まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
以前の投稿の【1343】では、正方形の低反発クッションカバーを製作。
正方形は向きの融通が利くので、最後の設置のリボンの位置が横向きでも柄に並行になっていれば成り立つ易しいコスパの良い製作でした。
ところがです。
ダイニングキッチン用のチェアには、スクエア型は、全く沿わなかったのです↓。
このたびすべて作り直し、カーブを取り込んだデザインの低反発クッションカバーの製作の幕開けです。
まずは、試作見本製作をし、カーブラインの馴染み方み方を確認
型紙は後程ご紹介しますが、ここに、取り付けリボンも設置する形で製作していくことになります。
1つここで試作についてお伝えしておきますと、試作では、中身のクッションが40cm四方を使ったので、きつくてパンパン。
この試作さえも、後でウレタンを削ってバランスを調整するリフォームをしています。
実際にお店で売られている材料としての低反発シートはスクエアが多く、デフォルトで気を利かせた38cm四方であるものも日本製では見られました。
よって、型紙はどちらかというと38cm四方に相性が良いサイズに設定。
カーブの部分を削る作業はどうしても必要です。
型紙のご紹介
サイズに示した縦はトップの真ん中の一番長い部分です。この左右のパーツ同士の段差の意味は「キセ」です。
中身の低反発を入れた時に入り口の空き口が重なる部分を10cmと見込んだ結果61cm-41cm=19cmの差となっています。
よく、ネット上での型紙は20cmの差で分かりやすく作られていることが多いようですのでだいたい同じ意見です。
作り方
このやり方は「袋縫い」の仲間だと思います。
ロックミシンなどを使って端を覆わなくても縫い閉じてひっくり返してステッチで固定することで塞いでしまう方法です。
とてもエコノミーなので別の場面での応用を見込めます。
共布リボンの型紙と作り方
生地を型紙に合わせてカット。
四つ折り観音開きにアイロンで織り目を付けて、短い辺の縫い代も隠しながらぐるり1周ステッチをして完了です。
カーブの入った低反発クッションが無くても、スクエアをカットすればよい
さて、後半は、低反発クッションのカーブフォルムを探し回らなくてもカットすれば大丈夫だという製作例です。
もともとここにスクエアの不織布カバーで覆われたりしているのですが、それは廃棄。
後で、薄手の在庫生地を使いながら綺麗な内袋へリフレッシュしていきます。
まず、カーブのあるフォルムに低反発自体をカットしながらカーブを作っていきます。
そうして、出会った地点を確認しながら切りそろえます。
低反発の内袋の製作
厚みある低反発が入った入口を縫い閉じるわけですので、ゆとりが必要だからという理由の「+4cm」なのです。
内袋は、横の45cmと同じ縦が45cmという型紙になり、縦横同じ長さという点が覚えやすいです。
先程決めた縦横45cmのベル型の型紙を2枚用意。
まずは、ここに映っている投入口の縫い代1.5cmを先にアイロンで折っておきます。
そして、折ったまま、縫い代1.5cmでUの字ラインの方を中表に縫います。
次にひっくり返し低反発を投入した状態が上の写真でした↑。
待ち針が斜めに刺さったのは、自然な物理的な兼ね合いからの結果。
これが一番やりやすかったです。
お洗濯の時には、この内袋ごと洗濯ネットに入れてお洗濯、もしくは手押し洗いです。
内袋といってもキュンキュンに張り詰めた感じではないゆとりがあるところが特徴。
椅子によっては、デスクチェアなどで、反対に前面側がカーブになっているものもあります。
常に、椅子の座面の形において、カーブは奥なのか手前なのかも注意して見るようにどうぞ。
あとがき
低反発クッションは実用的ですっきりとしています。
現実的に腰を掛けるという作業はふわふわの分厚いクッションではあまりないことです。
実は、実家が新築がありまして、カーテンやクッションカバーを続々と作っているという今があります。
是非この貴重な経験をお伝えしたく、この度も、スクエアで失敗したところからのカーブでの成功までを記録として残しました。
インテリア雑貨は、実用的である面とおしゃれ感の2つを同時に追求していきたい欲求が高まります。
選ぶ生地についても、とても楽しい瞬間ですが、お部屋となじむのか、椅子とよく馴染んでいるのかなどもポイントとなります。
じっくりと考え、長く使っていけるものになれば、出来上がるまでの苦労が「コスパの良い手作り品」という価値と引き換えになると思うのです(^-^)。