黒コーデを分かりやすく表現できる、曖昧なグレーのツイードコートに付いていたライトグレーのボタンを黒に替え、黒のためのコートへ【898】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

冬用のあったかいクラッシックなコートを求めていました。

思いが叶い、ブランド古着のツイードで入手。

しかしながら、ツイード特有のボーッとしたあいまいな色味がかえって気になりました。

実は、真っ黒コーデ用のコートとして探していたからです。

コートの部分にも黒とのリンクの部分があればとこの度思いついたアイデア。

それは、馴染むように付いていたグレージュのような色の元のボタンを真っ黒へ付け替えるリフォームです。

ボタンを交換するだけなのに随分変化を遂げたツイードロングコートは黒コーデ専用のアイテムへ

では、before/afterで見てみます。

これが、ボタンを交換する前:どちらかというとグレーにかなり寄っています。その理由の1つがボタンの色。
白っぽい糸の割合も多いことで全体にはグレー色に薄くマイルドに映ります。ボタンの交換により黒寄りへ。
袖は前身と離れているのでボタンの種類を変えてしまう思い切りです。邪道かもしれないことも古着ならでは。
袖だけでも元のボタンの時と随分イメージが変わります。コートが「黒寄り」に引き寄せられた瞬間です。
こちらが、ボタンを交換した後:黒のボタンがアクセントになり、黒寄りになりました(^-^)。
ボタン交換前と後の比較:ボタンのみでこのように変わるのです。いろいろなボタン交換に引用できます。

確かに元のボタンもしっとり馴染み全体には優しいコートだったのですが、リフォーム後かなり黒に寄ったことで、黒コーデに特化したことです。

とはいえ、グレーも問題なく可能であり、広範囲のコーデの可能性をカバーできるようになったと思います。

「こちらの方向です」と誘(いざな)われているかのような分かりやすい主張の仕方かもしれません。

あとがき

洋服を着ることで、自然と生まれるものは、「考え方」や「主張」です。

「こういう色が好きです」「こういう方向の着方をしたいのです」といった主張がボタンだけでも伝えることができるのです。

コーデは「自分表現」ですから、伝えたいことを分かりやすく伝える上ではこの度のリフォームは効果的でした。

そしてもう1つ、これはコーデに関してなのですが、黒コーデなのだからと真っ黒のコートを選ばなかったことです。

黒無地に対してコントラストも効いた柄も入ったこの度のツイードは黒コーデを立体感をもって盛り立ててくれると思うのです(^-^)。

手で取っ手を持つスタイルの不自由さを解放したショルダー仕様のバニティーバッグをハンドメイドで実現【21】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近、いろいろな美しい生地を使用しながらハンドメイドバッグを作っています。

どれもそれぞれ違うデザイン。

今は、とりあえず作ってみるような段階でありますが、生地は立派な素敵な生地を使ってしまっています(^_^;)。

今回、イタリア製のジャガードの生地を使いバニティー型のショルダーバッグを完成しました。

イタリア製の生地は華やかさが特徴。

柄をはっきりと表現してあり、無彩色であってもなかなかの存在感です。

この度の色は白x黒のモノトーンでの製作になります。

今回使用の表地と裏地の素材について

生地に色の展開は有りませんでした。

この黒白1点だけがこの生地のカラー展開です。

たった2色しか使われていない点がシックで、真っ黒コーデに合いそうです。

表地(クリーム):シルクコットンジャカード、綿/67%、絹/33%、イタリア製。

黒の柄の部分に絹が使われ、背景のオフは綿。

混率の表記の仕方が、綿/67%、絹/33%という表現ですが、実際の構造は、綿/100%のクリームベージュ部分と、絹/100%の黒い柄の部分の占める割合を表示していると思います。

綿/100%と絹/100%(綿が生地に占める割合/67%、絹が生地に占める割合/33%)といった表記が本当の構造を表している言い方なのかな。。。なんて考えました。

今回の生地は、厚みがありまして、結果的には、このデザインを縫うにはかなり困難を極めました。

裏地(オフベージュ):パワーネット、キュプラ/60%、ポリエステル/40%、日本製

表地のクリームほぼ一致のカラーですので、全体に余計な色が登場せずにさっぱりとした印象になります。

この裏地の素材、よくカットソーやインナーに作られるようなパワーネットと呼ばれる素材です。

表面がつるりとしているのは、混率の多くを占めるキュプラ/60%の影響があるかと思います。

そして、ボーダー上に溝が掘れているところも、凹凸があり立体的なので、高級感があり、楽しい素材です。

製作過程の中の隠しポケットのpicturesque流をご紹介

今回、よく使っているポケットの作りの、隠しポケットの過程を少しご紹介しますね。

こんな風に中表にした2枚(裏地の本体とラッピング布)を反対側からハード薄芯を当ててボックス型にステッチした後、中心をハサミでカット、端っこは、Yの字でカットします。

ここでは、写せませんでしたが、裏側にハード薄芯を当てて、そこに、ボックス型の線をシャープペンで引くことをまずは最初に行います。

そして、ここで見えている、裏側に薄芯を貼った同じ裏地でできた玉縁(ラッピング)を作るためのラッピング布パーツを中表に当てて、待ち針で固定してからボックスに引いた線の上をミシンでステッチしていくのです。

この作りは、スーツのポケットなどの作りと同じ部分です。

そして、内側にこのラッピング布をくるむようにひっくり返し、切った切り口を隠します。

アイロンできっちりと重なるように固定して、待ち針してから、私の場合は、ここで、ステッチをしておきます。

このステッチは固定の意味が大きいです。

裏側の状態はこのようになっています。はさみで切った切り口がうまくラッピングして中に隠しこまれましたね。

そして、余計な生地をカットして整えます。

この後、ここへ、ファスナーを当てて縫い付けるます。

ここまででポストみたいな口が出来上がりました。あとは、ここへポケットの袋布と合体したファスナーを取り付けるということです。

またこの続きのファスナー取り付けから、隠しポケット完成までは、別の記事の時にご紹介しますね。

慣れましたが、手間がかかる作業です。

それにしても、Yの字にカットして向こう布をとりつけて、反対側からくるむラッピング方法のこの手法、最初に考えた人すごいです。

よく、こんな物理的なことを考えられたと思いますし、現在でもずっと受け継がれている手法ですので、発明のようなレベルだと思います。

完成写真

<サイズ>:縦17cmx横27cmxマチ12cm。・・・長財布がメインスペースにどっしりと余裕で入れることができることをサイズの目安と致しました。

ポケットをいかに狭い面積に充実させていくかの工夫といたしまして、1か所に二重ポケットにするということをやってみました。

中側の二重ポケットの作り:マジックテープタブのスマホが入るサイズのポケットの奥に、さらに、ファスナーでセキュリティーを高めたミニ隠しポケットを設置

ポケットの中にポケットがあるという構造です。

奥のポケットには、キーなどの大切なものを安心して収納できます。

このポケットがあると、旅行や遠出のお出かけもこのバッグが活躍してくれそうです。

バニティーは手を放すと蓋がぱっかりと開き過ぎることが多いので、そのはずみで中身の細かいものが飛び出しがちです。

そんな心配やリスクをこの二重ポケットが解消してくれるかなという思いを込めました。

あとがき

少し大きいサイズであることが実際に持った写真からうかがえました。

ラインがやや四角寄りのカーブで、このデザインは、後にもっと丸いカーブで、円の一部を使ったものに変えていくことになります。

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