ピンク系のマルチカラーの生地だからピンク色の糸とも限らない、じっくり生地と糸を並べながら選ぶ「一番馴染む」ステッチ糸カラー【778】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

私事なのですが、黒のお洋服がほとんどです。

それなのに一方で、マルチカラーもとても好み。

そんな趣味嗜好から始まり、黒コーデ用のバッグだったり、ジュエリーのチョイスを考えてきました。

このたびは、そのような黒ベースの組み合わせの深い部分、「縫い糸の色の選択」ということをテーマに綴ってまいりたいと思います。

基本的には好きな糸の色で良いのですが、マルチカラーにステッチする場合可能性が多いため、「一番」を決めることに迷います。

瀟洒に仕上げる目的を考えると、「なじむカラー」を選んでいくことになりました。

では、どんなカラーが「馴染む」ことになるのかをお写真と共に解説してまいりたいと思います。

ラメにはスパン糸よりテトロン糸ということからのスタート、マルチストライプのラメ生地に縫う糸が背景のグリーン系ゴールドに決まるまで

では、まず、対象の生地をじっくり見てみます。

使用生地:<裏地>シャンブレージャガード、ポリエステル/87%、レーヨン/10%、ナイロン/3%、日本製。

実際はストライプ向きに使います。ラメが全体にかかっていて、ゴールドめいています。

マルチカラーの場合、お洋服のコーデなどにも引用しているのが、その中の色を1つ選択という手法。

じゃあこの中でどの色なのか。。可能性はいろいろだと思うのですが、ラメのゴールドもかなりの存在感だというところに着目しました。

ということで、ゴールドベースというとらえ方をしてみたのがこのたびの方向性。

こんな風に角度を変えると一面ゴールドに映ることが多いのでゴールドっぽい色がなじみが良いと考えました。
そして選んだのがこの糸。ややグリーンがかっていて、「本当に合うの?」というほどの抹茶みたいな色。

ラメがかっているので、ツヤのあるテトロン糸の方がスパン糸よりはマッチするのは確か。

ゴールド=ベージュ系というとらえ方で色を移動しながら考えて選びました結果です。

実際に製作の巾着ひもにステッチをかけました。なかなかよくなじみました。

チェックしていただきたいのが、上の突き出したステッチ糸の余り部分と下の生地とのなじみ具合です。

ゴールドというと、黄色いようなイメージですが、実際こうして生地に当ててみると、単独の糸だけではあんなに抹茶みたいなグリーン系にも映った糸が、かえってなじむ意外があったのでした。

今回のチョイスは、この糸の色でしたが、候補がいくつかありました。

ゴールドに合うと一口に言っても、左から、黄色系、砂色、ブロンズ色といろいろな展開があるのです。
ぱっと見、一番い左の黄色はゴールドらしいとイメージしますが、実際に生地に当ててみると、少し浮きます。

しかし、このチョイスも無くはないです。

上の黄色系を実際にチョイスしたグリーン系の隣で見比べます。だいぶ色が違います。
これは、真ん中の砂色。モカとも呼べますかね。

結局、実際に縫った時になじむことをゴールとしておりますので、この中で一番なじむのは選択したグリーン系だったのでした。

その他の色は他にも出番があると思われ、この機会にこそ抹茶みたいな色ならではの出番だとも言えます。

出来上がりのステッチの様子はこんな感じ。

背景にあるアイロン台カバーの葉っぱのグリーンとリンクしてしまいました(^_^;)。

背景を白にしたお写真で今一度↓。

黄色ではない暗めトーンがダークな背景にも良いバランスであったと思われます。

向きによってはゴールドメースに映ることもあるのですが、真正面からは背景が黒なのです。

そうしますと、黄色系は明るいから浮いてしまうのかもしれません。

どちらにしても、趣味嗜好はあります。

マルチカラーの場合の糸の色合わせは多種の可能性があると言え、目的に合ったチョイスで迷いを無くしていきます。

あとがき

全体的なバッグ製作のテイストが「エレガント」「瀟洒」ですので、「馴染む」がキーワードになっています。

この対極にある「カジュアル」なテイストでは、糸の色が素敵に「浮き立つ」ことが見せ場だったりします。

このたびも、全体としてはピンク系のような色であったとも言えるのですが、結果は随分違ったものになりました。

まずは、方向をはっきりさせるところが糸の色1つにしても早く決まる、クリアに分かるといった結果になるような気がしました(^-^)。

黒ベースの小花柄がマルチカラーの場合に思わず真っ黒の縫い糸を選んでしまうことへの冷静なる注意喚起【757】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、餅巾着というデザインのリュックを製作中。

その製作の中で、黒ベースのマルチカラーの小花が登場。

この時に使う縫い糸が思わず黒を選びがちです。

しかしながら、その出来栄えは。。

ということで、縫い糸が本当に黒を安易にチョイスしてしまってよいのかということの結果の縫った見た目の美しさの検証です。

片方は、真っ黒の糸で、もう片方はチャコールグレーの糸でやってみたいと思います。

黒VSグレーの糸で実験してみた結果の美しさはグレーに軍配が上がった事実

左:黒糸で縫う、右:グレー糸で縫う:本来長い生地で作るのですが、実験なので短めで試作です。

黒とグレーは結構近い色だと思いがちですが、この検証が別物であることを明らかにしてくれました。

こういったマルチカラーの場合「地」(柄の背景)が黒であってもその他の明るい色の割合も高く、真っ黒が浮いてしまうことがあるのです。

検証結果を見ていただくと、糸の美しい馴染み具合はどちらなのかが良く分かっていただけるかと思います。

検証結果:左側の黒糸は柄を遮断するような見た目、右側のグレー糸はマイルドで生地に馴染み美しいです。

過去の製作で、同じように黒ベースの鮮やかな原色カラーの花柄のプリント物の製作時に何度も黒ベースのマルチカラーの花柄柄に遭遇してきました。

その時も、グレーですべての部分を縫いました。

もし、左のように黒糸ですべての部分を縫うことを考えると出来上がりの感動が削がれるのです。

黒ベースなのだからと、黒糸をチョイスしがちですが実はグレーが正解です。

柄を活かしたいからかわいい柄を選択しているのであって、やはり柄を主役にしなければなりません。

ステッチはあくまで引き立て役、なじむような色を選ぶべきなのです。

黒だけに言えることではない、紺や焦げ茶も同様

黒は色の中で一番シャープで強い色だと言われるように、分かりやすいものでした。

ただ、同じように、焦げ茶や紺色くらいまでは黒と同じ性質も併せ持つということで、今回の事が同じように当てはまるようです。

このたびは、黒ではなくてグレーの糸を使用したのですが、もしグレーベースの明るい花柄の場合グレー同士でも糸が浮く場合はグレーのトーンを更に下げてあげることも場合によっては必要になってきます。

あとがき

さらに細かいことになると、糸の色の他には、「糸調子」も美しい見栄えに繋がるかと思います。

調子の悪い糸はどうしても良質に見えにくくなるので、糸調子の良し悪しも注視することがベースにあります。

出来上がりリュックを一目見た時の「わぁっ!」という感動は、こうした細かな部分の集結で出来がるのです(^-^)。

マルチカラーのリボン柄に心躍る、外出用のためだけの小さめバッグに邪魔せず入れられるコスメポーチ【739】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

コスメケース3点セットという「はぎれ」で製作する企画制作をしています。

イメージとしましては、ハイブランドメインポーチがメインコスメポーチとしてあり、その中に整頓するような形で入れるアイテムごとのミニケース。

「ファンデーションケース」「シャドウケース」「ペンシルケース」とおおまかなコスメアイテムの汚れやすいものをピックアップし、それぞれのケースに入れることで、お洗濯しにくいブランドコスメポーチの内部をできるだけ綺麗に保たれるアイデアです。

このたびは、「外出用」というシーンを考え、メインポーチを持って行かないケースとして、バッグに入るコンパクトなポーチを考えてみました。

ミニケースをそのままバッグに入れても良いのですが、更にまとめたいケースにどうかと考えてみたものになります。

横から飛び出すファスナー有りか無しか、柄の可愛さでデザインっぽく飛び出したファスナーの端

左-シャドウケース:縦6cmx横8cmxマチ無し。右-ポータブルメイクポーチ:縦11cmx横18cmxマチ無し。

左側のシャドウケースは、このたび右と一緒に製作。

型紙が一応底の部分がカーブを描いていたのですがうまく出ていませんので、次からは、「わ」を徹底した方が良いと考えました。

ポータブルメイクポーチは、右のような感じになりました。

ファスナーの飛び出しは厚みが増さないようにまずは飛び出してみたのです。

また後日、ファスナーが飛び出さないタイプも製作してまいります。

その場合、ファスナーを折ることになりますので、厚みが増して綺麗に縫えないかもしれないところが関門となると思います。

とりあえず、このたびは、柄の可愛さの力も借りながらいったん完成としました。

このたびのマルチカラーの原色がかわいいリボン柄は、日暮里の生地屋様「要藤商店」様からの購入でした、ありがとうございました<m(__)m>。

少しレトロ感もある等間隔の配列が大人でも楽しめるリボン柄だと解釈。

リュック用の裁断後の残布を使いこの度の製作をさせていただきました。

あとがき

このたびの三つ折りをアレンジしたファスナー付きのポータブルポーチは、様々なサイズで応用ができます。

三つ折り自体が、長財布みたいになったり、縦に眼鏡ケースみたいになったりと可能性が高いデザインの基本型です。

ここへファスナーが付くことが良い意味で発展、セキュリ―ティー性も追求できます。

メインバッグ自体のデザインへも落とし込めそうです(^-^)。

「ブッチャー織」が相まってまるで油絵のよう、素敵なバニティーバッグにするための柄だけに頼らない良質さの追求【383】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バッグが1点完成に至りました、「卵焼き」というバニティ型です。

製作の裏地には、ヘリンボン柄ジャガードがストライプ状に入っています。

そのヘリンボン柄の美しさも向きをまっすぐに、ビシッと見せたいものです。

少し前の番号の【381】の記事では、蓋の取っ手の縫い付けに気を取られて、ヘリンボン柄が斜めに歪んでいたことから、地の目が曲がっていることに気づくことができました。

この柄でなければ気づくことが無かったかもしれないと思うと、本当に有難かったです。

そして、まっすぐになるようにやり直しをするところから再開し、完成に至ります。

どんな出来上りなのかをどうぞお楽しみに(^-^)。

ヘリンボンストライプ柄が歪んでいる向きを正しく修正、原因も解明

蓋のパーツのひっくり返しの過程がありました。

その時にこのように、裏地の柄のストライプが歪んでしまいました。

このように斜めに柄入ってしまった原因は、つまり中心がずれて歪んでいるということの証拠です。

取っ手がすでに取り付けられているので存在感が大きく、邪魔になって、待ち針が打ち辛かった結果引っ張りすぎたりしたからです。

ということで、このゆがみを今回直します。

縫い線をほつきました。もともとまっすぐな柄で裁断は合っています。
すでに取り付けてある取っ手をぺたんこに折りたたんでビニールひもで縛って固定します。

この結果中心同士の位置が分かりやすくなり、待ち針をする作業に取っ手が邪魔にならなくなりました。

そして無事に地縫いを再びやり直しました。
改善後のヘリンボンの柄の様子:真っすぐです。正確に楕円を縫い合わせることができた証拠です。

結局、先に取り付ける必要がどうしてもある取っ手の野暮ったさに気を取られ、ひっくり返しの待ち針の位置を間違えたということが原因でした。

楕円は気を付けねばなりません。

たとえ伸びないはすの織物においても、楕円型のパーツは横向きですので、伸び率が比較的高い横へ引っ張ると生地に融通が利いてしまい、この度のように歪んで縫い付けてしまえることがあるのです。

生地の地の目をしっかりと気にしながら、テンションが偏らないように正確な位置で表地と裏地を縫い合わせるために、「先に取り付けた取っ手を真ん中位置で固定する」という策でした。

「ブッチャー」という織り方の節の凹凸感が「油絵のような風景画」との相性を感じるバニティバッグの完成

完成したバッグ「卵焼き」:<サイズ>縦15cmx横22cmxマチ13cm。
背面の様子。ネックパーツ(スクエア)が真ん中に位置しませんでした。真ん中に付けることが今後の課題。

内側でも、ひと回り小さい裏地のネックパーツの周りに出る表からのステッチがかなりずれていました(^_^;)↓。

裏地のネックパーツの位置が大幅にずれています。表と裏が連動していることを忘れてはいけません。

ファスナーがシングル使いであったこともx。

ダブルが望ましいです。

ネックパーツのずれた位置、重なり部分の分厚い部分のでこぼこなど課題の残る出来になってしまいました。

大きな失敗を残したものではないのですが、結果はボツ品です(*_*)。

バニティデザインは実は難しいのです。

立体的だからこその難易度はありますが、目標はノウハウをお伝えできるほどの確実な作りをメソッドとして完成させることにあります。

あとがき

現在、細かい難所を突き詰めて、お品のレベルアップをしている最中です。

引き続き同じデザインで別生地で製作してまいります。

①素敵な生地をこのデザインに相応しく落とし込むこと、②生地の素敵さに平行するように追求された良質な作りであること、この2つを常に意識してまいりたいと思います(^-^)。

出来上がりバッグでは決して目に映ることのない隠れたポケット裏の丁寧な作業が良質さにつながることの証明【298】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、どちらかというとコンパクトなサイズのハンドメイドバッグを作っております。

かつては、トート型の1泊できるようなもの、旅行用など大きなバッグも作ってきました。

そういう大きなバッグと比べ、コンパクトながら、ポケットつについては、めいいっぱいの容量を確保する所が特徴。

キーとか小さなものを入れるもよし、メモや手帳などのやや面積のある物も入ることもあるような器(うつわ)の広いポケットを設置していきます。

内側のフラップポケット:フラップが深く、セキュリティー性を高めています。スマホが横向きに入ります。

隠しポケットは、最初の当て芯が肝心、スーツの片玉縁の作り方を引用

今更ながら、隠しポケットに関して見直したことがあります。

それは一番最初の当て芯。

そもそもこの当て芯を適当なサイズに粗裁ちのまま行っていたのが今まででした。

これを、型紙にちゃんとあてはめた定形サイズに変更。

つまり、周りの余分も寸法通りのきちんとした余白にするということです。

その後作業がとてもしやすく傾きをチェックしたり、左右均等のサイズ感の確認も分かりやすくなりました。

作図自体もまっすぐ、待ち針の位置も正確に打ちやすいような定形サイズの型紙で裁断した当て芯。
そうすると、反対側に当てるラッピング布の位置も把握しやすくなりました。

当て芯1つで、その後の作業が劇的に行いやすくなりました。

このことは、とても重要で正確さが高まり、綺麗に仕上がるということにたどり着きます。

隠しポケット完成:まっすぐに真ん中に良い位置に取り付けることができました。当て芯の効果がここに。。

今更ながら、このことが分かり本当に良かったです。

今後もずっと「定番」として「フラップポケット」と共に作っていきたいもう1つのポケット、「隠しポケット」です。

あとがき

最後に組み立てがされていく時のもとの土台である左右が対称になっているということこそが、バッグに出来上がった時の整いを作り上げるのです。

それには、型紙を裁断する時点から左右対称にしやすいようなやり方があるということを学んでいます。

一番最初の場面は、サクサクッと通り過ぎてしまいそうですが、実は一番重要なのだと考えるようになりました。

こうした学びは、何度も自身の製作に落とし込み、その後は自身から語り伝えることができるノウハウとして多くのハンドメイドバッグを作る方達へお届けしていきたいと思っています(^-^)。

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作ってはみたけれど改めて考えた、そもそもこの繊細な素材でボストンデバッグを作るべきではなかったのではないかという回顧【296】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回1点のミニボストンバッグが完成。

リュック仕様の付いたハンドバッグで名前は「かまぼこ」。

かまぼこと呼ぶ以上、カーブの美しさと対比した底のまっすぐさを綺麗に出したいです。

初期の「かまぼこ」縦13cmx横24cmxマチ7cm:2019年製作。

初期型は、ミニサイズでしたが、あまりに容量が足りずに改良。

そして、このたび、マルチカラーで作ったサイズへと大きくアップしたものになります。

それでも大きなボストンバッグに比べたらハンドバッグの領域を超えることはありませんので、ミニということに致しました。

さらに、リュック仕様にもなるという頼もしい機能を入れてみたのです。

作って完成品を見た上で思うこと、「巾着型の方が断然美しかったであろう」という思い

「かまぼこ」2020年版:<サイズ>縦19cmx横29cmxマチ9cm。

サイズのみ見てみると、2019年版が、縦13cmx横24cmxマチ7cm、2020年版が、縦19cmx横29cmxマチ9cmです。

縦も横もおよそ、5cmは広げているので、5cmという数字は、目に見えてサイズの変化が分かるくらいのものです。

サイズ感の点では大いに良き効果が感じられました。

しかしながら、2019年版の時にはあった良い雰囲気の整ったかまぼこ感が今回のものにはあまり感じられなかったのが残念。

選定の生地がはるかにこのたびがやわらかかったからです。

2019年のものは、強固な縦の織り方がとくにしっかりしたジャガードなのでびしっと仕上がっていました。

マルチカラーのこのたびの生地は、凹凸感があって美しいものの、緩い雰囲気になってしまったのです。

よって、そもそもこのデザインにはまる素材の選定を間違えたと思っております。

確かに、この素材は最初柔らかいからクシュッとなるような巾着タイプのデザインに当てはめようとしていたのですが、実は急にボストンバッグに変更していたのです。

率直な最初の考え方で行くべきでした。

リュックのショルダーの部分。
ファスナーの口布の部分。
スズランモチーフのファスナー飾り。
少しわかりにくいですが、底板は、どうしても内蔵できない作りなので、リムーバブル式で取り付け。

高級な生地でしたので、巾着型で成功していればそれはそれはエレガントに出来上がっていたと思います。

ボストンバッグ型だとややカジュアルテイストがありますね。

とにかく、繊細で柔らかい生地というのは、その柔軟性を活かして、しぼる動きがある「巾着型」に当てはめた方が特性が活きるようです。

あとがき

このたびも、ストレッチフクレジャガードはオレンジで色違いがあったと思います。

ただどちらかに良し悪しの比重が寄らないよう、色違いはよほどでなければ作らないです。

この記事も背景がカーキグリーンだからこそマルチカラーが美しく映えたという良いバランスが感じられる方のカラーでしたので、こちらが一番やはり今思い返しても一番です。

ただ、もう一度この生地があるならば巾着型でトライしてみたいと思う気持ちが残ります。

そもそも生地選定の時に、デザインをしっかりイメージして変な変更をしない、正直なイメージに従ったものが正解のようです。

こんな美しいファンシーツイードはレア、これこそバッグにしたい夢かなう時【290】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

いよいよ完成間近の段階のファンシーツイードバッグ。

今回は側面を無事に取り付けて完成した場面です。

急カーブを含む側面の取り付けのちょっとしたコツ、半分ずつをミシンを区切って二度にわたる縫いをするとやりやすい

側面をやり直しながらなんとか完成できた仕付け糸のやり方をここでご紹介したいと思います。

写真が見にくいですが、側面のパーツを取り付ける際のサイドの仕付け糸をしている場面です。

まず仕付け糸を3cm感覚ほどにこうして3重くらいに玉結び玉止めをせずに取り外しがスムーズなように留めます。
そして、仕付け糸でところどころ固定された完成イメージのまま、端から3mm程度の場所を縫っていきます。
底のカーブがずれやすい所。このようにいったんカーブで区切らざるを得ませんでした。

この後、最初の縫い位置の右上と反対側の左上の裏面からスタートして先ほどの途切れたところまで縫います。

その後、今一度続けて2度目の縫いをします。

二度目は完全に固定されたのでなぞるだけなのでそれほど難しいものではありません。

このように途中半分で区切り縫いを2度に分けるという方法を考えたのでした。

出来上がりを見た自主的な感想はかなり厳しいもの、まだまだ課題が残る中途作品でしかない

では、完成をいろんな角度から見てみますね。

<サイズ>縦19cmx横27cmxマチ7cm。

まず、タブの形がよろしくありません、フラップが偏っています。

側面の取り付け部分が写っています。
底部分、しっかり立つかというとやや不安定なのが今後の課題です。

ここからは内側の様子です。

ゴージャスに光るピンク色です。ここは隠しポケットの面。

あとがき

実は、以前に、もっと作りやすい素材の「ブロード」のプリントで作ったことがあった類似品があります↓。

この時は、本体に「ネジ式ヒネリ錠」を取り付けています。

ここからの型紙の変化は、もっと形に抑揚が出るようにと意識したつもりでしたが、それほどこちらとこの度のツイードのバッグの形が変わらないのが悔やまれます。

物理的なモデルをイメージすることがいかに難しいかが分かりますが、おそらくハイブランド様も血のにじむような努力ともいうべき、試行錯誤の末、試作品が発展していき、やっと正式なモデルになっていくのでしょう。

まだまだ今回のような二度目の型紙では到底完成品とは言えません。

それでもファンシーツイードのこのたびのバッグありがたくご購入いただいたのです。

本当に感謝申し上げます。

ありがとうございました(^-^)。

柔らかいふりして実は重なると針が通らないツイード、バッグに仕立てる際には極力重なりを減らす工夫の勧め【251】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

そろそろ寒くなる季節、手触りが寒い季節には心地良いぬくもりある素材でハンドメイドバッグを製作致しました。

ミックスツイードのマルチカラーが文句なしにかわいい、厚手のツイードでの製作を試みました。

ところが、結果は失敗に終わっています。

今回の場合は、最後まで製作ができなかったという失敗。

針が貫通しないほどの厚手部分を複数作ってしまい、途中で断念せざるを得なかったということが原因です。

厚手の生地を取り扱う時の注意点として記録に残したいと思います。

ツイード地は縫い位置が分かりにくく、極力重ねるべきではない仕様への見直し

さて、製作は、もうあと一歩のところでストップしたわけですが、結局最後の表地と裏地を縫い合わせるところが出来ませんでした。

もともと巾着のようなリボンひも付きのリュックにもなるマチ付きをデザインしていました。

このような厚手のツイードなのにもかかわらず、入り口全体にフリルを考えたことも多少の失敗の原因。

この待ち針の後の縫いが、まったく、ゆがんで位置が分からずしつけ糸でもできませんでした。

そして、いっそのことフリルを思い切ってやめたのです。

そのかわりに蓋を取り付けようとしました。

蓋(フラップ)を工夫して正確に取り付けようと試みましたが、結果はうまく綺麗に縫い目が出ず(泣)。

もうこれだけ粘ってトライしてみてもダメなのでここで断念。

という今回の結果からの学びが浮き上がってきました。

表地と裏地との極端な厚みの差は縫製しにくいという実感

まず、裏地のチョイスがまずかったです。

柄や色はともかく、裏地が極薄でした。

これはこれで、ジャケットとかコートの裏地のツルツルのやわらかい感じのイメージをバッグに再現してみたいということだったのですが。。

しかし、実際あまりに厚手、薄手の差がありすぎて、裏地がくしゃっとなったり、表地になじむことから大幅に外れました。

ということで、まずは、このような裏地を選んでしまったミスがあります。

今後は、ここまでの極薄はチョイスしないつもりです。

こういった肉厚な表地にはもう少し厚い裏地が良さそうです。

そうしますと、厚みのある表地にそこそこな厚みの裏地を重ねるなど矛盾が生じます。

また、厚手なのに、フリルを施すなどということをしてしまったこともNG行為であったかと。

ただ、フリルの目的は飾りではなく、家の周りにセキュリティー性を高めるために植えられた木々のイメージ。

巾着は開きがちなデザイン。ましては厚手なので口がしっかり閉まらない。

よって、フリルでワサワサしてもらい、入り口から中が覗きにくくしようとする目的であえて取り付けようとしたのがきっかけです。

それでも、このような厚手には向いてはいなかったと言えます。

そうなると、やや複雑なデザイン過ぎたとも言えます。

また、2枚目の写真のように、その後フリルを思い切って取っ払い蓋を取り付けましたが、これもなかなか困難でした。

蓋を表地と裏地の間に挟み込む方法をとったのもいけなかったかもしれません。

間に入れるとその貫通した先にある位置がこちら側と一致していない事態が起こりやすく縫う位置が分かりにくいことになります。

もし、今後同じ仕様にするならば、蓋は外側に縫い付けるという方法が正解のようです。

それも多少の注意は必要ですが、中に挟み込むよりも正確に位置が把握できるかと思います。

ということで、このような多くの学びが得られた貴重な失敗経験でした。

あとがき

このお品は、その後フラップを外付けに仕様を変えて完成させて行き、裏地も別の裏地に取り換え。

その完成品は、なんとご購入いただきました。

この失敗が行き着いたその先には受け入れられた結果があったのです。

ありがとうございます<m(__)m>。

ツイードのような厚みのある素材は、重なる部分を極力ひかえ、シンプルな動きの無いデザインを考案するところにポイントがあります。

クシュクシュとした巾着型やフリルは失敗の元。

せっかく素敵なマルチカラーツイードの美しさをめいっぱい大きな面積でシンプルに作るということをお勧めしたいです(^-^)。

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ちょっとブレイクタイムにもハンドメイド、直線縫いしかできない職業用ミシンで「即興刺繍」トライしたうさぎさんがのんびりたたずむ風景画【200】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

少しリラックスした気分で、特に何かその先に目標があるわけでもないことを今回ミシンを使ってやってみました。

あまりそんな風に作業することがないので、時にはこんなことも良いのではと思いました、

それは、短い時間でやってみました刺繍です。

刺繍も奥が深いと思います。

ミシンなら、層を分厚くして、カチコチになるまでたくさんの糸を使って膨らんだ感じになるものが本来の刺繍とよばれるもの。

また、手縫いなら枠を張って、そこへ多重の糸でカラフルな色の組み合わせで針を刺していきます。

けれども今回は、いたってシンプルで「我流」です。

職業用ミシンで直線だけでシンプルに行う刺繍をしてみました。

刺繍のテクニックは持っていませんので、普段のミシン使いのみの技術そのままで行います。

刺繍のデザインは、うさぎさんのいる風景画を可愛らしく考えた

この際好きな場面を風景画にしていこう、そのように思いました。

特に下書きとか線を付けたりせず、突然浮かんだ風景そのままをミシン縫いで描いていきます。

ただし、やるからには綺麗な始末にします。

糸は、玉結び/玉止めの端っこ部分をすべてすっきりと裏側に隠します。

ではまずは、木からスタート。

木の幹。外側は茶色の糸、幹の部分はベージュ色。
木の葉の部分。アフロヘアーみたいにまあるく。
うさぎの顔。ぷっくりかわいいうさぎをイメージします。
うさぎがくつろいでいる様子を表現。
お花を刺繍します。
完成です。うさぎさんの目は黒糸なので目立ちませんが多重に1針目ずつの返し縫いで頑張りました(^_^;)。

まるで即興演奏のような「即興刺繍」を終えての感想

刺繍は、一流ブランドが行っても、どこかおぼこさが出るものです。

私の場合も思いっきり子供っぽくなりました。

風景画だからこうなりがちなのもありますけれど(^_^;)。

今までやってもみなかっとことをやり終えた不思議な気持ちがありました。

思ったより出来上がってしまうものだと。

ルールや縛りがないので自由だったからこそできたことだと思います。

ブレイクタイムに肩ひじ張らずにやった作業の中から何かを得たのかもしれません。

良い体験でした(^-^)。

一度やってみてください、完成すると何か特別な気持ちが味わえます。

あとがき

直線ミシンだと、線が細いので刺繍の立体感は出にくいですね、当然です。

けれど、普段の、カーブ縫い、角のステッチなどの訓練が活かされる場面でもありました。

いつもやっている作業や行動をふとした時に違った形で新しい何かを取り入れてみることでその後の元の作業の発展になるヒントが得られるかもしれません。

私の極端な例ではございましたが、ご自身のフィルターでこされた新しいアイデアにお役に立てればと思います。

これっきり、私は直線縫いのミシンで刺繍をすることはないかもしれませんが。。

遠目で俯瞰したストライプ柄とトリコロールカラー、時計の文字盤カラーまでもリンクしたホワイトゴールドベースなジュエリーの装い【452】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

世界四大宝石の中のダイヤモンドは意外と入手しやすいですが、ルビーやサファイアやエメラルドのカラーストーンは良質なものを入手することが難しく、まだ実現できておりません。

当「本物志向のレンタルジュエリー」のラインナップにも部分的には入ってきますが、メインでのルビー、エメラルドはほぼお手上げです。

サファイアはダイヤモンドの次に入手しやすいですが、カラーが豊富なのでピンクはすでに引用させていただいております。

ということで、難しめの入手は無理に入手せず、困難であるというそのまま素直な実態を受け入れ、部分的に入るもので対応してみました。

このたびは、18金ホワイトゴールドをベースに、その他のジュエリーの部分的にサファイアやルビーが混じるストライプ柄にリンクするジュエリーセットをご紹介したいと思います。

トリコロールカラーの意識・ストライプ柄の意識・四角フォルムの意識をしながらホワイトゴールドで統一したジュエリーセットの遠目の映り方

6点セット(旧案):ネックレスはそれぞれ分かれている同じ品物x3点の重ね付けです。
〇ネックレス:長さ49cm。K18WGのパイプロープチェーンx3連(1連ずつを3連使いにて、個別に着用可)。

この3連は、遠目では「ストライプ柄」に映ります。

自分視点だけではなく、他人からの目線ということで「遠目」を意識した全体像のイメージが大切です。

〇ブレスレット:フェンディの文字盤がブルーのスクエア時計。内周17cm。
〇リング:ダイヤモンド、ルビー、サファイアのトリコロールカラーの色使いの2点のリング。サイズは共に13号。

部分的ではありますが、柄のようにルビーやサファイアが入り混じることで随分差し色になるものです。

パヴェダイヤの存在もトリコロールカラーのイメージに映るためには大変効果的です。

その後、3点を1点ずつ装着せねばならない大変さの解消も兼ね、元々多重になっているネックレスへ入れ替えをしていくことになります↓。

5点セット:ここでは時計をやめ、投入したブレスの3連がまたもや3点と分かれてしまいました。

新投入のPT850製多重Y字ネックレスでかなり整ったにもかかわらず、時計1点のかわりのブレスが3点に分かれてしまいました。

途中経過としていったん組んだセットですが、その後2022年をもって、こうしたバラバラを徹底的取りやめました。

そして、2個付けをせねばボリューム感が感じられなかった相性の良かったリングは1つのボリューム感あるリングへ置き換えるということで2点共廃止しました。

元々高級地金が使われた宝石とのコンビであっても改良することがあるというのが、厳しい見方によるものです。

2022年にはこのように、大改良を行っておりまして大切な時期だったと言えます。

3点セット(新案):ネックレスだけが残り、すっきりとした3点セットへ改良となりました。

ただ、トリコロールカラーは、最初の写真の旧案依頼ラインナップには入っていません。

ある意味、サファイアとルビーのコンビは貴重です。

比較的ヴィンテージなカラーの組み合わせだとも言えますので、原色カラーの組み合わせのジュエリー自体がヴィンテージの証とも言えますかね。

見つけ次第検討したいと思うくらい、トリコロールカラーの魅力は忘れておりません。

あとがき

遠くから見た時には、このたびの旧案のような四角いフォルムやストライプ柄が目に飛び込むものです。

新案においても、ガラリと印象は変わったものの、四角フォルムの意識はむしろ徹底されたほどの揃い方です。

ジュエリーはカラーの組み合わせも大切ですが、全体の形が遠目でどう映るかもすっきりとスタイリッシュなまとまりになるかと見ますと、結局は「おしゃれ度」が高くなるのかということにつながると思います。

主に、3ポイントだと思っておりまして、「色・素材・形」を整えるということです。

がっちりそろえるではなく、あくまでも自然に「整える」というところを強調したいと思います。

「色」は、地金の色の統一も含めたストーンのカラーのリンクなど。

「素材」は、地金ベースを同じにしていくことでまとまるということ。

そして、「形」は前述のフォルムの意識です。

そのものが四角くなくても遠目では四角く映るという「平打ちリング」なども四角フォルムと相性の良いアイテムです(^-^)。