ドーム型バッグの山裾ラインが反ることの解消を目指して。。何度かの型紙修正でカーブラインの正解に迫った記録【333】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

1980年代にやや流行があったと懐かしく振りかえるドーム型バッグ。

がま口が大きく開くことで中身を取り出しやすく、そのフォルム自体も非常に魅力的に映りました。

お気に入りのバッグのデザインとして、その後もずっと憧れてきたデザインです。

分かり易く「ルイ・ヴィトン」様のモデルの中で言うところの「アルマ」に該当します。

そして、自らがバッグを製作するというハンドメイド活動を始め、いよいよこのデザインにも挑戦しようとしたのが2019年。

当ブログ記事は、最初の投稿の2021.01.12からおよそ5年後の2025.12.03に、ブログ記事の「手直し」の順番でタイトルから見直し全文を綴り直しています。

最初の着手から2年後の2021年でもまだ見つけることができていなかった正確なライン。

特に2020年末から2021年初頭にかけの集中的に研究、これが結果的にはドーム型の最後の研究となりました。

その後は「断念」ということに。。大変残念で一見後ろ向きではあるのですが、別の重要なことに気付き、大きな意味があったとこの研究に納得。

このたびの【333】投稿と、次回【334】はドーム型バッグを諦める決断をする直前の最終研究活動の様子です。

研究段階の未熟な製作など滅多に記録されることはありません。

決まって完成度ある美しいキラキラした場面だけを、あたかも突然そのような状態が生まれたかのように神がかって写真が掲載されるのです。

しかし、本当のところはそうではない、みっともないような段階があってこそ発展への大切な過程、2025年ではこんな風に考えております。

世のこれまでの何十年に渡る裏側がめくれてしまうことが多い世の情勢にリンクするように、これまでの包み隠さない裏側を出してしまおうとこうして失敗記録も綴らせていただいております。

ドーム型バッグの反りの解消を目指して。。極端に改良し過ぎてかえって遠ざかったことで分かるミリ単位の微妙な修正の大切さ

要するに、何度かの底周辺の「反り」の解消をするための型紙修正の時に、極端に変え過ぎた点を反省する回になります。

一番最初の着手時(2019年):山のように平面も斜めに裾野に降りるようなラインで製作。結果は反りました。
型紙ラインを思い切って変えてみた(2021年):地面に沿うように逆計算した結果の型紙でした。

ただ、カーブの緩やかさが徹底できず尖ってバッグが出来上がってしまったのでした。

このたびの型紙ライン(2021年):カーブの尖りは無くしたものの、変な方向へ変えてしまったのでした。

出来上がりは重なり合うことすらない不一致。。むしろ前回の尖りだけをそのまま緩やかに解消したほんのわずかな修正の方が上手くいったかもしれません。

次回の型紙の準備(最終):2019年の一番最初の型紙に回帰。【334】でビッグポーチが完成することになります。

2019年に今一度立ち戻って考え直しました。

2019年の山裾の斜め線をストレートに近いものに傾斜のみを変更したという型紙です。

あとがき

何度か綴らせていただいたことですが、「憧れ」だけをきっかけに製作するものの軸の無さはこういうことです。

いかにオリジナルの創造が大切かということを感じたのが、非常に大切な収穫であると言えます。

ハンドメイドバッグ活動において、大半の方がすでに世に出ている他の方の製作品を見ることをしがちです。

そしてそこに憧れることも。。これは自らがブランドバッグのあの形に憧れて同じようには決して作ることが出来なかったことに行動が似ています。

これ以来、こうした模倣的な製作から一切線を引きました。

ただ、世の中は現実としては互いの「模倣」こそが集団的な盛り上がりになっている現状なのです。

皮肉を込めてお伝えしますと、「模倣」はYouTubeにおいては基本的な文化です。

そのスタイルこそが「関連付き」となり流行などに便乗でき再生回数も回る。。そんな風にYouTube活動を決してしたくないはぐれ者こそがピクチャレスクなのです。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

