「かっこいいしこれがあると安心です」と言ってもらえる、スムーズかつしっかりとした留め具機能の「共布レンズストッパー」の作り方【1293】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

時々、YouTube動画で「HMB教室:ハンドメイドバッグ教室」を投稿しています。

その1投稿がその日の教室の内容ということになります。

YouTubeをご視聴いただくのみですので「無料」です(^-^)。

このたびは、巾着バッグのデザインで引用していただけるスタイリッシュな「レンズストッパー」の作り方をお伝えしてまいります。

巾着ひもとの望ましいサイズ感の相性を重視したレンズ穴の寸法にもご注目いただければと思います。

緻密で丈夫な作りの12mm幅の巾着ひもとのコンビ、ハード薄芯内蔵の共布生地を織り込んだペタンコなレンズストッパーの作り方

まずは、巾着ひもの作り方からです。

この作り方は、以前の<HMB教室>のカテの【135】のバッグの取っ手の作り方と全く同じ、このたびはアイロンで折るところまでを記録として動画に残しました。

メインはストッパーの方なので、あくまでコンビの相方としてこの巾着紐の出来上がり巾にスポットを当てました。

それでも、作り方が分かるようにはなっていますので(^-^)。

取っ手の型紙は5cm巾のこんな細長。1.2m-1.3mくらいは長さが必要で、バッグ本体の横の長さによって変動。

二つ折りの生地に対して型紙も「わ」に折って当てるか、片方まっすぐに裁断してあるところから5cmにボールペンなどで印を付けて裁ちばさみでカットして裁断。

裏には、全面に接着芯を貼りました。

まずは半分にアイロンで折り線を付け、その折り線跡に向かって両端から観音開きにアイロンで折ります。
両先端の短い辺は縫い代を内側に1cm程折り込み、こうして、観音開きの真ん中を最後のダメ押しアイロン。

この時の「ダメ押しアイロン」が出来上がりのラインの美しさを形成することになりますので是非ひと手間かけて下さいませ。

ミシンステッチは、外枠のボックス、そこから途切れずに真ん中の2本を均等にステッチ。一繋ぎで最後まで可能。

最後は元の位置で玉止めをし、溝に隠します。

この時の出来上がりの巾は1.2cm程、計算としては、5cm÷4=1.25cmに一致します。

。。と、ひもに関してはここまでです。

この出来上がりの1.2cm巾というのが次作るレンズストッパーの穴の巾に対してどれぐらいのものなのかがこの度の重要なポイントです。

この1.2cm(計算では1.25cmという数値)を覚えておいてくださいませ。

では、次にレンズストッパーの作り方に移ります。

型紙は縦10cmx横11.5cmです。正方形より少し横が長くなった長方形です。
裁断後はひもと同じように接着芯をまず貼りました。
レンズストッパーは接着芯だけでは迫力が足りないので、「ハード薄芯」も更に貼ります。
ハード薄芯は接着機能が無いので、ボンドで縁枠だけを貼ります。内部は風合いを損ねるので貼りません。
次にアイロンで三つ折り観音開きに折るのですが、先に両端の縫い代を1cm強折っておくところから始めます。
折った表側を見るとこんな感じ。ここへ次に、裏側からミシンでステッチをかけていきます。
ステッチは一繋ぎで一気に。まず内側のハギ目を固定するためのボックス、引き続き、外枠という順番です。
ステッチが出来上がったら表側はこのようなデザインに糸目が出ます。いわゆるこちらも4本ステッチです。
アップに寄りました。ポイントは、内枠と外枠のステッチの重なるところのぴったり重なった綺麗さです。
次にど真ん中に向かって両端からアイロンで折り曲げます。
そして、今度は内枠だけを2周ステッチして玉止めを隠して終了。ホールの横幅を測ってみましたら、2.2cm。
ホールはこうして穴をぷっくりと立体的に開けておきます。
1.2cm巾の巾着ひもが、2.2cm巾のホールに程よく通るというこのサイズ感。全体で1cmのゆとりという驚き。

片方のホールにおいて、紐の左右の隙間が各5mmずつ程の合計1cmの隙間があることが判明。

横のみの隙間ではなく、縦の厚み分の隙間もあるからここまでの意外に大きい数値なのだと解釈しました。

ホールにはひも通しを使うと優しく通せます。手で入れ込んで目打ちで引っ張る場合生地を傷めぬませぬよう。
レンズストッパーの完成:こんな感じでひもがホールに通りました。ひもの向きは、2重に重なった方が外向き。

後で貼りますYouTube動画内(動画の最後の方)でストッパーを動かす際のそのサイズ感を「音」で聞いていただくことができます。

きつすぎても生地を傷める、緩すぎたらセキュリティー性が弱い、過去の失敗からサイズを調整し、だいたいどの生地でこのサイズで作っても平均的にちゃんと機能を果たしてくれるというものになります。

共布だけで作りましたが、ストッパーをひもと違う生地でもコントラストが効いてお洒落になるかもしれません。
裏からの作業だけですが、表にはどうステッチが出るのかをしっかりと意識した結果です。

あとがき

今回のレンズストッパーは、既製品の工業製品ストッパーとの差別化です。

生地でこのような立体感ある附属品が作れてしまうことの可能性を感じていただけると思います。

生地に工夫をこらせば、何でも作って行けるのではないかという夢が膨らみます(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク