思わず眺めてしまう楽しいコンビネーション、ストライプ柄とストライプキルトがリンクしたまとまりあるナップサック【1442】

アイキャッチ画像1442

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2025年の上半期すべてを使ったと言っても良いでしょう、夢中で集めたナップサック製作用の表地と裏地のコンビ。

完全に納得いくまで生地を探し、実際に感激するような美しい多数の生地に出会えたこのありがたい運にまずは感謝申し上げたいと思います。

そして、この後はどこかの誰かに心から喜んでいただくための熱を込めた製作を私がしていきます。

では、このたび完成のライトパープルのナップサックを、その製作過程からお伝えしてまいりたいと思います。

4種の生地を使ったストライプ柄とストライプキルトがリンクした1点物、パープルのリボンがコントラストのナップサック

通常2-3種程度の生地の種類なのですが、調達の際に生地の不足があり補填をしたことで4種になりました。

表地(左)と裏地(右):表地(ライトパープル)-先染コットン、綿/100%、日本製。裏地(パステルマルチカラー)-コットンストライプシーチング、綿/100%、日本製。先染めではなくプリントです。
別布①(左)と別布②(右):別布①(サーモンピンク)-生地名不明、混率不明、原産国不明。別布②(パープル)-ブロード、綿/100%、原産国不明。

この製作では、すべての生地をフラットに見ながら選択、原産国が不明であっても手に取ったその質の良さを自らの目で判断しています。

ストライプキルト:表地にも裏地にも同じ4cm幅。裏地は柄を引き立て、白の部分に馴染むようにかけました。
ポケットのボックス枠の作図:型紙縦5cmx横25cmパーツのど真ん中に作図の縦1cmx横21cmのくり抜き。

このタイミングで、表面に「ラッピング布」を「中表」で配分良い位置に設置し、待ち針で固定。

ボックス枠のくり抜き(左上から右下へ):枠を裏面からステッチ。ハサミでY字に切り込み、そしてラッピング。
根っこの固定:カットして出来た左右の三角パーツは最後まで残ります。この根元の際(きわ)を固定縫いです。

草木が根っこでバランスを保ちこの先の生命力となることと同じように考え、ポケットの見えない部分の支えの作業です。

ポケットの袋作り:上は延長布、下は袋パーツ。それぞれ二つ折りと三つ折りステッチ後サイド同士で合体。

合体の縫いは縫い代1.5cm内の5mm程度を3cmくらいに渡りステッチ2往復(実質4度縫い)でくっつきます。

このくっつきでその後の作業がスムーズです。

ボックス枠への袋の設置:当てはめるイメージ、メイン袋の方は三つ折り部分が「ひさし/比翼」になります。

↑写真の右はポケットの内部だと思って下さいませ。

ポケット袋の縫い閉じ:先に上下の繋ぎ目を縫い閉じ、最後に左右を縫い閉じ。共に丈夫な二度ステッチです。
片玉縁風の部分のみの完成:この後引き続いて4cm幅のキルトがけがされたフラップを縫い付け設置します。
「片玉縁風フラップポケット」の完成:なかなか奥行きある構造です。金具など既製品の附属パーツを極力使わず。
表地に設置の装飾リボン:「意味のない装飾は無意味だ」と思う者がこんなことしちゃいました(^_^;)。

この装飾リボンが表地のライトパープルの延長上の濃さであるコントラスト効果による立体感の演出と共に、お洋服により合わせやすくなりました。

バッグというのは、濃い方がアクセントになるのでコーデしやすいものですが、ライトな生地の良さをまずは活かすことで工夫した策なのでした。

「巾着ひもホールタブ」の設置:根元ぎりぎりではなくゆったりと内部に突き出し。
巾着ホールタブの存在感:全10箇所を均等配分で設置。ダブル巾着では両サイドは真ん中を省略の2個ずつ。
ライトパープル地サテンリボン付きナップサックの完成:<サイズ>縦42cmx横33/45cmxマチ19cm。

ショルダーは、絞った時の出口からDカン手前までで85cm。

調節機能がないので、「やや長めの中間的サイズ感」に設置、折り曲げ部分8cmがあるのでもっと長く/短くの調整は不可能ではありません。

背負ったイメージ:サイドにもリボンが現れて人から注目されるナップサックになったと思います。
背負う面:ここにはリボンは付けません。
その他の角度から:左上はサイド、右下は底面です。

あとがき

YouTube動画でもお伝えしたのですが、楕円底の設置縫い代の1cmが失敗、ほどいて7mmでやり直したことで跡が残ってしまいました。

今後は7mmでやっていくことに決めたのです。

こうしてお伝えしながらも、今後もどんどん訓練を重ねていく所存です。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

<リメイク図解>布の面積が不足の時にの広い面積の確保のアイデア、ストライプキルトステッチに真ん中のハギ目をなじませてしまう【1233】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

時々投稿の中でお話させていただいておりますが、「SDGs」を意識した体勢で今後はすべての製造業者が臨まねばならないというところまで地球の環境が危ういとされています。

ファッション分野では、「古着のリメイク」こそが、個人一人一人が貢献できるアイデアだと見ています。

しかし、リメイクも「手芸の技術」が必要なのでなかなか広まらないのです。

業者様は商業利用をすることになってしまい、ほぼ全面的に著作権の侵害となってしまう、「リメイク屋」という業種のお店が無いのも当然です。

このとことは、大きな課題として常に考えている悩みです。

実物をご提供できないならば何ができるのかを全力で考え、1つ出したアイデアが「アイデアのみ」として図解で示していくことです。

このたびは、リメイク時に狭い面積しか得られない時にも大きなバッグを作りたいケースのアイデア。

「真ん中のハギ目をストライプキルトの一部として馴染ませる」ということを図解でご紹介したいと思います。

今できることは個人の範囲内、是非ミシンを1台お持ちいただくことをお勧めしたいです。

ストライプキルトをかける理由が後の深みあるエピソード、足りない面積を2枚ハギにし、ハギ目をストライプキルトに馴染ませるアイデア

リメイクというのは今後非常に可能性の高い分野だと思っていますので、あきらめたくはありません。

「図解のみ」にとどまりまっていますし、今後もそのままなのかもしれませんが、引き続きアイデアをアウトプットしていきたいと思っております。

トートや巾着袋を作りたい場合に横に広く面積が必要。お洋服の解体を考えるリメイクでは横幅が不足します。

一番は、お洋服のままで着用することが無駄が無く望ましいのですが、すごく難しいコーデで、コーデ好きな私もお手上げした色のブラウスがありました。

そこで、この絹/100%の高級さを継続して別の形で末永く持っていければと巾着袋を作ることに。。

ただ、洋服も結構ハギ目も多く、この1枚のパーツがなかなかとれません。

よって、半分ずつの2枚ハギを考えました。

まず、しっかりと同じ形の長方形の型紙を用意。接着芯を貼ります。縫い代1cmでアイロンで綺麗に割ります。
そして、キルト用の「ソフト厚芯」を裏面に待ち針で設置。エンボス加工の不織布なども良いと思います。
まずは、1cmの縫い代でステッチして両割りした真ん中のハギ目の溝をその線に重ねてステッチ。
その後は、左右5cm間隔でストライプにステッチ。真ん中のハギ目がまやかされ、ストライプキルトデザインへ。

これを2枚分作り、表地とします。

裏地は、別の生地の無地をロングのボリュームスカートから1枚仕立てで裁断できましたので、裏地付きの巾着袋がこれで準備できました。

はい、ここまでがこのたびのリメイク作業の進捗度です。

あとがき

真ん中のハギ目については、ハギ目の両サイドのステッチもよく採用しているデザイン。

このたびは、ハギ目自体にステッチをかけましたが、ハギ目を避けた両サイドステッチであっても真ん中なので問題ないと思います。

「小さなパーツを大きくしていく」という共通の手法は、どのようなアイテムの製作においても応用できることだと思います(^-^)。