<パッチワーク企画④>後の固定ステッチの前の準備段階の十文字が大切、ミシンパッチワークのハギ目が美しく交わるための2つのポイント【1174】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在もったいなく余ったはぎれを使い切る企画を続行中。

あらかじめ、片面16パーツをハギ合わせパッチワークシートを作り、表地の前後そして裏地の前後と合計4面を、すべてパッチワーク仕立てにして製作するという構造。

シリーズは全部で①-⑪までをお届けしまして、合計4点のナップサックを完成させていきます。

シリーズの③では、最初の細かいパーツを横に4枚ずつ並べて縫い合わせて繋げる作業のみが終了しています。

次の段階であるこのたび④は、その塊を今度は縦に繋げて1枚のパッチワークシートが完成していく様子をお送りします。

十文字のハギ目が美しく出るための工夫、①待ち針をハギ目に着実に打つこと②裏面の両割りを丁寧に徹底

パッチワークはブロック型ですので、縦も横もハギ目が出ます。

そのハギ目が十文字に美しくぴったりと出ることを目標にしていきます。

そもそも、最初の裁断が物を言うというのが1つで、裁断をミリ単位で正確に行うことでこの十文字のそろいに影響があります。

そして、もう1つの十文字ぴったり対策は、縫い合わせの時の待ち針の場所です。

待ち針をハギ目から最初に打ちます。流儀の端っこからその間をとっていく留め方と違うことがポイント。
こんな風に中表の2パーツの縦のハギ目をピッタリ合わせて待ち針します。
まずは、ハギ目の3箇所を固定。そこは動かさずその間での調整になります。さらに間にも細かめに打ちます。
十文字の重なりの成功場面。:綺麗に十文字が重なりました。大変美しくハギ目の十文字が出来上がっています。
パッチワークシートの裏側:こんな感じにすべて1cmの縫い代が両割り+表ステッチにより平たく固定。
十文字失敗の箇所:こちらは裏面ですが、1mm程ずれてしまいました。ハギ目が縦に連なっていません。
ハギ目ステッチ:仕上げです。表面からハギ目の両サイド1-2mmにステッチ。糸の色は生地に合わせ交換します。

パッチワークにすることの中で起こる悩み、生地それぞれの性質の違いによる伸びなどから1-2mmほどずれてしまうことがある

いろいろな生地が集まるので、薄手の生地がヨレッとなり。少し皺が寄ることがありますが仕方がないです。

もし、しっかりとしたトートバッグ型で行く場合などは、このステッチの時に、裏側にハード薄芯をシートとして当て、待ち針で留めて、このステッチを入れることで風合いがもっと違った感じになっていくと思います。

当ブログ記事は、最初の投稿の2022.12.09からおよそ2年後の2024.10.21にタイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

2年前を振り返った2024年から思うことは、まだこの当時は本体を曲げて巾着ホールを作っていた時代だったから仕方がなかった作り方であったと。

2024年のメソッドでは、裏にハード薄芯を貼ったキルトとパッチワークのコンビのようなシートに上部に仕上がり、巾着ホールは別付けでタブタイプに変わっている現在ですので問題ないのです。

また、2022年では1マスずつの並べ方をきっちりと忠実に重ねたから「十文字問題」が生まれたわけで、その後2023年からは半分ずらす重ね方へと発展。

そうしますと十文字ではなく「逆Tの字」ですのでずれの悩みを根本から解消しています。

ただずらすことで余分な切り落としや不足も起こりますので、元のパーツ数の枚数は余分に必要なのです。

懐かしい2年前の未熟さを2024年から振り返って見てみると感じるものです。

あとがき

まだ表地だけが出来上がったに過ぎません。

引き続き裏地用に決めたグループも同じように作業していくことでやっと1点目のナップサックの材料がそろうことになります。

こうして、手間をかけながらじっくりと製作していくパッチワークナップサックになります。

この度の様子をご覧いただいただけでも随分手間がかかった作業であると感じられたと思います。

とはいえ、厳しい見方も持っておりまして、材料の生地を作ったに過ぎないのだと考えると通常の表地を用意したまだ最初の過程なのです。

是非続きをお楽しみにどうぞ(^-^)。

前後2面を合体する構造のマチ付きバッグの視線が集まる大切な場所、底のハギ目の十文字が美しく重なるための舞台裏【184】

アイキャッチ画像184

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

パッチワークを作る時のハギ目の出方の美しさ、キルティングのステッチ線の美しい出方。。

これらが整然と並ぶことで出来上がるテイストの可能性も広がります。

そのためには、正確な寸法や裁断ラインのミリ単位の徹底を事前に工夫します。

この考え方と何ら変わらぬと思えますのが、マチ付きトートバッグのマチ底。

むしろこちらは左右にたった1か所ずつであることで、よりそれぞれが際立つ場所になるのです。

このたびは、縦も横もハギ目が重なる「十文字」のマチ底の出方の美しい姿を追求、トートバッグが本当の意味で良質に仕上がる大切な場所です。

ありふれたデザインだからこその徹底追求、マチ付きトートバッグの角の十文字のぴったりと美しく重なるための事前作業

美しく十文字が出るためには、マチ縫いのステッチ直前における重なり位置のチェックの徹底ということになります。

そもそも両割りをしっかり開いている前提。ここで見る内部の重なりこそ表面を整えていることになるのです。
位置決定後の待ち針:真ん中が最初、残りの左右を留めます。この向きに異議があれば上部からこちらへ差します。
マチ縫い:この時は縁から縫っていますが、二重縫いなので真ん中から始めて真ん中に戻るという順こそグッド。

縫う時にも少しずれることを考えますと、そもそも最初に待ち針を打ったど真ん中からスタートが確実と言えます。

これは、後になってからのノウハウなので、画像や動画が端っこからのものしかなく、申し訳ないです<m(__)m>。

数々のマチ付きトートバッグ:こんなシンプルなサブバッグでも、このたびのような細部の整いで差が出るもの。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.08.16からおよそ5年後の2025.07.05にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

良い仕事ができているお品物は、価値も上がるものだと見ています。

特に、トートバッグはシンプルで作りやすく、そのノウハウもネット上にあふれていますので製作意欲をそそる1つのデザインです。

素朴なデザインであるからこそ、その作り易さのみに甘んじることなく、確かな熱意を持って挑むことです。

マチの十文字もいわゆる柄のようなもの、チェック柄の一部をズームに映しているのだと考えたら。。

マチのハギ目も美しさを感じる程のもの、もはや「模様」のようなものだと言えます(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク