<仕立て直し>デザインは変化するが素材は永続、薔薇柄の低反発クッションの5年後の2点のキルトポーチ【1428】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびのような<仕立て直し>はシリーズとして、タイトルの前にこの言葉が付きますので、記事を特化して検索していただくことができます。

検索機能に「<仕立て直し>」をご入力下さいませ。

今後も、過去の持ち物を捨てずに使っていくアイデアとして投稿を増やしてまいりたいと思います。

このたびは、5年越しのカーキグリーンの薔薇柄の物語、2019年に最初にスツールの低反発クッションとして四角いデザインで製作(【10】の投稿にて)。

その後2023年に楕円型へ仕立て直しをしています(【1379】の投稿にて)。

その後、低反発ウレタンがペタンコになってきた2024年に、別のものを新調(【628】の投稿にて)。

その1年後のこのたび2025年に、さらにぺったんこになってしまった元のクッションを廃止を決断。

最初は捨てようと思ったのですが、心に引っかかりが。。

生地が傷んでいるわけでもないので、クラシックな美しい薔薇柄生地を再利用できないだろうか。。

そして、このたび、ペタンコクッションを解体し、2点の三つ折りポーチへと仕立て直しを致しました。

見事なまでにペッタンコになってしまった低反発クッション。低反発はもう戻らなくなりました。

ついにペッタンコになってしまった低反発クッションの自作薔薇柄のカバーを2点の三つ折りポーチへ

糸目をほどきながら解体。ハサミでカットしてしまわない理由は、生地不足になることを懸念したからです。
2点の三つ折りポーチの裁断:左はスマホサイズ、右はシャドウサイズ。裏地も同じ生地です。

捨てた部分は、周りの部分少しと、共布ひもです。

2点のポーチが作れることで、捨てた部分のもったいなさを挽回していきたいと思います。

3cmのバイヤスキルトをすべてのパーツにかけました。裏地にもかかることでハード薄芯の硬い風合いが効果的。
キルトの完成。この後は通常の製作のように作っていきます(過程は省略、また別の投稿でじっくり解説予定)。
三つ折りポーチx2点の完成:スマホサイズは縦9cmx横18cm。シャドウサイズは縦8cmx横8cm。
実際に中身を入れている様子。左はスマホを入れています。右は2色パレットシャドウを入れています。

あとがき

重要なことを忘れていました。

これまで座ってずっと使っていたものです、お洗濯をせねばなりません。

洗濯ネットに入れて2点のポーチをリフレッシュしたいと思います。

このたびの仕立て直しは、その姿・形ががらりと変わりました。

今までの経験上、このようなミニポーチは、おそらく一生持ち続けられると言っても過言ではないと思います。

このたび、非常に大切なことに気付きました。

最初の2019年からどんどん変わっていったもの、それは「デザイン」でした。

一方で、2019年から何も変わらなかった永続的なもの、それは「素材」でした。

ハンドメイドバッグの製作においても関連することでありますが、そもそもの最初の生地選びがどれ程重要なものなのかということです。

廃棄か仕立て直しかの岐路に立った時に、素敵なクラシックな薔薇柄の生地であったから仕立て直しの決意をしたのです。

おそらく、「素材」こそがそのお品物のベースを作っているのであり、永続的なお品物になるのかどうかも「素材」にかかっているのではないかと改めて考えたこのたびでした(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

5年前の製作の未熟な技術からの成長、5年後に仕立て直した薔薇柄のスツール低反発クッションカバーの楕円型がスタイリッシュになった【1379】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

大みそかにこの記事を書いています。

年末に特に大きなことも成し遂げられず、今年2023年の残りわずかに相応しい作業を探っていましたところ、「これだ」という作業が見つかりました。

常に目にするたびに気になっていた過去の製作品です。

大きく3種ありまして、当記事では2018年製作のクッションカバーを2023年バージョンとして仕立て直しをします。

そして、後日の投稿では、1年前くらいのトートバッグなのですが、更にひと手間加えてスタイリッシュな使いやすいバッグへ変えていきます。

そして、更に後日の投稿で、10年くらい前の大きな入れ物として使用の今でも毎日目にするビッグトートバッグの仕立て直しです。

このことを通して、ミシン製作を続けてきたこの5年間で変化していた技術とアイデアを実感することがまず1つです。

そして、仕立て直しによって腑に落ちたその気持ちでリフレッシュして今後もその実用品にお世話になるという見通しを確認することです。

年末に3つ目までは行けませんが、2つ目までは現時点で完成しています。

この体験を通して、1つの物を長く使う姿勢と長く使えるような物を追求するきっかけをお届けできればと思います。

木製座面のスツールの低反発クッションカバーの仕立て直し、粗い簡易な四角い作りからスタイリッシュな楕円形へと5年後に発展した

2018年製のスツール用クッションカバー:単純な四角ですが、実は座面は楕円形なのです。
クッションカバーをリッパーで解体し、中身のウレタンに座面を当てます。

このウレタンは、厚みが無いので2重で重ねて入れ込んでいました。

今後も引き続き二重で使います。

ウレタンに丸い角の部分を作図します。
型紙を作ります。とりあえず縫い代1cm込み、角を半径5cmの円をコンパスで描きました。

やや角が布が余り過ぎますので、角を半径7.5cmの円へ変更します。

余分をカット。「半径が大きくなるとカーブのとがりが削られる」これを知っていると他の製作にも役立ちます。
こんなところです。縫い代込みで無駄のないスペースが確保できました。
実際に解体した生地に当ててみます。ウレタンよりも1cm以上ゆとりがありますのでOK。
型紙通りに2面とも裁断。
裁断完了しました。
一応薔薇の向きがあるようで、向きを両面正位置に統一。
「リボンひも」も解体して、今度は以前の2cm幅から1cm程の出来上がりへとスタイリッシュに。

細くするのと同時に、以前は十文字結びだった野暮ったさを解消。

縫い代込み40cmの長さで横は3.5cm幅のパーツから仕立ててゆきます。

全部で8本作るところが少し時間を要しましたが、かなりの変化です。

両面縫い合わせの前にひも8本を各角に2本ずつ仮縫い設置。
中表で2枚を縫い合わせ。空き口は左端。(ごめんなさい。このアイロンの線は意味がありませんでした。)
ウレタンを入れるので結構広めに左端を空けました。
ひっくり返す時、実際に座る時に引っ張られるので、パンクしないよう二重縫い。
ミシン後、カーブ部分などを切り込みを入れてラインを綺麗に出す融通を利かせます。
ウレタン2枚を入れ込みふっくらとなりました。この後空き口を「はしごまつり」で手まつりして縫い閉じ。
はしごまつりの口の様子、だいたい良いのですが、右の方に玉止めが見えてしまいました(^_^;)。
完成です。椅子のフォルムになじむクッションのデザインです。登りやすく座りやすいと思います。

思うようにカーブラインのクッションが出来上がりました。

1つ思うことは、ウレタンのカットもラインに影響するので、「いい加減なカットはまずい」ということになります。

ウレタンへのカーブの作図こそ慎重にされることをお勧めします。

あとがき

このたびの仕立て直しは、ほぼ全解体でしたので、一から作り直しに等しいものでした。

それでもあえてこの生地を使った理由が、この生地を気に入っていて特に不満が無いから捨てない決意をしたことにあります。

こうして仕立て直しをわざわざする気になるのも、そもそも最初の段階の生地選びをしっかりした気持ちでやったかどうかさえ影響してくるということなのです。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク