旅行用の下着や靴下などをカバーを兼ねて入れるためだけの巾着袋、たとえ小さめでもマチがあった方が使い勝手が良い【963】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

これまでの長年の在庫生地の一掃で、2022年は主に「インテリア収納袋」を連続製作しています。

短い日数(1日)で製作可能な理由は、ポケットや取っ手が付かないということも大きいかもしれません。

とはいえ、接着芯をきちんと貼り、裏地も付く何らお仕立てに関しては手を抜くところはありません。

今回は、2点同時製作。

全く同じデザインで同じサイズの2点なのですが、違いを出すために少し工夫をして、附属品や裏地を変えての2点と致しました。

2点同時に出来上がったお品をご紹介したいと思います。

「マチ」は付加価値になる、「マチ」10cmで出来上がった巾着袋、次回からはミニマム15cmは取ろうと決意

特に、全く同じでもそれは意向として構わないかと思いますが、何か気持ちが納得せず、やはり1点物重視な方向でどこかを変えて製作したくなりました。

よって、表地だけ同じで、裏地・ひも・ループエンドの色を変えました。

今回は、和柄。こんな感じで朱色や藍色や若草色がマルチカラーに。元々幅の狭い着物用の反物の生地でした。

この生地は、「大塚屋」様での購入です。

少し、こうした着物用の幅の狭い反物も見つけることができます。

ひもをしばった状態です。ここ最近の製作の中では小さめです。<サイズ>縦24cmx24/33cmxマチ10cm。

マチについては、このたびの完成によって、次回からマチ15cmは最低限とるように型紙変更をする決意をしました。

その理由は、マチ1つで使い道の幅が広がると思ったことです。

10cmの場合は、本当にそのまま収納だけの為の巾着袋だと思います。

15cmあると、お弁当・立体的な物入れ・救急袋など用途が広がります。

また、縦にしっかり座るという意味でマチの効果が期待できるのです。

10cmでは袋がしっかり座らない時があります。このサイズなら15cmのマチでも可能です。

今まで、マチ無し、マチ付きを両方作ってきたハンドメイドバッグでも、お客様の反応としてはマチ付きの方が手ごたえがありました。

マチが付いていること自体が「付加価値」になるのです。

同じデザインの3箇所を違ったものにする工夫、裏地の色、紐の色、ループエンドの色を変えた

違ったものにしていこうと意識的に思うというよりも、全く同じということに違和感を感じるタイプ。

よって裏地とひもの2箇所のカラーを変えました。

<表地:マルチカラー>正絹プリント、絹/100%、日本製。<裏地1:紺>フランス原産ピュアリネン、麻/100%、フランス製。<裏地2:モカ>生地名不明(千鳥)、混率不明、日本製。

裏地を変えると少し印象が違うものになります。

紺の方もモカの千鳥の方も表地のマルチカラーの中の色の1つとマッチさせています。

ひもは抹茶グリーンとベージュの違い、江戸打ちひも3mmと5mm。ループエンドはシルバーとゴールドの違い。

江戸打ちひもは光沢があるでこぼこした編み込みが高級感を出してくれます、「D' Collect Shop」様のお品。

かわいいすずらん型のループエンドがエレガントな、「アイリス」様のお品を「東急ハンズ」様で注文購入。

その後、ネットで「アイリス」様の自社ホームーページを通じて直接でも購入できました。

大まかにボーダー柄と見立てて段差が起きないようにした最低限な柄合わせ

この度の表地の和柄は、大きく見てボーダーです。

ボーダーは横ラインをハギ目において合わせるのが美しい出来となります。

それ以上に縦の柄を合わせるのか。。それはボタニカルなこのたびの場合、柄が複雑過ぎますし、それほど効果が出るものでもないと無視。

横ラインで段を合わせるのは、段違いが起きているお品に比べて格段の美しさです。

タータンチェックやブロックチェックなどのチェック類はそういった意味では縦横両方とも合わせるのが本来ですが、そうもいかない場合こうして、ボーダー状の横ラインの段差だけは解消しておくと少しでもお品のレベルが上がります。

この後貼りますYouTube動画内で、その柄合わせの時のコツを2点ご紹介致しました。

①裁断の時に柄を同じ位置に合わせる

②縫い合わせの待ち針を柄合わせ中心で打つ

この2つがポイントとなります。

あとがき

小さめな巾着袋2点でしたし、同じ表地なので同時製作が出来ましたが、細かいお話が、裏地の色が互いに違うので、上糸や下糸を交換しながらという点が、少し手間がかかります。

やはり一番スムーズなのは、表地と裏地に同じ糸を使うことですが、反対側の色に糸が浮くことが起きてきます。

よって、生地を自由に組み合わせ、代わりに上糸と下糸は違う色でそれぞれの生地に馴染ませる選択をすることが多いです。

これも、どこに手間をかけていくのかという選択によって、生地になじむ縫い糸というポイントは外せないという考え方から、時間を糸の色を合わせることに費やしました(^-^)。