バッグのタータンチェックの裏地、柄合わせが必要な貼り付けポケットで「ほどほど」な柄合わせ、できれば隠しポケットの方が向いている【860】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在リュックを製作中でして、なかなか時間がかかるリュックでございます。

表地には3cmの正ダイヤキルト、裏地はタータンチェック、そして、内袋として裏地付きの巾着袋を内部に設置するという構造です。

このたびは、裏地のタータンチェックに特に何も考えずに企画してしまった貼り付けポケットを同じタータンチェックで重ねていく場面。

後になってからは、ポケット自体をこうした柄に重ねても特に影響がない、「隠しポケット」+「フラップ」のコンビへ仕様変更しました。

このたびは、貼り付けタイプでやったことの記録と、生地の分量が不足していることで「柄合わせ」が完璧にはできない場合に、「ほどほどに柄を違和感なく寄せる」という技術のようなものをご紹介したいと思います。

生地が余分にあったとしてももったいない生地の使い方になるので、内側なので影響がない場合には、それでもちゃんとした仕立てであると言えるようなバランスの仕様になるかもしれません。

タータンチェックの縦横は等しくないので縦横の向きを変えるとずれる、そのずれ方を視覚的に目立たなくする方法

今回の裏地であるタータンチェック、95cm巾という狭い面積のものでした。

通常50cmずつの調達を幅が少しだからと1mにしたところまでは想定、ただ、その後のこうした裏地も内蔵巾着袋も作るという仕様は購入当時は企画しておらず。

このたび、ポケットの袋布の本来の縦向きが余らなかったのは、裏地にも巾着袋にも同じタータンチェック生地を使用したためです。

よって、やむを得ず、ポケットの袋布を横向きで裁断しました。

タータンチェックの1マスは縦と横とで同じ柄でもなく、同じ寸法でもないのです。

当然どう重ねても柄同士が合わないことになります。

生地の余分が縦向きには足りず、ポケットの袋部分の「わ」のパーツが、横向きの裁断になりました。

生地が横取り裁断にならざるを得なかったことで、チェックの1マスが本来縦長の長方形なのに横長になったのでした。

当然本体の柄とポケットの表面の柄がぴったり重ならないですが、ずれているなりに近い位置であるというところがポイントです。

このフラップポケットのフラップパーツと袋パーツのみは柄が繋がるように合わせました。
内張りの柄とポケットのフラップの柄が横に少しずれていますが、パッと見た違和感をミニマムにしています。
フラップポケットのフラップを開けたポケット入口周辺。柄がだいたい合って繋がっているように映っています。
隠しポケットのみが付いている面。上のフラップポケットの面と反対側。比翼は柄が縦にそろうよ合わせました。
サイドのハギ目部分。左右対称に柄が分かれるような位置に型紙を置いて裁断していました成果がこれ。

以上が、ほどほどの柄合わせの例です。

見た目、視覚的な許容範囲、すっきり感の印象の範囲内でこうして、生地をコスパ良く使う工夫をしたのでした。

あとがき

このたびのやむを得なかった事情も含む貼り付けポケットは、裏地に設置のものだったから目立たないこと、そして、ほどほどに柄を近づけたことで目立たなくなったというちょっとした視覚的なまやかしのような工夫で完成に至りました。

これも、1つの経験ではあったのですが、上述のように、ポケットそもそものデザインを隠しポケットにすれば、柄合わせとは無縁。

そこに加わるフラップだけを柄合わせすればよいという「仕様変更」という手があったのでした。

フラップは細長いので面積が狭く、残布でぴったり合う部分を見つけることがそれほど困難ではないのです。

余計な回り道のようではありますが、「Q:良いポケットはどんなデザインのポケットですか?」の質問に対して、実体験からはっきりと述べることができ、しかもその理由もクリアにお伝えできるという「利益」を得たような気がします(^-^)。

四角い貼り付けポケットの角が歪まないために貼った伸び止めテープ、ステッチが交わる必要がある【766】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

隠しポケットと貼り付けポケットとでは、前者の方が大部分が内部に隠されますので、見かけが何となく奥ゆかしいです。

一方貼り付けポケットは存在感があることがメリットで、ぺタンと貼った時のコの字がまっすぐでなければ粗く感じてしまう難しさもあるポケットだということに気づいたのも後から取り入れた隠しポケットあっての気づきでした。

もともと貼り付けポケットからのスタートだったのですが、こうして隠しポケットと両方を同時にバッグに設置することを並行してやってきた結果、貼り付けポケットの方が難易度が高いのだと思うようになりました。

目に映る美しいコの字ラインをまっすぐに縫えるためには、歪みを解消せねばなりません。

このたびは、真っすぐラインを作るための伸び止めテープの使用例をご紹介したいと思います。

同じケースのみにとどまらず、いろんな場所に効果的に使えるケースを是非考案してみてくださいませ。

ナイロン100%素材は弾力性が強いという理由で、伸び止めテープのバイヤスをストレートな部分に貼りました、正解でした

伸び止めテープというのは、その名の通り、伸びないように固定する働きが主にありまして、既存の説明などでは、洋服の襟ぐり、袖ぐりなどのカーブの部分にバイヤスを使うなどの例が多く見られます。

「伸びないように」→「変形しないように」という意味で使っていきます。

まっすぐなストレートなラインにバイヤスの方を貼る理由は、貼る生地がナイロン/100%だから。

ストレートとバイヤスの質の違いは、その柔軟性。

カーブなどの内輪と外輪があるかのような箇所では、伸び縮みに優れたバイヤスカットをしてあるテープが融通が利き、そのラインに沿ってくれるのです。

ストレートは、まっすぐの縦や横にびしっと硬く風合いを仕上げてくれる効果があります。

動きのある場所でもないストレートラインのポケットなのですが、接着をすることが伴うため、生地のナイロン/100%の弾力性に合うようにという意味でバイヤスを使ったところが特殊なケースなのかもしれません。

黒衣のが9mmの伸び止めテープバイヤスの黒色です。もっとステッチが真ん中に乗ると良いですが。。

そもそも、この接着芯をこのナイロン/100%の生地に貼る時にも、ニット芯を貼っています。

ここへ織芯を貼ってしまうと弾力性のあるナイロン/100%の生地がアイロンの熱によっていったんきゅーっと激しく縮み、その後熱の冷めによって再び戻ろうとするような動きからか、気泡と皺のオンパレードになってしまいます。

この接着芯の経験から、伸び止めテープも一部使いの接着芯と同じではないかと考えたのです。

市販では、ニットの伸び止めテープもあるようですが、伸び止めテープのバイヤスを選択で大丈夫のようでした。

巾9mmのバイヤステープ:表にひっくり返した時の端っこに位置するように使ってみました。

伸び止めテープはどこかに縫い目で固定されているのが鉄則。

その意味では一応乗ってはいますが、もっと貼るべき位置をずらすべきだと反省しております。

縫う位置を想定した位置にピンポイントでステッチが乗るように前もって貼る位置を決めるべきなのです。

この写真のポケットの底の部分には、この写真の現在では縫い線がまだないですが、後にひっくり返した後に、縫い付けのステッチがのります。

良い位置になるには、1本だけを折り目を対称にしてまたぐように貼るのが出来上がりが2重の伸び止めテープが重なったところへのステッチということでもっと効果が出るかもしれません。

とにかく、伸び止めテープの「接着+ステッチ」のコンビというのは、「はがれ防止」と「固定」の意味があると思いました。

特に、長方形の角の部分にご注目を。美しく直角が出ました。これが伸び止めテープの効果です。
裏側はこんな感じ。当て芯もしています。その縫い線のラインが裏から見てもすっきりと直角です。

当て芯だけではここまで綺麗なコの字にならなかった、伸び止めテープのおかげが大きいと思います。

とても素晴らしい附属品です。

こういった裏の場所というのは、バッグが出来上がってしまうと見ることがありませんので貴重です。

あとがき

この、貼り付けポケットはいずれ隠しポケットとのコンビで、混合型1種だけに変えていくことを考えました。

そうすれば、伸び止めテープの出番も必要なく、フラップ付きの隠しポケットという姿になります↓。

貼り付けポケット廃止後のポケット:フラップのみ活かし、隠しポケットとの混合型で1デザインのみで行きます。

ただ、このたびの、伸び止めテープを貼った効果は忘れません。

ちなみに、隠しポケットの比翼(写真では黒の横長のパーツ)に伸び止めテープのストレートを貼ります。

別の機会にも思い出して引用できる時が多々ある伸び止めテープの存在、どうぞ覚えていてくださいませ(^-^)。