ミリタリーテイストの生地をエレガントに演出、マルチチェック柄を左右対称に映るように配したエコバッグがメインバッグに近づいた【1407】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、「切餅」と言う名のエコバッグが完成しました。

以前の【1404】では、こんな風に支柱全体を表地の配色生地としてコントラストを利かせいきました↓。

左右が比較的対象に実現できた方を前面、1つ仲間外れの柄が合わないパーツ含む後ろ面でも極力合わせました。

こちらが、このたび一重仕立てのエコバッグになって完成したのです。

改めて、美しいマルチカラーのビッグチェックがちゃんと配されたのかどうかをチェックしながら、今後への見直しの点と共にこの製作を終えました。

ミリタリーなイメージの破壊、リップクロスをエレガントに仕立てた優しいマルチカラーチェック生地を配したエコバッグ

「切餅」:紙袋型のエコバッグ。<サイズ>縦36cmx横36cmxマチ17cm。

そもそもこのサイズ感どうでしょうか。

正方形になってしまっているところに少し引っ掛かりがあります。

今後、目に見えて劇的な変化ではないにしろ、5cm縦を長くすることをしたいと思ったのが最初の印象です。

これまでは、少し縦の方が長かったのにこのたび同じになった理由は、サイドに1cmずつ寸法を増やした型紙に変更したからです。

そのことによって、本来望ましいマチのピッタリ具合になったので、これで縫い代とマチの関係は正解ではあるのですが、今度はその分の横の広がりによって縦長から正方形に近づいてしまったのです。

もっと美しくなるべきだった底ベルト、すべて配色生地であるべき。今後は上下の2本の底ベルトも配色布に徹底。

このたび、調達していました配色生地の大格子が110cm巾で30cmがぎりぎりであり、底ベルトの分がとれなかったので、表地でやりましたが結果は平凡でした。

底ベルトと支柱が十文字に交わる美しさが見られないことがこれほどにも残念であるということをこの選択で知ったのです。

これも貴重な感覚、今後は是非配色で設置するようにと固い決意が生まれました。

内部のマチのラッピングの左右が対称:内側だったのですが、生地がうまく取れまして左右対称にできました◎。

内部でも美しく仕上げることができるならその機会を逃したくないという気持ちが功を奏します。

大変美しいラッピングに出来上がりました。

取っ手の前後の柄のそろい:一繋ぎがマストである取っ手は左右は揃いませんが前後をそろえました◎。
もう片方も違う柄が出ていますが、前後は揃って目に映るように配置できました◎。
タブの左右対称の前面だけの実現:後ろ面はあまり揃いませんでしたが、こちらはそこそこそろいました。

タブの部分も実は視線が行く場所でありますので、残ったわずかな残布の中でも柄が出来るだけ対称になるように意識。

それでも反対側は揃いませんでしたので、可能な限りを尽くしたに過ぎませんが。。

柄のそろえ方はこの辺りで以上ですが、全体的には柄合わせは大枠できたかと。

底ベルトの件も含めますと、110cm巾で30cm調達は不足であり、40cm-50cmであれば、柄合わせももっと合わせることができて、整然としたバッグへと高めることが見込めます。

次回にまたご期待くださいませ、このベースのリップクロスはまだ在庫があります。

ここまでたためますが、お勧めとしては、1つ前の段階でゆったりと畳んだ方が無理がないかと。。

あとがき

たくさん製作するたびに高まるノウハウ、picturesque(ピクチャレスク)が作るバッグの特徴がだんだん色濃く表れてきました。

それは、別事業の「レンタルジュエリー」と共通する点、「コーデされたバッグ」ということです。

ここに行き着くまでに随分長い年月を要しましたが、これが心から納得する姿です。

「ハンドメイドバッグ道」の最初の頃の2007年では全く見えなかったことでした。

まずこれが分かったことが大変な幸運であると思います。

今後まっすぐに胸を張って活動して行けるとそう思った頃から、アイデアが以前よりも湧き出てくるような気がしています(^-^)。

自分でアウトプットしておきながら3箇所仕様を間違えた久しぶりに製作のハンドメイドバッグデザイン【1325】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近ずっとナップサック型を製作してまいりましたが、数か月ぶりに「切餅:きりもち」というエコバッグ型にいってみました。

というのも、このデザインは1枚仕立てで表地1種のみで作るので、1種の生地で生地幅が幅なり1m必要です。

そこそこパーツの数が多いのです。

どこの場所にというのは、なんといっても支柱や取っ手、そして底ベルトです。

隠れた内側部分では底のラッピング布と左右のマチのラッピング布です。

一重仕立ては縫い代を美しく隠す工夫が必要で、高級な作りとなるとロック始末よりもラッピングになります。

なかなか良い仕立てのジャケットやコートのハギ目に両端ラッピングで縫い代を始末してあるタイプをご覧になったことがあるかもしれません。

ああいった作業は高級感の証(あかし)と言えます。

さて、この用尺1mかかるデザインを生地ストックの中、「ちりめん」が使えそうだと取り出してみました。

黄色がかったクリームベージュ色の無地のちりめんは凹凸感があって高級感が高まります。

久しぶりに製作したためか、作り方を間違えてしまった3箇所、その間違いが一応出来上がったにもかかわらずダメな理由

久しぶりだったのもあり、結構ポイントを自分が忘れていました(^_^;)。

そして、3箇所も仕様を間違えて作ってしまったのでした。

一見問題ないようですが、その作り方に込めた意味があるのでやはりミスになります。

では、その理由を解説してまいります。

切餅(エコバッグ):<表地:ベージュ>ちりめん、ポリエステル/100%、日本製。
<サイズ>縦37cmx横36cmx18cm。

大きめの箱も入る程のたっぷりとした容量が誇れる点です。

取っ手もたっぷりとした長さがあるので、少し箱がはみ出しても大丈夫。

現実的な買い物シーンではこうしてはみ出すことも多いです。

<間違い①>底ベルトの順番を支柱よりも後にしてしまったこと。本来は先です。

早速なのですが、この肝心な底ベルトの順番を間違えました。

先に底ベルトを縫い付け、後から支柱が縦に縫い付けられるのが正解です。

それには理由があり、まずは中に入ったものを底ベルトで底板のような役割で支えるのが第一。

そして、さらならるパワーとして縦の支柱を両サイドから全体を持ち上げるという意味です。

その意味を考えると製作してしまった順番は矛盾が起こっているのです。

ただ、このお話をしなければ気づかないことかもしれないですが、私としては、意味をこめていますので、非常に違和感があり「間違えた」と思えます。

自分で考えながらも自分が間違えるというこの何とも言えないミスです(^_^;)。

<間違い②>両サイドの2.5cmの縫い代の三つ折りの一番上の方。
三つ折りする手前で生地を薄くする為に内側に隠れる1枚を斜めにカットするのを忘れた。

この時は忘れても何ら問題がないように感じますが、その後のトップの三つ折りの時にごわついてしまうので、先に作業のサイドの三つ折り時点で薄くすいておかねばならなかったのです。

それを忘れ、あとで応急処置的にトップの三つ折りの直前に三つ折り部分のサイドごと隠れる部分を斜めにカットしたことは、結局効果が薄くごわついたままだったのです。

そうした結果、トップの三つ折りのステッチはこのごわついた箇所でゆがんでいました。

この歪みが起こらないようにと工夫した少し手前の段階のサイドの斜めカットだったのに、すっかり忘れていたのです。

<間違い③>そもそもトップの三つ折りは、1.5cmの巾の三つ折りが正解。
にもかかわらず、サイドと同じ1.25cmずつでやってしまった。

1.5cmを1.25cmで三つ折りしてしまったその差0.25cmの差が意外と大きいのです。

その影響は取っ手の付け位置との距離が増えトップのラインがややたれ気味に。。

今回仕様のちりめん生地の重くタランとなるという性質には打撃のミスです。

もう1つはバッグの入り口らしく幅をもっととったそれでいてすっきりとした1.5cmの三つ折りは私の判断ではベストな入口の様子なのです。

まるで、建築でいうところの「門:もん」のようなイメージですかね。

ということで、3箇所も自分で考えた仕様を間違えるというハプニングを伴った出来上がりだったのでした(^_^;)。

Q:たためるエコバッグがメインバッグになりうるのか、A:生地によってはなりうる

たためるとはいってもそんなに小さくはなりません。これで縦21cmx横12cmx厚み5cmです。

それだけ頑丈な作りを追求していると思っていただいたら良いです。

じゃあメインバッグになるのかということなのですが、とてもならないと感じています。

何も入れていない時にもちゃんと形がキープされていなければいけないと思いますので、それを考えると今回のちりめんで作ったこちらはあくまでサブ的な役割です。

ただ、この発展バージョンとして、ゴブラン織でやってみたり、デニムや帆布など硬いしっかりとした厚手生地はメインバッグになる可能性があります。

その代わりこのちりめんよりももっとたたんだ状態がごわつきます。

もう少し切り口を変えて考えてみましょう。

先程例に挙げましたゴブラン織などは、裏地と組み合わせたような重なりの多いバッグは職業用ミシンでも困難な箇所が出てきます。

そうすると、一重仕立てで作ることの意味が出てきます。

重なりを避けたいから一重仕立てで作るという理由です。

それでも1枚だけでもごわついたしっかりした生地なのですからメインバッグの役割も果たしてくれそうです。

こんな風に、重なる作業ではお手上げの生地を是非一重仕立てのバッグに当てはめて採用してみて下さいませ。

敬遠されがちな厚手生地も出番があるのは一重仕立てにおいてこその舞台なのかもしれません。

あとがき

何ともお恥ずかしながら、自ら考案した仕様にもかかわらず、久しぶりに作ると忘れてしまって3箇所も間違えてしまったというこの度の製作でした(^_^;)。

そこで思ったのは、やはり私はたまたま考案した役割を担っただけであって、自らもその仕様の記録をしっかり見直してその通りに作る何ら第3者なのだという感覚です。

デザインは私のものではない、みんなにアウトプットし、広める、「共有型」のものなのだと改めてそう思ったこのたびの製作でした(^-^)。

エコバッグ作りに1枚仕立てでもほつれにくく丈夫である美しいうねりのちりめん生地を利用し、早くも初期段階で感じたそのメリット【1324】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近ずっと連続して製作のナップサック型から、少し離れます。

久しぶりに、「切餅:きりもち」という名前を付けています「エコバッグ」を製作してまいります。

今回は、長い支柱/取っ手を取り付けまでの場面ですが、早くもお伝えしたいことがあり、1投稿させていただきたいと思います。

ちりめんの無地を使った1枚仕立てでも丈夫なエコバッグになる理由

エコバッグのイメージとは少しかけ離れている「ちりめん」をあえて持ってきました。

ちりめんの特性を作っていくにつれて感じていきました。

<表地:クリームベージュ>ちりめん、ポリエステル/100%、日本製。

実際はもっとクリーミーな黄色みが入ります。

このちりめんは、お洋服にはたくさん利用されますが、バッグに利用ということが少し意外かもしれません。

しかもエコバッグです。かなり高級感あるエコバッグになると思います。

ちりめんは織り目が密集していて丈夫なことが1つ特徴です。

そして、しわが寄りにくいとか表面のうねりがなんと言っても美しいというのが魅力です。

近く寄るとそのうねりがはっきりと目に映ります。すごく美しいですね。

やや重くずっしりとしているのでたらりとした感じもありますが、実際は丈夫なのです。

まず裁断で思うことは、ほつれにくいのだなあと感じます。

それもこの織りに理由があると思います。

美しくて丈夫であるというメリットを活かします。

無地でも華やかさが感じられるちりめんです、エコバッグの分野にとらわれることもありません。

上着入れとかお土産入れなど常に必要でなくても必要な時に取り出せるたためるものですのでその用途は幅広いです。

以前、この「切餅」デザインは、長い支柱/取っ手が一繋ぎでした。

一繋ぎでありながらエコノミーに製作できるためには、と考え、生地幅が150cm程度の広幅に限定したご紹介でした。

そんなことでは、好きな生地で自由に作れないと思い直し、デザイン自体を変更。

そうして、つなぎ目を作ることで、シングル巾の110cm程度も可能になりました。

それと引き換えに生まれたデザインが、四角いタブです。

このタブには、①機能:ハギ目を隠す②デザイン性:ぱっと見の目のようなアクセントの2つを考えました。

他の部分は一重仕立てですし接着芯を貼りませんが、このタブにだけ接着芯を貼りました。

一番力がかかる部分だと言えます。

このタブも他の生地よりもちりんめんは作りやすかったです。

あとがき

ちりめんは、凹凸感ある生地として注目しています。

凹凸感は高級感へとつながります。

エコバッグでさえも使い捨てではなくて、長く愛用できるものでありたいです。

そのためにはエコノミーでありながら良い生地を見極め、きちんと作るということをしています。

無料でもらえるエコバッグなどもその時は有難いのですが、量産品特有のほつれや最低限の縫いであったりすることがほとんどです。

身近なよく使うアイテムだからこそ良質さを追求して長く持つという考え方をこのエコバッグ製作を通してご提案してまいりたいと思っています。

レースでも決して弱々しくなんかない、美しいカーテン地のジャガードがエレガントなエコバッグがその使用シーンをうんと広げる瞬間【817】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

いよいよ本格的に冬の気配がしてまいりました。

先日少し早いながらもホカホカ心地よく温まりながらのちょっとした夜の外出に手袋を着用。

そのような季節ではありますが、アパレル業界では、2022春/夏の準備が始まる流れ。

季節が真逆の時に準備をしていくのです。

これは、過去からのしきたりといった感じでありますが、そこまでのように季節が予想しやすい現実でもなくなってきている気象の変化があります。

そこで、これまでの季節感のイメージにとらわれたバッグの利用機会の喪失を見直し、季節感無視で素敵な素材を取り入れたオールシーズン対応の製作をしてみました。

レースカーテン地のジャガードが非常にエレガント、エコバッグだからこその季節感を無視した縛りの無い利用を見込んだ製作

このたびの素材は「レース」と生地の名前にも付くので、て夏のイメージがわくのかもしれません。

そこにあえて挑戦、生地の素敵さにのみスポットを当て、冬であっても利用しやすい身近な機能性重視のバッグからのスタートで季節感を無視した製作に挑戦してみました。

「切餅」:<サイズ>縦39cmx横35cmxマチ18cm。

この四角い様相から「切餅」と名付けた一重仕立てのエコバッグです。

とはいえ、丈夫に丁寧に仕立てたところが特徴。

メインバッグにもなり得る可能性を感じていただければと思います。

<使用生地:黒>レースカーテン地、ポリエステル/100%、日本製。
ここ最近変更したど真ん中の取り付け位置に変えた「底ベルト」と縦に縫い付ける「支柱」の交わり部分。

ぱっと見では見ることのない底の部分の美しさも追求したところです。

こんな感じで使わない時は折りたたんで収納。

これだけの強度とお仕立てだと全体にはなかなかしっかりしたものなので、この四つ折りまでが限界、それでも畳めることのメリットは大きく、メインバッグ内に入れての持ち運びを可能にしてくれます。

裏地を取り付け芯地を貼るバッグとの違いは、「そのまま生地の風合いが素直に現れてしまう」ということ。

ただ、このたびのレースカーテン地、いかにも薄そうに見えますが、なかなか丈夫であることが分かっています。

重いものを入れる対応も底ベルトと支柱で工夫していますので、弱々しい作りということは決してなのです。

生地チョイスに一番におしゃれ感を優先出来るのも、この丈夫な仕立てあってこそです。

生地だけの丈夫さに頼るのも、それは素材に依存し過ぎ、半分は自分で丈夫さを作り上げていくものなのだと思っております。

あとがき

私もこのデザインの試作のものを実際に毎日使わせていただいております。

コンビニ、スーパーに立ち寄った時に、そのままこのバッグにin。

とても使い勝手が良く、サブバッグでなくメインバッグとしても十分使えると感じています。

リュックなどの他デザインではセキュリティー性を高める工夫をとことんしているわけですが、こういった入り口が開きっぱなしの留め具も何もないバッグの良さもあります。

こんなレース地がここまで出来上がるのだと考えたら、生地は無限だと思えてくると思います。

その通り、どんな生地であっても製作可能だと思うのです。

条件などない自由な製作ができるための仕様、生地幅も気にせずに生地を中心にできるような「コンテンツ」に現在このデザインの製作ノウハウをまとめ中です。

コンテンツが完成したら、是非お好きな生地で作る技術を得るということも考えてみてくださいませ、自分で製作することの喜びと可能性は人生をも変えてくれると思います(^-^)。

一重仕立てのバッグに重いボトルの洗剤も入れられるフィードバックあり、補強サポート役の底ベルトの大きな働きを見た【814】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「切餅:きりもち」という四角いエコバッグを考案し、様々な生地で製作しています。

このたびは、比較的薄手の生地でありながら、底ベルトの機能の徹底によりどこまでの丈夫なバッグに仕上がっているのかのフィードバックをいただきましたので、底の部分を眺めながらその重要な役割をご紹介したいと思います。

底ベルトの位置を出来上がりで等間隔にした結果は上々、重いものが平気だったフィードバックが物語る底の機能の充実

実は、底ベルトの上下に並ぶ位置を少し変えました。

以前は、製造側都合の縫い代を含むど真ん中が印としては分かりやすく、結果としては内側に寄ったものでした。

その取り付け位置を改良、使う側目線の均等など真ん中へ見直します。

底ベルト(旧位置):横線2本が底ベルト。内部に寄る理由は縫い代を含めたど真ん中だったからです。

さらに、これは物理的な現象なのですが、こういった縫い付けた部分は硬めなので、このせいで、マチにクセが自然と現れ、縮こまった感じに映ります。

一方、このたびの改良で底ベルト同士の間隔が広がることで、その見た目がゆったりとしたものに映るのではないかという仮説を立てました。

マチのサイズは決まってはいますが、その箇所でない縫っていない部分がいかようにも大小膨らんだり縮んだりするのが物理的な現象です。

よって、この底ベルトの位置変更がマチがそのままのサイズでありながら広がるカギになったようなのです↓。

底ベルト(新位置):すっきりと等間隔に仕上がりました。これが正解だと思います。

随分スッキリと美しくなったものです。

完成:<使用生地>先染ストライプ(黒x白)、綿/100%、日本製。たためるエコバッグです。

どちらかと言うと薄手の生地だったのですが、支柱や取っ手やベルトは多重に重なりステッチと共に強化。

畳めるものでありながら強度も十分にあるバッグになり、実際に洗濯洗剤のボトルごと複数入れても平気であったとのことです。

大変実用的になれたと光栄でありましたし、生地によっては、メインバッグも夢じゃないと思えました。

あとがき

これまでは、幅が150cm程あるような生地限定の製作でした。

それも支柱が一続きでありたいと長い支柱をコスパ良く横幅めいっぱい使った製作だったからです。

その後、このモデルは、使用生地の幅の限度を選ばずに作れるようにと、シングルの112cmなどでも可能な、継ぎ目を作るモデルへ変更しています↓。

取っ手の途中にタブがスタイリッシュに付きますが、この下に継ぎ目が隠れます。

なぜこうしてモデルチェンジしたのかというのが、多くの方にこのモデルでの製作を自由にできる「コンテンツ制作」を考え始めたからでした。

このことで随分視野が広がりましたので、「製作する人目線」ということも「ユーザー目線」に加えてもう1つ加算されたのです。

この活動は間違いなく発展です。

製造者様が素敵に作って行けるようにということは、一人だけの製作よりもはるかに可能性があると思い始めました。

一重仕立てのシンプルなデザインであっても随分奥が深いものなので、そんなこともハンドメイドでバッグを作る方へお伝えしていく役割としてしっかりアウトプットしてまいりたいと思っております。

おそらく、作るとなったら他の方の方が間違いなく素敵な世界観で作られると思われ、そこに希望を託しています(^-^)。

2種の黒色エコバッグの素材の違いが歴然、プレーンとパイルの違いはより素材の違いの深堀りになった【691】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2種の黒生地で2点のエコバッグが完成致しました。

同じ黒色でそろえることで、その他の違いが際立つことになりますのが素材の面。

どうしてもその素材の違いに目を向けるようになるのです。

良き素材の深堀りとなるこの度の黒色同時製作の完成品をじっくりとご覧くださいませ。

単純な構造でありながらしっかりと作った一重仕立ては十分な貫禄があるエコバッグとなっていった

今回から、ステッチの数を1本増やしましたことで、緻密な縫いが実現。

こんな風に4本のステッチをいかに等間隔に仕上げるかが課題。3本を4本にしたことで間隔が狭まり支柱が強固に。
4本ステッチへの変更はここにも効果を発揮しています。やはり3本の時より強固で、美しいものになりました。
生地は、生地名や混率が不明ですが、左はタオルのようなパイル地、右はオックスフォード。

パイル地は、柔らかくてカジュアルな雰囲気があります。

一方オックスフォードは、スーツの中に着るメンズシャツにも多いエレガントなツヤ感がある素材。

やはり同じエコバッグに仕立てても良い意味での硬い雰囲気が出ました。

素材の違いによってもこんなにテイストが展開できるものだと実感しました。

お洋服のワードローブで、わずかな素材の違いで黒ばかりを着られる方の例を拝見したことがあります。

おそらく素材の違いを楽しみ、最強の黒色を軸としたいワードローブ作りだとお見受けします。

さて、バッグの容量はかなりのものです。バスタオルを4本ご用意しましても、まだまだ余裕が↓。。

これらはバスタオル。まとめて縦に4点を積み上げて収納してみました↓。
<サイズ>縦39cmx横35cmxマチ18cm。バスタオル4本を入れてもまだ上の方が余ります。

これだけの容量があるのですが、ある程度たためますので、出張時のサブバッグ・たくさんの食料品のお買い物目的・上着入れ・温泉バッグ、さらには一泊旅行も可能ではないかと。

エコバッグという言葉に縛られて、安くて質の悪い品物をお手軽に短時間で作ってしまうのは、あまりにやったことのわずかな労力でさえも無駄だと感じます。

その後の長い目で見たバッグの可能性を夢見ながら、じっくりとかけるところで手間と時間をかけていくという製作が腑に落ちます。

その1つに、ピンタックの4つ角のステッチがありまして、これがあると上品な雰囲気が出ます。

バッグが整然とするものであることでシーンが増えていくと予想します。

あとがき

このたび製作の2点「切餅:きりもち」デザインにはさらにこだわりがありまして、長い支柱を1本仕立てで継ぎ目を作っていないという点です。

用尺が145cm以上要しますので、今回も幅が150cmの生地です。

縦に取ると生地が余り、2点作ろうと考える方向に行き1点物ではなくなります。

よって、横に支柱のパーツを裁断するので、巾がダブル幅の物でないといけないのです。

この145cm以上の幅の生地の分野は、インテリア・カーテン地の分野になります。

ここから生地をチョイスするわけです。

かわいいプリント生地などは110cm巾あたりのものがほとんどなので自然とインテリア地特有の大人っぽい生地をチョイスすることになりました。

ただ、その後作り手側の気持ちになってみますと、どんな幅の生地でも作れるように仕様を変えるという考えに至ります。

そうすることでこの長い支柱のバッグが作りやすくなるからです。

後に取っ手の途中で継ぎ目を入れ、短いパーツで大丈夫なように型紙を変更。

その継ぎ目を隠すタブをスタイリッシュに縫い付けるモデルへ変更しています↓。

後にこれが完成型となっていきます。継ぎ目はうまく隠され隠したタブがかえってトレードマークに。。

完成型に至る前には、このたびのような変遷があったことがとても大切。

この段階を踏まずに完成型に行き着くことは無かったでしょう。

当ブログ記事は、当初の2021.08.12からおよそ3年後の2024.05.16にブログ記事の「手直し」の一環の中の順番で「リライト」したものになります。

とはいえ、まだまだ変な言葉使いや誤字脱字は、更に手直しをかけていくのですが、こうして、3年も経過すると随分小さな事業の中でも発展が見られました。

これは大変貴重な例だと思っていただければと思うのですが、同じことをずっとやっていく中で必ずわずかばかりの発展があるということ。

事業とはそういったものなのではないかとじわじわと実感しております。

そういった意味でもこの記事の手直しの1年の2024年が非常に大切な年であると感じています。

もっと早めに手直しできれば良かったのですが、日々の活動に追われこんなに遅くになってしまいました。

随分曖昧な表現だったり分かりにくい表現などで読みにくい点が申し訳なかったです。

2024年末をもって、記事すべてがすっきりと手直し完了の予定を組みまして現在徐々に実行中です。

是非今後とも、今後もブログ記事にお立ち寄りいただければ光栄でございます(^-^)。

お買い物に使いながらセルヴィッチデニム製のエコバッグを自然に1年間使った色落ち変遷とその後の姿【463】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

実は、この1年間記録してきたことがございます。

それは、この記事の投稿日2021.03.25現在のおよそ1年前くらいになるかと思いますが、2020.04.10スタートで、セルヴィッチデニム製のスクエアなエコバッグを実際にお買い物で使い始めました。

