ジュエリーを表面的に見てはいけない、一見陽の当たらない場所、バチカン・線径・パーツのボリュームの地金部分が立派なジュエリーへの評価【1148】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」の事業者です。

18金・プラチナに宝石質な天然石が組み合わされた高級感たっぷりの本格派を取り揃えております。

このたびは、レンタルジュエリーの中にも盛り込まれています、やや目が行き届きにくい箇所なのだけれど、縁の下の力持ちのような非常に大切なジュエリーの部分にスポットを当ててみました。

本当に目で確かめているのかということの今一度の見直しに、そして優れた作りというのはどこを指すのかという見方の見直しに是非当記事をご一読いただければと思います。

陽の当たる場所ばかりが豪華でもバランスが悪く華奢過ぎるペンダントチェーン、主役以外のパーツが貧弱なことに警笛を鳴らしたい

これまで見てきましたペンダントに関しては、ほぼすべてのチェーンがバランスが華奢過ぎ全滅。

糸のように切れそうなのです。

プチペンダントの繊細な美しさが流行もあるかと思うのですが、ペンダントチェーンこそ全体を支える大切なパーツ。

むしろチェーンが主役というほどの考え方をしています。

チェーンに関してはお話したいことがたくさんあるのですが、とにかくペンダントトップとのバランスが考えられていないことがほとんどであることが実状かと。

更に、ペンダントトップのバチカンのバランスも、トップに対しては華奢過ぎることがほとんど。

これまでいくつかのバチカンに厚みを高めるリフォームをしていただきました。

そして、そもそも繋ぎを作る1本の地金の線の線径に関してもよく見たい部分。

こういった細部に対して、地金を相応しい線径でちゃんとバランスがとられたものが多かったと思うのです。

最近の品物は、いわゆる「削ぎ落とし」の考え方、どこを削るかで商業的なコストを削減しているように思えてなりません。

最後に「幅広」のジュエリーの正直さです。

いかに地金を使わずに製造するのかを考えてしまうと地金を使わざるを得ない幅広は避けられますので、反対の見方で幅の広いリングなどは正直な製造だとそんな見方です。

あとがき

チェーンの十分なボリューム・線径の十分な太さ・地金板使いの厚みや広さは本当に地味なパーツです。

しかし、それこそがジュエリーを支えているのであり、その深みに気付きたいのです。

金属の価格が高騰することでより華奢な流行が煽られるかもしれない、小さいものがおしゃれなんだと擦り込まれるかもしれない、そんな時にこそ目で見た自らのジャッジが重要です。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

<旧65>ドラゴン彫りは縁起物ながらごつ過ぎに悩む、全体でフローラルに寄せる仲間集めで優しくなり付けやすくなった【311】

アイキャッチ画像311

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

当「本物志向のレンタルジュエリー」の過去のラインナップも含めてすべてを1投稿ずつご紹介していく内容です。

初期の2020年当時のラインナップは末尾番号の<旧67>をスタートとし、順に番号を遡り、このたびは<旧65>になります。

<旧1>の次は、2022年に大改良したラインナップ全39セットを<新1>から順番に、その後は、2024年に大改良したラインナップを<新新1>から順番に投稿予定。

<新新>の番号以上はありません。

2024年で完全に高級地金+宝石質特化のスタイルが確立、あとは番号が増えていくのみです。

さてこのたびは、ごついイメージのある厚み1cm近い翡翠のビッグペンダントを現実的に使いやすいジュエリーにと考えた記録です。

ごついのに美しさも伴った装飾と、そのビッグサイズの存在感が素敵だったからでした。

これを新しいエレガントな形で装いやすくしようという試行錯誤の一環です。

よくあるチェーンを布製のひもなどで設置された翡翠のペンダントの姿は、「民族的」になり過ぎて、ジュエリーとしてはなかなか装うには敷居が高くなってしまいます。

そこで、現実的に付けられるものにするために、まずはチェーンからアレンジしてみるということからスタートしました。

そして、ロングペンダントが出来上がった続きとして、ブレスやリングも見つけて組み合わせを完成、出来上がったジュエリーセットにはドラゴン柄の厳つさは消えていたのです。

是非興味深くご覧いただければと思います。

厳つい白翡翠の龍彫りペンダントをマイルドに表現するたの仲間、ピンクシェルの透かしフラワーやツタの葉透かし装飾

<旧65>全5点:白翡翠のビッグペンダント中心の展開。ビッグペンダントが龍の柄は抽象的だったことが奏功。
<旧65>ペンダント:真っ白な翡翠。龍の他鳳凰柄も抽象的に彫られます。直径5cm。チェーンの長さは80cm。

バチカンは二重リングを一重へカットのアレンジ、925の丸カンはこのような1cm強のサイズがなかなかありません。

<旧65>ブレスレット:ピンクシェルの透かしパーツを利用のブレスレット。留め具含む繋ぎパーツは925。
<旧65>リング①:925製の幅12mmの透かし平打ちリング。ハスの花が真ん中にあり。サイズは14号程度。
<旧65>リング②: 白瑪瑙(メノウ)/アゲートの多面カットくり抜きリング2点。いずれも15号程度。 

2点のリングの重ね付けを全く同じアイテムで付けると幅広リングのように映ります。

お洋服とのコーデ例:龍の透かし彫りとフクレ加工のカットソーが馴染みます。お洋服も白っぽさに足並み揃え。

あとがき

もし入手当時の布製のひものミドルレングスのままであったならば、現実的な装いの出番は少ないと思うのです。

バチカンを設置し、チェーンをジュエリーライクなアイテムのフィガロチェーンでペンダントをアレンジしたことで着用が現実的になったのでした。

こんな風に眠っている可能性を起こし、現実的な出番の多いジュエリーにアレンジしていく作業も時には必要だと思った回でした(^-^)。

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