好みのキャラクターは商業利用不可、既製品をお求めの場合の王道柄の小花とヒッコリーストライプの入園バッグ【107】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.02.17からおよそ5年後の2025.04.19にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

過去に一度だけ、「入園バッグセット」を企画したことがありました。

この体験で自らも巾着袋の裏地付きの作り方をしっかりと細部まで確立できたことが非常に有意義でした。

女児用・男児用とそれぞれ分けて製作しました記録をこのたび綴りたいと思います。

<入園シリーズ>数年間の通園を無事に達成できますことを願いながら。。小花柄とストライプの2セットの入園バッグ

入園バッグは、①通園サブバッグ②上履き入れ③着替え入れ④お弁当袋⑤コップ袋と、この5アイテムが一般的のようです。

おそらく、入園先からサイズまで指定された書類をいただくのだと思います。

作る側から見ますと、大きく2種のデザインに分かれます。

①と②はトートバッグ型、③-⑤は巾着袋というデザインの違いです。

ということで、作業的に効率よく行っていくには、③-⑤は同時進行が良いです。

デザイン・生地や糸の色も同じであれば、同時に縫っていった方が効率が高まるからです。

使用生地(女児用):表地(白地xピンク小花柄)-小花ブロードプリント、綿/100%、日本製。裏地(サーモンピンク)-T/C無地、ポリエステル/65%、綿/35%、日本製。
使用生地(男児用):表地(黒x白ストライプ)-ストレッチストライプ、ポリエステル/100%、日本製。裏地(黒)-エステルポプリン、ポリエステル/100%、日本製。
コップ入れの型紙:巾着型はこのサイズ違いのようなフォルムで共通。接着芯全面貼り、巾着ひもも生地で製作。

右下は、「マチ」を作った写真です。

裁断後の取り掛かり:左上の写真は裁断後。右下の写真は、上から6cmからの始まりで縫い合わせの手前。
巾着袋の「コの字」ステッチ:縫い代1.5cmの半分の7.5mmをコの字が通る場所を越えたところまで三つ折り。

後の見直しにより、ステッチの位置は三つ折りの真ん中ではなく、端っこをステッチすることでヒラヒラしないことを徹底。

巾着ホール内の縫い代始末:非常に緻密ではあるのですが、内部もひもとの接触で傷みますので折り込むことに。
巾着ホール内の縫い代始末の完成:後の見直しでは、わざわざ幾重にも重ねず、1ステッチで固定する方法へ変更。
巾着ひもホールの底辺のステッチ:表面からかけました。上から4.5cmくらいがちょうどコの字の横ライン。

コの字の横ラインに重ねるようにすっきりとものさしで確認しながらゆっくりと進めていきます。

巾着袋の完成:裏地の無地を共布ひもにも利用するとコントラスト効果が美しく味わいが高まります。
メインバッグのパッチワーク仕立て:生地の分量が不足し、ボーダー状にハギ目を作ることにしました。
装飾的なフリル:単調なボーダーパッチワークの1か所にフリルを挟み込みアクセントになりました。
ストライプの方のバイヤスキルト:単調なボーダーに装飾性を伴う固定の役割りの意味でかけた中綿キルト。
中綿キルトがけ:まずは裏面のキルト地にハード薄芯を重ねて作図。直角二等辺三角形の角から幅3cm並行移動。
その他のアイテム:左は靴入れ。右はお弁当袋。こちらの柄も裏地と共布ひもの黒が良きコントラスト効果。
入園バッグ完成(小花柄:女児用):優し気な雰囲気に出来上がりました。サイズは、すぐ下のクリップにて↓。
入園バッグ類の各アイテムの出来上がりサイズ(女児・男児共通):5アイテムのサイズ感の違いをご覧下さい。
入園バッグ完成(ストライプ柄:男児用):その他ギンガムチェックなど黒白柄には黒無地は瀟洒な組み合わせ。

あとがき

さて、その後なのですが、この2セットの製作品は両方共ご購入いただきました。

まるごと受け入れてもらえる有難さを作り手側としては感じました。

本来なら好きな柄で持ちたいところを、様々な事情があるのだと思います、こうしたものをお作りして、既製品を求められる方のためにお役に立てることができると思います。

さて、お値段事情ですが、当方の希望する販売価格とは全く関係ない所で言うと、ご購入者様のニーズは¥3,000代を相場として希望されているようです。

¥3,000代ならたくさんの中から注目いただける値段の目安だと感じました。

商業付いて原価を意識してしまうと到底成り立たないと思いました。

では、いい加減に作るのか。。ということに関しては作る限り良質さをとことん追求したものを作るスタイルは決して変わりません。

困った方に心から寄り添う気持ちで挑まねば、決してできない製作だと思います。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク