まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
過去の生地在庫を一掃するという目標で1点ずつ「インテリア収納袋」を製作しています。
主にトートバッグと巾着袋、その後の月日の経過で大きい容量から順に作っていった現在が「小・ミニ」というコンパクトな巾着袋の製作の順番に流れていきました。
その途中で、更に大きな面積の生地ストックも追加参戦したのです。
よって、再び大きな容量のタイプも製作する機会を得たわけなのです。
このたびは、カジュアルな綿のツイル素材をメインに使用したトートバッグを製作しました。
デニムライクで本来カジュアルに大きく寄っていた素材に、「巻き薔薇」をブーケのように配置したバッグがエレガントに寄った様子を楽しんでいただければと思います。
カラー同士が特にリンクしていないのに背景に素敵に映るマルチカラーの巻き薔薇ブーケの融通性、デニムライクな素材が瀟洒なバッグへ
かなり丁寧にお仕立てしました。
巻き薔薇がぽろぽろとほつれてくることを防ぎ、整然としたバッグになりますようにと願いを込めました。
これまでの巻き薔薇飾りは、ある程度表地とのカラーのリンクを考えました。
それは1色だけを散りばめたからです。
このたびの巻き薔薇装飾は、複数のカラーの集まり、つまりマルチカラーなのです。
この3色カラーが集まることでかえってカラーに偏りのない融通性が生まれ、全く関連付かない色の青味グリーンに映える形でうまく合ったと思います。
持ち運びするシーンでは、体との摩擦で巻き薔薇が傷まないようにと表面だけに配置しました。
巻き薔薇を全部使い果たしていますので、3つそろわない箇所は2個使いもあることにお気付きでしょうか。
とても賑やかで、もとの土台の素材のカジュアルさが薄れ、随分エレガント寄りになったと思うのです。
ステッチの丈夫さの効果が表れる場所は取っ手の縫い付け部分、ここを「返し縫いと2段目の追加ステッチ」で強度を高めた
ところで、隠れた丈夫さをご紹介したいと思います。
当初の出来上がりは入り口を2周するという二重ステッチ1段のみでした。
ここまでの丈夫さのある生地だとたくさんの物を入れる気持ちになることを想定、ステッチをもう1段増やしたのでした↓。
どんな箇所でも、狭い面積より、2段などにして、面積の広い範囲をステッチでカバーすると強固になるという工夫は1つの「メソッド」です。
この写真では、2段目の持ち手の付け根部分は1重ですが、この後の作業で下の段も3重へと更にステッチを加えて終了しました。
あとがき
ブーケ状の巻き薔薇の使いは、大きなポテンシャルが見込めます。
手縫いの設置よりも、薔薇をつぶしてでも縦の真ん中の二重縫いが丈夫です。
「つぶす」などとはいかにも乱暴なイメージですが、長い目で見ての傷みはこの最初の固定にかかっているのです。
ひと手間かけた薔薇の色に馴染む同色を是非選択いただければと思います。
糸のカラーの馴染みはエレガントへ直結するところ、非常に大切にしています。
クラシックなファッションを大きくイメージすると、お洋服においてもバッグなどの小物においても「馴染み」は「瀟洒」を作る大切な1要素のような気がしています(^-^)。