんと付き、薄手でもハードさがあります。

同じようなグレートーンの糸を1つだけ選んで上糸と下糸共通で使用すると、どちらかが浮きます。

よって、まめなようですが上糸と下糸は微妙なカラーの濃淡の違いで別のカラーを使い分けました。

表地側には薄い白っぽい感じに映るグレーの糸を、裏地には、チャコールグレーに馴染むような濃グレーの糸を。

巾着袋のひもホールの下部分とコの字部分のステッチというのは、結構目に付きやすく、ポイント箇所です。糸の細かいこだわりの効果はやはりあったようです。

あとがき

金属質な風合いで出来上がった巾着袋、もしかしてメインバッグのように持ち歩きができるかもしれません。

なかなかゴージャスな仕上がりなのです。

巾着袋に要する製作時間はALLで、だいたい3時間くらい。

チャチャッと作るものでもないことがこの時間でご理解いただけるかと思います。

その3時間の中には、上下の糸の色を変えていることで、時々糸の交換があること、そして玉結び・玉止めの部分の糸ぶち切りせずにすべて目に付かない場所へ隠しています。

この作業が意外に時間を要するのですが、やはりこれも長い目で見た時常にさっぱりしていて美しい巾着袋でありたいという方針からです。

何ら強度にはそれほど関係ないことでも、すっきりさや上品な雰囲気みたいなものは、細かい始末の丁寧さからくるものだと思います。

この美しい生地であったからこそ、汚(けが)さぬようその続きのストーリーとして良いお仕立てをしたいと思うものです。

そういう意味では、良い生地を選ぶことは、結局は良質な高級感あるお品物の完成というところに繋がっていゆくのではないでしょうか(^-^)。

ふんわりシフォンのような軽くて美しい衣装生地がドレスライク、本来作られることがない巾着袋に作ってバッグへのポテンシャルを高めた【1118】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、過去のストック生地を一掃の目的で「インテリア収納袋」というトートバッグや巾着袋を比較的短い時間で完成するデザインを中心に連続製作しています。

過去の生地在庫一掃の目的は、事業活動をシフトしていきたいと考えているからです。

製作することを続行しながら、「ノウハウ」を「コンテンツ制作」にまとめてこちらもご提供したいと考えるようになりました。

こうしたシンプルなデザインは、その生地自体の素敵さを引き立ててくれます。

このたびのような元はお衣装用の生地も、インテリア使いに特化しますと長持ちするということも予想しています。

もともとお洋服は使い捨てというものではないわけで、バッグや袋というアイテムも同じように考えていきます。

こうした「長持ち」がテーマの製作は「ファスト」に対する長き闘い。

多くの人々が「長い目で見る購買」に気付いていただければ、いずれ理解されることです。

ファッションアイテムは、まだまだ見た目やその時だけの良さを表面的に重視される傾向があります。

地道ながら内部の工夫や長い年月をかけて感じていただける良さなどをお届けできればという活動です。

インテリア使いに特化することで長持ちが見込める、質も嘘偽りなく伴った高級生地を選んだ製作は、「商業的」な製作よりも「現実的」な製作なのだ

「インテリア収納袋:小」:<サイズ>縦22cmx横19/34cmxマチ15cm。

生地が素敵で明るい気持ちにしてくれるような良さが感じられます。

クシュクシュっとした加工がされていますのは、「縮加工」というタイプの加工になります。

凹凸感の表現1つとして「生地を縮める」という考え方の元に作られている構造です。

<表地:白xマルチカラー花柄>縮加工、ポリエステル/100%、日本製。衣装生地特化の「あざみや」様で購入。
<裏地:赤紫>生地名不明、ポリエステル/100%、原産国不明。濃ピンクに映ってしまいますが、実際は赤紫。

ただ、この表地と裏地、いずれもアイロンの折り目が付けにくいです。

どちらかというと「縮加工」の方がまだやりやすかったですが。。

「縮加工」はアイロンで伸びると縮んで折れている場所が開いてしまい、カットしたサイズをはみ出しますので一瞬サイズが変わります。

これをどう処理したのかですが、裁断の時は自然に立体的なままの状態でカットしておいて、三つ折りアイロンの時に飛び出した部分を少しカットするということをしました。

巾着袋の三つ折りは、両サイドのコの字のわずかな部分だけですので、このデザインの場合随分助かりました。

ここから思うことは、ここまで素敵な様相の生地であれば、作りがシンプル最低限のデザインがはまるということです。

柄を壮大に見せるための面積の確保の目的に加え、「作りやすさの確保」も大切な良質に出来上がるための項目なのです。

空気が入ったこの生地の構造が畳んだ時にも少し浮き、立体感を演出。ふんわりした様相を放ち見応えあり。

あとがき

この生地はこのたびで二度目。

最初は「中」というサイズを以前の記事に投稿しています。

このたびは裏地の種類は違いますが、2回ともパープル系を選んだことが共通です。

この生地の裏地はパープルが一番エレガントになるという解釈なのでした(^-^)。