黒バッグの中で赤のタータンチェックが素敵に広がるリュック、内蔵巾着袋に大切な物を守ってくれる安心感を感じる内部構造の価値【861】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在「餅巾着:もちきんちゃく」という名前のリュックのデザインのみを集中的に製作しています。

このデザインを徹底的に製作し、「おしゃれ度」「優れた機能」を並行して高めていく研究も兼ねた製作となっています。

このたびは、裏地の完成場面のご紹介です。

まだまだリュック自体の完成に至らない途中ではありますが、内部全体としては、完成品に出来上がりましたのでいったんアップしてご紹介します。

ポケットも前後に2個設置しながら、真ん中に内蔵巾着袋も設置された、たくさんの入れ場所のある豊かな内部の構造を是非ご覧くださいませ。

ポケットx2個と袋とで3部屋が確保されたことで、自然に出来上がった隙間も更なるお部屋になった相乗効果

黒い部分は接着芯です。まだ裏地のみの状態。表地と合体する前の裏地の内部機能としてはこれで完成です。

内部に見えているのは、内蔵巾着袋を巾着ひもでしばった状態です。

整然と映るのが特徴で、いかにも整理整頓された内部という印象になります。

底周辺の部分。マチは、①巾着袋のマチの表地②その裏地③裏地本体のマチが重なって縫い付け。
実際は、この目線から中を見ることが多いです。裏地本体の両サイドのハギ目部分の柄が対称。

右の方のハギ目が少し段差ができてずれましたね(^_^;)。

ここで、空間にご注目いただきたいのですが、内部の①巾着袋②貼り付けポケット③隠しポケットの他にもお部屋が自然にできました。

④巾着袋の前後の隙間⑤巾着袋の左右の隙間⑥巾着袋の底の隙間、こんな風にいくつかの隙間が生まれましたのも、「内蔵巾着袋」あってのもの。

マチの左右の縫い代だけを縫い付けている構造がこうした新しい空間が生まれたことにもつながりました。

実際の使用の場面の想定をするにあたってお伝えできる新たな価値

少し、細かいご説明をさせていただきますと、写真では、随分内蔵巾着袋が控え目なサイズ感で感じられたかと思います。

しかし、これで裏地と全く同じサイズでやっています。

よって最大限でもこうして内側に沈むのだという特性が分かりました。

もっとめいっぱいにしたい場合は、縦の長さだけを余分に追加すると盛り上がった巾着袋になるのだと思います。

実際にユーザー側になった時を予測しながら使い方を考えてみますと、この巾着袋をまるで、「地下室」のような使い方ができるのではないかと。

地下には、大切な物を貯蔵しますので、その通りセキュリティー性を高めたいアイテムを入れ、その周りや隙間には、他の物を入れる容量があるのです。

場合によっては、巾着袋をペタンコにし、その上に積み重ねられるのです。

お弁当を入れる場所として巾着袋を使うアイデアもあります。

使い方次第で、この内部構造は可能性の広がりを見せてくれるのではないかと思います。

だからこそ融通が利いた接着芯のみにとどめておく柔らかさも正解だということになります。

あとがき

チェック柄は柄合わせの難易度が高いです。

全体に均一配置の小花柄、細かいストライプなどは結構やりやすいですが、先染チェックは何と言ってもクラシックで素敵です。

生地屋様にも先染めチェックの日本製は、定番品として豊富にあるようですので、コスパ良く裏地にご利用できるのではないかと思います。

次回からは、いよいよ完成に向かい、表地のパイルボアの部分を馴染む黒糸で縫っていきます。

是非完成までのその後の行く末を見守っていただければと思います(^-^)。