トートバッグの伝統的な取っ手の固定の「四角とクロスのコンビステッチ」、一繋ぎで二重縫いで強度を高めたアレンジの縫い順【1256】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

こんなデザインのステッチを布バッグの取っ手の付け根部分でご覧になったことがあるかと思います↓。

ほとんどが1本ステッチなのですが、それでも、この形そのものが物理的な力のかかり具合をうまく利用した丈夫なステッチ。

ただの1本線とは違う角度を変えて均等に力のかかり具合を分散されたものだと見ることができます。

このたびは、1つ前の完成品の「トートバッグ」でこのデザインを引用させていただきました。

当然ながら、良い物を作って行きたいスタンスの製作では、1本だけのステッチが重い物を入れたバッグを支えるということのパワーの限界も感じていました。

ということで、このデザインを二重ステッチにアレンジ。

さらに、この向きを変えてひし形にすることで、表地にかけたダイヤキルトに足並みをそろえデザイン性を高めました。

このたびは、「四角とクロスのコンビステッチ」を二重で強度を更に高めるケースの一繋ぎでステッチできる順番をお伝えしたいと思います。

ダイヤキルトの形にリンクしたひし形向きのハギ目カバータブの二重ステッチのやり方、糸を途中で切らないことでスムーズかつコスパが良い

1つ前の【1255】の投稿で完成したバッグの取っ手の付け根部分。出来上がりはこれ。

馴染んでいて2重ステッチということが分かりにくいですが、ベルトの4本ステッチに比べて太いと見ていただけますのも二重であるから。

しっかりと重ねるとこうして20番のようなデニム用の糸レベルの丈夫な二重ステッチが美しく出来上がります。

では、紙とマジックでシミュレーションした写真と共にそのステッチの順番をお伝えしたいと思います。

①は1度目のステッチ、②は二度目のステッチです。:てっぺんから時計回りに進んでいきます。

まず、一番てっぺんのV印から外枠を時計回りにスタートしました。

斜め下へ降りて一番下へ、そして斜め左上へ上りてっぺんへ戻ります。

次に二周目にそのまま途切れずに外枠を、一度目の上をきちんとなぞりながら斜め下へ降りてきます。

そして、下から斜め左上へ登ります。

と、最後の1辺を残し、ここでいったん動きを止めます、くれぐれも針はそのまま刺さったままです。

そして、向きを変え十文字の横辺へ行きまして、そのまま戻ってきます。

次に、そこから、最後に残していた外枠を最初の位置のトップへ向かってステッチしながら戻ります。

そして、今度は、一番最後の縦の線を下へ行き上へ戻ります。

これですべての辺が二重縫いになったのでした。

最後の糸目は返し縫いをしないで先端で玉止めとしましたが、1-2針ほど返し縫いをした方が丈夫かもしれません。

これは、よく見る45度分傾きを戻した正方形でも同じ順路をたどればできます。

マジックを見てみると、①の黒色は十文字には存在しません。

内側の十文字は、二周目のタイミングでのみ行うステッチという見方ができます。

あとがき

こういった、一繋ぎで縫っていけるという工夫は、糸のコスパが高まります。

一度区切って縫いを止めてしまうことが、いかにロスが多くなるかということです。

それは、ミシンを止めることで、縫っていない最後に余る分が結構な長さであるからです。

ただ、このたび、ひし形にしてしまったことは力のかかり具合が変わるかもしれません。

やはり、四角の中にバイヤスの45度がクロスしていることこそが最高の強度だと、いにしえの考案者が物理的見地から閃いたことなのだと思います。

書き手:ピクチャレスク

見えない場所でも一番力のかかる場所、バニティーバッグの要のてっぺんの取っ手を支えるハード厚芯の存在【64】

アイキャッチ画像64

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在ハンドメイドバッグ製作では、「同素材シリーズ」という名前で同じ素材を使ったデザイン違いの5点のミニショルダーバッグを連続製作しています。

表地-風通ジャカード、綿/54%、絹/26%、ナイロン/20%。イタリア製。裏地-ラメツインクルサテン、ポリエステル/60%、ナイロン/40%。日本製。

黒ベースのパープル系の組み合わせとなります。

あえて、同じ素材を共通にすることで、生地頼みの製作ではない、製作者からのアウトプットも生まれるような切り離した考え方を持ちたいと思いました。

切り離して考えることが、最終的には「素材への感謝と敬意」になってゆくのです。

優れた生地はありがたく材料として使わせていただくものであり、コラボしながらも依存し過ぎないこと。

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.10.04からおよそ5年半後の2025.03.0.5にブログ記事の「見直し」で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

バッグの製造から生まれた新しいメッセージもその素材の素晴らしさが引き立つよう相乗効果を生むのが目標です。

上述のようなことは、当時の2019年では到底考えつかなかったことであり、2025年の綴り直しで加えました。

このたびは、全5モデルの①ドーム②バニティー③巾着④ボストン⑤リュックの内の②の前半。

後半で完成ですので、完成したバニティーバッグは次の【65】でご覧いただけます。

製作の前半の当記事【64】では、バニティーショルダーバッグを支える取っ手の設置の場面にスポットを当てました。

<同素材シリーズ:バニティー-前編>バニティーバッグの取っ手の固定のみならず面全体を「ハード厚芯」で頑強にした

草むしりをする際に、スローモーションでその様子を見てみると、草周辺のみならず広範囲にわたって土が動く様子が捉えられます。

バニティーバッグの取っ手を実際の使用の際に持ち上げている力のかかり具合は、この草むしりにヒントがあるような気がしました。

取っ手のみを部分的に頑丈に縫い付けるだけではなく、この面全体の強靭さが必要であると解いたのです。

ハード厚芯:後に考え直し、縫い代まで突入するとカーブラインが出にくいので縫い代除く全面に貼るよう変更。
ハード厚芯の実物:1mmとはいかないまでもかなりのボリューム。重みもありますので部分的な使用をお勧め。
取っ手ホールの片面ハトメ:このシリーズはすべてこのホールに取っ手を通す取り付け方で行きます。

写真の左は、素材特性上マジックでも印が付かないので、原色カラーの目立つ色の糸で打つ場所のマークをしたのです。

写真の右は穴を開けた直後に「プライヤー」で「片面ハトメ」を設置。

力がかかる取っ手の部分でありながらスタイリッシュに取り付ける1例として、比較的持ち上げる重さが無いミニバッグでは大丈夫だと考えました。

大きなボストンバッグに使用するなどくれぐれもしないように注意喚起したいと思います。

取っ手取り付け完了:内側もすっきりとまとめました。三つ折りがストッパーの役割です。
裏地の裁断:YouTube動画内では、裏地のファスナーポケット製作の場面も出てきます。当ブログ記事では割愛。

あとがき

2019年は、研究段階であることもあり、ミニサイズのバッグだから通用するような条件付きの作り方でした。

2025年現在では、すべての素材に対応でき、どの素材が来ても同じように作れるようなノウハウに絞り込みました。

よって、2019年の片面ハトメを利用させていただいた取っ手の付け方は「条件付き(ミニバッグに限る)」ということになりますので、2025年では廃止しているのです。

ただ、バニティーのデザインを応用し、取っ手はリュックの補助的存在で、縫い付けタイプに、そして横に広がったタイプで今度はリュックとして作ってみようかと。

縦リュックが難しい理由は、「わ」に縫う際にトンネルみたいにミシンに隠れて見えないのです。

よって、ミニバッグ程度では可能であった縦の長さの分横に広がって容積を確保するという考え方です。

こんなアイデアが2025年で浮かぶのも、間違いなくこの2019年の製作の体験があったからなのです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

A4横サブバッグがスタイリッシュでクールに完成、ボーダーの徹底した柄合わせとゴールドのハトメの存在感【57】

アイキャッチ画像57

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびは、【56】の記事の続き、グリーン系マルチボーダー生地で作るA4横バッグが完成しました。

後半場面でポイントとなるのが、何といっても取っ手を通すための「片面ハトメ/アイレットカン」の取り付け。

「片面ハトメ」はバッグ製作の最終段階で取り付け、そこへ取っ手を通して完成となります。

以前にシルバーカラーのアルミ製の片面ハトメを巾着バッグに設置した際には、「プライヤー」というカシメる道具を使って設置する場面をご紹介しています。

しかし、この度のゴールドはもっと硬い金属であり、プライヤーは使えません。

打ち道具を複数使用させていただき、打ち込み式の設置となる点が一歩踏み込んでいます。

なかなか写真や映像を写ししにくい中、なんとか打ち込んでいく途中のショットをまとめましたので、是非ご覧いただければと思います。

ゴールド混じりのグリーン系ボーダーのA4横サブバッグ、ゴールドカラーの片面ハトメに通るスタイリッシュな取っ手

まず、下準備として、チャコペンや赤マジックで穴を開ける位置をしっかりと印をしておくところからのスタート。

ここで前もってお伝えしておきたいのは、穴を開けながら同時にアイレットカンを打ち込むことは物理的に不可能であるということ。

最初に「ポンチ」というカッターナイフのような刃のついた丸いパンチのような道具で穴を開けてから、新たに打ち込み用にセットし直して打ち込むという2段階を踏みます。

この2段階に共通して使用する道具は「金づち」。

身近な工具ですが、カシメるタイプのパーツの打ち込みには必ず必要なのです。

「片面ハトメ」のやり方は、他の類似パーツでもおおよそ同じような作業、これ1つクリアすることで製作が広がると思います。

片面ハトメ取り付けの手順:左上から右へ流れるようにご覧くださいませ。ポンチで穴を開けてから打ち込み。

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.09.22からおよそ5年半後の2025.02.26にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

