黒っぽい糸の魔力を知る、黒・濃紺・チャコールグレーのテトロン糸を並べて、同時に見比べないと判別できない色味の微妙な違いを見る回【911】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

【147】の記事で、「黒と濃紺は近いが非なる色である」という内容を過去の誤購入の洋服のエピソードを交えながら投稿致しました。

ここ最近、再び黒として購入したマーケットサイトのコートがダークネイビー(濃紺)であったことがあり、数日気づかなかったというほどの判別のしにくさだったのです。

今度は実際に目でその微妙な違いを納得する回として、テトロン糸のカラーを見ながら、黒・濃紺・チャコールグレーを引き合いに、黒と見間違うような色だけを集め、その色の位置関係や微妙な違いを見ていただこうと思います。

紺と黒の狭間にあるチャコールグレーの存在も黒に限りなく近い色、お洋服ではこれらは「別物」ながらも同時着用で「立体感」を表す活用もある

一番強い色が黒として一番右に配置すると、「ボリュームのつまみ」のような感覚で、一番左に濃紺を配置、その間に、紺寄りなチャコールグレーと、黒寄りなチャコールグレーを置いてみました。

一番左から、①濃紺②わずかに紺に寄ったチャコールグレー③黒寄りなチャコールグレー④真っ黒。

テトロン糸は結構色がはっきりして分かりやすいと思い、引用させていただいております。

こうして並べるとわずかに違うようですが、お洋服などになって1色ずつ個別に見た場合、全部黒と判断してしまいそうです(^_^;)。

ここでお話したいことは2つ。

1つは、とにかく黒に勝る色がないということも確かなことだということ。

黒は必ず一番右端になりまして、ボリュームのつまみではMAXの位置。

黒の色の定義は、「どんな色とも混ざって他の色になることのない色」ということで、よく「最強の色」などという言われ方をします。

そして、もう1つお伝えしたいことというのが、融通の利く中間的なカラーは立体感あるコーデに同時着用をあえてしてみるということ。

真ん中のチャコールグレーは、紺と黒の狭間にあるような色とも言えて、一般的に「チャコールグレー」というと、黒の代替色だったり、黒とのグラデーションだったりするイメージですが、濃紺にもなりうるということ。

実際に、ここ最近アップの動画でコートが黒ということで購入したけれど濃紺だったその濃紺は、チャコールグレーと呼んでも良いような紺で、この中の糸では、真ん中の左側の方の色に近いのです。

真ん中の2色が似た4色の中でも特に狭間(はざま)の色であるという見方をしました。

「真っ黒でなければいけない」ほどの拘りの黒コーデ中心のスタイル。

それでも実際に誤購入が免れない場合もあり、例えば、上の写真の②や③などは、一般的なネイビーと実際に合わせますと、反対に黒に映ってしまうような違和感もあるのです。

言葉に翻弄された「紺」をそのまま言葉通りに組み合わせてしまうだけではおしゃれにならないのです。

言葉上は「紺」と「黒」であっても、「目の映り」は、良きグラデーションや、立体感として素敵なコーデになることもあり、紺と黒の「別」をかたくなに固辞することをやめ、柔軟になっても良いのではないかと思い始めたことでこの記事を書いてみたのです。

あとがき

たまたま、ハンドメイドバッグで黒っぽい生地を使用するため、多くの展開の黒寄りな糸を持っていたことで今回のご紹介のきっかけとなりました。

古着を購入する場合、本当に黒なのか、そうじゃないのかの判断として、縫い糸の色、特に、裏地に縫い付けられている縫い糸などが手掛かりになるものです。

今後は、古着市場も拡大していくと思います。

アパレルが在庫を抱えるシステムで活動し続けることが良くないという風潮やその構造の行き詰まりから、新しく生み出される洋服も抑えられ、渾身のお気に入り1点を能動的に選ぶ必要性も大切なのではないかと。

そうなると、新品ではなくても、良い物を見つけていく楽しみとコスパの良さなどで古着市場がホットになっていくかもしれません。

何度も誤購入してしまうことがないよう、特に情報が不足しがちな古着の購入時に、こうした微妙な色の違いの別を判断するカラーを見抜く「目」を肥やされると良いと思います。

しかし、同時に「黒」にこだわり過ぎて、素敵なコーデを見逃しているのかもしれない、誤購入してしまった濃紺を「受け入れる」方向で考えてみることも数の少ない古着市場では良いかもしれないのです(^-^)。

黒ベースの4種もの生地を1つのリュックにお仕立て、残布少しずつでもおしゃれ度の高いリュックが製作できる【756】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、「餅巾着:もちきんちゃく」というリュックを製作中です。

「メッシュシリーズ」として、メッシュの素材ばかりを集めた連続製作。

一番最初にグレーイッシュなメッシュ、次に黒xゴールドラメのメッシュ、そして、このたび製作し始めたのが、別素材で4種を少しずつ組み合わせた黒ベースのメッシュ素材とカーテン地やニットも登場。

素材の分量が少なめなので、4種の生地をパーツごとに大まかに使い分けます。

このたびは、まだ最初の時点の生地の組み合わせの場面のみですが、どんな風に最終的に出来上がるのかを想像していただければと思います。

このことから、残布同士を工夫してうまく組み合わせることが出来れば、むしろおしゃれ度の高いバッグになるということへの引用として見ていただければと思います。

4種の生地の共通部分は黒ベース、素材の違いや柄と無地などをミックスした配分

では、今回4種の生地をどう使い分けるのかをお伝えしたいと思います。

まず大きくは、2種ずつで表地と裏地部分に分かれます。

<表地:メイン>ハイテンションパワーメッシュ、ナイロン/85%、ポリウレタン/15%、日本製。

本体用の黒無地メッシュ、幅は85cmのみ。

この無地生地だけでは不足、次の生地で不足パーツを補っていくイメージ↓。

<表地:配色>レース刺繍入りパワーネット、混率不明(おそらくナイロン+ポリウレタン)、日本製。

こちらは、本体にアクセントとして少しずつ使うメッシュの刺繍柄入りという凝った生地。

刺繍とのことで、重厚であり高級感があります。

<裏地:内貼り用>ドレープカーテン地、ポリエステル/100%、日本製。

内貼りに主に使用の黒のストライプ柄、ツヤがあります。

本来耳の向きからは、ボーダー柄なのですが、カーテン地は、横向きの方が地の目の縦のような感じの織り方なので、トライプ柄で使用します。

<裏地:巾着袋>エスパンディニットプリント、ポリエステル/100%、日本製。

こちらは、内側設置の巾着袋に二重仕立てで使用します。

初めてここでカラーが登場、しかもマルチカラーであったことで一気に華やかに。。

遠目の写真:小花柄がストライプ状に配置のデザイン、上の内貼りの生地のストライプ柄とのリンクです。

こうして、「なぜこれらを組み合わせたのか」の理由が入った4種が決まりました。

あとがき

現在は、裁断までの進みました。

無地に柄のような花柄がアクセントになるようなイメージです。

素敵に出来上がることにワクワクしながら作っていきたいと思います。

生地が少ないからとあきらめず、象徴的なパーツにはアクセントになるような生地をあてはめながら、馴染むように組み合わせることで出来上がる製作の準備の様子でした。

完成はその後の紆余曲折を経て、【807】の投稿で最終的な出来上がりをご覧いただけます(^-^)。

ただの色違いとは違う、そろっていながらも互いに異質な3点ボディーバッグコレクション【106】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、<黒白ボーダーシリーズ>というかなり的をしぼった製作をしてみました。

黒白ボーダー柄はイメージとしては長袖カットソーが浮かびます。

パリジェンヌ様が必ずワードローブに1つ取り入れるだろうアイテム、ブルージーンズに合わせたシンプルで伝統的なスタイルのイメージです。

3点それぞれの製作の見どころ

<黒白ボーダーシリーズ>左から、黒白パッチワーク、半月型、水平型とすべてがボディーバッグ。

まず、一番左の黒白パッチワークボーダーは何といっても、この手間をかけたパッチワークの作りです。

もともと単独で記事をアップ致しておりますので(【101】が該当記事)、詳細はそちらで。

ここでは、手間を込めたものであるということをお伝えしておくにとどめます。

そして、真ん中の半月型ボディーバッグ。

こちらは、本来洋服のポロシャツ用の生地である「カノコ素材」をバッグに仕立てたところが斬新と言えます。

そして、ボーダーの柄合わせを意識した見栄えの美しさにも力を入れました。

つなぎ目でボーダーの柄合わせをして段を合わせている様子。
:これをしてあるかしてないかは大きな付加価値の違いとなるもよう。

そして、最後、一番右のサテンのボーダーは実はもともとストライプ。

ストライプの生地の向きを変えることでボーダーとして作りました。

注意した点は、もとの生地の地の目はあくまでストライプ方向。

よって、織芯を貼る時は、生地となじむように同じストライプを縦向きとして貼りました。

ちゃんと元の生地に合わせた向きに織芯をなじませるのです。

そして、縫っていく段階からは、今度はボーダー向きを意識し始めるのです。

これが、向きを変えて生地を使用しても綺麗な風合いに映るコツかの1つと考えます。

実は、当初はマチ付きで進めていまして、底と頭にバニティーのように楕円形のマチを取り付けるつもりだったのです。

ところが、ミスをしたんですねー。

寸法を間違えて楕円形のパーツが小さく仕上がってしまい、もう生地が全く残りがなく、やむなくマチ無しに。。

間違えた原因は、くるりとファスナーを取り囲むように筒形に取り付けるファスナー部分の縫い代を三つ折り計算してしまい、実際は1つ折りなのでその誤差が5cmも生まれ、サイズが狂ったわけです。

しまったなーー(;'∀')。

でも、原因は判明しましたので、次回の機会にこれをマチ付きのものにして、違うシリーズでこのデザインを採用できればと思います。

横幅が結構あり、長財布が横向きに入るので、容量の点はマチ無しでも結構あります。

バッグの入り口開閉の位置がなかなか斬新。

まるで、ティッシュケースの大きいやつみたい。。

あとがき

今回は、黒白ボーダーを3点集めたコレクションでしたが、フローラルとかマルチカラーなどテーマがいろいろ浮かびます。

また、素材をテーマにするだけでなく、シーンをテーマにするとそのバッグのデザインの種類がそれぞれ違ったものに展開されていくことが見込まれます。

同時に3点の完成が見れることは、1つよりもはるかに世界観が増します。

同じデザインの色違いなどの展開とは違うものであることが、自身のフィルターに通した結果の展開であるわけで、自分なりに練った企画がそこには盛り込まれているということになります(^-^)。

モノクロだけでも美しいマルチカラーになることの発見【58】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、長財布と携帯電話+α程度が入るようなコンパクトなミニリュックを製作し始めました。

完成は、少し先の【60】の記事になりますが、当【58】の記事においては、材料である生地がパッチワーク仕様になるための生地チョイスをポイントに、事前準備段階の様子をお伝えしたいと思います。

無彩色なのに素敵なパッチワークになる予感

表地は、透かしのメッシュが大変ユニークで、色使いがオフ、グレー、黒の3色展開です。

パッチワークの柄は、ボーダー柄で行きます。

このシュミレーションよりももっと細かいボーダーにしていくので、同じ色が2度繰り返されます。

左:表地(オフ、グレー、黒):スポーツメッシュ、ポリエステル/94%、ポリウレタン/6%、日本製。
左(黒A):裏地に使用。フクレジャカード、綿/97%、ポリウレタン/3%、日本製。

配置は、上からオフ、グレー、黒とこの上のシュミレーションで置いた通りにしました。

底には汚れやすい薄い色を持ってこないとか、底辺に重い色(暗めの色)を持ってくるとバランスが良いのでは。。。いうような考え方をして、3段階に分かりやすく、ライト、ミドル、ダークというカラーで配置しました。

今回はボーダーで行きますが、ストライプも可能だと思いますし、ブロックのような市松柄も可能だと思います。

こういったパッチワークのバッグは、過去の【4】や【7】【8】でも製作してまいりましたし、今後も得意分野として末永く取り入れていきたいと思っています。

今回の生地はニットであることでなかなか面白いものになるでしょう。

マルチボーダーパッチワークシートの完成と裁断

YOUTUBEが長尺の30分ですので、ここでは大まかにご紹介したいと思います。

まず、こんな風に1cmの縫い代で長方形の1色パーツを他の色と縫い合わせます。

上述の3段階の順番に配置して縫い合わせをしていきます。

裏面にはあらかじめ接着芯が貼ってある状態でその後縫い合わせるという手順です。

そして、更に、つなぎ目の溝の両サイドを表側から、それぞれの生地の色に合った糸のカラーでステッチして固定します。

1)ボーダーシートの出来上がり
2)1)を型紙通りに裁断・・・この時に同じ位置に柄が来るように。
表地パーツの出来上がり

全くぴったりの位置にカラーのハギ目が来なくても、今回のデザインは間にマチ布が入りますので、作りやすいです。

黒白系のモノクロではありますが、定義に沿った3色以上のカラーが同時に使われているということで、立派なマルチカラーなのです。

あとがき

パッチワークを柄のデザインとしてどこまでいろいろ展開できるかを考案していくことがとても楽しいものです。

すべての辺がつながるのは、ボーダー、ストライプ、市松、多角形(難易度あり)が可能だと思います。

とにかくつなげるためには、まっすぐの線が繰り返されている必要があります。

カーブなどが混じるモチーフは無理なのでは。。。と思いきや、それも固定観念に惑わされています。

重ねることで不可能ではないと見込めます。

一部ヒラヒラとさせ、一部は縫い付けてあれば、そこそこ無限にいろんなデザインを実現できそうです(^-^)。