まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
ここ最近、いろいろな美しい生地を使用しながらハンドメイドバッグを作っています。
どれもそれぞれ違うデザイン。
今は、とりあえず作ってみるような段階でありますが、生地は立派な素敵な生地を使ってしまっています(^_^;)。
今回、イタリア製のジャガードの生地を使いバニティー型のショルダーバッグを完成しました。
イタリア製の生地は華やかさが特徴。
柄をはっきりと表現してあり、無彩色であってもなかなかの存在感です。
この度の色は白x黒のモノトーンでの製作になります。
今回使用の表地と裏地の素材について
生地に色の展開は有りませんでした。
この黒白1点だけがこの生地のカラー展開です。
たった2色しか使われていない点がシックで、真っ黒コーデに合いそうです。
黒の柄の部分に絹が使われ、背景のオフは綿。
混率の表記の仕方が、綿/67%、絹/33%という表現ですが、実際の構造は、綿/100%のクリームベージュ部分と、絹/100%の黒い柄の部分の占める割合を表示していると思います。
綿/100%と絹/100%(綿が生地に占める割合/67%、絹が生地に占める割合/33%)といった表記が本当の構造を表している言い方なのかな。。。なんて考えました。
今回の生地は、厚みがありまして、結果的には、このデザインを縫うにはかなり困難を極めました。
表地のクリームほぼ一致のカラーですので、全体に余計な色が登場せずにさっぱりとした印象になります。
この裏地の素材、よくカットソーやインナーに作られるようなパワーネットと呼ばれる素材です。
表面がつるりとしているのは、混率の多くを占めるキュプラ/60%の影響があるかと思います。
そして、ボーダー上に溝が掘れているところも、凹凸があり立体的なので、高級感があり、楽しい素材です。
製作過程の中の隠しポケットのpicturesque流をご紹介
今回、よく使っているポケットの作りの、隠しポケットの過程を少しご紹介しますね。
ここでは、写せませんでしたが、裏側にハード薄芯を当てて、そこに、ボックス型の線をシャープペンで引くことをまずは最初に行います。
そして、ここで見えている、裏側に薄芯を貼った同じ裏地でできた玉縁(ラッピング)を作るためのラッピング布パーツを中表に当てて、待ち針で固定してからボックスに引いた線の上をミシンでステッチしていくのです。
この作りは、スーツのポケットなどの作りと同じ部分です。
そして、内側にこのラッピング布をくるむようにひっくり返し、切った切り口を隠します。
このステッチは固定の意味が大きいです。
そして、余計な生地をカットして整えます。
ここまででポストみたいな口が出来上がりました。あとは、ここへポケットの袋布と合体したファスナーを取り付けるということです。
またこの続きのファスナー取り付けから、隠しポケット完成までは、別の記事の時にご紹介しますね。
慣れましたが、手間がかかる作業です。
それにしても、Yの字にカットして向こう布をとりつけて、反対側からくるむラッピング方法のこの手法、最初に考えた人すごいです。
よく、こんな物理的なことを考えられたと思いますし、現在でもずっと受け継がれている手法ですので、発明のようなレベルだと思います。
完成写真
ポケットをいかに狭い面積に充実させていくかの工夫といたしまして、1か所に二重ポケットにするということをやってみました。
ポケットの中にポケットがあるという構造です。
奥のポケットには、キーなどの大切なものを安心して収納できます。
このポケットがあると、旅行や遠出のお出かけもこのバッグが活躍してくれそうです。
バニティーは手を放すと蓋がぱっかりと開き過ぎることが多いので、そのはずみで中身の細かいものが飛び出しがちです。
そんな心配やリスクをこの二重ポケットが解消してくれるかなという思いを込めました。
あとがき
少し大きいサイズであることが実際に持った写真からうかがえました。
ラインがやや四角寄りのカーブで、このデザインは、後にもっと丸いカーブで、円の一部を使ったものに変えていくことになります。