<硬めバッグ作り③>蓋付きのハンドバッグのヒネリ錠、下部に設置はややカジュアルで上部に設置はややエレガントと紐解いた【287】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

全5回に渡りまして、ハンドバッグ作りを少しずつ進めております。

タイトルに<硬めバッグ作り>としましたのは、本革レザーで作られるようなハードなハンドバッグを目指した企画だからです。

「硬め」には、副資材の「ハード厚芯」の存在が欠かせません。

前回の②では、「ハード厚芯」を本体に貼ったところまでの進捗度。

このたびは、過程③の中間地点、いよいよバッグの完成のイメージが現れるような三つ折りフォルムが出来上がるところまでです。

三つ折りに出来上がった時にどの位置に留め具のヒネリ錠が付くのが望ましいのかをゆっくり考えていったわけですが、結果は望ましい位置にはできませんでした。

留め具の付け位置が非常に重要になる蓋付きハンドバッグでは、型紙にはっきりとした位置を記載し、その意味や理由もしっかりとと決めることが大切。

しかし、それ以前に、緩やかなカーブを入れたこのたびの型紙ラインがその後の三つ折りフォルムに制限を加えることになってしまいました。

正しいカーブの位置が十分に把握できず、イメージのみで付けた緩やかカーブ、カーブラインの場所の間違いがヒネリ錠の位置を正面の下の方にしか設置できないという条件を与えてしまったようなのです。

むしろ、カーブラインなど入れない扁平な縦長長方形の三つ折りで作るフラップバッグは難易度は下がると思います。

ただ、扁平型は【117】の投稿でパープルの鶴の和柄生地で製作済み、今回は新しい台形型への挑戦だったのでした。

三つ折りの型紙を直線ラインで作れば難易度は下がる、台形を目指しカーブを入れたヒネリ錠の位置の失敗

本体パーツの三つ折りシミュレーション:ここで問題発生。カーブ部分がうまく合わず、正しく設定できません。
融通が利かないままのヒネリ錠の設置:本当はもっと上の方に付けたかったのですが、不可能でした。
ヒネリ錠の凸パーツの設置完了:ヒネリ錠の位置に拘ると三つ折りが崩れるからと、希望に反した下の方に設置。
「中表」ひっくり返しの準備:表地と裏地を合体。待ち針をして重ね合わせた場面です。
外枠の縫い代1.5cmのミシンステッチ:返し口はトップの横線としました。
留め具のシミュレーション:あとはサイドパーツを合体するだけという段階です。
三つ折りの完成:出来上がりのイメージが現れました。留め具が下の方にしか設置できないことでカジュアルに。。

取っ手は後付けで後の投稿で付きます。

あとがき

生地の裁断に問題があったようで立ち戻れない。。進めていくしかありませんでした。

せっかくのエレガントなファンシーツイードに。。という希望とは反対にカジュアルにも解釈できる1つの例となってしまったようです。

私の意向には沿いませんでしたが、蓋が大きく覆いかぶさるこうしたモデルもあるかもしれません。

どうすれば、上の方にヒネリ錠を設置できたのかは、型紙の時点で、今一度緩やかなカーブの場所を見直すことかと。。

本当は台形を作りたかったのに、結局は隠れてしまい、長方形をそのまま三つ折りしたこととほぼ変化がないフォルムになっているのです。

このたびの製作では台形型にする解明はできなかったのでした。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク