リュックに作って分かったセキュリティーの脆弱さ、極厚の大花インテリア生地はむしろ裏無しのエコバッグに活かせる【259】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

冒頭からお伝えしたいのは、当ブログ記事は最初の投稿の2020.10.31からおよそ5年後の2025.09.19にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしていることです。

大花柄が美しいゴブラン織り以上の厚みとも考えられるインテリア生地でリュックを製作した記録なのですが、結果は完成したもののセキュリティー性が不足していました。

完成してもリュックとして使うことにためらいがあり、2wayのトートバッグの方を選択せざるを得ないという価値半減の出来上がりだったのでした。

これは2025年だからこそはっきりとそう思えるわけでありまして、2020年当時は完成してミシンの針も何とか無事に厚手にも通ったと締めくくりました点が当ブログ記事と後で貼りますYouTube動画との矛盾です。

その後の厳しい見方やアイデアが新しく生まれたことでどうしても当時の考え方のまま動画が残っていること、どうぞご理解いただければと思います<m(__)m>。

リュックに作って分かったセキュリティーの脆弱さ、極厚の大花インテリア生地はかえって裏無しのエコバッグと相性が良い

左:表地-インテリアファブリック、ポリエステル/100%、ベルギー製。右:パイルカーテン地、ポリエステル/100%、ベルギー製。
生地のズーム:表地も裏地も毛羽立ったタイプ。柄の方は椅子材やクッション、右の無地は元はカーテン地でした。
裏地で作った片玉縁風ポケット:このような厚地でも不可能ではないのですが、ステッチの幅が随分乱れます。
接着芯のみ:通常貼っている更なる「ハード薄芯」はこのたびはすべてのパーツ省略しました。
入り口の縫い合わせ2種:このたびはこれまでと同じ最後の口閉じの段階で縫い代を隠し、縫い合わせるやり方。

下の、「中表」で入り口を繋げて最後に裏地に作った返し口からひっくり返すやり方(参考の書籍もこちらです)を2025年からは採用しています。

返し口を後で縫い閉じる手間は確かにあるものの、何といっても入り口のラインがまっすぐに整いやすいと下のやり方に対して感じています。

底板投入:底板投入周辺のマチの縫い代内の表地と裏地の固定ステッチはこのたびと同じやり方でのみ可能。
入り口の留め具のDカンとナスカンコンビ:口の開きは抑止されるものの、背負った時の隙間の解消は不十分。
裏地で作るショルダーベルト:このような厚地でも一応可能でした。ただ、せめて中厚程度の方が綺麗です。
ピンクの濃淡のコントラスト:柄に対するアクセントのような存在の無地の濃いカラーとのコンビが美しいです。
大花インテリア生地の巾着リュックの完成(トートとの2way):<サイズ>縦27cmx横27cmxマチ11cm。
2wayのフォルム:随分印象が変わる2フォルムがそれぞれの良さ。ショルダーの長さはナスカン含む91cm。
背負った時の隙間の危うさ:背中に背負った時の隙間の不安が残りました。厚みでフラップが取り付け不可能。

では、このセキュリティー性の弱いリュックはどう解決すればよいのか。。です。

その後、他の中厚地程度のものには、すべてフラップで大きく覆うという製作をしばらく幾種類かの生地でしました。

ところが、フラップさえもセキュリティー性に限界がありこのモデルは廃止に。。

そして時は2025年、こんな考え方になりました↓。

極厚インテリア生地が望ましいデザイン:①一重仕立て②広々と柄が美しく活かされるという2つを満たすこちら。

ただ、取っ手は図の持ち手のみの設置ではなく、底から長く行き渡る「支柱ベルト」を考案。

極厚生地には最も相応しいデザインがあるのだということをしっかりと考えるようになりました。

ゴブラン生地の裏面も傷みにくい始末であれば、なお一重仕立てが作りやすいです。

この度の裏地の裏面:大花の表地の方も類似の裏面でした。これなら一重仕立てでも内部がすっきりとします。

あとがき

こうした不完全の出来上がりに、心から納得できなかったモヤモヤした気持ちは、「腑に落ちていない」として2025年では特に大切にしている気持ちです。

「これだ」と納得するには、それ以前に「モヤモヤ」「引っ掛かり」の気持ちをしっかりと受け止めることも大切だということになります(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

厚手のゴブラン織のバッグ製作は可能である、縫えないイメージによる敬遠からの一歩の踏みだしと挑戦【195】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バッグの素材として人気の高いデニムや帆布。

丈夫ないメージは、どの人の目にも共通するところ、布バッグ購入の際には、まずは素材に注目されて検討されるのではないかと考えます。

時々行っている在庫生地の確認を兼ねたストック生地の整理整頓の中であることに気付きました。

手を付けていないまま残っている生地の多くが厚手、バッグの製作には困難なイメージから後回しにしているということが分かり易いまでに表れた姿だったのでした。

残布の中には、一度も手を付けていない厚手も多く含まれ、そのままチェストの中に眠っていたのでした。

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.08.27からおよそ5年後の2025.07.16にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

ストック生地の中でも難関のゴブラン生地でバッグを製作していったいくつかの記録を2020年当時よりも複数お伝えすることができます。

ゴブラン織もバッグ作りとしては注目される生地、ただ厚みがあり過ぎ作る困難のイメージから敬遠され「あこがれ」にとどまることも多いと見ています。

後で貼りますYouTube動画とは随分切り口が変わりますが、当ブログ記事ではゴブラン織生地にも対応できるデザインに行き着いた結末で本当の解決をしました。

Q:ゴブラン織や椅子材をバッグに仕立て上げることは可能?、A:重なりを極力減らす条件付きであるなら十分可能です

2020年当時のストック生地(厚手):すべてが同じ厚みではありませんが、特にゴブラン級の右上と下2種が極厚。

では、左上から右下へ製作したバッグを順番にご紹介してまいりたいと思います↓。

イタリア製ジャガード:ジャガードのシボによる凹凸感で厚みが程好く保たれているとも言える素材でした。
スペイン製のデフォルメ風なフラワージャガード:ゴブラン織とはっきり称されていた生地です。

右のバニティーは最後の最後で底との重なり部分がしっかり縫えませんでした。

イタリア製のカツラギ風のジャガード:オフ白部分がしっかり綾が入った厚みでした。右は裏面を使用。
厚地のデザインとのバランス:左のリュックは厚手でも可能。真ん中は本格的なゴブラン織、ショルダーが不可。

生地の原産国は、左のうろこがトルコ製、真ん中のピンク大花が日本製、右のロイヤルブルーミックスがイタリア製です。

入り口の開いたリュック:厚みがあるミックスツイードの左と金華山織風の右のピンクはここまでが限界。

ミックスはイタリア製、ピンクの金華山織風の大花はベルギー製。

リュックは、何といっても入り口のセキュリティー性を追求せねばなりません。

写真の留め具はほんの一部分のみのタブ、後に大きなフラップを取っ手間の最大の幅で覆う改良をこのモデルのまま行っていったのです。

タブが挟み込めたので、厚手に対してもフラップの背面への縫い付けは可能です。

あとがき

バニティーやボストンが成功した時の素材は、ゴブランまでに至らないジャガードの領域のもののみ。

まとめますと、最後の縫いが甘く、糸が飛んでしまい完全な完成とは言えなかったのが、2019年のモノトーンのバニティーショルダー・2020年のピンクのゴブラン織りのボストン・2021年の赤い花柄のバニティーの3点。

一方、巾着で絞るデザインも絞り切れないという八方塞がりな状況。

これでは何1つゴブラン織では作れないとしばらくの休止期間がありました。

その後、2023-2024年に新しいアイデアが生まれます。

素材の条件など無い、デニム・帆布・ゴブランでさえも可能な、「巾着型のナップサック」を考案しています↓。

生地に条件が無く製作できるナップサック:厚手から薄手まで、ゴブラン織も含めて希望通りの素材で製作可能。

厚みの重なりの悩みをすべて解決、生地の素敵さを広い面積で見てもらうというコンセプト。

重なり部分の解決策として、部分的な全10個の巾着紐ホールタブの発案は大きかったです。

2020年当時は、複数のデザインのバッグ製作がバラエティーに富んだ豊かなスタイルであると考えていました。

しかし、その結果はゴブラン織でつまずいていた現実があったのです。

2025年現在は、たった1点のデザインでも良い、すべての生地に対応できるものという考え方も1つの「バラエティーの豊かさ」だと気付くことになりました(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク