「ボタニカル」と一口では言うものの、随分複数のテイストがあるものだとジュエリーを通じてその可能性の豊富さをお伝えします【1043】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

お洋服の花柄で登場するワード、「ボタニカル柄」があります。

バッグ製作においても生地の花柄で同じくこの表現が登場することがあります。

では、ジュエリーではどうなのか。。

実はここでもボタニカルと呼ぶお品がたくさんあるのです。

むしろジュエリーはボタニカルテイストが豊富。

その理由の1つの答えが、2024年に訪れたコスチュームジュエリーの個展で解説されていました。

古きヨーロッパでは、ジュエリーに対する伝統的なスタンスを守る姿勢があり、「自然」をイメージした造形から生まれたジュエリーの姿をそのまま継承したいという気持ちがあるようなのです。

一方、アメリカ生まれの新しいコスチュームジュエリーでは、虫や動物も登場して、ここでアメリカらしさが生まれたよう、ヨーロッパのテイストとの違いが分かりやすく現れたという事情があります。

こんな知識1つでもジュエリーの眺め方の奥行きが出てくるものです。

当ブログ記事は、当初の2022.07.10からおよそ2年後の2024.09.07にブログ記事の「手直し」の順番で最初からほぼ綴り直しをさせていただいております。

2年経過であるがゆえ、後で貼りますYouTubeと少し切り口が変わる内容となりましたが、重なる部分も大いにございますので、是非手直し後の当ブログ記事をご一読どうぞ。

どれも似ているようで決して同じではない独特さがそれぞれに同じキーワード「ボタニカル」として集まった本物ジュエリー

このご紹介をするにあたり、当「本物志向のレンタルジュエリー」の中から選んだのですが、ほとんどがボタニカルな雰囲気を持ち合わせていることに改めて気づきます。

「ジュエリー=ボタニカル」というような冒頭のヨーロッパの考え方が美しい自然と一体化した鉱物から作られている宝石の最も素直な表現なのかもしれません。

非常にこの考え方に対して腑に落ちています。

後発のアメリカ生まれの考え方も楽しいのですが、神秘的な美しさの表現に「ボタニカル」は欠かせないテイストです。

抽象的な透かしがフローラルであるからとなんとなくお花を表現したセット。どのアイテムにも透かしが存在。
丸いモチーフを共通にしたはずなのにどこかボタニカルな雰囲気。リングのブーケデザインの影響は大きいです。
こんなボタニカルの表現も素敵。お花の種類に特徴がありすべてにマーキス型が共通して入ります。

リングに彫ってある柄も全く同じ種類のデザインのお花です。

木の実を表現したボタニカルも個性的です。「可愛さ」もありまして、丸いラインの集まりが特徴を高めます。
大花が咲いている瞬間を写したような姿が本物のストーンと高級地金で表現されているところがまさに個性。
葉っぱもボタニカルであることを思い起こしてくれる美しい表現、共通のバイヤスラインもまとまりを高めます。
お花がクセがあって柄のような時には、バランスをとり、主張し過ぎないネックレスを配置も1つの表現の仕方。
マーキスの大粒と植物のようなカラフルなリングがリンク。ブレスの編み込みもボタニカルテイストに相性抜群。

あとがき

それぞれのジュエリーの素敵さがこうして更に色濃いセットにすることができまして、元の製造者様には大変感謝したいです。

おそらく、ジュエリーをボタニカルなものだけでという条件があったとしてもかなりいろんなテイストでセットを次々に作れる可能性を感じました。

冒頭のコスチュームジュエリーの解説のように、自然を愛でた証でもあるジュエリーがボタニカルに形作られるのは当然であり相応しい姿なのです(^-^)。

遊び心を持って段差重ね付け、コーデの成功を勝ち取る可能性たっぷりな茎と葉っぱ付きの細長フォルムのプチペンダントトップ【549】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ジュエリーの中でフラワーモチーフは非常に豊富です。

豊富であるのにどれを見てもそれぞれ違うように見えるのが楽しくて仕方がありません。

ストーンが真ん中と周りに5-6個配置された小花のモチーフがクラシックです。

ストーンの違いだけでもそれぞれの可愛さがあるので、コレクションしたくなります。

1粒ずつの花びらが、それぞれ地金で台が設置される作りですので小さくても手間がかけられているのです。

こうしてたくさんのマルチカラーのお花モチーフを見てきたところで、1点斬新な小さなフラワーペンダントトップに出会いました。

ストーンはダイヤモンドのみが使われてシンプル、そして茎と葉っぱもちゃんとある細長い一輪のお花デザインなのです。

このたびは、こちらのペンダントトップをご紹介しながら、どんな風にこの後付けていくのが素敵なのかの可能性を考えていきたいと思います。

茎や葉っぱもデザインされていることで縦長になっていることを重ね付けで活かす

ユニークなペンダントトップです。

とても小さいのですが、茎と葉がちゃんと形作られ、台がしっかり設置された作りです。

K18WG台にダイヤモンドのフラワーと茎と葉です。なかなか技(わざ)が細かい作り。全長2cm程です。

プチサイズなわりに、バチカンがちゃんとしてはいるのですがやや狭いのでチェーンがやはり華奢なものに限定されていきます。

もし、ボリュームが欲しい場合はバチカンに丸カンを通してアレンジします、

一度そのまま通るようなダルマ板の小さめの華奢なチェーンを通してみましたが平凡に感じました。

よって、1点だけでペンダントで付ける目的とすれば、チェーンにボリュームやデザイン性をある程度入れていくと良いと思ったのが1個付の場合の想像です。

一方、重ね付けも楽しいもので、茎と葉っぱ付きのペンダントなのですから、段差の重ね付けの下側で長めのチェーンを通すということです。

相方のショートの方はこちらと対照的に1粒物のトップが合いやすいと思います。

イラストでイメージしてみます。

下段の長い方にはこの度のトップを、上段の短い方にはこのモチーフ寄りボリュームが無い丸型の1粒を。

バランスを考えたこのような感じに上下で重ね付けの案です。

その他は、1本のチェーンに左右に並べる手もあります。

その他、ロングネックレスのあずきチェーンやラウンドチェーンの隙間部分をフックに、チャームとして付けるというアレンジがあります。

にぎやかにするためには、その他のパーツももっとたくさん必要になりますので、上下の重ね付けが一番アレンジしやすいです。

あとがき

上述でもお話致しましたお花という1つのモチーフでも、様々なお花があることがジュエリーの楽しさです。

すべてのジュエリーをお花だけでコレクションすることも可能だと思います。

小粒アイテムや小さいサイズはこうして遊び心を持って自分の裁量で組み合わせを考えていく楽しさがある一方難易度があるということです。

とは言え、特に決まりはないのです。

自由なのだということに喜び、そのアイテムそれぞれがちゃんと引き立つような結果に出来上がれば正解なのではないでしょうか。

フラワーモチーフはどのみち一癖あるモチーフですので、ハートや星などと共に悩む形だということをあらかじめ分かっていれば良いのです。

組み合わせの相手は喧嘩しないようそれに馴染む普遍的なフォルムであると良いコンビになるのです(^-^)。

プチペンダントにボリュームを加える方法、1本のチェーンに小花を2個通した結果が2倍を超える不思議【555】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」というレンタル事業をさせていただいております。

当ホームページ内で受付させていただいておりますが、その他ブログにも<ジュエリー>のカテゴリーでそのジュエリー同士のコーデや装いの面でのご提案もさせていただいております。

ジュエリーもお洋服や他の小物類とのまとめが最終的な装いのゴールだと思っております。

お洋服やバッグや靴との組み合わせのアイデアや工夫で素敵なスタイルが出来上がることもできるのです。

ジュエリーそのものの良さが活きるのも埋もれてしまうのもそのコーデにあると考え、とても重視している点になります。

このたびは、人気のストーン「ブルーサファイア」の小花チャームペンダントを2個付の方法で装いに遊び心と躍動感を出していきたいと思います。

プチペンダントの2個の重ね付けは段差の2連とどう違うのか

ジュエリーの小花チャームはよくあるモチーフなのですが、全く同じものを探そうとするとなかなかないものです。

それぞれのストーン違いの味わいとかちょっとしたカットの違いで随分と変わるものだと多くのフローラルジュエリーを取り扱いながら感じています。

1つのお花だけでも可愛いのですが、類似品を2個隣に重ね付けするとどうなるでしょう。

ストーンのカラーの美しさが広がり2倍になることでボリューム感が出てきます。

もともと別々の1個ずつのペンダントトップでした。これをこんな風に隣に同じチェーンに通します。

片方が葉っぱ付きというデザインの違いがあったことも面白い違いで2個の意味が増します。

グリーン色のエメラルドも追加されたことでカラーに奥行きが出ています。

では、ボリューム感やにぎやかさだけ加わったのでしょうか。

何かがもっと加わって雰囲気が高められたような気がしてなりません。

こうして、1+1=2以上のテイストが生まれたことになるのです。

上下の段差で2点のペン段に分ける重ね付けの方法よりもこの場合は効果的であったと。

そうして、このペンダントが完成したところでブレスやリングをセットにしていきます↓。

〇ブレスレット:K18WG台の花びらモチーフとダイヤモンドコンビのデザインブレス。

細口ながら地金はしっかりとしたもの。花びらモチーフ部分がマットな素材感と、光沢な素材感で交互に配置のツートンカラー風。

リングにもサファイアが入っているものを組み合わせていきます。

お花は透かしですが、同じ5つ花です↓。

〇リング:K18WG台の真ん中にサファイアが1粒。花びらはパヴェダイヤモンドが大きく広がる透かし花。14号。
3点セット:全体像はこんな感じです。

ペンダントチェーンは切れやすいと言われるシリンダーチェーンです。

小花だからこその2個付でも重さに影響がないことも考慮の上です。

この考え方を引用いただく場合は、チェーンの強度とトップのボリュームのバランスが安心できるような調整が必要となりますのでチェーンの方にもお気を使いいただきますよう。

あとがき

お勤めなどに身に付けるジュエリーは、会社である程度の華やかさの制限があることが多く派手になり過ぎないよう気を使いがちです。

しかし、首元を可愛く飾ることのその心地良さこそ実はとても大切。

人とのかかわりの多いお仕事ではお話する時のお顔周辺は大切なスポットなのです。

少し華やかさが出るには。。を考えたときに、重ね付けは粋に仕上がる工夫の1つです。

ジュエリーそのものは製造された直後の姿に過ぎません。

そこからワードローブに溶け込み、独自の使い方や装い方は今度はユーザー様がその後の使用の中で工夫して行ける醍醐味なのです。

「スタイリスト」になったかのように、真剣にその組み合わせや集まりで生まれる素敵さを表現していってくださいませ。

「遊び心」は「適当」とは非なるもの、「真剣に遊ぶ」という意味なのでございます(^-^)。

バイカラーよりマルチカラーの方が断然易しいと分かるオレンジとピンク2色のフラワー連結ペンダントの行方【596】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「サファイア」という宝石はマルチストーンでジュエリーになっていることが多いです。

というのも、元は「コランダム」という鉱物に、他の物質が混ざり「ルビー」になった紅色、それ以外の青色を含む多色が「ルビー以外」として総称の名前が「サファイア」だという決め事があるからです。

マルチサファイアはそういう意味で同類の仲間が色違いで一緒に宝石になることが多いのです。

とはいえ、マルチカラーばかりではありません。

同じサファイアの組み合わせにバイカラーもあります。

このたびは、2色使いのサファイアの姿がバイカラー連結フラワーとして表現されたペンダントの組み合わせを考えた記録です。

どうぞ興味深くご覧いただければと思います。

普段この2色だけが組み合わせられることはない、暖色系のオレンジと青味のピンクのコンビの難易度の高さに悩む

フラワーが2個縦に連結したペンダントが非常にかわいいと入手のペンダントがありました。

比較的お花もサイズがたっぷりで華やかだったのです。

そして、他のブレスレットやリングを考えていきます。

〇ネックレス :K18WG台お花1cm四方強。真ん中にダイヤモンド。K18WG製の木目調チェーン49cm。
〇ブレスレット: K18WG台にピンクトルマリンとダイヤモンドコンビの6つ花のステーションデザイン。

とりあえず、フラワーのピンクの方へ寄せていくことを決意。

というのも、地金が銀色であるために青味のピンクとの相性がより良いと考えオレンジカラーはペンダントトップのみにとどめることに。。

〇リング: K18WG台に、ダイヤモンドの6つ花。透かしで2本のバーを含む地金が分厚め。サイズは13.5号。
3点セット:こうしてオレンジも入りながらピンクに寄せたセットに組んでみたのです。

ただ、後にしっかりと見直すことになります。

まず、チェーンの長さが50cmという平凡さが気になりました。

そして、リングの普遍的過ぎな点も気になることに。。

リングは廃止です。

ペンダントは、これ自体が素敵で活かす方法を考えました。

一度っきりなのですが、これまで収集してきた小花のペンダントチャームのお花を根こそぎ集めて、1つにするリフォームを依頼。

この中の右上の方にそのまま2連結のフラワーを入れ込んでいただきました。大部分がマルチサファイアです。

このたびのバイカラーペンダントトップがサイズが大きめであることをその他のプチペンダントトップと比較して実感できます。

こうして、台のある房型のブーケペンダントトップに活かしてもらったのです。

このペンダントトップは今までの小花の集大成ですので、こここまでの大きなモチーフはありません。

そして、ブレスレットはどこへ行ったのかですが。。

ブレスレットの行方:こうした別のフラワー連結のところへ移動です。白いストーンはすべてダイヤモンド。

あとがき

オレンジとピンクは、これまでタブーな組み合わせなどと思っていましたので全く難しかったです。

結局あのバイカラーだけではどうにもなりませんでした。

色々考えてもダメだったので仕方が無かったです。

そうして、その他の小花と一緒に1つの房型のペンダントトップにリフォームをしてもらったのですが、ああいったことはこれっきりにしたいと思います。

なぜかと言いますと、元の製造者様が考えた最高の組み合わせで、難解なバイカラーにも意味があると思われるからです。

あの房型のマルチカラーペンダントはこれまでのジュエリー収集時代のアルバムみたいなものですので、あれっきりのもの。

フラワーモチーフからの卒業の時なのかもしれません。

思えば、かわいいという目線でフラワーばかりを取り入れてきましたが、もう十分に見て、考え尽くしました。

実際のフィードバックとしては、実は「抽象モチーフ」の方がお洋服に合わせやすいのです。

フラワーモチーフはやはり癖があってあるお洋服には合うけれど万能ではない部分があるのです。

何かの機会にフラワーを過去のものとして、チェンジをしていくつもりです。

こうして綴ると随分いろんな事情があるわけですが、とにかくユーザー様に喜んでいただけるレンタルジュエリーをとことん目指すのみです。

ちょくちょくのぞいてみて下さいませ(^-^)。