まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
古着ライフも20年来、2015年辺りに60本にも及ぶリーバイス501・W28・USA製の3項目に特化した古着ジーンズを集めていたのが私のデニムコレクション全盛期だったと思います。
古着ライフではサイズが合致しないことは当然で、反対にぴったりであれば奇跡的だと感じるくらいのもの、すべてが1点物なのです。
十分な材料の調達が難しい今後、良き作りの過去のお洋服の価値がますます見直されると思います。
その結果、古着着用文化の高まりに伴いリフォームしてサイズを整える機会も増えるとことが見込まれるかと。
このたびは、自主的なジーンズの裾上げの例をご紹介したいと思います。
リーバイス501・W28・USA製でそろえても唯一揃わなかった股下の長さの解決を、2つのケースでご紹介したいと思います。
その2つのケースの違いというのは、元の三つ折りの解体をする必要があるのか無いのかの違いです。
確かに三つ折りを解体しなければ作業は楽ですが、求める股下の長さに忠実に長さを合わせたい場合は、三つ折りの3cm程度の中にその微妙な長さの調整があるのです。
ジーンズの裾上げ2通りの作業の違い、5cm短くしたい場合は3cmカット、3cm短くしたい場合は元の三つ折りを解体した内部をカット




ここで、具体的な見込みを立てます。
左の5cm短くする場合は、カットした後の三つ折りに1.5cmx2=3cmが縫い代として必要なので、3cmを除外、5-3=2cmが実際にカットする分と算出。
右の3cm短くする場合は、3-3=0cmで、カットしないとなります。
カットせずにそのまま先端を三つ折りしてしまうとごわつき不可能。。
よって、三つ折りを解体して、元の三つ折りの先端部分に当たるラインをカットするということになります。


ジーンズの両裾2本分をカットした後は、共通に1.5cmずつをアイロンで三つ折りします。
続いて、ミシンステッチの場面に移りますが、その前に図解で縫い始めの位置の望ましい場所をこれまでの実体験からお勧めしたいと思います。

ちょうどハギ目に当たる位置からスタートしない理由は、実はこの裏側は「折り伏せ縫い」で最も難関のデニム生地が重なった厚い部分だからです。
ステッチが厚みある部分に乗り上げていく時の対策の1つ目として、そもそも助走をつけるかのように手前から進めていくという意味の2cmのずれです。

こうして、2つの対策によって、早くも最初に訪れる難関に対応できるというわけです。

80-(5-(1.5x2))=78cmという股下の状態で三つ折りするのだという見方もできます。
5cm短くするという5という数字そのままではカットし過ぎ、カット後の1.5cmずつの三つ折り分3cmが新たに必要になる分を前もって補填しておくという意味なのです。
あとがき

カットする時が緊張感が高まる時です。
計算を間違わないようにデニム専用の1.5cmの2回分の折りが3cmであることを、「3cm補填の法則」とでも覚えておかれると良いです。
「出来上がりの股下ぴったりになるカット分から3cm残してカットする」。。是非古着ライフに引用下さればと思います(^-^)。
