カジュアルなペールグリーンと相性の良い「葉っぱ付きの花柄」、ここからの着想で巻き薔薇をブーケのようにまとめバッグに配置した【1107】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

過去の生地在庫を一掃するという目標で1点ずつ「インテリア収納袋」を製作しています。

主にトートバッグと巾着袋、その後の月日の経過で大きい容量から順に作っていった現在が「小・ミニ」というコンパクトな巾着袋の製作の順番に流れていきました。

その途中で、更に大きな面積の生地ストックも追加参戦したのです。

よって、再び大きな容量のタイプも製作する機会を得たわけなのです。

このたびは、カジュアルな綿のツイル素材をメインに使用したトートバッグを製作しました。

デニムライクで本来カジュアルに大きく寄っていた素材に、「巻き薔薇」をブーケのように配置したバッグがエレガントに寄った様子を楽しんでいただければと思います。

カラー同士が特にリンクしていないのに背景に素敵に映るマルチカラーの巻き薔薇ブーケの融通性、デニムライクな素材が瀟洒なバッグへ

<サイズ>縦36cmx横43/65cmxマチ20cm。サイズがビッグです。1個ずつ巻き薔薇を同色でミシン縫い。

かなり丁寧にお仕立てしました。

巻き薔薇がぽろぽろとほつれてくることを防ぎ、整然としたバッグになりますようにと願いを込めました。

これまでの巻き薔薇飾りは、ある程度表地とのカラーのリンクを考えました。

それは1色だけを散りばめたからです。

このたびの巻き薔薇装飾は、複数のカラーの集まり、つまりマルチカラーなのです。

この3色カラーが集まることでかえってカラーに偏りのない融通性が生まれ、全く関連付かない色の青味グリーンに映える形でうまく合ったと思います。

持ち運びするシーンでは、体との摩擦で巻き薔薇が傷まないようにと表面だけに配置しました。

巻き薔薇を全部使い果たしていますので、3つそろわない箇所は2個使いもあることにお気付きでしょうか。

とても賑やかで、もとの土台の素材のカジュアルさが薄れ、随分エレガント寄りになったと思うのです。

ステッチの丈夫さの効果が表れる場所は取っ手の縫い付け部分、ここを「返し縫いと2段目の追加ステッチ」で強度を高めた

ところで、隠れた丈夫さをご紹介したいと思います。

当初の出来上がりは入り口を2周するという二重ステッチ1段のみでした。

<表地:青味のグリーン>ツイルクロス、綿/100%、日本製。ステッチは二重縫いで丈夫に仕上げています。

ここまでの丈夫さのある生地だとたくさんの物を入れる気持ちになることを想定、ステッチをもう1段増やしたのでした↓。

ステッチの2段目を追加しました。まず二周縫うということで強度を高め、二重ステッチと取っ手の返し縫も同様。

どんな箇所でも、狭い面積より、2段などにして、面積の広い範囲をステッチでカバーすると強固になるという工夫は1つの「メソッド」です。

この写真では、2段目の持ち手の付け根部分は1重ですが、この後の作業で下の段も3重へと更にステッチを加えて終了しました。

あとがき

ブーケ状の巻き薔薇の使いは、大きなポテンシャルが見込めます。

手縫いの設置よりも、薔薇をつぶしてでも縦の真ん中の二重縫いが丈夫です。

「つぶす」などとはいかにも乱暴なイメージですが、長い目で見ての傷みはこの最初の固定にかかっているのです。

ひと手間かけた薔薇の色に馴染む同色を是非選択いただければと思います。

糸のカラーの馴染みはエレガントへ直結するところ、非常に大切にしています。

クラシックなファッションを大きくイメージすると、お洋服においてもバッグなどの小物においても「馴染み」は「瀟洒」を作る大切な1要素のような気がしています(^-^)。

取っ手を美しく取り付けるためには付け根タブも美しくあるべき、オクタゴンデザインをきちんと設置するための細かな裏面の策【312】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在5点同時進行のリュックを作っています。

その5点の中の内訳というのが、同じデザインで3点が違う生地、他2点はそれぞれ違うデザインで同じ生地という5点のミックスです。

さすがに5点はなかなか進まず、効率が良かったかどうかは完成した日付である程度分かると思いますが、現在はまだまだ進捗度は十分ではないです。

来年から素材の色や種類を特化した「黒系」で製作する計画がありますので、このたびの素材3種(マルチカラーのジャカード生地)は今年の集大成なのです。

よって思い切って5点を進めている次第です。

5点分の取っ手は合計10本にも上りました。

取っ手の付け根タブの綺麗な作り方のポイント2点が見つかる

取っ手付け根タブというのは、バッグの顔の目のような感じに見えてしょうがない時があります。

それくらい一番視線が行く場所であり大切な部分です。

ということは、綺麗に整った作りができるということを目指すということになりました。

早速、綺麗ではないいびつな出来上がりをしてしまいました↓。

もうすでにほどき始めている写真になりますが、左右のラインの長さが違うのが分かります。

型紙はとても正確に裁断した前提があれば、均等に縫い代を折れていないということが原因です。

そこで、2つのポイントが表れました。

1つは、そもそもチャコペンシルではなく「極細のペン」で縫い代の印を「実線で」付けるべきでした。

もう1つは、縫い代を1つ飛ばしで折っていく「順番」の重視。

手芸専用の消える極細ペンで縫い代を印します。チャコペンシルは芯が太く微妙なずれが出来上がりの歪みに。。
紫色の線が縫い代の印付けの線です。結構繊細に書けますので効果がありました。

折る順番は、まずは両サイドからのスタートで1つ飛ばしで折っていきます。

残りは後で折るという順番。

折る順番が違うだけで、縫い代がはっきり見えなくなってしまうことがありましたので、とにかく綺麗にできるためには縫い代がはっきりと見やすい折り順ということになったのです。

そして、こんな風に端から2mm程度を縫い付け、あらかじめアップリケのように固定。
とても良い形に変わりました。整って安定した8角形です。正8角形ではないので、向きがあります。

生地の縦と横の地の目をすべてのパーツそろえるように裁断し、最終的に本体に縫い付ける時も本体と地の目を意識して見ながらです。

あとがき

取っ手の付け根パーツを綺麗に作るとバッグに迫力が出ます。

そして、見る人を引き付けることができるところに向かいます。

前述のように、取っ手付け根タブは、顔の目のような位置にあり目立つということもありますし、何しろパーツの数が多いのがこのたびならでは。

1点につき4個なので、5点分だとすべて合計で20個も同じオクタゴン(8角形)のこのパーツを作ることになるのでした。

この数からも、綺麗に徹底して作らない手はありません。

さて、このたびの作業はここまでです。

この後は、作業としては、取っ手と取っ手の付け根タブを本体の表地のみに縫い付けていく作業があります。

それを5点分の20箇所行って、やっと5点完成までの進捗度が、3分の1になると思います。

まだ、ショルダータブなどをこれまた複数作る作業がその後にひかえていますことと、ファスナー付け、裏地と表地の合体などが待っています。

このたびの付け根タブは、段階としては最初の方でしたが、第一印象では最も見る場所としては非常に重要視致しました。

3種の生地すべてがイタリア製の生地です、素敵に出来上がるよう頑張っていきます(^-^)。