おしゃれ度重視、昭和の古典的な18金ジュエリーが買取に出て消滅してしまうもったいなさを拾い上げ新しい形で活かしたい【305】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」の事業者です。

レンタルジュエリー業スタートのきっかけは、たくさん集めたジュエリーをそのまま保管しているだけの状態の活かし方を考えたことでした。

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.03.23からおよそ6年半後の2025.11.04にブログ記事の「手直し」の順番でタイトルから見直し綴り直しをしています。

レンタルジュエリースタートは2020年夏ですので、当記事はそれ以前に投稿していたことが懐かしく、すでにレンタルジュエリー業開始に向けた予兆があったと懐かしく振り返っています。

このたびは、年代物のジュエリーの「おしゃれ度」を伴う価値について、お話できればと思います。

よくテレビなどでもてはやされる家族の年代物のジュエリーなどの想像を超える換金価格、その時だけの「現金」の入手のゴールよりももっと長い目で見た「価値」を追求してまいります。

現金化をゴールとする貴金属の価値の置き方に対するアンチテーゼ、名前も区別もない現金とは比較にならないジュエリーの価値

ジュエリーを集めている時代に、ネット検索をしていろんな画像を見ていた時にあることに気付きました。

魅力的な年代物の18金ジュエリーを質屋様が買取をした記録の写真だったのでした。

「このような素敵なジュエリーが買い取りに出されている」ということを知ります。

ここは価値観、手放す人はその場で現金を手にしたという対価を得たのです。

一方その記録を見た私は「そのままジュエリーとして通用する立派な姿なのではないか」と映ったのでした。

そんなエピソードに登場していた古典的な味わい深い素敵なネックレスを、後に探していくことになりました。

偶然にも、何度も祖母から受け継いだネックレスと全く同じでほんの少しだけ違う興味深いミラクルも体験↓。

2連ネックレス:上下を見比べますとK18YGとPT850のパーツの並び方が違います。上は交互、下は2個ずつ配列。

おそらくこのネックレスはかつての百貨店などのお品かと想像しましたが、年代物になると「全く同じ」ということはジュエリーでは出会いにくいことの証拠です。

最初は「同じだ」と思ったのですがよく見たら配列が違うという微妙な違いだったのです。

1点目の祖母からの受け継ぎ(下の2個ずつ配列の方)のみを持っている時点で数年かけて探した結果見つかったのが上でした。

探した期間はおよそ2年、じっくりと時期を待つと素敵な出会いがあったというケースです。

あとがき

このたびは、「金の存在感」「重さ」で価値を決められがちな投資とは対極に、「おしゃれ度」を重視した考え方をお伝えする回でした。

当「本物志向のレンタルジュエリー」では「おしゃれ度」を一番重視しています。

人間の脳というのは、目先の得を優先に考えるようにできているのかもしれません。

貴金属を見ると、その重さによる価値を現金で考えてしまいがちなのです。

極端な例ですが、透かしの美しい装飾は、地金が削ぎ落とされた空洞の部分があるから軽くなります。

しかし、シンプルなバー状のバングルに比べて、その「隙間の美しさ」も伴い全体のおしゃれ度を高めます。

おしゃれ度の高さは、「地金の塊」を超える存在になり得るということです。

この考え方を反映し、当「本物志向のレンタルジュエリー」では、重さに関係なくすべてを均一にしたレンタル料金にしています。

重さ重視をしたい場合は重さの表示を見比べることができるようにしっかりと表示し、均一料金であるラインナップからどの番号のセットを選ぶかはお客様の裁量に委ねます。

多様な価値観とニーズを拾い上げてはきたつもりなのですが、本当に拾い上げたいものこそ消滅の危機にある年代物の素敵な価値なのです。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク