黒生地製作の入り口、2種の黒いエコバッグ「切餅」の完成レビュー【691】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2種の黒生地で2点のエコバッグが完成致しました。

今回は、そのレビューの記事となります。

改良点の効果-緻密な4本ステッチが強固になった件

今回から、ステッチの数を1本増やしましたことが、緻密な縫いになったようです。

こんな風に4本のステッチをいかに等間隔に仕上げるかが課題です。3本を4本にしたことで間隔が狭まり支柱が強固になりました。
4本ステッチへの変更はここにも効果を発揮しています。やはり3本の時より強固で、そこをより丈夫にしてくれる見通しです。

このバッグの容量のすごさ

容量はかなりのものです。バスタオルを4本ご用意しましても、まだまだ余裕が。。

バスタオル4本を横向きに入れてもまだ上の方が余ります。<サイズ>縦39cmx横35cmxマチ18cm。

これだけの容量があるのですがある程度たためますので、出張時のサブバッグなど食料品のお買い物目的以外にもご検討いただけそう。

エコバッグと言えども、その言葉に翻弄されたお品ではなく、挑戦状をたたきつけたようなお品であること

エコバッグという言葉に惑わされて、安い、悪いものをお手軽に作るのはあまりに普通です。

やはり、その後の長い目で見たバッグの可能性を夢見ながら、うんと工夫を込めました。

その1つに、ピンタックの4つ角のステッチです。

これがあると、シックな上品な雰囲気が出ます。

簡単に言うとカッコイイテイストというようなものかな。

あとがき

生地は、生地名や混率が不明ですが、左はタオルのようなパイル地で少し伸び縮みするニット的な部分があります。右はオックスフォード織です。左のパイルに比べればうんとプレーンですが、比べる相手によってはオックスフォードも綺麗なまだら模様の織り目であり、良い生地です。

「切餅:きりもち」デザインにはさらにこだわりがありまして、長い支柱を1本仕立てで継ぎ目を作っていないという点です。

用尺が145cm以上要しますので、今回も幅が150cmの生地です。

縦に取ると生地が余り、2点作ろうと考える方向に行き、1点物ではなくなります。

よって、横に支柱のパーツを裁断するので、巾がダブル幅の物でないといけないのです。

この145cm以上の幅の生地の分野は、インテリア・カーテン地の分野になります。

ここから生地をチョイスするわけです。

かわいいプリント生地などは110cm巾あたりのものがほとんどなので自然とインテリア地特有の大人っぽい生地をチョイスすることになります。

タオルをコスパ良く使っていくために。。縁の擦り切れを接着芯を使ってお直しする技【662】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

タオルは日常になじんだありふれたお品のようですが、これが結構長持ちの約20年になるタオルが私の手元ではごろごろしています。

ここにきて、お洗濯のきっかけに擦り切れが目立ってきたタオルがあります。

タオルも同時期にスタートしてもお品によって持ちが様々。

長年タオルをコスパ良く使おうとリフォームしながら使ってきて思うこと。

タオルって結局洗濯機で傷むのです。

タオルが何か大きな力が加わり損傷することはほとんどありません。

結局、綺麗に洗おうとしたその洗濯機で傷むという何とも矛盾の事実。

まず、お勧めしたいのは、ウォッシュタオルやバスタオルも洗濯ネットに入れて洗うのが長持ちの一番の秘訣だということです。

実際のリフォーム作業の場面

とは言え、そこまでしていると洗濯ネットだらけになってしまうので、私も、タオルはそのまま洗濯機で回してきました。

よって今回、擦り切れを手直しするということになります。

ひどくはないのですが、一部縁が三つ折りラッピングが外れてゾコゾコになっています。これをラッピングし直してステッチしたいのですが、けば立った毛のような繊維を三つ折りというのは困難。そこで、ある材料を使います。
ハンドメイドバッグに使っている接着芯です。できれば織芯がタオルには相性が良いと思います。同じ黒色があったので、色はマッチしています。そして、毛並みの上にすき間を埋めるように生地のように補充して接着してあげるのです。
こんな風に接着したら、適度な長さに横にカットします。このままでは野暮ったく、くるみ込みきれません。
飛び出した繊維の長さに芯地もカット。そうすると生地みたいなものが出来上がりましたね。これで三つ折りラッピングができる体勢になりました。
そうして、ミシンをかけて縫い閉じて出来上がりです。ミシンの場面などは下に貼るYOUTUBE動画でどうぞ。

左右が対象の物はもう反対側もチェックして事前のリペアをしておく勧め

とここでポイントがあります。

タオルの片方だけが今回お直しの対象でしたが、私が偶然間違えて、大丈夫だと思われる反対のサイドを縫ってしまったことがきっかけで気づいたことがあります。

別のサイドももうすぐ同じようになりそうな状態だということが分かったのです。

今ここでお直しをしておけば、早い対処となり、ひどく劣化することから免れます。

対象の箇所というのはおそらく反対側もなっていることが多いのでそちらもチェックして同じようにお直ししておくという手立てが長持ちにつながると思いました。

あとがき

タオル関係のリフォームは、以前の記事でも、バスタオルを含め4度アップしています。

【185】、【254】、でバスタオル、【257】、【260】で今回と同じようなウォッシュタオルです。

また違った擦れ具合だったりするので以前の記事は、リフォームのやり方が今回と違ったものであったりします。

大半の人が、お洗濯においては、洗濯ネットにタオル類を入れることなんて少ないのかと思いますが、パイル地であるデリケートなタオルこそ本来洗濯ネットに入れるにふさわしいアイテムなのではないかと思えてきました。

毎日使う当たり前の物だからこそ、買い替えれば代わりが簡単に見つかるものだからこそ結局、同じものを長く使い続けることのコスパの良さ、価値もあるかとそんな考え方を一度してみるとよいかもしれません。

種類が豊富でないタオル地をいかにして1点物としてリュックを作り続けていけるのかのご提案【182】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在<タオルシリーズ>という製作を企画して種類の違うタオル地を集め同じデザインの簡易リュックを作っています。

そうして、素材の違いによる雰囲気の違いなどをお伝えしております。

タオル地はすべて同じの織り方一辺倒ではないことにまずは驚いています。

ループになった本来の日用品のタオルにそっくりなイメージのもの。

スタイリッシュに高級感ある毛並みのパイルカットがしてあるもの。

その違いで同じタオル地といっても展開があるところに注目しています。

そして、混率も綿/100%だけではなくポリエステル/100%もあり、このたび製作の生地も後者の部類になります。

タオルシリーズは今回がラスト、今までと違ったフリル付きフラップへのアレンジでご紹介していきます。

タオル地のイメージは「癒し」とか「心地よさ」であるところが特徴

タオル地は、以前にインスタグラムで反響のよい素材であることが分かっています。

「かわいい」といったお言葉をいただき、タオル地が「ふんわりとして心地よい癒しのイメージ」を抱かせてくれるみたいなのです。

1点だけあるデザインをタオル地で作ったことも以前にはあったのですが、それよりも、3点を連続で製作していくこのシリーズの面白さがあります。

一気に連続してタオル地を深堀りすることができたことは貴重でした。

タオル地というのは、普段見ている日用品の親しみある素材です。

この日用品のイメージが大きいタオル地をバッグにすること自体「切り口」が新しいのです。

リュックになった完成品から見たタオル地の雰囲気とおしゃれ感

<サイズ>縦27cmx横27cmxマチ10cm。
<表地:濃ピンク>パイルニット無地、綿/75%、ポリエステル/25%、日本製。
<裏地/リボンひも/フリル:黒>生地名不明、ポリエステル/100%、日本製。

タオル地の出来栄えは上々です。縫い目が中に沈み、ふんわり感がより出ています。

今回だけ、フラップを大きくしてみました。

そして、コントラストを黒で付け、ジャージ素材のニットのフリルを縁にあしらうということを初めてしてみました。

前の2点は6角形型の小さめサイズのフラップでしたのでこれでかなり印象が変わってきます。

フリルをただの飾りと考えてしまうと「流行」という軽いその場限りの装飾であり、価値が薄れます。

なぜフリルが必要なのかをお伝えできるほどの意味のあるフリルの引用の仕方の方が「永久的なデザイン」になると思っています。

今回の場合だとピンクの中に良い位置にコントラストを付け、黒コーデと合わせやすくしたという「働き」が出来ました。

そのほかには、フリルでフラップの縁のぼやけたラインをカバーするなど、「欠点を隠す」とか「縁を美しく強調する」などの働きがあると考えています。

タオル地のバッグはまだまだレア

「タオル地ありだな」、と思ったことの1つににバッグとしての素材のレア感があります。

親しみやすい日用品としてごろごろしているタオルですけれど、バッグとなるとレアなもの。

生地としてはあまり豊富にはないのが現状です。

夏用のサーファー用のヤシの木がプリントされたようなものなどを過去に見かけたことがあります。

この「ヤシの木」というキーワードは、季節が夏に限定された季節感を表現したもの。

実際私も、このタオルシリーズは、夏をきっかけに知ってもらいたかったので、夏とは縁のある素材です。

しかし、使っていく中での使い心地の良さに、いずれは季節感を無くして、いつでも使いたいようなバッグだと思ってもらうということが目標です。

あとがき

今後もタオル地には注目していきたいと思っています。

もっとさらにいろんな工夫をしながらとことんタオル地を引用してみたいのです。

キルトをかけてパイル特有の糸のほつれを軽減したり、素敵な裏地の組み合わせで同じ色でも多種の展開ができたりすることを見込んでいます。

素材が限られた中での工夫は良い成果を生むこともあり、タオル地という豊富でない素材ならではの縛りから何か新しいことを考えていけそうです。

新しいことは、「枯渇した」中から思いつくものみたいです(^-^)。

リュックショルダー、取っ手、Dカンタブを取り付ける望ましいタイミング【47】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回の記事は、ミニリュックデザインをモスグリーンのミックスのパイル地で作るという内容の後半作業の中でお伝えしたいことになります。

リュックのショルダー、Dカンタブ、取っ手を取り付けるにあたり、分かりやすいタイミングとはいつなのだろうということを意識して製作しましたので、取り付ける順番をポイントとしてお伝えしたいと思います。

リュックの取っ手は必要なのかどうかを使用シーンで考える

リュックに取っ手は必要?。それは、必要だと考えます。

具体的な現実のシーンを想像してみます。

外出してトイレに入った時のシーン。

この時、リュックは外してフックにかけるのことが多いです。

その時に、どこをかけるのか、また、安定したままリュックをかけたいです。

そうしますと、てっぺんに取っ手が1本は付いているのがとても安定します。

トイレの床に置いたりなどはしたくないと考える人が大半だと思いますので、そのためには、空中でフックを使用させてもらい、そこへ引っ掛ける機能が必要です。

その時に取っ手が活躍するのです。

その他のシーンとしては、レジでの清算時。

背負ったままでは財布を取り出すことができません。

そんな時に、どこかを持ちながら入り口を開けて財布を取り出します。

そのどこかというのが、やはり取っ手であることが便利なのです。

その開け閉めの佇まいの様子を遠くから眺めた場合、取っ手意外の場所を鷲掴みしているのか、スムーズに取っ手を持っての作業なのかが大きく違って映ります。

こういった現実のシーンから、バッグの取っ手と同じく、リュックも取っ手を是非付けたいと思うに至りました。

ショルダー、取っ手、タブの順に挟み込んでいく

できるだけ、単純で無駄のない方法が分かりやすいかと思います。

今回のミニリュックでは、取っ手とショルダーは同じタイミングで取り付けました。

同じ直線上に配置するからですね。

本体のパーツを半分に折って、中心を待ち針で印。
内側に狭い間隔でショルダーを、外側に広い間隔で取っ手を対称に取り付けます。

ここでのポイントは、ショルダーが狭い幅で取り付け、取っ手はそれより外側の広い幅で取り付けるという位置関係であること。

ショルダーはハの字がマストです。すごく昔にリュックを初製作しました時に、ただただ、ショルダーを水平に上下まっすぐに取り付けたら、やたら、肩からずり落ちました。

結局、ずり落ち防止用に留める留め具を必要とすることになってしまったのです。

結局そのリュックは余計なパーツを必要としたので、手放す結果となったのです。

要するにハの字に取り付けるということは、体の線によりフィットするような形であるということです。

これら2パーツの取っ手とショルダーは、表地と裏地を板状のパーツに縫い合わせる手前の段階で、表地のみに仮縫いして固定しておきます。

その先の表地と裏地を縫い合わせる段階では、取っ手とショルダーが挟み込まれて入っています。

一時的ではありますが、わりと狭い中に収納されますので、長さのあるショルダー2本は、まとめて結んでコンパクトにしておいて作業しやすくしておきます。

ひっくり返すと、中から取っ手とショルダーが顔を出します。

そして、この後、アイロンで整えて、縁をぐるり1周を縫うと同時に、水平部分の返し口も閉じるのを兼ねて縫うのですが、その時に、底部分である水平部分の返し口に、カン付きのショルダータブを挟み込んで一緒に縫い付けます。

タブの位置は、端の方です。それによって、ショルダーがハの字に取り付けられることになるのです。

底部分の水平の返し口を閉じる時に同時にタブも縫い付けます。

この、板状のパーツにする時に挟み込むのがグッドタイミング。

というのも、ショルダーや取っ手と同じように仮縫いをしてしまうと、縫い代を折った時にタブの厚みで縫い代の折りが分厚くなり過ぎるみたいなのです。

よって、ここではもっと後のタイミングで、仮縫いをせずに、縫う前に挟み込んで待ち針で固定して多重で縫い付ける方法をとりました。

ということで、取っ手、ショルダー、ショルダー用のタブの取り付け時期とタイミングでした。

実は、今回のミニリュックは、誤って裏地をカットしてしまう事件を起こしてしまいました(*_*)。

伸び止めテープでくっつけ、補修はしましたが、完成の雰囲気だけ味わっていただこうと思います。

あとがき

このたびの素材が、表地がびよーんと伸びるタイプのパイル地で、裏地が織物でした。

片方が伸びるのに片方が伸びないと、伸びてしまいがちになる方が優先して、伸びない裏地が引きつりがちです。

このことを解消するには、伸びる方の表地のパイル地に、接着芯に加えた今回のようなハード薄芯を貼り付けて、縁を固定してステッチしておくなどの策が有効です。

その他、ニットの方に最初からキルトをかけるなどしておいて固めておくことも案として浮かんでいます。

こうして生地の性質にあまりとらわれないように工夫しながら組み合わせてしまえば、かなり組み合わせる時の生地の選択肢が広がりますね。