まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
今回生地の整理整頓を行いました。
時々こうして生地のストックを確認しながら今後の製作を思い浮かべる機会を設けています。
やはり、時を経て考え方も変わるもの。購入時のイメージと現在のイメージとは変化していることも多いです。
面白いのが、表地と考えていた生地が裏地になることも後の考え方の移り変わりで起こってきます。
特に厚手の生地が無意識に敬遠したのか、たくさん残っていたことに驚きました。
厚手の中でもトップクラスのゴブラン生地などはどんなバッグだとスムーズに作れるのかを、過去の重なりによるミシンが通らなかった失敗体験などを交えながらお話してまいります。
気が付いたら残っていたのが厚手の生地だったことの意味
残っている生地の中にある傾向が見られました。
手の込んだバッグを作るのに夢中なところがあって、重なり部分が多くなり、そういった難関部分にもミシンが通りやすい薄手の生地を無意識に先に使っているようでした。
残っている生地の中には、手を付けていないツイード、ゴブラン織りなどがごろごろしていました。
これらは人気のあるとても魅力的な生地であることも間違いなく、何とか活かしていきたいものです。
これらを、厚手の生地であっても比較的作りやすいデザインでリュックにもなる仕様で1点考えよう、そう決めました。
それも難しい場合は、一重仕立てで作ることも考えていきます。
厚手生地でも作れそうだと考えた裏地付きの入り口が完全密閉されたデザイン
厚手なので、この口布の縫い付けが一番ミシンのパワーが問われるネックの部分だと思っています。
リュックにするとなると視界から大きく遠ざかるので、セキュリティー性が重要になるからです。
ここを縫いやすいように厚みを軽減する工夫を徹底的にしました。
ここからが、後に当ブログ記事を手直しして付け加えた分。
その後上のデザインに沿ったリュックを製作しました↓。
黄色みのコントラストが綺麗です。内部は原色のマルチカラーのストライプのちりめん生地です。
生地が厚すぎて失敗した過去のハンドメイドバッグ
欲を出してしまい、裏地付きにしてして、なんら他の生地と区別も付けずゴブラン生地で作ろうと進めてしまった過去。
2つのバッグでそういった経験をしましたが、2点共に成功とは言えませんでした。
いずれもごわついた厚みや硬さが原因です。
せっかくここまでほぼ完成の手前まで来たのにもかかわらず、最後の最後の段階で失敗しました。
こうして、過去の失敗作から思うのは、ゴブランが裏地付きの場合は二つ折りまでが限界。
三つ折り以上は、よほどの箇所に限定する仕様にする必要があります。
また、キューッとしぼるような巾着などはゴブランは向かない、角ばったトートバッグのような動きのない複雑なラインが少ないいバッグが向いていることなどが失敗作から得た学びです。
あとがき
動画の中でもゴブラン以外の毛羽立った生地は、意外と厚みがありミシンの縫いに影響があります。
何度かほどいてやり直したこともありますが、やはり限界もあります。
職業用ミシンはパワーがありますので、「硬い生地」でも厚みがそれほどなければうまく縫えます。
問題は「厚みのある生地」ということになりますね。
当然厚みもあり硬い生地は難しく、「ヘビーオンスデニム(25oz程のもの)」なども仕様に限度と工夫を設けることで何とか作っていくということをよく考える必要があります。
ただ、デニムも専用のミシンを購入せねばならないかというと、職業用ミシンの範囲内で十分に作っていくことはできます。
他の普通地と大きく違うことで、糸調子なども大きく変わってきます。
このように、生地を見て糸調子や仕様がイメージできるとどんな素材が来ても「どんと来い」という感じで幅広くいろいろな素材を取り扱えるようになるかと思います。
ご検討を祈ります、何か糸調子などでお困りの際にば、<糸調子>とタイトルにあるブログなりYouTube動画のタイトルの<糸調子>のキーワードから解決の糸口を見つけてみて下さいませ(^-^)。