ほとんどがたくさんの食料品を詰め込む使い方、週一の割合のお買い物後、毎回写真を撮ってその後の色落ちの様子を記録しました。

そして、写真も結構な数になった今、一度その結果を当初と見比べようというものです。

デニム素材のお洋服にもご参考になればと思います。

新品まっさらから使用・雨・洗濯で色落ちしてきた味わい深い姿

最初の3か月はそれほど変わり映えが無いですが、7月に雨に打たれているのが分かります(降り出した雨にうたれた写真がちょうど撮れました)。

そして、その後お洗濯をしたところで、8月の様子が一気に変わります。

得にアイロンなどはかけませんでした。この辺りから少し縮んで、しかもカジュアルになっていきました。

お買い物は、基本は週に1度くらいなので、それほど頻繁というわけではないですが、この使用頻度が自然の生活の一部の切り取りなのでした。

そうして、12月から少し飛びますが、3月撮影の状態が、こちら↓。

結構皺もできて味わいが出てきました。2020.03.24撮影です。

では、最初のノンウォッシュの生地のままからの1年後を分かりやすく左右に並べて見てみます。

かなり変わりましたね。随分柔らかくもなりました。

ただ、これも、リーバイス501のいかにもアメリカンなブルーの色落ちを思えば、まだまだです。

1年なんてほんの入り口に過ぎないのかもしれません。

それを考えると、「ライトブルー」まで色が落ちるには、たくさんの年月を経ていかないと到底難しいですね。

ここから学んだことがあります↓。

色落ちした時の姿をイメージしたデザインの考案、できるだけ重なりを失くしたフラットを意識することが「アタリ」防止になる

1年後の写真で、生地が混み合った底の両端の角が不自然な色落ちであることにお気づきでしょうか↓。

「あたり」がついてしまったのです。

このように、幾重にも重なった部分をできるだけ作らない仕様に工夫することを考えていくことになります。

あとがき

このような長いスパンでの実験は貴重です。

すぐに同じように試みてもそこから1年後ですから。。

よって、この実験を行った記録が短い時間ですぐにお役に立てるようにこうしてブログ記事に綴らせていただきました。

今やお洋服のジーンズも、かつての「アメカジ」なるはき方の大きなくくりの流行が終わったようです。

その昔、「リーバイス501」ジーンズを洗わずに綺麗に筋を出すみたいなことが流行っていました。

洗わないのはかえって、織り糸が弱ってしまい、素材が傷むとのことです。

適度に綺麗に洗うお洗濯は、むしろあった方が良いのです。

現在は、デニムをゆったりとはくという大きな流れではあるのですが、相変わらず「瀟洒なデニムのはき方」を目指しています。

まず、この度の実験はあくまでも実験なのであって、「瀟洒なデニムバッグ」ということでは、出来る限りビシッとまっすぐなまま使い続けていくようなものがよく、他のバッグと同じように滅多に洗うものではないイメージです。

そして、多くのバッグの中に比較的アクティブなシーンに取り入れるような「たまに」の使い方の方が腑に落ちます。

おそらく、見込んだユーザー様が、元々お洋服をエレガントなものに取り揃えている人だからです。

最後にこの実験からまとめられることは、「デニムの末永い寿命のポテンシャルの高さ」です。

きちんとしたバッグに仕立てれば、かなり長い間、大げさかもしれませんが「一生物」にもなりうるということです。

このたびのデザインは、その後改良しまして、こんなモデルになりました↓。

まだセルヴィッチデニムでは製作しておりませんので、いずれやってみたいと思います。

そして、もともとジーンズにパンプスを合わせながら、エレガントなジーンズのはきかたを研究してきました。

バッグもそのようなテイストが感じられるモデルを考えてまいります。

「共有型のハンドメイドバッグ」という事業です(^-^)。

すっきりと美しいラインで裏無しのバッグが出来上がるための、サイドの三つ折りを平たくするハサミカットの方法【235】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「スーツに合うエコバッグ」というのをお作りしています。

いくつか素材違いでその雰囲気を楽しく味わえるようにと生地違いの連続製作。

どれも1点物です。

このたびの生地もカーテン地であるのですが、やや厚手なので、両サイドの三つ折り始末にご注意です。

今回は、このボコボコに膨らみなりがちな三つ折り始末に平らになるような工夫を入れていくところをお伝えしたいと思います。

厚い生地でも、かなりぺたんこになるという大きく効果の出る縫い代カット+三つ折り

なぜボコボコに厚くなってしまうのかというのは、生地が多く重なる部分だからです。

三つ折りで3枚重なるのに加え、縫い合わせの2枚分なので合計6枚重ねです。

薄手の生地なら気にせずクリアしていけますが、カーテン地は肉厚も多くそうはいかないことが多いのです。

まずこちらを見比べてみてくださいませ。左側は分厚く右側は平たくすっきりしています。改良後が右。

スリムになった右側の方が見た目が良くスタイリッシュです。

そして、三つ折りに無理が無いような安心できるような心地良ささえ感じます。

このたびは、柄の入ったカーテン地を使用します。

まず、縫い代2.5cmの印にステッチをかけます。

後日の仕様の見直しで、この2.5cmのステッチは、端から7.5mmへ変更と致しました。

理由は、三つ折り縫いとじ後のステッチの見え方がすっきりと1本だけになるために、この時のステッチを三つ折りの内側へ隠し込むことにしたからです。

何分、画像が変更前なのでごめんなさいね<m(__)m>。

通常なら、このまままとめてごっそりと三つ折りするのですが、いかにも厚そうです。
そこで、いったんこのように開けます。

そして、下側になる方(中にくるみ込まれて見えなくなる方)を斜めにカット。

こんな風に少しは縫い代を残してあげた状態で無理なくカット。そうすることで、厚みがぐっと減ります。
三つ折りしてみると。。とてもスムーズでペタンコです。思ったより効果が大きい所が嬉しいです。
三つ折りステッチをします。ミシンも乗り上げることなくスムーズにできました。

三つ折りステッチ縫い閉じの作業のしやすさにも影響したハサミカットの効果です。

出来上がった三つ折りの一番厚いところが、このようにすっきり平たく改良されました。
違う角度からも見てみます。先ほど削った分が除外されスリムになったのです。

モノトーンバイカラーが素敵な出来上がりの引用

完成したエコバッグはこんな感じ。

「スーツに合うエコバッグ:白xモカ花VER」<サイズ>縦39cmx横35cmxマチ16cm。

とても爽やかな感じがしまして、お花がかわいいですね。

ぼーっとしがちな無彩色ながら、支柱の無地のモカグレー無地が良いアクセントになっています。

たまたま花柄でしたが、例えばモノトーンのような黒白でもこのアイデアが落とし込めます。

柄の濃い方の1色(黒)に支柱ベルトを選ぶということです。

他の新たな3色目を登場させるよりも、もとある2色を有効的に利用した方がすっきりまとまってお洒落です。

複数のカラーの登場は時としておしゃれ度を下げることが。。

おしゃれさの中に「野暮」とか「混沌」といった言葉はなじまないからです。

あとがき

今回のの花柄は、草原に草花が映えている様子を写したような「天地がある柄」です。

花柄の中でも茎や葉っぱが豊富なボタニカルタイプはこうした「天地がある柄」であることも多く、裁断の際にはお気を付け下さいませ。

また、ジャガードの場合表面と裏面が反転していることがほとんどで、裏面が美しいこともあります。

このたび使用の生地の裏面:反転なのでお好みでこちらも利用できます。

もし、生地が豊富にあった兼ね合いで2点が有効の場合など、もう1点を全く同じで作ってしまわずに、ジャガードの裏面を使った2点目にするという案もございます。

とにかく1点の場合は、ベストな方を渾身のチョイスとして表に選んだ方が良いと思いますが、時々裏の方が断然良いこともあるもので、そこがジャガードのユニークさだと言えます。

次回がラスト1点でこのシリーズが終了です。

是非最後の1点もお見逃しなく(^-^)。

見えない内側も見られる前提で美しく仕上げたい、ラッピングの縫いとじステッチを両面同じ位置に均等配分される仕上げ方【233】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在製作週間にしております「スーツに合うエコバッグ」。

こちらも後半に入ってきました。

今回使用の生地と残り2生地を終えたら、集めた生地が終了します。

スーツに合うということでいうと、このたびの生地はなかなかコーデの範囲が広い無地となります。

やっとここで登場の初の「完全無地」

よく考えましたら、これまで、ジャガードやストライプなど柄入り生地を使ってばかりでした。

このたびは、バイカラーの切り替えもしない、完全無地1色で作ります。

色は、「グレージュ」などと呼ばれるような色です、「モカグレー」とも呼べますかね。

この色はなかなか便利な色です。

黒にも合う、茶色にも合うといった中間色で、とてもクール。

そして上品さもあります。

そこへ、カーテン地のボコボコした織り目が「エモい♪」です。

<使用生地>生地名不明(カーテン地)、ポリエステル/100%、日本製。
このモカグレー色の中間色にボコボコした凹凸感のある織り目が特徴。結構厚手です。

マチにほどこすラッピングのテクニックを修行中

ラッピングは、ここ最近多く機会を得ていて大変勉強になります。

はっきり言って難易度は高めです。

技術が必要ですが、技術と言ってもたくさんのコツの集まりなので、それを見つけて1つ1つ忠実にそのコツを全うしていけば上手くできるものでもあります。

確かに単純なものではないかもしれませんが、この機会にたくさん経験して得意分野とまでになればと思います。

まずはマチ16cm巾分の地縫い。本体の端から1.5cmの縫い代を縫います。

ただ、後の「再考案」では、そもそも地縫い自体を縫い代1.5cmではなく縫い代側に寄った7.5mm程度に行い、完全に地縫いを隠せる位置にした方が確実と判断。

ここからも仕様が今後発展して改良されていきます。

巾6.5cmx長さ20cmのラッピング布を用意。両端1.5cmに縫い代の印を付けます。

ラッピングの幅が変わらないことで、地縫いを7.5mm程度に改良したことの効果が出そう。

完全に地縫いがラッピングによって隠されるのです。

縫い代の印通りにアイロンで折り線:最初に真ん中で折ったところを最後にもう一度ダメ押しアイロンが重要。
縁はくるみ込むのでこんな形に。アイロンのきちんとしたかけ方が活きます。
最初のスタートラインを1ミリ外(右)に突き出してスタート。

この突き出しの意味は、地縫いの線が見えないようかぶせる役割。

縫い終わったらアイロンをして、反対側へくるみ込みます。
そして、くるみ込んで閉じる方側に待ち針。
この縁の部分を見ることは表側と裏側に均等にラピング巾が配分で来ているかを確認の目安。
そして、縫い閉じた後の裏側ですが。。あれ?ミシン目が端の方数センチ落ちてしまいました。
ここにミシン目が乗っていない。。この原因は、表と裏でラッピング布が均等でない証拠です。
と、このように分かりやすい側面から見てみますと、確かに幅が違う。随分ずれていますね。
この生地は、伸びたりすべったりするし、厚みがあることも原因です。

ということで、できあがりが今一つなマチのラッピングでしたが、それだけ完璧に行うことに注意が必要な部分なのです。

しかし、今回の学びは大変有難いこと。

本などには決して書いていないこと。理論通りにやっても、生地によっては通用しない場合があったわけです。

確かに私も最後の方引っ張ったりもしていたし、目視もしていなかったので、この辺りをきちんとどの素材であっても行っていきます。

例えば、幅が表裏でずれがちなら、最初から反対方向へずらしておくとちょうどになるなど、

「職人技」の粋でコツを得ていきたいと思っております。

見えない部分と言えばそうですが、見ようと思えば、見ることが可能な部分ではあるわけですので、美しく仕上げたいです。

出来上がり:「スーツに合うエコバッグ:モカグレー無地VER」縦39cmx横35cmxマチ16cm。

あとがき

すでに上述しましたが、ラッピングのある場所の地縫いは、ラッピング幅よりも半分くらいに完全に隠れるように設定しておくと、その後のラッピングに集中できます。

これまでのように地縫いを1.5cm、ラッピングを1.5cmとしてしまうとラッピングの際に地縫いが見えないように気を付けることも加わり注意点が多すぎて苦労し過ぎます。

苦労するところは、どうしても必要なこと以外は解消し工夫してその悩みを消していくことも結果美しく仕上げるコツだと思いました。

このお品は、後に見本としてコンテンツにまとめ、作り方販売をしていきたいので、自身がこの時点で徹底的にメソッドを確立したいのです。

是非出来上がった暁には、コンテンツでじっくりご覧いただけると嬉しいです。

販売しますので有料なのですが、それ以上に腕をあげていく、他のバッグにも応用できるなどのたくさんの結果が出るようなお力添えを精一杯してまいります(^-^)。

エコバッグをスタイリッシュに仕上げたい、左右等分に厚みを均等にならすための両サイドの三つ折りを倒す方向の徹底【228】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

連続でエコバッグ製作をしています、エコバッグ製作週間をもうけております。

たためるけれども丈夫さも追求したデザインでして、多種の生地で1点ずつ作っています。

レジ袋型はたっぷり容量に限界を感じておりまして、「トート型」を採用。

レジ袋というよりも「紙袋」の代わりのようなデザインです。

今回は、サイドの縫い代を利用して三つ折りする形の縫い代始末のパイピング部分と、底を共生地でラッピングするという2つの厚めの部分が重なり合った部分を追求します。

この部分をいかにすっきりとまとめるかという工夫において、ラッピング同士が重なる部分を平らにならす工夫を致します。

両サイドの三つ折りに関しては同じ面に向かって行う

まずは、両サイドを地縫い、三つ折りラッピングという手順で縫い代を隠します。

いきなり三つ折りラッピングはしておらず、地縫いを先に行っています。

三つ折りは同じ側で行う:2.5cmの縫い代を地縫いし、右端のように三つ折りにして縫いとじステッチ。

↑おおわくこのようなイメージですが、もっと近寄って詳しく見ていきます↓。

2.5cmのサイドの縫い代の地縫い:この2.5cmの箇所にステッチを入れてしまうことを後に見直しました。

2.5cmの縫い代のそのままではなく、半分以下の7mm程度にまずステッチを入れると、その見えたくないステッチが三つ折りの中に隠し込まれ、2本目の縫い閉じのステッチの後ステッチの跡が1本だけ見えてすっきり。

このやり方だと2本のステッチが不ぞろいで目に映るところに困難があり、そうであるならばと現在の「当ブログの手直し」の際にこうしてお伝えし直しております。

画像は改善前の画像なのでご了承下さいませ<m(__)m>。

サイドの地縫い後の三つ折りのスタート地点(上の方が底周辺)。
サイドの三つ折りステッチをかけています。
サイド三つ折り同士は同じ方向へ倒す:反対側もこちら側と同じ向きへ倒しています。
底部分のラッピングを倒す向き:先ほどのサイド部分と反対側に倒します。
すべての縫い代を縫い閉じた状態:Tの字の横がマチ、縦の細い方がサイドの三つ折り。

全く写せていませんが、画面には映っていない底のラッピング部分はこのサイドとは反対側の左側に倒れています。

出来るだけ平にすることで、マチのラッピングをしやすい状況を作って重ねたわけです。

縫製の順番は、サイドの三つ折り→底のラッピング→マチのラッピングということがマストです。

支柱の位置を外側寄り過ぎの間違いをしました・・・無くはないかな(^_^;)

ダイヤ型ピンドットジャカードのエコバッグ・・・赤い色が目を引きます。
底ベルトは裏面の赤ではなく、表面のピンドット生地を利用してなじませています。

実は、大きく間違えている点がありまして、支柱の位置が外側過ぎました。

もう5cm内側が正解。

しかし、一見気にならないという見方もありますが、仕様とはちがってしまいました(^_^;)。

今後の課題として思うことは、底ベルトがまっすぐに付いていないこと。

しっかり直線を引いてそれに忠実に縫い付ける必要があります。

もう1つ、以前のバイカラー仕様の際に底部分が混沌としていた理由として底ベルトまで無地の生地で仕立ててしたところをこのたに共布にしたことで、より支柱のアクセントがくっきりと美しくなりました。

これで腑に落ちています。

あとがき

今回は、赤色が登場しました。

スーツに合うということがテーマなので、ピンドットは、ネクタイを思わせるような雰囲気があります。

少々クセのある柄かもしれませんが、そんな柄も気軽に持てるところに、エコバッグの良さがあります。

常に持っているバッグではなく、時々出して使うだけのバッグならではです。

「繰り返しの柄」はメンズ小物のネクタイの「小紋柄:こもんがら」を彷彿とさせます。

ジャガードの当配列はきちんとした印象にもなりますので、スーツにもよくマッチしそうです。

まだまだエコバッグの製作続きます。

次回もまた新たなる生地が登場。お楽しみにどうぞ(^-^)。