柔らかな服地ニットボーダーをバッグ製作の材料に。。織物でも伸びる性質のちりめんをコンビに採用して表地と裏地に配した【332】

アイキャッチ画像332

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

最初にお伝えしておきたいのは、当ブログ記事は最初の投稿の2021.01.11からおよそ5年後の2025.12.02にブログ記事の「手直し」の順番でタイトルから見直し全文を綴り直していることです。

さすがに5年もの期間がありますと、過去のバッグ製作自体の未熟さのみならず、当記事の文章の拙さも感じるものです。

ブログ記事投稿は、最後にYouTube動画を埋め込む構造でどの記事も統一しています。

「手直し」可能なブログに対して、Youtube動画は当時のままとなります。

必ずしも当時の動画が100%の完成度かと言えば全くそのようなことはありません。

この文章を綴り直す前に動画を一度見直しましたが、是非動画の内容とずらした記事に投稿し直したいと思うほどの内容でした。

要するに内容の切り口を全く変更するということになりますので、文章の内容と動画とは同じではないという点どうぞご理解いただければと思います。

ただ、2021年当時にどのような投稿をしていたかは補足的にお伝えしてまいりますので、その後の魅力的な記事を目指すための改良の一環であると思って下さいませ<m(__)m>。

憧れがきっかけのドーム型バッグ、幾度目かの改良でストレートラインでは沿ってしまう底周辺のフォルムを修正しようとする場面

実は、当記事の中のサブタイトルなるこの上の↑フレーズは、YouTube動画のタイトルに等しく統一しています。

自分なりのA/Bテストのようなもので、ブログ記事とYouTube動画それぞれの効果を検証する意味もあります。

よって、このたび切り口を全く変えた綴り直しであっても、サブタイトルはYouTubeに沿ったものとしました<m(__)m>。

使用生地:表地(紺系マルチ幾何ボーダー柄)-ジャカードニット、ポリエステル/60%、綿/30%、アクリル/10%、日本製。裏地(紺)-ちりめん、ポリエステル/100%、日本製。
ドーム型バッグ用のパーツ:ポケット作りや取っ手付けなどは完了している状態です。
柄合わせ:縫い合わせのハギ目だけではなく、取っ手付け根カバーの中の柄が本体の柄とある程度繋がる見た目。
2021年当時改良した底周辺ライン:まっすぐ斜めに降りると反って出来上がってしまうことの解決目的。
型紙改良:ストレートでは反りが出来てしまうため、底ラインを改良しようとしました(結果は失敗)。

もうここで結論を出してしまいますと、この極端なカーブラインは違いました、失敗でした。

以上、このような内容が2021年当時の作業の記録です。

ここからは、2025年ならどんな風にバッグ製作をするのかをお伝えしたいと思います↓。

2025年のスタンスが1つありまして、表地は無地にするということを徹底しています。

ただ、一部どうしても表地でなければバランスが悪い極厚地などはジャガードやプリントであっても表地にすることがあります。

ゴブランや椅子材のようなインテリア生地が該当します。

それ以外はすべて表地に無地が来ますので、このたびの組み合わせは反転するイメージ。

表地にちりめんの紺が配置で裏地はニットボーダー柄です。

そして、表地がややボリュームが無いという引っ掛かりは、裏面にハード薄芯を貼ったキルト仕様で解決。

2025年では表地にも裏地にもキルトをかけるのです。

ただ、厚みがありハード薄芯が必要が無い・もしくは無い方が良いという判断をした場合には、生地+接着芯のみの状態にキルトをかけます。

そして、このたびの2種の生地のコンビであれば「餅巾着」と言う名のナップサックを製作します。

この時の生地は、2種共に別で使用の残布でしたが、もし生地の分量があった場合に2025年の「餅巾着」を作ったらより生地が存分に素敵に活かされたことでしょう。

以上、こんな風に「タラ・レバ」で振り返ってみました。

あとがき

元々憧れで着手したドーム型バッグ。。「本当にその形を作る意味は?」の点が抜けているのも自分のアイデアではないからです。

ハイブランドバッグに1980年代からあったドーム型の長年のファンだったからです。

しかし、実際に製造するとなるとそのきっかけさえ「薄っぺら」だと分かります。

「なぜ」の部分が根本的に追求されていないデザインはどこまで行っても完成しないものです。

これが分かっただけでも収穫と言わねばなりません。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク