まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
ハンドメイドバッグ道を歩み、およそ15年が経過しています。
最初の2007年辺りは、ひたすら一重仕立てのポーチとエコバッグ型を¥100でネット販売。
原価のことも、何も考えないただ製作したものを受け入れてもらうような作業でした。
とはいえ、その一重仕立てにはファスナーも付き、吊り下げ式のポケットも丁寧に仕立てていたのでした。
その結果は完売でした。
非常に究極過ぎる例ですが、たった¥100でも見向きもされないこともあろうかと思いますと、受け入れられたということになります。
その頃は、「利益」などが眼中に無かった随分無茶な価格決めだとも見ることができます。
しかし、初期の段階で受け入れられた手ごたえは大変貴重だったのでした。
あれはあれで、1つの重要なステップだったような気がします。
しかし、その後技術アップと商業的発展を目指すために利益を含めるようになり、原価を意識するようになっていきます。
あるべき方向性ではあったものの、随分最初の頃のひたすら製作することにまっすぐ没頭していた頃の気持ちと遠ざかってしまったのではないかと、一度見直してみようと思ったのでした。
見直すものというのは、他でもない「熱量」です。
一途にハンドメイドバッグだけを製造+販売では成り立たないことで工夫した他の事業との並行での存続が熱量をキープした
販売する以上利益が無ければ売る意味がないということも、ごもっともです。
商業である以上、ある一定の利益を含んで、そのうえで出来上がった価格で売れることが望ましいです。
ですので、こういう商品を販売するということを始めるにあたって、そもそも、その販売業者の「ブランド」が確立されているべきとも言えます。
有名な人が何か商品をリリースすると売れ始めるスピードは速いです(その後の継続はさておき)が、それはすでに「ブランド」があるからではないかと。
ただ、無名な1ハンドメイド製作者様も隠れた魅力を持っておられるかもしれないのです、埋もれているだけかもしれないのです。
今後何らかの形でいかにも花開きそうな様相をしたお品であるなどは、時間がかかっても知れ渡らないと非常にもったいないことです。
その最初の段階として、少し利益の件をあきらめて、手探りで売れる価格を探していくことがとても貴重だと思います。
ネット上には、ほとんど綺麗な事しか書かれていませんので、本当の姿は別の所に隠されているのではないかと思います。
陰で、こうした実験的なたゆまぬ努力は本当はこれこそが実りへの大切な時期なのではないかと思います、たとえ長年の月日がかかってもです。
今一度冒頭の¥100の頃のことを分析してみます。
¥100ながら、かなり価値のあるお品物であったことも実は誇れる点でした↓。
①生地の柄が素敵(主に薔薇小花柄などのプリント物の美しい柄に特化)
②吊り下げ式ポケットの共通の設置
③YKK社製ファスナーの徹底
これが¥100なのですから、喜んでご購入いただいたことには確かに納得です。
そして、「レジ袋」がまだ登場していない時代ですので、一重仕立ての畳めるような簡易袋のようなバッグはあまりなかったという時代の波のようなものもありました。
ということで、たった¥100でも忘れていなかったことは、「良質さの追求」だったのでした。
継続なくして実りは無い、他の別事業と並行してでも続ける決意
そもそもハンドメイドバッグがバカ売れしていないのにもかかわらず、2018年にハンドメイドバッグ製作+販売を事業としてスタートしてしまった無知さや無謀さは反省するところ。
しかし、これで良いのです、とにかく一歩を踏み出せたのですから。。
そうして、3年後には別事業の「レンタルジュエリー」を始めていきました。
同じファッション分野ですが全く違う手ごたえです。
そして、現在でも欠かさず、両方に熱量が平等にあるのかを必ず途中で確認しながら続行しています。
このやり方というのは、「シャネル」様に学ぶところであります。
他のハイブランド様と同じように香水の分野にも事業を展開している点が1つ。
そしてもっとバックグラウンドでは、経営者が別事業での儲けを基盤にファッション事業を運営フォローしている点に、存続が本来難しい分野が支えられているとのこと。
単純には、こんな風にまとめられます↓。
「本当に続けたかったら、別事業でフォローしながらでも続けていく」ということになります。
最終的に頼りになることは「熱」なのです。
あとがき
ハンドメイドバッグ1筋で行くスタンスよりも、複数の中の1つとして続けていく方が、初心のあの¥100でも価値を込め、受け入れられていた品物を製作できるのではないかということです。
当ブログ記事は、最初の投稿の2022.08.06からおよそ2年後の2024.09.14に「手直し」の順番で記事タイトルから見直し、ここまで綴り直しをしてまいりました。
現在では、ハンドメイドバッグを製作+販売するという形態だけではなく、「ノウハウ」のご提供の方向も考案しました。
変化することは活動としては当然でありますので、随分違った方向を考えたものですが、ただ元の製作をストップすることなく今後も続行していくことで、活動が広がったことに対して喜んでおります。
¥100時代の当初はそのようなことこれっぽちも頭にありませんでしたから。。
こうした発想は、事業活動に準備もままならないまま早く一歩を踏み出してしまったことでかえって生まれた考え方です。
今では、技術が幾分か誇れるほどにバッグ製作の腕も上がりました。
この変化は間違いなくこれまで続行してきた成果に他ありません。
ここまで綴ってまいりましたことが、今の状態に悩む方へのヒントになることがあればと願っています(^-^)。