まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
エコバッグ連続製作をしてまいりましたが、この度が最終です。
最終に選んだ生地は、一番最初とそっくりな見かけの黒地のストライプ生地。
といっても一番最初はざらざらしたタイプでありましたけれど今回はツルツル。
そして肉厚です。
見かけは中くらいの厚さに感じますが、ぎっしりと織り目が詰まった硬めです。
同じカーテン地でいくつも素材を変えながらの製作でしたが、カーテン地といっても様々なところが良い経験になりました。
そこで、カーテン地を採用したこのたびのエコバッグ製作の総まとめとしまして、まずは、カーテン地の「遮光」について深堀りしてみます。
2級カーテン地とはその生地の良質さではない、太陽の光を通す度合のことである
このたびの連続製作のカーテン地はどれも2級遮光でした。
2級という言葉は、カーテン界では専門用語。
これは2流とは違いまして、2級というのは太陽の光を通す具合です。
少し朝日を感じる通し方をするのが2級。
要するに一般的なおうちのカーテンに該当します。
1級だとカーテンを閉めていると夜と変わらないような遮り、3級だともっとより光を通すということの3段階とのことを「級」という呼び名で通してあるのです。
1級と2級の差というのは、遮光を9割方してくれた上での残りの割合の中での差であるようですので単純ではありません。
どの級にも遮光の機能は十分にあるわけで、機能もレベルも関係ない番号なのです。
玉止めを隠す箇所は視界に入らない「溝」などが良い
では、玉止めを隠す作業のある場面の様々な箇所をお伝えしていきます。
完全に隠れないのは仕方がないです。
内側へ通して行おうとすると望ましい位置に貫通せず、上手くいかない経験があります。
外側でこれも解決する方法をとりました。
もともと糸目が出ている場所よりも移動した底面付近の溝は、はるかに隠れる効果はあるようです。
以上、とてもたくさんの箇所でしたが、こんな風に玉止めを隠しました。
エコバッグを複数作ってきたまとめ
今回の一連で製作したエコバッグは、全体としては立派な作りです。
よって小さく折りたたむというのがなかなかできないのです。
メインバッグの一歩手前の状態で、ただ裏地が付いていないという感じです。
折りたためることをメインにするとどうしても破れるリスクを伴う弱々しいものになってしまうことを懸念。
もしものハプニング的な必要性に常にバッグの中に持っておくものなら、薄手で小さく折りたためるものが向いているかもしれません。
一方、買い物専用と決めた丈夫なエコバッグなら今回製作のようなたぐいのものの出番があるのではないかと思います。
「丈夫な作りを持ち味としていきたいので、弱いと分かっているものをなかなか作る決心がつかなかった」、そんなストーリーがこの「完全にたたむことが難しい」という結果に込められていると考えて下さいませ。
あとがき
この記事を初投稿の2020年10月14日から3年後の現在は、2020年12月5日です。
「ブログ記事の手直し」の作業の一環で、この番号【242】に当たっているところです。
3年という年月の間で、ここからも随分仕様を変えていきました現在です。
例えば、支柱に関しても、とても長いパーツだったのですが、3本ステッチから4本ステッチへよりきめ細やかに改良。
そして、そもそも支柱の長さも1本繋ぎでは生地幅に限界があり、どのような生地にも対応できるようにと、3パーツに分かれたハギ目2箇所が生まれました。
ハギ目は本来望ましいものではないのですが、「生地を問わない」ことに価値を置き、そのハギ目にタブを取り付けて覆いながら強度を高め、デザイン性も高めるというところに到達。
そういった新たなる改善をしたのも、このお品を購入してもらうだけでなく、この作り方を広めていくという新しい事業形態を考えたからです。
エコバッグは購入する時にはどうしてもお値段の安さを求めてしまいます。
それは「たかが」エコバッグだからです。
そうすると高級なエコバッグなど見向きもされず、良い物が作りづらくなってしまいます。
むしろこういったものは自分で製作する方がコスパが良いのではないかと。
そうしますと、何も販売することだけがすべてではないと思えて来ます。
よって、その手法やノウハウをご提供する事業を考えています。
そういう見方から、デザインの改良が生まれたこともすごく貴重です(^-^)。