画郭に収める絵のように柄を配置したインテリア巾着袋【990】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

引き続き、現在製作中の「インテリア収納袋」の完成品をご紹介する記事です。

今回のポイントは、柄が均一でない場合に狭い面積にどの柄の部分をあてはめていくかということで、実際に私が選択した部分が分かります。

花柄も大花柄と小花柄とではその点が違ってきます。

大花柄の方が少し悩むかもしれませんね。

「お花」や「盆栽」の世界も、ある枠の中に「小宇宙」を創るという伝統文化であり、もしかしてそんなあたりに通ずるところがあるかもしれません。

そもそも「小」になってしまった理由と実際に採用した大花柄の部分

さて、前にも記事などでお話させていただきましたが、この度のインテリア収納袋の製作というのは、生地をめいっぱい使い、材料を余らせないというコンセプトがあります。

なので、在庫ストックの生地をめいっぱい使うと生地巾によって「大、中、小」に分かれていきます。

さらに小さいのが、「ミニ」。

しかし、ミニはいまだに出番がありません。

はぎれにしては少しもったいないなというような余り具合なので、めったに起きない状況のようです。

。。と、このような見方も面白いものです。

今回製作のインテリア収納袋:巾着型「小」:<サイズ>縦22cmx横19/43cmxマチ15cm・・・面積が狭い「小」に比較的大花の薔薇の花をこのように配置。
巾着を絞った時の柄の出方・・・赤い薔薇は、地のカーキグレー色に綺麗に映えますね。
<表地:カーキグレー>:朱子織薔薇柄ジャガード、ポリエステル/100%、ドイツ製。・・・ドイツ製も綺麗な生地が多いです。YOUTUBE動画内で、間違えて、日本製と字幕に表記してしまいましたことごめんなさい<m(__)m>。後で貼るYOUTUBE動画の下の箇所にも訂正として記載致しますね。

このアップの写真での赤い薔薇の配置ですが、薔薇はその他ピンクもこの生地の一角に柄としてありました。

なんとかして、ピンクの薔薇も入れたいと思ったのすが、そうすると、こちらの赤い薔薇もとぎれてしまうようであったので、断念。

結果こんな感じで、左側から薔薇が「こんにちは」って挨拶をしているかのような配置にしてみました。

反対面も全く同じ位置を採用していますので、全く同じ左側の位置にこうして薔薇柄が出ています。前後の別は無しです。

正面を向けて使う意識はあまりせずによく、お気軽にお使いいただけそうですね。

<裏地>ポリエステル/レーヨン混、ポリエステル/90%、レーション/10%、日本製。
※お詫びと訂正:YOUTUBE動画内の3:00以降で、<表地>の薔薇柄を「日本製」と字幕に記載してしまいましたが、間違えておりまして、正しくは、「ドイツ製」でした<m(__)m>。

あとがき

大花は柄の位置を意識する/しないで見栄えが随分変わりますので、普段から柄合わせや柄の配置の意識はあった方が良いですね。

小花柄とか、水玉柄などの均等な配列の柄がいかに易しい製作であるかとうこともよく分かります。

どちらにしても、小さい枠へ大きな柄を当てはめるわけなのですが、今回の場合、縁っこがほとんど無地が行かない結果となりまして、それはそれでよかったです。

これは、ジャガードの柄の部分の厚みが傷みやすい角に来ていることでメリットなのかもしれません。

今回それほど意識せずに結果こうなりましたが、これを狙ってそうする場合は、裁断の時の、マチの部分のくり抜き周辺にジャガード柄が集まるような配置を意識して、その箇所を中心に生地を当ててみるというやり方も良いかもしれません。

どうしたいのかということさえ意志がはっきりしていると、お花柄の場合はいろんな柄の合わせ方があると言えますので、ここへこの柄を持ってきたいなどと裁断の時にじっくり悩むじかんをとるということですね。

生地の本来の耳の向きを無視したハンドメイドバッグの製作は、「あり」という考え方【768】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

たった1日で急に寒くなり、思わず、タオルケットのまま、ミニこたつを足元に置いて寝ました(^_^;)。

何やら、季節の変わり目が粗々しい様子になってきましたここ近年です。

今回から、また新しい製作に入りますが、シリーズとしてはメッシュシリーズの一番最終になります。

その次からは素材のグループも変わっていきますので、今回がメッシュな雰囲気の素材としてはラストです。

この季節にメッシュをチョイスしたのも夏だけのイメージではなく、オールシーズンのイメージを出していければ。。というのもあります。

素材の季節感のイメージもありますが、それを打ち破るのも製造業者がご提案としてはできることです。

本来の地の目の向きを無視、柄を中心にしたい

今回ハンドメイドリュックを製作する4種の生地:左上から時計回りに、表地、裏地、巾着袋の外側、巾着袋の内側。

下の方に後ほど貼りますYOUTUBE動画内では、巾着袋の外側と中側とをどちらにするか迷っているというところまでお話致しましたが、その後1日経過しました。

そして、このブログを書きながら思うこと。以前、消費者様のバッグに対するいろんなご意見を集めたサイトをネットで拝見したことがありました。

「発言小町」様だったと思います。とても私には有難いご意見の密集でした。

その中で、内側を除いた時に、色が鮮やかだと中の物が見やすいというご意見がありました。

そして、私の考え方の1つとして、中の物を探る時の質感がつるりとした心地よさ、滑りの良さは、左下のパープルのサテンの方です。

右のシャンタンの黒は、裏面であればつるりとはしていますが、シャンタンの裏面の生地は引っ掛かりもあり、傷みやすいので、やはり同じつるりとした質感であれば、パープルの方がなめらかで丈夫です。

では、1種ずつ生地をクローズアップです♪。

<表地>:メッシュ生地ストライプ、混率不明(おそらくナイロン/100%とのこと)、日本製。

生地に名前を付けた方が、実際にこの生地を製造して業者さんではないことがここで想像されます。

製造業者さんは、地の目の向きに沿い、耳が横に付く向きを縦に見るので、本来この生地は耳がボーダーの向きで横に付きますので、ボーダーが正解かも。。。

まあそのようなことはさておきまして、少し前に同じ生地でボーダーの向きで、すでに「餅巾着」をお作りしています。

その生地がまだ余っているので、今度は向きを変えてストライプ向きで作っていくというのもの。

前回は、下のような向きのボーダーで完成しています↓。

少し前に完成した時の向き:ボーダーの向き。

向きを変えるだけでも違った感じになるのかなあと思います。その決めた向きに合わせて裏地もリンク。

<裏地>シャンブレージャガード、ポリエステル/87%、レーヨン/10%、ナイロン/3%、日本製。

マルチカラーがとっても美しく、ラメも素敵です。

衣装のような分類の生地になりますが、それを今回バッグの裏地にということです。

結構高級な生地で、裏地には。。。という考え方もありますが、表地にこの柄よりも、裏地にひかえた方が実際のお洋服とのコーデには、出番は多いかと思います。

少し余談なのですが、どうしても素敵なペイズリーの柄のベッドのマット(一番下の部分)を購入する際に、カバーで結局隠れてしまうけれども、この柄がマルチカラーでとても素敵だったから購入後現在も約20年近く使っているというエピソードがありまして、布団の柄などとは違ってはいますが、見えない部分にそういったものをひっそりとしのばせることも自分としては楽しかったりします。

この柄も本来耳からいうと、地の目はボーダー向きです。

けれども、表地のストライプ柄にリンクして、ストライプ向きに使うのがピンと来ました。

次は巾着袋の生地に移ります。

<巾着袋の内側>:ラメツインクルサテン、ポリエステル/60%、ナイロン/40%、日本製。

この紫色は、裏地のマルチカラーの中に見られる1色に関連付けました。

巾着袋をパッと開けたときの中側にこの美しいパープル色が広がる想像をします。

<巾着袋の外側>:シャンタン、ポリエステル/100%、日本製、シャンタンもこの節が美しいという特徴の生地ですが、ややざらりとしています。その質感もあって、巾着袋の外側が望ましいかと判断。

こういったメンバーで「餅巾着」のリュックをお作りしてまいります。

今回は、ここまで。

材料の生地のご紹介でした。

あとがき

1点物のようなものを作る時に、生地の余分があれば、向きを変えて違う雰囲気にすれば、全く同じではないものが出来上がるのだという検証も今回は兼ねています。

出来上がった時に、向きの違うボーダー向きとストライプ向きとを比べながらレビューするのも分かりやすいですね。

私自身が、バラエティーに富んだ感じが好きなこともあり、こういう意味での「いろいろ」がとてもしっくりと来ます。

いろんなデザインを作るバラエティーではなくて、1つのデザインを追求しながらの色や柄などの素材を変えるバラエティーという意味です。

また、完成の方を是非お楽しみにどうぞ(^-^)。