楕円の真ん中に左右均等に位置するように。。蓋のてっぺんに設置のバニティバッグの取っ手の縫い付け位置のバランス【376】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグのバニティ型の製作に集中し、1点のデザインの質を高めていく期間と決めました。

裁断は6点程準備済み、同じバニティデザインで製作予定です。

バニティ型は「卵焼き」と名付けておりまして、親しみやすく日常的な使い方をイメージしたネーミングです。

バニティ型は、ファスナーが側面を向いているのでやや開閉がしにくいデザイン。

よって、旅先など急いでいる場面で使うようなシーンでは、中身がこぼれやすい心配があります。

ショルダーを付けない、ハンドバッグのみの台やテーブルに置いて開閉するようなインテリア使いのシーンの方が向くと思っております。

このたびは、バニティバッグの取っ手の部分を高めていきます。

均等に美しく設置するための徹底事項を導き出すことを製作の中で見つけてまいります。

たった1つの取っ手こそが重要、正確に取り付けるための六角形タブデザインにも目印がある

右:<表地>インテリアジャカード、綿/100%、スペイン製。左:<裏地>バーズアイカラミストレッチ、ポリエステル/70%、綿/30%、日本製。
てっぺんの楕円パーツ:まず、接着芯を貼っています。生地が極厚なのでハード薄芯は省略。

通常はハード薄芯も貼るのですが、ゴブラン織りは特別。

省略して縫いやすさを優先しました。

ハード厚芯:縫い代の邪魔にならないように内側に収まるような小さい面積でカット。

蓋を持ち上げる時の変形防止も兼ね、ハード厚芯はマストです。

ボンド:ハード厚芯に「裁ほう上手Ⓡ」というボンドを塗り付けます。
このように表地パーツにハード厚芯を貼ります。
6角形パーツの取り付け:6角形パーツのモデルの真っすぐなラインの一番長い線が重要。

このまっすぐな線を楕円の縦と並行になるように視線を集中。

デザインでありながらも、目印というかものさしのような役割をしていただく六角タブなのです。

裏側の様子:上述のステッチがこのように表れます。少しハード厚芯が面積が狭すぎるようです。

確実に六角パーツがハード厚芯上に乗るために、ハード厚芯の面積をもう1cmくらい広げた方が良さそうです。

早速ハード厚芯の型紙を広げる改良したいと思います。

出来上がりの状態の取っ手部分:取っ手が長すぎました。これも改善せねばなりません。
裏地の様子。
完成:一応完成しましたが、課題は残るような出来にしかなりませんでした。

どうしようもなかったのが、側面の長いパーツが足りなくてハギになったことです。

バニティの正面は柄がつながっていることがマストだとここから分かります。

ゴブランのような厚みがあり硬い生地なのによくここまで立体的に仕上がりました。

あとがき

バニティバッグは立体的ですので一見難しそうですが、職業用ミシンで可能です。

しかもゴブランでこのたびは完成できました。

冒頭では、インテリア使いのような使い方の方が向いているというお話を致しましたが、外出用が不可能ということもありません。

もしリュックにしたい場合は、斜めがけよりは比較的使いやすくなります。

それは左右のリュックショルダーのバランスがあるからです。

これらに支えてもらうおかげで、てっぺんの取っ手はよほどの臨時の場合に持つくらいの出番として使用場面が減るからかえって使いやすくなるのです。

サイズ感を大きく変え、縦を伸ばしたデザインは、ここ最近にリュックでも「筒形」タイプのようなモデルとして引用されているのをご存知かと思います。

最初に小さめの試作や研究品を製作しておいて、サイズを思い切って変えると、そのバッグを使うシーンが変わっていくことがあります。

このようなデザインの応用の仕方もあるのです(^-^)。

用途は、コスメボックスからランチボックスまで幅広く、素材はツイードからジャガードにまで及ぶ複数のハンドメイドバニティー同時製作【6】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バニティと聞くと、ドレスの装いに小さめで持つバッグというイメージ。。

「バニティ」というアイテムは、もともとは化粧品等の小間物(こまもの)入れということで、遡ることヨーロッパの貴族の時代がその起源です。

ただ、実際にはお洋服と共に持つハンドバッグとしては、あまり実用性を感じないこともあります。

実際の身の回りのバニティを探してみました↓。

ボタン入れとして使うバニティバッグ:「Naraya」製。薔薇の柄のインテリアにはこの柄が馴染みます。

とはいえ、「入れ物」として使う事実からは、ある物を入れるピンポイントな目的で使ってもらえる機会がありそうだと見ることもできます。

「万能が無能」なこともあり、目的が絞られることがかえって分かりやすさといえるのかもしれません。

このたびは、自身が挑戦しました、2018年から2021年辺りの4年くらいの期間のバニティーバッグ作りをしてまいりました初期の頃の製作品をまとめてご紹介したいと思います。

その後のラインやサイズのモデルチェンジはそれぞれのブログ記事で後日綴ってまいりますので、まずは初期の頃のモデルを顧み、どんな点を改良するべきかなどをお伝えしたいと思います。

6点の初期モデルは「急カーブ」が難関、意外な素材ばかりで製作したまたとないバニティバッグ

では、ご覧いただきましょう。

いろんな素材のバニティー全6種:<サイズ>高さ18cmx横幅22cmxマチ11cm。

この一連で、蓋と底を楕円にすることでもう少し縫いやすくできるという考えに至りました。

ある意味それは正解で、急カーブが難関だから完璧にできなかったところを円の一部を利用したカーブではスムーズです。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2018.12.06からおよそ6年後の2024.08.13にブログ記事の「手直し」の順番でまさにこの部分を追記しています。

2024.08.13現在は「picturesque」としましてはバニティバッグは廃版。

理由は、2018年頃は「バニティ」などというものが作れるのだという喜びにあふれた製作でありましたが、その後どんどん技術が上がるにつれて、「結局は完璧には作れない」という厳しい目で見た結論に至ったからです。

それほどにこのモデルは2次元的ミシンでは、ペタンコにつぶさないと縫えない部分があり、どうしても歪みが起きる、厳しく言えば不可能なデザインなのでした。

そこそこで仕上げることはできても、極上の仕立てにはどうしても難しいのでした。

もしかして、「ポストミシン」などのようなミシンではもう少し美しく仕上がるかもしれません。

ただ、こうした難しいデザインにも挑戦できたことは、良かったですので、この先の方向性に大きな影響を与える貴重な製作でした。

ご購入下さった方が結構ありましたこのデザイン、ありがとうございました<m(__)m>。

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