<母のクローゼット②>古着物をお洋服へ。。巷ではエレガントな装いに解釈されている中、カジュアルなフード付きやファスナー付きでアレンジ【1393】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「着物」は日本特有の文化なので残っていくと良いのですが、何しろ着付けを伴い気軽に着ることができません。

そして、伝統的な着方のしきたりもあるので、道を外したいわゆる「邪道」はステージ衣装のような分野にとどまるようです。

このたびは、古着物ファンである自身の母のクローゼットを再び拝見。

この度は<母のクローゼット②>で古着物のお洋服のご紹介としては後半になります。

前半は、過去の記事の【1378】で綴らせていただきましたので、よろしければ後ほどお立ち寄りどうぞ。

今回は、前半の①では登場していなかった別のお洋服。

すべて古着物自主リメイク品としてご紹介。

このたびならではのポイントとしましては、カジュアル嗜好の母らしく、ファスナーやフードを付けたコートを作っている点です。

着物はエレガントに解釈されることが多く、リメイクではドレスの形やワンピースが多いです。

よって、特徴が現れたカジュアルな点に是非ご注目していただければと思います。

ぼかしやマルチカラーが美しい「洋」の要素を持った着物を選択した日常着へのアレンジ

着物素材を「特別なシーン用」とせずに、お出かけに気軽にはおれるようなコートやジャケット中心です。

フード付き、ファスナー付きのコート:裏地も古着物。コントラストが綺麗。
フードの中も柄のコントラストが見えます。ボトムには、黒や茶やグレーと選ぶカラーが複数見込めます。
正面のファスナーを閉じた状態:比翼仕立ても特徴であり柄がつながり美しさが壮大に感じられます。

次は、3点を同じ着物から解体してリメイクした半袖のプルオーバーx3点。

3点共少しずつデザインが変えてある点にご注目くださいませ。

ハイネックのような襟の半袖。
スタンドカラーの襟の半袖。少しの違いですが印象は変わります。
真夏が涼しそうなフレンチスリーブ。1点の着物から3点は夏物のトップスが作れるということでしょうか。
季節は秋のイメージ。裏地のもみじ柄は「長襦袢:ながじゅばん」を利用。表地の葉っぱのジャガードが美しい。
紅色に黒のストライプはよくリサイクルショップの古着物コーナーで見かけます。くるみボタンが高級感出ます。
「洋」のような幾何柄です。胸元周辺は柄の向きを正位置に計算すると良いですが、生地が不足だったのかも。
このタイプも古着物では見かけます。景色が古き良き味わい。暖色系マルチカラーは明るいイメージです。

と、このようなラインナップで着物リメイク服をご紹介致しました。

最後に、母ならではの「カジュアル嗜好」を追求している部分が、合わせるボトムにスラックスやスカートではなく、コットン素材のカジュアルなパンツを徹底。

こんな風にステッチの入った綿パンやデニムを合わせてカジュアルに寄せているそうです。

あとがき

このたびは、自身の母の古着物との接触の仕方でしたが、では自身の場合はどうなのか。。ということです。

過去には、随分バッグを古着物で作ったものです。

お洋服であると、「身体にフィットする洋服好き」であることで、着物のリメイクのゆったりとした感じはあまりそぐわないのでもったいないからと躊躇しています。

もし、1点あるとすれば、やはり黒のワンピースが良いです。

ノースリーブで重さを軽減し、ラインがスタイリッシュかつシンプルなデザインが良いですね。

少し柄の部分も入ると着物から作ったものだと分かって、オリエンタル(東洋的)で面白いと思います。

まだまだ世の中には、過去の古い着物が眠っているのではないかと思います。

母だけでもクローゼットの中が着物で作ったお洋服であふれかえっているわけですから。。

そう考えると、お洋服時代は比較的まだ最近で長い長い間日本人は着物を着てきたということなのですね(^-^)。

ヴィンテージワードローブでクローゼット内を埋め尽くす、「アルマーニ」と「名もなきオーダーメードワンピース」の2本立てメソッド【1373】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

無彩色カラーを深堀りした色の展開、身体にかっこよくフィットするパターン、そして自身も好む凹凸感あるフクレ素材多用の「アルマーニ」ブランド。

ここ近年、このブランドの古着に特化した着方をしています。

このたびは、贔屓ブランドである「アルマーニ」様の決して裏切りの無いお洋服をワードローブにラインナップする特化型の着用をお伝えします。

同時に、その中にどうしても足りないアイテムを埋めるようにヴィンテージのオーダーメード物を取り入れるという独自の「2本立て特化のお洋服の集め方」をご紹介します。

ご自身特有のワードローブの構築にヒントになるところがあれば嬉しいです。

贔屓ブランド「アルマーニ」様にも見つからなかったアイテムは「抜けた感じのワンピース」

紺のジャガードパンツ:「エンポリオアルマーニ」。

苦手な色は紺。

それでもその苦手を上回る程の良さがあり、挑戦してみようとまで思わせてくれるパワーがあるということになります。

実際のはき心地は決して裏切りがありません。

アルマーニ古着の中では、「ジョルジオアルマーニ」「エンポリオアルマーニ」「アルマーニコレツィオーニ」のどれかと決めています。

度のラインも程好い1点物感があるからです。

その他の「アルマーニ〇〇」はあまりに数が豊富であることとアルマーニ様の特徴があまり深く感じられず選びません。

この紺パンツのトップスには、同じ「エンポリオアルマーニ」のフロッキーの花柄カットソーを組み合わせ。

柄同士の上下を無地で緩和する目的もあり、「ジョルジオアルマーニ(ゴルフ)」のニットベストを着ると決めた、まるでセットアップのように組み合わせを限定した着方です。

すべてのお洋服がそれぞれセットアップで1セットだけに組み合わせたところにも特徴があります。

「着回し」ということをしない着用の仕方です。

こんな風にうまく「アルマーニ」だらけで全体をコーデできれば良いのですが、どうしてもできなかったアイテムがあります。

それがワンピースでした。

「アルマーニ」様のワンピースの多くがきちんとしていて、パンツ類などと真っ逆の抜けたテイストが付けにくいのです。

きちんとしたスラックスとは対極の抜けた感じのムードを作りたい、そのような希望を満たすために、アルマーニのワンピを諦めます。

そこで、アルマーニ様の品物にも対等であると考える「オーダーメイドのワンピース」の分野から探すことに決めたのです。

探す際にあふれんばかりのたくさんのワンピースの中から、①注文服である②ロング丈である③ヴィンテージものであるという3つの条件で絞り込み見つけやすくしています。

そんな中で、2023年、ホームランが出ました♪。

皺加工の入ったジャガードのロングワンピース(焦げ茶系):オーダーメイド品。

一見ルーズなシルエットに見えますが、ベルトで絞めるととても素敵になります。

左サイドのスリットは当初ものすごく広かったところを外注リフォームで10cm程度へ控え目に変更。

皺加工が開いて融通が利いている様子:座った時などにも全体にある皺加工が同時に横へ広がります。

このとことで、無理やり生地を引っ張ることを極力避けることができて、良質な生地を大切にできるのです。

皺加工にもそのような「機能」があったことをここで知ります。

こんな風に、贔屓のブランドでは足りない部分をもう1本のラインである「ヴィンテージオーダーメイド品」という分野で満たしていきます。

そうして、全体で2本立てのワードローブの構造が出来上がります。

オーダーメイド品の悩み、ある一人の人用のサイズなので部分的に合わない箇所がある

実は、右のワンピの襟元が自身の首には大きすぎます。

オーダーメイド品の核には、「一人の為のサイズ」ということがあるのだと知ります。

ゆったりの部分で融通が利くのは袖口やウエスト。

ベルトがありますし、大は小を兼ねるデザインにもなります。

ただ、首回りや衿のカーブの深さなどはぴったりでなければ着心地が悪いことにも影響します。

このワンピースの襟は明らかに着る時にダブつくのです。

ただ、夏用ですし、そこは気にしないようにはしていますが。。

こうした超1点物の悩みは、むしろ左のパンツでは起こりません。

ヴィンテージのブランド特化のアイテムは完全オーダーメイドの右側に比べれば、もう1点同じのが見つかる「可能性」があるのです。

そうすると厳密には、完全なる1点物ではないわけです。

それでも他の量産品に比べればはるかにレアですが。。

左のパンツのはき心地に不満はありません。

信じられないほど満足し納得のフィット感なのです。

そうしますと、こちらも着用にあたっては特有の良さがあるのです。

そこが「アルマーニ」様のすごさなのではないかと思っています。

フィットしながらかっこよくはける「ライン」が出来上がっているのです。

「お洋服が出来上がる=ラインが出来上がる」ということを「アルマーニ」様のお洋服が教えてくれます。

あとがき

このたびは、自身の独自のお洋服の集め方の特徴をお伝えしました。

いよいよ2023年12月5日にヨーロッパ「EU地域」にて売れ残った洋服や靴の廃棄を禁じる法案が出来たようです(2023.12.06日経新聞夕刊トップページより)。

このことに対して「はっ」とした私。

今後は遠いよその国の出来事では済まされないのではないかと。

製造業者だけではなく、ユーザーの方もそれを捨てるべきなのかどうかをデータによってジャッジされるというのです。

ですから、製造する者、購入する者双方が直面する大きな動きになっていくのです。

今一度お洋服の持ち方を見直す時が来たことを感じています。

本当に着る見込みのあるもの、着たいものだけをミニマムに持って行かないと、簡単には手放しにくくなってしまう時代が来るのではないでしょうか。

そうしますと、自身の本当に求めるものを知り、クローゼット内をすっきりさせておくためのこうした取り組みは遊び半分なことではなく、罰金を払うことになりかねないので真剣に取り組むべきことです。

洋服を持たない人は誰一人いませんので、一人一人が今後見直し、真剣に考えていく事柄です。

本革レザーは動物を可愛がることに反する、フェイクレザーは動物は守れても環境を汚染する、そこまでして「レザー」を新規に製造しなければならないのだろうか【1337】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、2023年5月に出た本、「皮革とブランド 変化するファッション倫理 :西村祐子 著」を読ませていただきました。

この記事投稿の現在は2023年8月ですので、まだ出版されて間もない新書の部類として読むことができました。

いつものように図書館です(^-^)。

薄手ながら内容も注目の事柄を網羅、大変読みやすいのですが、本革レザーの歴史から今後のサスティナブルな社会を見通した内容で、ファッション分野に関わる業者の多くの方がきっと興味を持って読まれるであろうと予想しています。

これまでの自身の本革レザーとの向き合い方の変遷

牛革パンツ(焦げ茶):本革レザーはきめが細かいしわが美しく手触りもさらりとしているのが特徴。

10代の頃から革物が好きで、ベルト、靴、バッグなどは当然革物を選ぶという選択をしてきました。

今思えば、30年前のヴィンテージ物というアイテムを自身が使っていた時代に自分もいろんな革製品に興味を持ち購入していたと思います。

それが、ここ近年ぐんと世の中の動きが変わり、本革レザーをたやすく持つことに対しての考え方も変わってきているようです。

そもそも地球にとってかけがえのない命である動物を捕まえ、嗜好品にしていくことのむごさを今一度考え直す時代になったのです。

その他毛皮などもそうです。

自身、毛皮品も好きでした。中古品で「サガミンク」などをお得に2010年代前半主に購入してきたことがあったのですが、2018年辺りで一掃。

現在は手元に毛皮は残っていません。

ただ、本革レザーの牛革や羊革はワードローブに古着で取り入れている現在です。

本革の滑らかな質感、きめ細やかな皺は到底フェイクレザーが及ぶものではありません。

ただあくまでも古着です。

高額な金銭を「新品」に投入することはありません。

ということで、ヴィンテージ物好きで洋服、家具に及ぶまでインテリア全般も中古品でまかなうスタイルを続けて20年くらいになります。

古着好きな者のハイブランドバッグの購入の仕方と集め方

これはあくまで私の例です。

某ハイブランドバッグの高価格なバッグにあこがれはありません。

そもそも、「ほしい」と思ったことがないのです。

バッグも自分の目で見て、中古品の中からコスパの良い物を探すそのスタイルこそが楽しみであり得意分野であるために、新品を購入することがとても私にとっては「損」でしかないのです。

よって、女性の成功の証(?)として象徴されるかの有名なハイブランドバッグを持つことはこの先もないと思います。

あのデザインがあまり好みではないこともあるかな。

ただ、ハイブランドバッグ全般に関しては、デザインはかっこよくてスタイリッシュで注目しているのも事実。

中古品でもハイブランドでそろえてコレクションを自分なりに作っているのです。

そうして、ひと通り集めたら、もう必要を感じなく、それ以上集めていません。

私の中では、無限に集めていくものではない「限りあるコレクション」というところで終止符を打ったのでした。

ベルト、靴も使い道の多い黒中心ですが、時々差し色としていくつか持つという程度で現在はもう集めることはストップしています。

以前靴も60足くらい持っていましたが、かかとの交換のコストや出番の偏りを考えると現在の15足程度を平均的な出番で割り振れる持ち方に落ち着いています。

ベルトは、これも以前60本くらいでしたが、人間の腰はたった1つww。

現在は減らし(「ベルト市」などと称してヤフオクなどで売った)、靴と同じ15本程度です。

バッグは、メインバッグ10点程度とサブバッグ10点程度です。

気が済むまであれこれ集めてきたという感じです。持っているだけなのでそれらは使うことはありません。

たまに使うバッグは、別で5点程。これらも新品購入は1つもなく、すべてリサイクル品です。↓。

トップから時計回りに、
「グッチ」「ラシット」「エンポリオアルマーニ」「イランイラン」「ケイトモス」「ケンゾー」。

誰もが持っている「ラシット」様でさえ中古品購入なのです。

その他拘りは、持ち手がくり抜き型が好きなことですね。

特に本革レザーにこだわっていなくても、いくつかは部分的に使われたりしています。

本革レザーの代わりにフェイクレザーが製造されることのジレンマについて

なぜ、こうまでしてメーカー様は「レザー」を作ろうとするのでしょうか。

商売上の利益の追求があることも1つあるかと思いますし、商売としては延長のようにロスなく続けていけるから、本革レザー→フェイクレザーという変化だけなのでしょうか。

ブランディングの維持の為であることも予想はしますが、そのことを語られることはなく、「サスティナブルに対して向き合っているイメージ」をあえて打ち立てているように思えます。

本革レザーをやめてフェイクレザーでの製造は結局大量生産にすることでの利潤の追求を継続し、フェイクが早く劣化してしまうことで大量のごみが短い期間で出る未来になりはしないでしょうか。

そこに懸念を持っています。

製造者様やメーカー様の願望だけではこんなジレンマが今後も続出するのではないでしょうか。

それほど「やめる」という極端なことが難しいのですね。

歯車を急に止めてしまうことで犠牲者が出るということもあるから大きくは思い切って素直に対処できない事情があると見受けます。

私ができることは何なのか

本革レザーに関しては、すでに作られて出来上がっている過去のヴィンテージ物はせっかくなのでお直しして末永く使っていくということで良いと思っています。

ただ、今更、新品で本革レザーのバッグ、靴、ベルト、コートなどを購入することはありません。

「ヴィンテージ物を購入することの意味」というのを「古き良き味わい」だけでなく、「既存の余ったものをコスパ良く使う」という意味もあるとしてお伝えできればと思います。

古着探しの中でコスパの良い物を購入できたという成功は、今後新品には難しいことです。

どれも世の中の厳しい事情の中で「いたし方なく」製造された様子が出来上がりに現れてしまっていて、古い物の方が断然良質なのです。

それでもハイブランド様は価格をうんとアップしてでも高級路線を今後貫きます。

そういった分野も一部ではニーズがあるかもしれませんが、無理した製造は破綻してしまうかもしれません。

後で貼りますYouTube内では、「なめし」加工についても少し触れています。

日本でも現在はある一区域にとどまる地場産業。

なめし作業は、出来上がりのきらびやかなバッグとは対極にあるその昔は「社会の末端」のような位置付けの作業として敬遠されてきました。

よって、その作業が写されることもあまりないみたいなのです。

どうしてもなめしの段階で出る「悪臭」や「汚れ」がその美しい出来上がりのバッグと対極にあるのです。

そもそも本革レザー製品作りには、そういった苦労する過程があり、表に出してブランドの価値を損ねぬようこれまで隠されてきたと思われます。

あとがき

まずは、一人一人が、本革に対して環境の面を考慮しながら自分の考えを持つことが大切だと思います。

もしかして、考え方は全く同じではないかもしれなく、私のような中古品など持ちたくない方もいると思います。

じゃあどんな方向性で行くのか。

全く無関係ではない、慣れ親しみ何らかの形でこれまで関わってきた本革レザーです。

一人一人がまず考えを持つということからのスタート。

無関心が一番いけない、ちゃんと考えねばもう地球が危ないのです。

そして、製造メーカー様は、根本から考え直し、本当に今後その素材で製造していくのか、もうやめるのか、それぐらいの極端なジャッジの時が今ではないかと思うのです。

本当に永続的なお品に作られているのかに疑問を投げかけたい!非売品のエコバッグに丈夫さや機能の追加のご提案【1198】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

昨今、街中でよく見かけるお手持ちのバッグが、エコバッグそのものであることも多いようです。

私も、何かしらその空気や流れみたいなものを感じ取ってか、ある好きなブランドのエコバッグを入手。

非売品とのことで、キャンパス地の生成(きなり)カラーにブランドロゴが黒で入っているシンプルなタイプです。

ただしかし。。。

非売品に手間をかけてあるわけもなく、いろいろ見てみると、せっかくの素材の良さがあるにもかかわらずあれこれ要望が湧いてきました。

そこで、私自身がこれをリメイクしていく最中に、同時にそのやり方を図解で投稿してみました。

リフォームなのかリメイクなのかという狭間ではありますが、やはり著作権の侵害と解釈される可能性もありますので、自分使いの範囲内のご提案ということで、しかも図だけになりますことご理解いただければと思います。

裏地の追加の仕方x2案

まずは、ここまでの素材の良質さなら裏地が付けば外出用に持ち歩くに十分立派なバッグになるであろうということで裏地の設置を試みます。

裏地の取り付け案①:「わ」で裁断する方法・・・生地が縦に十分余っている場合に有効。
バッグの実寸に対して、縦は2倍+縫い代上下分1.5cmx2を加えます。
横は実寸+縫い代1.5cmx2を加えます。

まずは、上下の1.5cmの縫い代をアイロンでしっかり折り、中表で「わ」を折ります。

先に上下をアイロンで折っておく理由は、その方が入り口の線が綺麗に出るからです。

その次に、左右の縫い代1.5cmずつにステッチをかけて、アイロンで割って表地に設置。

そして、口の周辺をトップから3mm程度で縫い閉じます。

裏地の取り付け案②:「はぎ」で裁断する方法・・・生地がそれほどたくさんの面積を確保できない場合に有効。実寸に対して四方をすべて1.5cm縫い代分足したのが1枚の型紙です。

こちらも、①案と同じで、先にトップをアイロンで折ってからスタート。

コの字に残りの部分を中表で縫い代1.5cmの箇所を縫い重ねます。

そして、アイロンで割って、内側にそのまま設置し、入り口周辺を3mm程度で縫い閉じます。

どちらかというと①案が縫う箇所は少なくて済む分単純になります。

お出かけ用バッグに変身できる見込みのその他の案x③-⑨案

③案:取っ手にステッチを2本追加する・・・裏地を縫い付ける際にこのチャンスを利用。
取っ手を一度外し、四方しか縫われていない状態に更に2本均等にステッチを追加。
長持ちなよれにくい取っ手に変身します。
④案:ポケットを追加する。・・・裏地の生地が余っていた場合の有効利用策も兼ねて、
ポケットをこの裏地取り付けのチャンスに設置します。
この図は②案バージョンですが、①案の「わ」の場合も同じで、1枚仕立ての状態の時に取り付けます。

そして、YOUTUBE動画では、ここまででしたが、まだ案があります↓。

⑤案:裏地を取り付ける時にショルダータブも取り付けてショルダーにする。

⑥案:裏地を取り付ける際に入り口にマジックテープを付ける。

⑦案:裏地を巾着型にアレンジしたデザインで取り付ける。

⑧案:入口にファスナーを設置する(ファスナーのサイド布は裏地で作る)。

⑨案:一度表地も一部縫い目を外し、ショルダータブを底にも付け、リュック仕様にする。

こんな風にアレンジしていくと、気が付けば、お出かけ用、場合によっては旅行用などとシーンが広がります。

ただのエコバッグでもここまで生まれ変わることができるのです。

あとがき

本来、たとえシンプルな単純なお品であってもユーザー様の使いやすさを考えた価値あるものであるべきなのですが、「非売品」となるとどうもそうはいかない事情が多々あります。

だからこそ、「無料」なのでしょう。

ただ、考え方によっては、リメイクのアイデアが生まれやすいものというのは、不完全なお品だからこそです。

よって、「ミシン道」なるものへ一歩踏み出していただくことで、こうして、自分の思うようなバッグにアレンジすることが可能であるということです。

是非ミシンの1台の所有をお勧めしたいと思います。

今後のサスティナブルを重視した未来には、昔から存在していながらも、「ミシン」は大変有効な機械ツールだと思います。

一番のポイントはとことんワガママに自分の思うように出来上がるということです。

外注やオーダー品もそうしていただけることもありますが、「対価」が付きます。

そういった予想外の出費や高額費用が本当にサスティナブルなのかを考えると、このミシン1台への自己投資が長い目で見てコスパのよいものであると思えて来ます。

ミシンの種類は私としては、デニムや帆布も可能な家庭用ミシンとコンパクトさが変わらない「職業用ミシン」をお勧めしたいと思います(^-^)。

衝動的なお買い物の際に冷静に確認できるワードローブノートの持ち歩き【1177】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

街をぶらりと歩く中でお洋服を衝動的に購入することもあります。

リアル店舗でなくても、ネットサーフィン中のお買い物でも同様です。

今回は「サスティナブル」を意識するワードローブ作りのお話になります。

クローゼットの片隅に一度も着用する出番のない洋服を購入してしまわないように、どれも出番があり、組み合わせのベストコンビな相手のある洋服のラインナップこそがコスパの良いお買い物です。

洋服の廃棄を減らし環境に十分考慮した「衣」のスタイルが、サスティナブルな向き合い方の一歩にでもなればと思います。

洋服に愛着がわくのは、購入時の価格を始めとするそのアイテムの情報を知ること

このような、1アイテムのお洋服について、5つの情報をメモします↓。

洋服1アイテムの記録:洋服だけでなくてもジュエリーや靴などの小物も同様。

購入したらすぐにメモしておくと、まだ情報がホットですので正確に記録が残ります。

これは、おしゃれなミニノートやメモ帳でも楽しいですし、デジタルの形でも修正がしやすくて良いですね。

①アイテム:ワンピース、セーターなど。

②購入時の値段:ネットの場合は送料込みの支払い金額が良いでしょう。結局いくら投資したかのコスパを見る時には送料が含まれた方が良いです。

③ブランド名:ほとんどの洋服にはブランドネームが縫い付けてありますが、まれに、オーダーメイドとか自作品のハンドメイド品には何も付いていない時があります。そんな時には、「手編み」とか「オーダーメイド」などと記すとブランドと同等の見方ができます。

④混率:毛/100%であれば、真冬なのか春先のまだ少し寒い季節なのかなど、着用季節の判別には有効です。

⑤購入先:お店の名前とか、メルカリなどのサイトの名前、さらには、ヤフオクなどのハンドルネーム(古着屋さん名)などまで記録しておく意味は後々あると思います。

こうして、すべての詳細を把握しきれない自身のワードローブのアイテム1点ずつを記録していくことで、末永く着用していく気持ちになればと思うのです。

それで、この記録は、1アイテムずつなので、ワードローブ全体をまるでクローゼットを開けて見渡したかのように分かる表が1ページくらいのコンパクトなサイズでほしいですね。

ここからが、私が現在も実際にやっていることになります↓。

着用の際の偏りを無くし、どのアイテムも出番のある俯瞰した表作り

季節ごとにグループを分けますが、1ページ内です。
そして、全体の洋服の数が分かりやすいように番号を付けています。

私の場合なのですが、洋服コーデを上下のセットで決めてしまいます。

これと同じタイプの人をYOUTUBEで拝見しましたので、「いらっしゃるんだー(喜)♪」と共感したものです。

私のワードローブ表-洋服、アクセサリー編(YOUTUBE動画内には登場しないクリップ)
:エクセルシートを使って一目でわかるラインナップ。
非常に洋服の数は少ないです。1-16までの16セットのみ。

セットとは言え、ワンピースだと1アイテムで1セットです。

季節ごとにマーカーがの色を変えています。

YouTube動画内では、3季節の、冬、春/秋、夏とお話させていただきましたが、今よく見たら4シーズンに分けていました<m(__)m>。

上のグレーから順に、真冬、梅春/晩秋、春/秋、夏ですが、途中のブルーとピンクは曖昧です。

真冬、真夏意外といった感じですので、動画内でそれをまとめて、春/秋とお話させていただいているのです。

こうして、もうこれ以上は購入しないとか、ここが1つ不足していて購入を希望したりと一目見て分かるものになります。

写真などでも良いのですが、あくまで言葉での表現のスタイルということで今回はご紹介しました。

私がいかに「アルマーニ」様を好んで着ているかが一目見て分かりますね(^_^;)。

すべて、1点残らず古着になります。

洋服以外のアイテムの表もあります

靴やバッグの欄が映りませんでしたが、この後、別でスクショしました↓。

私のワードローブ表-靴、バッグ編:靴は洋服1セットに対してほぼ1点、バッグは4点のみを共通で洋服に合わせます。

靴は、現在で13足程。どれも本革です。そして、驚きのすべてUSEDの購入です。

全部のワードローブで16セットのだいたい1セットごとに靴を当てはめた購入の仕方で集めた13足。

ここにウォーキング用のスニーカーや仕事着のジャージスタイル用のバレエシューズなどは入れていません。

すべてお出かけ着用の16セットに合わせるシューズになります。

ところで、バッグの欄に「使用」と記載がありますね。

少し余談ですが、これは、使用していくバッグなのです。

私はハンドメイドバッグ業をしている者でもあり、バッグというアイテムに関しては特別な思いもあります。

よって、過去のヴィンテージ物をコレクションのみで保管しているバッグが別にあります。

集めているだけのバッグ:使用する方よりも多いのが驚きです。
30年以上保管のアイテムも多く、どれもヴィンテージ級ですが、劣化にはかなり悩み、
そこを越えて現在の一生物で行けそうな状態までになりました。
あと、大きなポーチを改造していたりするものも少しあります。
そうでもしないと30年以上良い状態で持ち続けていくことは、
たとえハイブランドでも難しいと私は思っています。

ということで、洋服以外のアイテムも、実はすべて一覧表にしていました。

こうすることで、現在の持ち物を把握しやすくなりました。

頭で記憶しているだけだと忘れてしまうアイテムもあるので、忘れてしまうから重視していないのではないかというと、必要な時にはあってほしい色であったりすることも。。

よって、この際、隅々まで把握するのが良いのです。

そして、出番が少な目だったアイテムもこの表によって出番を増やすということも購入のお値段のコスパが良かったことにつながると思います。

あとがき

サスティなブルなライフスタイルも、何か無理をしてやっていくのではなくて、日常の当たり前を見直しながら楽しくやっていくことが自然です。

洋服は環境に悪く影響する日用品の上位に来ています。

今、私も、在庫の残るようなハンドメイドバッグを製作してゴミだけを出しているのではないのかということを本気で見直しています。

必要なところへ末永くコスパ良く使ってもらえるお品なら意味があります。

そんな感じで、自身の役割は本当に製造していくことなのか、それとも別の役割があるのかということさえも考えました。

そもそも、作ることが後にどういう未来があるのかまで想像するという作り手の責任は大きいと思うのです。

ヴィンテージジャージパンツを末永く愛用していくために。。。ウエストのゴム入れ替えに伴うその他2箇所の亀裂のお直し【1115】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2年にわたって半袖シーズンに4セット交代で着てきた古着ジャージ上下が2022年の夏でよれてきました。

そこで、更に古着ではありますが、新しくセットを組み直しをここ最近致しました。

今までのものがすべてよれたかというとそうではないです。今後も継続できそうなのが、やはり速乾タイプのポリエステルです。

綿/100%は確かに夏らしいのですが、よれてきて長く着ていくということに関して言うと、永続的なアイテムではないのだと改めて思います。

今後は、これからもたくさん着ていくのだからと長く着れる素材のポリエステルタイプに注視して選んでいきました。

そうして、サイズを見ながらですがゲットした中に、ウエストのゴムの交換が必要な緩いゴムの様子のヴィンテージパンツが1点。

今回はこちらをりリフォームしていきます。

ゴムの入れ替えだけじゃない、余計なカットがされてしまったその傷を埋めていくリフォーム

こんな感じのジャージパンツ。黒で左ポケット下にアディダスのロゴ。プリントではなくてワッペン式の縫い付けです。ネームからは、デサント時代のもの。1980年代後半あたりかな。品質表示は日本製なので、デサント時代の日本製なのかな。詳しいことは分かりません<m(__)m>。しかし、デサント時代の特有の素材の良さがうかがえました。

こちらをとても貴重に感じましたが、なにせ、いろいろ途中でゴムの入れ直しなどに以前のユーザー様達の何かしらの跡が残されていたのです。

このウエストの途中の穴ですね。これはボタンホールのような穴でしたので、ボタンホールを空けて紐を通していたのかもしれません。

私としてはこの穴は必要がなく、塞ぎたいと思いました。

この時点で、ウエスト部分の地縫いをすべてほどいてあるのが分かりますね。

いったんすべてを解体して行うことに決意したのです。

解体も大変でした。ウーリー糸が糸目1-2mmで縫われていて、とても縫い目が細かかったのでほどきにくかったです。

こんな感じで、ウエストゴムと縫い糸を外しました。
そして、もう1か所、これは、今回は言っていたゴムを入れた時にやむなくほどこしたカットの亀裂でしょうか。

私みたいにすべて糸をほどくのが手間であることから、そのまま縫われた状態で脇のハギ目の所をハサミで裂いてホール穴を開けられたのだと思います。

これも私の意向とは違い、塞ぐことにしました。

ウエストゴム入れ替えは、こうして新しいゴムを入れました。その前に、1周2重縫いでロックの周辺を地縫いし、10cm程おへその周辺の縫い残して、ゴムを入れて、このゴムをペタンコに重ねて、四角+ばってんのステッチで固定。そしてゴムをすべてしまい込み、10cmの空き口を縫い閉じます。

このやり方をすれば、次にゴムが緩んだ時に、またその空き口をほどいて、同じことをすれば、大きく生地にキズを入れる必要がありません。

何事もなかったかのように自然にゴムが収納されていますね。ここはおへそ周辺の前面の真ん中あたりです。
最初のボタンホールのような穴は、隠れている裏面に接着芯の黒色を2-3枚カットして当てて、その接着芯の固定とほつれを抑えることを兼ねて、ランダムステッチ。ステッチもたくさんかけすぎてコチコチに硬くするのはよくないです。最低限キズによるほつれが隠れたらそこで終了です。生地をあくまでも傷めないように(^-^)。
そして、ゴムが入れてあった時の入れ口みたいなサイドの裂け目も、先ほどのボタンホールと同じように接着芯を二重にして裏側からアイロンで当てて、更に手縫いで綴じました。更に、こちら側からジグザグステッチを互い違いの方向に二度走らせて終了。その後に、二つ折りで、パンツのウエストの地縫いをロック周辺に二周かけたという順番です。

とてもすっきりしましたよね。

今後、気持ちよく不安なくジャージパンツを着用していけそうでとてもハッピーな気分になりました(^-^)。

このジャージパンツのその後のコーデの予定

このブログ記事アップのタイミングで合わせたいトップスが未到着であることがとても残念。

黒ベースの柄のTシャツ待ちなのです。

もちろんアディダス製です。

作業着みたいな通常着用のジャージですが、コーデを考えるのが楽しくてしょうがありません。

上手くコーデできると長く着たいとも思えてくるものです。

あとがき

とてもいろんなところでサスティナブルな動きが盛んになってきましたね。

私も何か自然とその波に乗ってきました(^_^;)。

もうかれこれ15年くらい古着しか買わなくなっていますが、それだけでなく、物を捨てることに対する思慮、長く使い続ける工夫、そんなことを特に意識するようになってきました。

アパレル業界の同じお品の大量生産ももう今後は難しいと言えるでしょう。

無駄だらけの事をしている自分を本当に実直に問い直す時がきていると思っています。

ハンドメイド製作における生地の切れ端の処分などの無駄な部分を生み出していないかの再確認【1113】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回読んだ本は今後のハンドメイド製作において考えるにあたり非常に影響を受けた本でした。

とても有難い機会だったと思います。

なぜって、今後のアパレルファッション業界の方向を指し示してくれるかのような先人だとも思える事業内容の会社様だからです。

今回は、一切の無駄やコストをそぎ落とした横編機を製造されている「(株)島精機製作所」様の創業者様(現会長様)のことが書かれた本です。

「アパレルに革命を起こした男:梶山寿子 著」です。

この本を読んで現在の私がやっていることを今一度見直すお話をさせていただきたいと思います。

ずっと昔から考えてきたことに時代が今やっと追いついた

今でこそ、地球の環境とか未来を守る意識が謳われ、その意識がブランド様にも浸透。

しかし、この本によると、もう何十年も昔から創業者様の島正博様はその方向性を意識した事業をしてこられました。

それが、裁断の無駄などが出ないような横編機です。

ニットは、織物よりもロスが出ないというのが、生地だと裁断があり、その余分な切り取られた部分がどうしても残ってしまいます。

仕方がないことですが、ニットの糸は余分が出ないことで、さらに、その糸もロスの無さを徹底的に追求。

元は職業用の軍手からスタートの洋服関係への展開だったようです。

サスティナブルの形の1つとして

では、すべてがこの機械による洋服になっていくのか。。。

やはりデザインとかお洒落ということが一番重視のファッションでは、理解はできても、魅力的な洋服として映るのかどうかは難しいかと思いました。

例えば、ニットの一続きのバッグをその機械で編んだ出来上がりのお品がみんなに認められるのか。。。

そこはファッション分野の難しい点であり、ニーズが高まってきているというある分野の1つの形としてはとても正当で素晴らしいと思います。

お洒落重視で行くと、やはり、布を裁断してカットした部分も出てこそのそのフォルムが実現できたりするわけです。

私達のような実際に裁断して製造している者が意識できることというのが残す生地を最小限にということでしょう。

今後の自身のハンドメイドバッグ製作の方向

ハンドメイドバッグもニーズがなければ、在庫になり、事前にそのお品を作ってしまうことがとてもよくないと改めて思いました。

現在は、今までの在庫生地を活かそうとする期間としておりまして、生地販売で必要な方へお届けすること、そして、それでも残りそうな生地は、工夫して付加価値を付け、いかにも実用的な使えそうなデザインの収納用のハンドメイドバッグを作る。

そして、生地を増やさず、その製作手法やデザインをニーズがあるところへご提供していくという事業内容へシフトするようにコンテンツ販売を買開始したという動きをしています。

現在の在庫生地で作る時には、生地を最大限に生かせるよう、生地の在庫のサイズに合わせて巾着袋のサイズを決めています。

これが今できる精いっぱいの意識であり、この本を読んで再認識。

やはり、これまでのアパレル業界の大量生産は、製造においてもその企画自体の大量販売ということ自体においてもロスだらけだったと思いました。

もともと、ハンドメイドバッグのコンテンツ専門へのシフトもこういったサスティなブルを意識したことによる理由というよりは、あまり手ごたえを感じなかったということからでした。

なので、積極的にサスティナブルを意識したわけでもなかったのですが、何か自然にそっちの方向へいざなわれたという感じが一番正解なんです。

生地販売もしていますが、こちらがバッグ自体よりもはるかに手ごたえがあり、それを考えると私がわざわざ製品にしてしまうことで、元の生地のニーズを損ねていたとも言えるのです。

これはやってみなければ分からなかったことなので、過去は意味あることとして自分の中では学びになりました。

ただ、今後に関しては、ニーズの無いものをこちらから作ってしまうことを今一度本気で見直すべきだとこの本によって思った次第です。

そういった意味では、とても良いタイミングで出会った本だったと言えます。とても感謝しています。

あとがき

現在私がしているサスティなブルの意識をまとめてみます。

・洋服は古着しか買わない

・どんなお品でも、購入したものは、1つの物を大切に長く使っていく意識を常に持つ

・簡単に洋服や製品を捨てない、別の活用方法や転売を一度考える

・ハンドメイ事業の製造を根本的に見直す

こんなところです。

例えば、洋服で、これはさすがに捨てるでしょうというプリントが劣化したTシャツがあるのですが、これを何か袋に作るリメイクの自分使いはできます。

そうしてゴミ箱行きも食い止めて、できるだけバンバン捨てていくこともクセにしない方が良いかと思います。

洋服も処分ということがミニマムなのだというご紹介もありますが、あれを多くの人が同時にすることで、ゴミも増えるわけで、とても難しいですね。

一度はそういった処分の機会を持ったら、次はその教訓をもとに、今後の購入の仕方に関して自分なりのルールというかきちんとした心得を決める必要があるかと思います。

そうでないと、ただ増えたら処分すればよいという変な方向になってしまいますものね。

製造する商品にサステイナブルな意識をこめる決意【645】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「サステイナブル」への意識がいよいよ本格的に高まってきている様子です。

好きなブランドが毛皮をやめた、本革に替わる代替素材を製造し始めているなどの情報から、もう実際に作り手が始動し始めているのを目にします。

結果本当にそれがサステイナブルなのかなどのこともありますが、その意識は第一歩と言えるかと思いました。

私もそんなことに触発されて、自分の作っているものを改めて見返しています。

ある1冊の本より

このたび、途中までで返却してしまいましたが、また続きを読む予定の本、「グリーンファッション入門―サステイナブル社会を形成していくために:田中めぐみ 著」を3/4くらいまで読んで、なるほどといった点などをご紹介したいと思います。

3点程私が印象に強く残った部分を話題としてピックアップしました。

まず1点目です。

1)完全には不可能、できることをする

ということです。サステイナブルに関しては、何か法律などがあるわけではない、あくまで、それぞれの意識で自らが進んで踏み込んでいかないとなかなか進んでいかないとのこと。

普通はなかなか強引な力にでも引っ張られないと人間は動かないもの。

よって、その点があまりり急速に進むものではないだろう点だとのことです。

そして、完璧なサステイナブル商品ということは不可能であり、一部に取り込んだりなどの可能な範囲内でということになるようです。

完全というのがとても難しいようです。

2)リサイクルするためのエネルギーや化学薬品が実際には必要

やはりリサイクルというのも企業活動ですので、そのためのエネルギーや化学薬品の使用は無しというわけには進みません。

けれども、そのまま環境を汚染したままであるのと比較した時に、このリサイクルするための目的でのエネルギーとか薬品ははるかに環境にやさしいとのこと。

そうなんですって。

ここはとても良いポイントだと思いました。リサイクルするためにまたさらなる費用やエネルギーを使ってしまうジレンマがあっても、その必要な部分というのは何もせず放置よりもはるかにエコであるとはっきり述べている点が興味深いです。

この点は反論として必ず言われてくるだろうことなので、結局何をしているのか分からないのでは。。というような否定的な意見にも強い説得力があります。

3点目です。

3)「ループを閉じる」というキーワードが目指す部分

ループを閉じるというのは、製造されたお品が再び使われて、ずーっと循環していくようなイメージで、外に余剰在庫とか廃棄処分などのようにもれることがない1つのつながった枠の中で一度製造された商品が生き続けるサイクルができるというもの。

これが理想のサステイナブルな商品のサイクルができている目指すべき構造であるとのことなんです。

自分の製造する商品への意識

ここ最近、たまたまですが、私も、将来いつか外れる可能性が幾分かある打ち込みの金具パーツを取りやめる決意をしたところでした。

実際、以前に自作したアイレットカンの取っ手の穴が、重いものを入れてバッグを持った時の負担で、先日ポンッと外れました、中から布をポンチでくり抜いた縫い代のゲジゲジが見え、使えないものになり、廃棄処分です。

このような危ういお品を作っていたのかと思うと背筋がひんやり(+_+)。

長い目で見て、長く使えるお品ではなかったのです。

パーツが重さに耐えかねて外れてしまえば、ほぼそこで終了。

アイレットカンをリフォームで今一度打ち込むことも、サイズがそのままではもう通用しなかったり、工夫が必要なコストのかかるリフォームが待っています。

そこにかかった余計なコストとの天秤で、結局廃棄して新しいものを購入の意向ということになり、もったいないお品だったということになるわけです。

こういうことを一切なくしたくて、シンプルでもいい、ミシンの縫いで確実に固定されたお品の方がかえって長持ちのお品だというところにたどりつきます。

そういったことをずっと考えてきて、今の見た目のかっこよさとか、使う前だけの装飾の素敵さなどが本当に長続きするものなのかをちゃんと考えて作っていこうということを考えていたところです。

私にできることなどほんの僅かですが、長持ちできる商品を作っていくということがまずその意識としてできることだし、自分がそうしたいと思ってきたことです。

すぐには捨てられないような価値のあるお品を作るということだけでもサステイナブルな意識が入ったものになるのではないかと考えます。

そうして、完璧な100%サステイナブル商品というところまでいかなくとも、ステイナブルな意識を込めた商品を作ろうとすることからのスタートをまず切ることでは。。

あとがき

おそらく環境の汚染に関しての問題は綺麗ごとではすまなくなっていくかと思います。

本当にそこまで飾ったものが必要なのか、その素材をどうしても使う必要があるのかなど素材1つにも関係があるんです。

新しいものを購入するのではない、古いすでにあるお品の中から良いものを選んでいく中古品も、とても良いサステイナブル商品であると思います。

前述の「ループを閉じる」というところに到達するには、例えば、古着であると、まず着たいと思うようなデザインに直すということも必要になってくるかと思います。

私自身の場合で考えると、自分ではそういったリフォームやリメイクをしていても、他の人への提供となると金銭がかかわり、商標権の侵害の問題が起きて壁にぶち当たります。

そんなあたりも解決できたらいいのに。。といつも思います。

環境に考慮したお品が上手くサイクルするためには、そのリサイクル自体がやりやすい環境なども必要になってくると思います。

だから一人ではできることって限られてしまうし、制約が出てくる部分にぶち当たるとなかなか進まないのですね。

サステイナブルなお品を作ることができる「環境」というのがむしろ今後の課題ですね。

超高級品である必要はない、キッチン用品を「良いレベル」でそろえる勧め、毎日使う品物を最低限の数持ち備え何十年も使用していくことの素晴らしさ【283】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「コスパ」の内容の記事に関しましては、これまでも【185】や【257】でお伝えしてまいりました。

それらの記事に関しましては、分野が「インテリア」における「タオル」を主にピックアップさせていただきました。

このたびの【283】記事の「コスパ」の分野は「キッチン」における例です。

どの世帯にも必ずある、鍋、フライパン、包丁などについて実際の自身の使用例からどのくらいのレベルのものでありどれだけ使ってきたのか、そして現在の状態をお伝えしてまいりたいと思います。

物の購入時の価格と品物のレベルのバランス

どんなお品物でも共通にして、自身が思うことは、ある一定の価格以上のハイクラスのものは、「ブランディング」が付加されて価格がアップされていることが多いということです。

そうはいっても、超一流の製造者による超一流の材料を使い。。と突き詰めた結果「超高級品」が出来上がるわけですのでただ適当なお品物にブランディングが付加されるということは決してありません。

ちゃんとユーザーを納得させ、うならせる商品であることは間違いなさそうなので、一定のファンがいることが予想できます。

ただ、日用品の毎日使いのものは、ある一定のレベルあれば十分事足りると私は考えます。

コスパの面では、どれだけの年数使えるのかを考えた総合で見ると、どれだけのブランド価値があっても同じように消耗していく素材なのだという考え方も持っていたいものです。

今回ご紹介のキッチン用品のそれぞれにつきましても、安物では決してない、皆が認める良質さがちゃんとある品物です。

ちゃんとしたものだと実感でき、何不自由なく毎日使えています。

「RIVER LIGHT(リバーライト)」製のフライパンと「東急ハンズ」様で購入の取っ手付き鍋。

フライパンはいずれも鉄製で¥4,000-¥6,000代の範囲。

取っ手付き鍋は¥3,000代後半の記憶です。

テフロンなどは消耗しやすいので使ったことが無く、鉄製を貫いています。

鍋はステンレス製の程好いサイズのもの。

実はこちらが2代目でありまして、1代目が取っ手のネジ取り付けだったことで使ううちにどんどんネジが緩むストレスがおまけとして附随し、結局取っ手のネジ穴が破損していってしまいました。

ディスカウントショップで適当に選んだものでした。

その教訓から2代目は、取っ手が完全に「溶接」タイプ。

この2代目のお鍋が1代目をはるかに上回る年数持ち続けて今に至るのです。

一番左のフライパンは、平らな部分に経年の使用のふくらみが生じ、リフォームが必要になってきますが、そこで買い替えをせずにリフォームしてもらって、その後もこれを使っていきたいほどの使い勝手の良さがあります。

卵焼きとしてはイメージがあると思うのですが、餃子にも必ず使用しますし、ハンバーグやムニエルにもグッド。

小さめなのに意外と使い道が豊富です。

真ん中の中華鍋も万能、チャーハンや炒め物はもちろんですが、意外にもシチューの具沢山が鍋では小さすぎる場合に利用しています。

そして、お好み焼きもこの中華鍋で上手に焼けるのです。

よって、この3つを最低限持ち、あらゆるメニューが可能なままずっと使い続けてどれも20年以上が経過しています。

同じく20年以上の包丁もご紹介したいと思います↓。

包丁:「JUSCO(ジャスコ)」/「イオン」様の前身」のデパートで購入。¥9500→¥4,500のバーゲン品。

毎週1度ずつ各パーツごとに15回ずつ研ぐというルーティーンをしてお手入れしていますが、果たしてちゃんとした研ぎ方なのかは自信がありません(^_^;)。

ただ、この包丁1本だけで20年以上なのも確かで、デザインとしても、特に持ち手の茶色の木製がお気に入り。

ほとんどが黒の持ち手ですので、茶色がどちらかというと希少で優しい雰囲気です。

一定のレベルさえ満たしていれば20年も持つ事実から言えること

ということで、お値段がすべて¥10,000以下の品物ばかりであったところが特徴です。

それでも決して安物ではないと思います。

こうして日用品としてよく使うものは、ブランド名が有名であるステータスなど意識しないで、長く持ち続けることでコスパを高めています。

コスパは長く持てば持つほど高まるということであり、そもそも最初の選ぶ時点で「飽きの来ない普遍的なもの」や「自分がとても好みであるもの」をこだわって選ぶということが大切だと思います。

選ぶ時点で、「一番だ」と思わなかった妥協の品物は後に早く手放すことになると思います。

これは、この度のキッチン用品にとどまらず、すべての「衣・食・住」の品物に言えることです。

あとがき

これからの時代、持続的に物を使うということの大切さなどは意識するべき大切な事柄となってゆくと思います。

買い替えるから売れ続けるという商業上の事情もあるかと思うのですが、そのような目的で品物を製造しないでほしいとさえ思います。

完全に事業者自身の利益だけを追求したような製造形態だと思います。

そうではなく、いつまでも長く使えるよう真心が込められた品物がどう考えても優れています。

ちょっとした見せかけの装飾や、ごまかしなどは結果として現れるものであり、そこで一気に信用を落とすかと。

それほど「物を作る」ということ自体がたやすいことではない、「人生」をもかけることであり、そこに込められた思いがちゃんと正しく購入者に伝わるような責任ある供給であってほしいと思います。