後で貼りますYouTube動画は当時の未熟な知識や技術のまま残っておりまして大変恐縮なのですが、打ち込みの際には平らなコンクリートがベスト。

クッション性のある「ダンボール」を下に敷くなどは一番のNGなのでした。

それによりずれたり失敗したりしますので、本当に申し訳ございません、私の知識不足で当時ダンボールを敷いてやってしまっていたのでした。

ただ、黒いゴム板は大変硬く、これは打つ時に是非あるべき道具です。

セットして打ち込む場面:7-8回打ち込みました。ここで下に敷いているダンボーは「NG」です。訂正します。
片面ハトメ(8mm)の設置完了:表にはつるつる、裏側にはワッシャーの溝の線が見えるという出来上がり。
完成:片面ハトメに共布の取っ手を通しました。<サイズ>縦26cmx横34cmxマチ15cm。A4横サイズです。

あとがき

2025年から見て、この2019年の製作は研究と挑戦。

とりあえずあこがれるデザインには片っ端から挑戦し、下手でも不格好でも一度は仕上げていくということをやっていきました。

この取っ手は、長い目で見て丈夫ではありません。

いずれ物をたくさん入れた重みが圧力となって片面ハトメにのしかかり、外れる時が来るかと。。

そのような限りある寿命のパーツをわざわざ設置するのか。。

このことをひと通りあらゆる打ち込みパーツを体験した上で考えたのでした。

カシメることの曖昧さは打ち込みをした者のみが分かる感覚。

見かけのかっこよさや装飾性に惑わされた使い方がいかに薄っぺらな製作であるのかを感じるようになりました。

とはいえ、この体験をした者がその考え方の変化をも含む投げかけとして、こうして記録に残すことはかえってした方がよいことだと考えました。

2025年には当製作では打ち込み式パーツの「完全廃止」の今も、過去の記録としてはしっかり残すということをさせていただきました。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

ドーム型ミニバッグの存在感ある取っ手、美しく設置されるための望ましい付け位置のバランス・寸法・間隔の研究【50】

アイキャッチ画像50

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびドーム型ミニショルダーバッグが完成、暖色系のみかんのようなイメージのカラーが心温まるようなバッグになればと選んだ美しい生地でお作りしました。

ショルダー付きではあるものの、取っ手を付けましたので、ミニバッグには存在感ある取っ手をしっかり付けるようにと、左右の間隔と上からの位置の良きバランスを考えました。

特に、取っ手が意外に目立つ存在感を感じていただき、持つという機能を越え、バッグの象徴のような存在であることをお伝えできればと思います。

ミニドーム型バッグの取っ手の間はおよそ7cm、トップからはおよそ6cmに設置したバランスを完成品で確かめた

取っ手の付け位置の設定:左右の間隔は7cmに設定、上からは縫い代含み6cmの位置。完成は4.5cmの位置。
取っ手の高さ:30cmの型紙です。トップから上に5.5cm程の高さ。取っ手間の7cmとのバランスはグッド。
裏地の「プリズマン」というネーミングのジャガード生地のポケットを作る場面。柄合わせは不要。
「外表」の組み立て縫い:クライマックスの場面です。立体的なのにつぶして縫うことでずれやすい難易度あり。
ファスナー2本使いよりもダブルファスナー1本使いの勧め:仕方が無かったのですが、右のように始末が丸見え。

そもそも「ダブルファスナー」の既製品を選択するべきだったのですが、この黄土色のダブルファスナーが見つけられなかったのです。

こうしたことから、既製品の附属品の利用は妥協の部分が生まれることがあり、妥協を生むようなデザインを作るのかどうかということさえ後に検討するようになりました。

そうでなければ100%のお品にならないと思うのです。

完成:縦23cmx横27cmxマチ12cm程。このデザインの良さは小ぶりながらマチが大きい点。
背のファスナーポケット:ミニサイズにしては充実ですが、せっかくの柄を途切る残酷さを後に見直しました。
コーデ例:オフカラーのアイテムを取り込んだコーデに合わせやすく馴染みます。柄バッグはクセがあります。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.09.09からおよそ5年半後の2025.01.19にブログ記事の「手直し」の順番でタイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

そもそもなのですが、このデザインの型紙が間違っておりまして、山の裾のように斜めに降りていくラインでは写真の端っこのように底周辺のサイドの部分が反ってしまうのです↓。

この部分の「反り」は型紙間違い。余分な突き出しがあるということの表れで削る必要があると考えます。

このことを、後に研究し型紙修正などをしてみて地面にぴったりと重なるようなラインになるための平面でのラインの表現は。。などとやっていきましたが、結局は答えが出ませんでした。

とはいえ、このたびのような生地の温か味ある雰囲気をカーブを含んだラインのバッグに落とし込む1つのアイデアとしては引用していただけるのではないかと、苦い失敗作ながら記録に残しました。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク