布製バッグに打ち込んだカシメパーツの外れ、バッグの寿命を長く永続的に保つための前向きな金属パーツの廃止【601】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドバッグのワンポイントにもなる「ヒネリ錠」、これがあるからこそハンドバッグの表情が豊かになります。

しかし、それも第一印象の範囲の中でのメリットであり、その後の使用の日々の中で、ある日突然ポロリと外れる日が来る可能性を孕みます。

バッグに使用できるとされている金属パーツは多数ありますが、ざっくりと固定されている軸の部分にフォーカスしますと、「カシメ」「ネジ」「縫い付け」になると思います。

当ブログ記事は、最初の投稿が2021.06.03で、およそ5年後の2026.08.28にブログ記事の「手直し」の順番がやってきました。

2026年では、縫い付けタイプのみが永続的であるというジャッジに行き着き、「Dカン」「ナスカン」「線コキ」のみを使用すると決めています。

このたびは、実際にたくさんの金属パーツを布製のバッグに利用してみた者が感じた「手応え」「感触」の部分を綴りたいと思います。

写真では表現しにくい「心地」の部分こそ重要です、蓋を閉じ背を向けられているような「仕方がない」という考え方に真正面から向き合い解決していきたいと思いました。

バッグに利用可能なカシメパーツを実際にたくさん打ち込み体験、永久的ではない脆さに不安を感じた確かな感触

カシメ式やネジ式のバッグ用金属パーツ:左上は「差し込み錠」でネジ式、右下3種は打ち込みによる「カシメ」の種類。

金づちで7回程打ち台を使わせていただきながら平らな硬い面の上で打ち込むことで、正確に真っすぐにパーツ同士がカシメられバッグの部分的な「留め具」になるのです。

「片面ハトメ/アイレットカン」は、丸くくり抜かれたところに、紐が通せるスタイリッシュなホールパーツ。

「ヒネリ錠」「差し込み錠」は、蓋付きのハンドバッグの入り口の留め具です。

打ち込み式パーツにトライしていた頃のパーツの収納:パーツ・打ち台・トレイ・金づちなど(ダンボールはNG、硬い場所が必要です)。

こうして、だいたい一通り金属パーツをバッグに付けてきた者が実際の感触として思うことは、「不確かさ」でした。

おそらく、何十年も持続するパワーではないことがその打ち込む時の「不確かさ」という感触ですでに分かっているのです。

当然ながら、取り付けたバッグを眺めて「引っ掛かり」「不安」「懸念」の気持ちを必ず感じてしまうのでした。

この心地悪さをバッグを作った本人が感じている。。これこそ確かな「不確かさ」の証明です。

あとがき

2026年現在でも引き続き利用している僅かな金属パーツは、前述の通りすべて「縫い留め」による設置です。

ミシンのステッチがいかに信用できるものなのかは、バッグを毎日使った4年後に解体して部分的な劣化部分を調べながら仕立て直しをしているたまたまの今に関連付きました。

Dカンの取り付け部分は何事も無く4年後の今も健在でしたし、ミシン縫いの返し縫いステッチの頼もしさを実感しました。

世に物があふれてしまった昨今、本来のパーツの目的さえも紛れて分からなくなってしまっていますが、パーツ屋様はこうおっしゃっています↓。

「カシメパーツは、本来レザー向きのもの、布には相性は悪い」と。。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

実際に打ち込んだ者の物理的な不安定さの触感と気持ちの不安、生地に打ち込むスナップボタンの廃止を決意した瞬間【279】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

かつてアパレル勤務時代に取り扱いのあった「ドットボタン」。

パーツが①頭②ゲンコ③バネ④ホソの4種で1セット、2種のコマが工具として附随したものでした。

おそらくダウンジャケットに付いているホックボタンが該当、多くの方が一度は着用経験のある馴染みあるあのアウターに使われていたボタンです。

ハンドメイドバッグ用の類似品を見ると、上のドットボタンとは少し違うのだな。。と思いました。

ツメパーツが2つ入る4セットである点が上の①-④のどれにも同類ではないのです。

ツメの位置を生地越しに確かめながら「生地にツメを差す」という肯定があるのです。

こうした打ち込み式のパーツは、ハンドメイドバッグ活動で大半の種類を実体験済み。

その感想としては、どれも随分不完全なものなのだというもの。

このたびの【279】では打ち込む作業だけの過程を、後の投稿の【281】ではミニポーチが完成する回として、この時期を境界線としてその後打ち込み式の完全廃止を決めました。

