「ソフト感・ハリコシ・軽い」の3拍子揃った良質な10年前購入の「ソフト厚芯」が1反完了、不織布の代用の薄手生地では風合いが到底及ばなかった【1284】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、「ワンショルダー兼リュック」というバッグを作る入口に立ったところです。

使い方に展開があり、ワンショルダーで気軽に背負えることに加え、リュックにもなるものです。

こんなイメージです↓。

ワンショルダー兼リュックのイメージ:果たしてリュックとしても使い勝手が良いのかどうかは未知です。

このたびは、このモデルを作るために、最初の段階として黒無地の生地に5cmのダイヤキルトをかけるとういう場面。

2015年辺りに当時でもすでにデッドストックのような素材として偶然出会った「ソフト厚芯」がいよいよ1反完了となるにあたり、新しい代替素材を探しているという背景があります。

この代用生地で出来上がったキルトシートの風合いが、「ソフト厚芯」に比べてどうなるのかを見てみた回になります。

5cmのダイヤキルトのキルトシートを在庫の薄手生地でかけてみた結果、ハリコシは生まれず重い風合い、不織布の中から代替品を探す結論に行き着いた

黒のポプリンという生地に5cmのダイヤキルトをかけました。
裏面には、ソフト厚芯を今まで当てていましたが、麻混の麻/55%、ポリエステル45%の生地を代用。
なかなか写真のみでは難しいのですが、感触としては重く風合いにハリコシが出ない柔らか過ぎるものでした。

柔らかすぎると同時に重いのです。

ここでソフト厚芯がいかに素晴らしい材料であったのかを実感します。

「今までありがとう」とお礼を言いたいです。

ハリコシがありながらも軽い材料であり、通常の表地使いの生地では得られない良さがあったことを改めて知ったのでした。

とりあえず、このたびはこのまま進めます。

そして、完成した状態ではどうなのかというところも見ていきます。

最終的には、ソフト厚芯に代替となるにふさわしい類似素材を新たに探していくことになりそうですが、この度のような通常の生地では相応しくないことが分かりました。

やはり、ベースは「不織布」だと思います。

最後に、今後入手できない「ソフト厚芯」というキルトシートにこれまで使用してきた素材を、記録として写真と当時の購入価格を残しておきたいと思います↓。

「ソフト厚芯」:2015年に購入の当時ですでにデッドストック的存在の1反(60m巻)で¥2,100(送料込み)。

今思えば、考えられないほどの破格のお値段でした。

60m巻で1反=¥2,100、幅も120cm程あったと思います。

¥2,100÷60=@¥35/mと算出でき、広くキルトシートに使用しても原価に響かなかった材料でした。

ある1か所のネットのお店の「床材」の「ファブリック」のコーナーで類似品らしきものを見つけました。

類似品は、おそらく同類か、とても近い素材ですが、そもそも80cm巾しかなくて1反=30mで¥37,000程。

¥37,000÷30=¥1,233/mで、実は現在は高級材料のような存在なのです。

「ソフト厚芯」は、ウーリーさに秘訣があると思います。

軽くてハリコシが適度に出て、そして柔軟でした。

色はグレーでしたが、フェルトともまた異質のものであり、フェルトよりも軽く、はるかにハリコシがあり、厚みが0.7mm程度。

それでも接着芯などよりは厚みがあるので、厚芯の部類だったのです。

もう、ああいったウールライクな素材は、お買い得には、入手困難なんだという結論に至っています。

あとがき

こうして研究をしてみて思うのは、隠れた場所にもすぐれた材料があるという点です。

出来上がってしまうと中身が見えませんので、完成品のバッグでは「装飾」などに重点が当てられがち。

方針でもあるのですが、長い時間をかけ納得をしてもらうことこそ、後の信用に繋がるという考え方をしています。

今は分かってもらえないかもしれないけれど、長持ちすることで、いずれはその良さと価値が伝わればという長い目で見た見込みです。

こうした雑貨品であるアパレル品に限らず、食べ物にしても、住まいにしても大きなものから小さなものまですべてに当てはまることではないかと思うのです。

表面だけを重視した工夫では、その効果は一瞬の瞬きくらいのものでしかないのですから。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

<はぎれ><パッチワーク企画⑦>黒系の中にパステルカラーのポップな柄をの入れ込み方、横一文字に並べる選択をした【1182】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、<パッチワーク企画>と称しまして4点のナップサックを連続製作中。

種類がバラバラのはぎれを使ったパッチワークシートがベースになった、表地も裏地もパッチワークでできたナップサックなのです。

今は、2点目の製作のパッチワークシートが完成間近。

結構パッチワークシートは手間がかかり時間を要しますので、一度ここで途中のパッチワークシートの場面をお届けしてみようと思ったのです。

1点目の時は全体的に黒系でした。

この2点目は、こちらも黒系ではあるのですが少しカラーが入ってきました。

特にマルチカラーの柄物とどう組み合わせていったのかという点を興味深く見ていただければと思います。

出来上がってみないと分からない面白さ、完成では見づらい端から端までを今ならではの全体面としてご紹介

パッチワークシートも予想が付きにくいのがマチで隠れる場所です。

底部分やサイドの部分がマチによって視界から消えますので、なかなか出来上がりが1枚仕立てよりも想像しにくいのがパッチワークの面白いドキドキする点です。

製作中の2点目の特徴は、黒系の中にこうしてカラーが少し入ってきたことです。点在せずに横に繋げました。

もとは、はぎれの整理整頓でスタートしたことですので、やりやすい真っ黒からスタートしていきました。

そして、2点目の現在でもまだ相変わらず黒が多いのですが、カラーも部分的に入ってくることをどう表現していくかです。

パッチワークシート(2点目用):上は表地、下は裏地です。仲間外れの生地はアクセントなのか底へ隠れるのか。

できるだけ表地は厚手が行くように、裏地の隠れる部分には、バラバラの種類の生地が行くように、薄手が行くようになどと配置してみました。

ストライプのような柄が結構豊富なシリーズですので、縦の線が集まっています。

表地のポップな街の風景画の柄は、黒系の中に映えてスポットライトを浴びるかもしれません。

今ここで見ますイメージとマチが隠れることによって、まずは、どのシートも底の部分の1列が見えなくなることが想像が付きにくい点です。

そうしますと随分実際は雰囲気が変わってきますので、それが面白いと思います。

あとがき

このたびの4枚のシートが2点目のナップサックにいずれ出来上がっていくと考えていただければ正解です。

同じ種類の生地をつなげた方式が大き目の生地みたいに映るところを特徴とした全体の方向性に並べました。

もし、これを点在型で製作していたらどうなっていただろうと。

そんな風に可能性もたくさんあることがパッチワークの並べ方のポテンシャルの高さ。

本来は、組み合わされることのない生地同士も、パッチワークの集まりであったからこそ一緒に1点のバッグの中におさまっていることが奇跡的で面白い点として見ていただくと良いです(^-^)。

ドイツ製のサテンの薔薇柄の素晴らしさのおかげ、三つ折りステッチのみの単純な作業でできたインテリア性の高い「ドイリー」【953】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在ハンドメイドバッグを以前の「お出かけ用」から「インテリア用」にシフトした製作をしています。

インテリアで使う「収納袋」として活用していく方向であっても同じバッグなのです。

そうしてインテリア用のバッグの製作を考案中に生地を見ておりましたら、あるひらめきが。。

インテリア性の高さがありながら最も単純なアイテムである「ドイリー」を三つ折りだけで作ろうと。

思い立ったらすぐに行動、ということでこのたびはインテリア性の高い生地を利用した短い時間で作れる敷物「ドイリー」のご紹介です。

短時間で製作可能な「ドイリー」、生地は中厚程度が良い、薔薇柄が広々と目に映るにはほぼ生地そのままである使い方も選択肢の1つ

今回選びました生地がこちら↓。

<使用生地>:朱子織薔薇柄ジャガード、ポリエステル/100%、ドイツ製。

この真ん中の折れ線でカットして半分を使います。

余分をカットせずとも綺麗にカットされているので、そのままアイロンで三つ折りします。

生地は得に極厚である必要はないですが、やはり中厚程度があった方が良いです。

ミシンによる三つ折りステッチ:事前に2cmの箇所に印、1cmずつの三つ折りアイロン後ステッチ。
完成。アイロンも最後に掛けました。カットしたもう1方の生地は後の製作に保管。

完成した薔薇柄の「ドイリー」をお部屋の中のインテリアに馴染ませた使い方

では、最後に待ちに待った使用の場面です。

インテリアの中の1小物としての位置付けとして見ることができます↓。

こんな見映えになりました。赤い色の薔薇柄が映えます(^-^)。周りのパンダンボックスとの相性も良いです。

他のインテリア小物との調和も意識したいもの。

単純ですが、すべてのクロスを薔薇柄で選び、柄でありながらごちゃごちゃし過ぎない調和のとれたものに意識しています。

いろんな薔薇柄が混在するインテリアの様子。どれも薔薇柄ですが、統一感は意識しています。

あとがき

その後の、カットして保管した片割れのその後の姿はこちら↓。

良い位置に薔薇の赤いお花の部分が出てくれました。背景も相まってミステリアスな巾着袋になりました。

確かにドイリーは柄がいっぱいに広がったアイテムとして魅力がありますが、こうして出来上がった巾着袋もこちらはこちらで素敵です。

製作者としての感覚で言いますと、巾着袋の方が「作った感覚」があるのは確かです。

手間をかけることをいとわない姿勢は大切で、やはりこういったものは頭の中で前もって手間賃を計算するようではとことん良い品物を作ることはできないと思うのです。

素敵になることだけを懸命に考えて作った姿の結果から考えていくことが本来の望ましい順番だとどうしても思うのです。

ドイリーの製作自体は確かに生地1枚のみで作るので、「素材依存・柄依存」と言えます。

しかし、それでよいと思うのです。

ありがたくその生地の素敵さを大いに利用させていただいて、縁の始末だけをきちんとしたという「ドイリー」。

ただ、その後のお部屋のまとめ方に関しては、お部屋主様の裁量にかかってきます。

せっかくの「ドイリー」が映えるも馴染むもインテリアに対する考え方しだい、うまく活かされ素敵になっていかれますよう(^-^)。

バッグから取り出した時の存在感、色とりどりの明るい柄が気持ちを高めてくれるマルチカラーのタオルハンカチコレクション【950】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ある1つのアイテムをシリーズ化して集めることがとても好きです。

以前に「どうして人は物を集めてしまうのか」という内容の蒐集(しゅうしゅう)に関する本を拝読。

ある括りで物が集まった時には、1つだけだった時よりもさらに、「世界観」が生まれ、より1点1点が価値あるものにキラキラと輝きを放ちます。

そんなところを感じ取り、集めることの魔法にかかっているのかもしれません。

このたびは、きわめて日常的なアイテム「タオルハンカチ」のコレクションをご紹介したいと思います。

あまりにも身近過ぎて当たり前に使ってきたアイテム、もしかして他の人には新鮮であるかもしれない使い道も後半でご紹介します。

タオルハンカチは使う方向になりやすい非常に日常的なアイテム、「宝の持ち腐れ」とも無縁で、長く持てば持つほどコスパが高まるアイテムだと見ています。

タオルハンカチ集めの拘り、できるだけ多色のマルチカラーで、色に対する縛りや制限を突破した自由を得る

タオルハンカチの利点は、たたみやすかったり、アイロン要らずなこと。

几帳面な方は、縁をそろえるためにあえて、アイロンをかけるかもしれませんが、お洋服でさえアイロンが不必要なものばかりを選ぶほどのアイロンを滅多に使わないタイプ。

タオルハンカチコレクション:シェニール織などのマルチカラーに拘って、見ているだけで心躍る風景です。

もうかれこれ20年以上の長持ちのものばかりが並びます。

これだけの数で約1週間毎日チェンジのサイクルです。

2-3点よりも傷みが少なくなるのはこれくらいの数あるとかえってコスパが良くなることにつながりそうです。

すべて誰もがご存知のブランド、一番左から「ロベルタ」「ミッソーニ」「ミッソーニ」「フェイラー」「レイクアルスター」「フェイラー」「アツコマタノ」です。

色彩豊かで、収納している状態がインテリアとしても非常に楽しい風景になっています。

タオルハンカチのユニークな使い方例x2選のご紹介

さて、見ているだけでも楽しいコレクションですが、意外な使い道も一緒にご紹介したいと思います。

こうしてタオルハンカチを広げます。
タオルハンカチの使い方例①:コンタクトレンズ収納時のケースからの液もれ対策用

どうしても、蓋を閉める時に一時的に液があふれてこぼれます。

その時の受け皿のような役割で、帰宅後のバッグに入っているタオルハンカチをそのまま取り出して下に敷いて使います、まるでシートやトレイのような役割で。。

タオルハンカチの使い方例②:パンプスを裸足ではく主義。外出後帰宅時に必ず中敷きを拭きます。

この時にタオルハンカチを湯で絞って、中敷きをひと通り拭いて乾かします。

パンプスを脱いだ直後、必ず中敷きを拭くルーティーンは、裸足ではくことでの底の変形・汚れに対する「整え」作業だと思っております。

その他、レザーコートや毛皮の季節の終わりのお手入れなどにつきましても、クリーニング不可のアイテムですから、湯でタオルハンカチでやさしく全体を拭いてしっかり乾かすだけです。

あとがき

何でもない日常の1コマながら、1つの「パイル地」という素材の可能性を見ることができます。

当たり前のように日常に溶け込み、気付かないことながら、無事に毎日を送れるのも、こうした当たり前のアイテムのおかげであると感謝したいと思います(^-^)。