ミリタリー素材の定番のような「リップクロス」のカーキグリーン、配色生地をクラシックにした茶紺のギンガムチェックが新しい息吹を吹き込んでくれた【1419】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグ道を含むファッション分野である事業活動すべてにおいて、大きなテーマは、「エレガント」。

このたび、エコバッグ型のリップクロスというミリタリーなイメージのカーキグリーン生地にクラシックなミニチェック柄を配し、1点完成しました。

一度大格子の配色で製作済みであり、今度は対極のミニ格子で変化を付けました。

自ら考案の仕様でありながら、自分が間違えるというハプニングもありながら、そのままの記録をお伝えしてまいります。

茶x紺のギンガムチェックを支柱ベルトに配したコントラストがクラシックな雰囲気のカーキグリーンの使い方になった瀟洒なエコバッグが生まれた

エコバッグ(切餅):<サイズ>縦41cmx横36cmxマチ18cm。取っ手:幅2cmx高さ(トップから)23cm。
失敗箇所:出来上がりとしては成功ですが仕様に対してはミス。横ベルトはマチの片方のど真ん中が正解。
仕様変更箇所:型紙を5cm四方から7.5cm四方へ変更したハギ目カバータブ。枠ステッチの安定感が目的。
見えない場所の工夫:上部の三つ折りでガタつかないよう、あらかじめ前後2枚の片方を斜めにカットしています。
内部の美しさ:縫い代はラッピングで。上糸がクリームベージュでも下糸はグリーンで行うことで内部が整然。
四つ角のピンタック:これを入れることできっちりとした紙袋型に整います。畳みやすさも生まれます。
リップクロスをエレガントなイメージへ:配色生地選びがカギを握り、クラシックなバッグになりました。

あとがき

リップクロス使いのエコバッグのスタートは、配色を使わず全部同じでしたが、ここへ来て随分おしゃれな方向へ発展できたと思います↓。

左から製作順に並べてみました。無地1色は2023年。右2点は2024年後半。この1年の間に違ったアイデアが誕生。

このリップクロス生地はまだストックがありますので、この生地をベースに配色を一発屋にして(1点物志向)、今後しばらく連続製作していきたいと思います。

もともと一重仕立てで単純なはずだったのですが、考案者本人も間違える部分があるような仕様であり、単純とも言い切れません。

一重仕立ての単純なバッグでも、1箇所ずつの意味や理由のある仕様にしていくと深みが生まれてくるものなのです。

ある意味一重仕立ては難易度があり、内部が見えてしまうことの試行錯誤の結果、裏地付きよりも究極なのです。

バッグを自作する方々がこうしたノウハウを共有して下さり、今後の製作の良きヒントになればと願っています(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

側面+底面合体の「丸底型」のナップサックの新モデル、キルト柄・プリント柄などすべてをカバーする悩みの少ないデザインです【1403】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2007年から足を踏み入れた「ハンドメイドバッグ道」。

最初の一重仕立てからの技術アップの階段を上り、何度も失敗しながらようやく15年経過の今、胸を張って「技術が高まりました」と言えるように。。

とはいえ、今後も引き続きこの活動を続け、同時にノウハウを多くの方へ伝えていく活動も足を止めることなく続けていきます。

このたび完成しました新しいモデルの「ダブルナップサック」は、これまでの製作のいろいろな変遷が1つの形になったものになると思います。

作りやすさ・美しさ・機能・おしゃれ度を詰め込みまして、このモデルを引用してどのような素材を持ってきてもカバーできるものへと生まれ変わりました。

これまでのトートバッグ型はたしかにナップサックらしさもありゆったりとしていたのですが、2枚ハギなので、ハギ目の柄が繋がらなかったことで、無地は良いが柄物は注意する必要があったり、キルトの柄がそもそもハギ目まで合わせることに行き届かないなどの条件付きだったのでした。

新しい丸底デザインの場合、構造が異なり、側面+底面の2枚ハギですが、底面が完全に隠れるので、側面は一続きの1枚で行けるのです。

このことで、すべての柄物・キルトにも対応できることになりました。

サイズ感に関しては、アンケートも実施致しました。

今後サイズは変わるかもしれませんが、どうぞ完成の丸底型をご覧くださいませ。

3種の生地を使うバッグはもはや「コーデ」の1つ、またとない組み合わせをしながらおしゃれ度を高める

「ダブルナップサック:新型」:<サイズ>縦34cmx横23cmxマチ15cm。

縦長気味なコンパクトさがさっぱりしたモデルです。

<表地:オリーブグリーン>リップクロスバック地、綿/100%、日本製。
<ショルダー・ホール:タータンチェック>ネップ混チェック、ポリエステル/65%、綿35%、麻/5%、日本製。
<裏地:オフ地マルチチェック>生地名不明、混率不明、原産国不明です。

すべての事業活動での強味のようなもの、「コーデが得意なこと」を活かし、複数の生地を組み合わせたまたとないバッグになる可能性です。

しかし、このことも、ご共感いただければ一緒に楽しんで同じようなスタンスでバッグ作りの仲間が増えると非常に嬉しいです。

底の強度を高めるためにひそかに内部で行ったこと、「ブランケットステッチ」と「二重縫い」

内部の底の部分は、こうした楕円底では丈夫にする必要があります↓。

「ほつれ防止」「強度を高める」の両方で「ブランケットステッチ」をハンドステッチしています。幅1cm。

そもそも底の1周の縫いは、二重縫いですので2周しておりまして強度を徹底、1周のみでは心配で夜も眠れません。

縫い代1cmの内部の範囲内で「ブランケットステッチ」をした効果は絶大。

この度の裏地は特にほつれやすい生地でしたので、崩れ防止の効果がより一層あり、崩れを防止するということはそこから縫い目に到達しないための防波堤のような役割になってくれるのです。

決して、ハサミでカーブの周辺を細かくカットすることはしない意向、強度の方を大きく重視するためです。

そして、下の図なのですが、赤の同じマーク同士を部分的に縫い代1cmの内部の範囲で返し縫い2cmくらいずつをして固定。

全部で8箇所を固定し、ぴったりと底面を互いにくっつけ、ずれにくいように馴染ませるのです。

同じマーク同士が重ねる部分だという見方をしてくださいませ。すべてを1周するのではなくあくまで部分的です。

巷のナップサックはここまでやっていない、地道な4本ステッチの美しさをたっぷり活かすショルダー

出来上がりが1.2cm程の巾着ひもですが、全面に接着芯を貼り、四つ折り観音開きで4本ステッチが均等。

こうした密なステッチのおかげでひもにハリコシが生まれます。

一方、「巾着ホールタブ」の方は絞った時の融通性が必要なので、四つ折り観音開きではなく、もっと平たい真ん中に向かって左右三つ折りの均等タイプ。

最初から選ぶ際にそこそこハリコシを持った中間的な生地を選ぶと良いのですが、薄手でも更に「ハード薄芯」を入れることで可能ですので、厚みがあり過ぎなければ条件はそれほどありません、無限の可能性なのが非常に喜ばしいことです。

「巾着ホールタブ」x10個の設置、サイドの中心は避けて左右対称の配置が望ましいのではないか

両サイドは「巾着ホールタブ」は除外するべきところを間違えてしまい設置。ここだけひもを1本で対応。

本来サイドの真ん中位置は避けなければいけなかったのに、間違えてここに設置してしまいました。

そこで、その場所には、片方のひもだけを通すということで対処。

ただ、次からは、サイドの中心を避けることで絞った時にすべてのタブが均等に絞られるようにしたいと思います。

遠目で見ると、オリーブグリーンとタータンチェックのコントラストが素敵です。

あとがき

冒頭で書きましたアンケートについてなのですが、このたびのサイズ、縦34cmx横23cmxマチ15cmの横の23cmは少し小さい気がして引っ掛かっていました。

そこで、①縦34cmx横23cmxマチ15cm/②縦34cmx横30cmxマチ15cm/③縦40cmx横30cmxマチ15cmのどれがお好みかをYouTubeのアンケートに掲載とスレッズのアンケート機能でご意見を募集。

「少し小さいのかな」と感じた予想がどのくらいのものなのかということです↓。

半分正解であり、アンケートにより、1サイズに決め込むことはないと思いました。

大きなサイズの③もちゃんと選ばれていましたので、2パターン「大」「小」のそれぞれのサイズ感の役割りがあるのだと。

できるだけ、思い込みや固定観念に縛られないために、現実的なご意見を取り入れることは時には大変有難いです。

そして、更に、「大」に対してのショルダーの幅のバランスをそろえ、太くすることも決意。

次回は、「大」の型紙製作というタスクが生まれたのでした。

そちらも後日の記事でご紹介してまいります。

このたびの完成品に関しましては、大変手ごたえを感じております。

流行の無い、ミニマムな、それでいておしゃれなナップサックになればと引き続き別の裏地を集めながら、同じオリーブ生地の表地でどんどん製作してみたいと思います(^-^)。