この「廃止」するほどの決定の意味をこのたびしっかりとお伝えできればと思います。

見かけのかっこよさ、量産品でも使われているという表面的な市場調査による浅い判断に懸念、「最終的には良質な製作にはならないであろう」と見通した理由などを綴りたいと思います。

「本来ドットボタンに相応しい素材はレザー」という教えに深く頷く、何とかその場で布にカシメることができたその後の寿命の短さ

アパレル業などのお洋服の返品の中に「ドットボタン外れ」などが多いのを勤務時代に多く見かけました。

このことは、ドットボタンを取り付けること自体が不完全な作業であるということの証拠です。

実際に、パーツメーカー様からも貴重な言葉をお聞きしています。

「パーツは基本的に革専用である、生地には向かない」と。

アパレル品の返品をくらった商品もすべて布製、本来相応しくないことをそもそもしているのです。

このたびは、布製であってもマジックテープでは生地を傷めてしまうパイル地に苦肉の策として「カシメるタイプのスナップボタン」を打ち込みました。

使用生地:表地(カーキグリーンミックス)-パイルニット、綿/100%、日本製。裏地(オリーブグリーン濃淡2種)-エステルポプリン、ポリエステル/100%、日本製。
スナップボタン用の工具とパーツ:金づちも必要です。白い円柱は打ち台、その右隣りは打ち具。

針付きの透かしパーツは、凸(とつ)パーツと凹(へこ)みパーツに共通に使用、ミニポーチ3点分なので、ここに映っていない凹みパーツ2個を加えると全部で12パーツを使用ということです。

赤い✕印は、私のこれまでの勘違いミス、打ち込みにクッション性のあるダンボールなど決して敷いてはならないのが正解なのです。

打ち込みは常に平らで硬い面で行うべき作業、非常にお恥ずかしながらも、もしかして同じようなことを汚れないシートとして使うアイデアとして閃いた方へ、制止するためのアウトプットです(^_^;)。

生地越しに針内部の円形の位置を探る作業:非常に原始的な作業、厚みあるパイル地ではなかなか困難でした。

そもそも針が刺さらねば不完全な打ち込みになってしまうという生地に対する条件がもうここで生まれてしまっているのでした。

この条件の存在も後の廃止の理由の1つになります。

製作の自由を束縛し抑制する「条件」、私が大切にしている「自由」を奪うものなのです。

打ち具の向き:円形の部分はパーツに当て、ポールのてっぺんを金づちでたたくので、ポール自体が擦り減り変形。
打ち込み完了のパーツ:打つ場面などは写すことができなく申し訳ないです。これで一応成功。右上の白は当て芯。
ミニポーチ3点分のスナップボタンの設置完了:こうして【281】のミニポーチの完成に繋がっていきます。

あとがき

世の中矛盾だらけなのだと息苦しく感じた実態。。いつ外れ破損するか分からない永続の保証無き留め具を製品に取り付けている姿です。

この確かな危うさの体感は、「すべての打ち込みパーツを廃止」にまで至る貴重な瞬間でした。

日付でいう当投稿の2020.11.20が「廃止」を決めた瞬間だったということになります。

その後、それでも使い続けたわずかな金属パーツは、「Dカン・線コキ・ナスカン」のみ。

これらは何の不安定さも無い、別の固定の仕方なのです。

Dカンタブをミシンで丈夫に縫い付けるその糸の返し縫いの強靭さに勝るものは無いという判断は、その後金属パーツを極力使わないミニマムなバッグの製作へと繋がっていったのでした。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク