ネックパーツの表地と裏地に外枠1cmの差を付けた風景画のバニティーバッグ、縫う時の歪みがずれを起こした当案を廃案とした【383】

アイキャッチ画像383

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

前半を【381】で投稿しましたマルチカラーの風景画のバニティーバッグ製作。

このたびの【383】で完成に至りました。

途中、今後の残り数点のバニティーバッグ製作にも繋がるネックパーツの取り付けの場面をポイントとしながら、完成したその姿をお伝えしてまいりたいと思います。

「ブッチャー」生地の特性は油絵のような凹凸感の美しさに活かされた、バニティーバッグの正方形パーツ2枚を大小の差で解決した回

使用生地:表地(マルチ)-ブッチャープリント、綿/100%、日本製。裏地(ブルー)-ドレープカーテン地「シェイプス」、ポリエステル/100%、日本製。
ファスナー付け:ファスナーの上側にはてっぺんパーツを、下側には側面パーツを「外表」で縫い付け。

「中表」でパーツの縫い代を予め隠しておくやり方により、ここではただファスナーに当ててステッチするのみです。

ネックパーツの差:表地の柄を裏地のブルーよりも1cm外枠大きいという差。先に裏地から縫い付ける順。
ネックパーツの構造:裏に接着芯とハード薄芯も貼ってパーツのみで外枠ステッチ、角を鋭利に出しておきます。
実際の出来上がり:立体構造を平面ミシンで縫うことの限界を体感。表地の縫い付けがずれたのです。

希望のイメージは、内側に均等に表地縫い付けのステッチ線が外枠に配分良く収まることでした。

非常に難関となっていることに限界を感じ、このやり方は後の【399】をもって廃案。

この続きの別生地での製作における別案で、本当の意味での解決となったのでした。

それは、2枚のパーツサイズの違いを表地を小さく裏地を大きくという逆転と共に、表地を先にミシンで縫い付けて、裏地側のパーツを表地から出たステッチを覆い隠すように手まつりすることです。

かえってこの方が確実になったのですが、手まつりが入ることの引っ掛かりは最後まで残りました。

バニティーバッグ(マルチ風景柄):<サイズ>縦15cmx横22cmxマチ13cm。
背面:大小の差を付けたネックパーツの、表地の方のサイズバランスがやや大きく感じます。
お洋服とのコーデ例:オフカラーのノースリーブロングワンピースと。ブッチャーの筋柄に調和する楊柳の筋柄。

あとがき

バニティーバッグの製作では、おそらくこうしてネックパーツのサイズや形に悩むことになると思います。

フルに縦いっぱいに配した製作品も拝見したことがありましたが、伝統的なバニティーバッグではこの正方形タイプが主流でした。

立体的なこうしたバッグを平面ミシンで縫うということの困難は十分に味わっています。

歪みも起こりやすいバニティーバッグをどう美しく作っていくのかは挑戦しがいのあるデザインなのかもしれません。

当ブログ記事は、最初の投稿の2021.02.13からおよそ5年後の2026.01.22にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し全文を綴り直してまいりました。

この2021年のバニティーバッグの連続製作をもってこのデザインから撤退していましたが、2026年では新たに挑戦の気持ちが湧いています。

今度は、「外表」は取り入れない、始終「中表」で作るつもりです。

とは言え、生地には条件が生まれてしまい、決して厚手では難しい限界はどうしようもありません。

そうした条件付きの製作は、その時1点だけの製作の良さとして「研究製作」をするようになりました。

長年に渡り作りの良さを高めてきた価値ある「定番品」と並行しながら、その時々の挑戦も必要なのです。

バニティーバッグは、固定観念にとらわれ横幅や縦の長さがこのたびのようなサイズ感のイメージですが、縦長でリュックになりそうな可能性や横長で何かのケースになりそうな可能性を持っていると思います。

時々、「こんな風にパーツを作ることができます」という技術をご紹介されていることもありますが、ああいった細かいパーツも実は条件付き。

ゴブラン織では不可能であることで生地が限定されるのが実状なのではないかと。

よって、「すべてのどんな生地でも作ることができる」というノウハウこそ絶大なる価値ではないかと考えています。

こうした考え方からは、バニティーバッグはすべてをカバーできないデザインだと決め込み「定番品」から外し今後製作もしないことも決意してしまった2021年でした。

しかし、2026年の研究製作に取り入れた方が何らかの発見があるかもしれないと、作り方を変えての挑戦となります(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト

160cm幅のレア生地を利用したたっぷりな取っ手のエコバッグ、三つ折りステッチ糸の見え方と底ベルトの隙間の課題【222】

アイキャッチ画像222

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在連続製作中の「スーツに合うエコバッグ」の3点目がこのたび完成。

1点製作するごとに、その時の課題を見つけ次回にクリアしていくというスタイルで1デザインの内容を高めていきます。

当ブログ記事は最初の投稿の2020.09.24からおよそ5年後の2020.08.12にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

2025年では、このモデルは立派に完成型になったと判断、そのノウハウをコンテンツにまとめるところへ進めています。

まだこの当時は見直す必要がある箇所が多々あり、こうしたシンプルなデザインでも随分奥が深いことが分かります。

このたびは、ヘリンボンジャガードが美しいグレーのインテリア生地で製作、2つの課題が生まれましたので、その記録となぜ課題にする必要があったのかをお伝えできればと思います。

是非、製作におけるブラッシュアップのヒントに、このたびの記録をご覧いただければと思います。

160cm幅の特殊さが取っ手65cmの実現に貢献、それでもまだ未解決のもっと奥にある基本的な構造の課題を得たエコバッグ

使用生地(表地のみ):コットンヘリンボン、綿/100%、日本製。グレーがお洒落度を高める160cm幅の生地。

160cm幅があることで、長い支柱ベルトを幅いっぱいに利用すると、65cmの取っ手が実現できました。

ただこの生地は特殊で160cm幅などめったに無いために、すべての生地をカバーできる仕様ではないということに。。

この点も長い目で見た課題と言えました。

その他更なる2点の課題が見つかりまして、2025年ではいずれも解決後の仕様となってノウハウに記録されていますが、あえてお伝えしてまいりたいと思います。

前回の課題の解決:ベルト同士の重なりの順番の徹底。先に底ベルトが、その上に長い支柱ベルトという順番。

ただ、この順番だけにとどまらない出来上りで分かった課題がありました↓。

出来上がりの底部分:底ベルト同士が内側に寄り過ぎています。原因は縫い代を含めた真ん中に設置した為。
視覚的な違和感:ベルト自体の設置のみならずベルトの周りの隙間も整然とするために設置位置を見直す課題。

ぱっと見の違和感もそうですが、均等にど真ん中に付くということが底を平均的に固めるという意味にちゃんと理解されるのです。

もう1つの課題は、内部です↓。

三つ折りステッチの最初のステッチ位置の見直し:幅2.5cmを1.25cmずつ三つ折り。最初のステッチ位置は✕。
三つ折りステッチの裏面に出た2本のステッチの課題:最初に2.5cmの位置にステッチすると右下のように。。

これが必ずしも平行にならないことから、かえって難易度を高め美しくないと判断、後に最初のステッチの位置を5mm程度へ変更。

そうすれば、三つ折り内にステッチがくるみ込まれ、最初のステッチが隠れるので、縫い閉じの2本目のステッチのみが左上のように両面共美しく見えるということになります。

支柱型エコバッグの完成(グレーヘリンボンジャガード):<サイズ>縦39cmx横35cmxマチ16cm。

取っ手は、幅2cmx65cmです、生地幅によってめいっぱい裁断することで取っ手の長さが変動するのです。

あとがき

作る前のイメージを上回る完成品で分かる結果、世の中に試作品が溢れ返るその実態は確かに頷けるものです。

表面的に完成したからと慢心になっていた過去が非常に恥ずかしい程、このようなシンプルさでもこれほどに課題が見つかるものなのです。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク