トートバッグのコントラストの利かせ方、本体は無地・支柱ベルトは原色カラーの柄物で同じ青系カラーの濃淡を演出した【1241】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

以前の投稿の、【1225】では、で今後製作予定のバッグをイメージ図解でご紹介しました。

その時の図案がこちら↓。

このたびは、いよいよこの図案をもとに、実際の製作をしてまいります。

まずこのたびの段階では、美しい5cmのダイヤキルトと、図案のイメージに合った濃いコントラストの効いた生地を見つけ、本体と取っ手/支柱のパーツが片面出来上がりました。

この作業で出来上がりのイメージもかなり具体的になりましたので、是非ご覧いただければと思います。

ポイントは、薄い無地に対して、それよりも濃いカラーの生地を選んでコントラストを付けた点。

更に、無地ではなく、マルチカラーの柄物であることが一層良い役割になってくれました。

淡いブルーカラーベースにパンチを加味、あえて原色カラーの柄物で支柱ベルトを配し、はっきりとした輪郭のようなものを作った

水色と呼ぶような綺麗なブルー色に同色ブルーのステッチで5cmのダイヤキルトをかけました。

裏面にフェルトに似た不織布、「ソフト厚芯」を貼りました↓。

キルト地作りで最近出番の多い「ソフト厚芯」:10年以上前の反ごと購入のデッドストック。エンボス布に類似。

キルト芯ではないところが出来上がりのバッグを軽くしてくれます。

キルト芯は膨らみ過ぎることと、重みが増すことがかえって大袈裟なのです。

一定のふんわり感がさえ得られれば、あとは、元々薄手の生地の固定や強化という目的もあるのです。

もう現在では見つけられないこの「ソフト厚芯」に替わるもの、現在探し中ですが、エンボス加工の不織布タイプの原反バージョンが見つかれば有効だと見ています。

同色の2生地で濃淡を演出する:すっきりとメリハリがつく2種の生地を選択、際立つ原色カラーは1つの良き例。

この出来上がったベルトひもは、巾約1.2cm。

もとは、恐竜さんが素敵な原色使いのマルチカラーのプリントです。

色のイメージがこのようであれば、恐竜以外では、車・街の風景などでも良かったのですが、たまたま恐竜柄しか見つかりませんでした。

四つ折りしてしまいますので、遠目には何の柄かははっきりしませんが、間違いなく、ブルーに対してのコントラストが効いて柄が目立ちます。

無地の紺よりも、このように原色系の柄が入る方が、カラーが偏らないことでマイルドに映るのです。

この度の進捗度はここまで。

この続きは、あともう1面キルトをかけることをして、裏地の方の作業に向かいます。

次回のこの件の投稿は、完成品でご紹介したいと思います。

あとがき

こういった配色生地を使うアイデアは、すべての生地に引用できます。

黒ベースに原色カラーの柄・パステルカラー同士など、かっこよくも、かわいくも七変化することでしょう。

本体のメインカラーに対してメリハリを思い切って付けるという色使いのご提案でした。

こうして、最終的な出来上がりのバッグをお洋服と合わせるコーデの前に、バッグの中の素材同士の組み合わせという事前段階にも力を入れています。

コーデを得意とする「ピクチャレスク」の強味の部分はそこです(^-^)。

コントラスト強めの黒xピンクコーデはパンチが効いている、「おしゃれアイコン」なる人物から学んだ素敵な黒コーデの表現【993】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、こんな古着のデニムパンツを購入↓。

ピンクのロゴデニムワイドパンツ:「エンポリオアルマーニ」様のお品の古着。黒コーデの者にはかなりの冒険。

ピンクもいろいろですが、青みのクールなピンクであり、やや難易度が高いかもしれません。

しかし、古着たるものそのようなことなど日常茶飯事。

これに合うようなトップスを探しまして、黒の半袖Tシャツを組み合わせました。

では、それだけなのか。。このたびは、この続きの工夫をメインにお伝えしたいと思います。

黒xピンクのコントラストの効きすぎの緩和方法、間の位置にミックスメッシュベルトを差し込んだ

同じピンク色なのか、柄同士なのか。。などを考えまして、最初はこのロゴ柄に形がそっくりなレオパード柄のパステルマルチカラーのカットソーを考えていました。

ところがそのパステルカラーのピンクがサーモンピンクで全くこのパンツと合いませんでした。

地の色もクリームベージュで何かへんてこでした。

よって考案のし直しです。

そして、結果黒無地の同じブランドのシンプルな半袖Tシャツに決めました(イラストで失礼します<m(__)m>)。

黒Tシャツ:「エンポリオアルマーニ」様のお品。黒無地でパンツのピンクとコントラストがはっきりとします。
黒とピンクはエレガントさも得られ素敵なのですが、コントラストが強めなのが少し悩み。そこで工夫を追加。

このコントラストの効きすぎた見た目をある工夫で緩和していって自然な感じにつながるような架け橋のような役割のアイテムを考えるのが今回のポイント。

こんな工夫をしてみたのです↓。

グレーベースのマルチカラーのレザーメッシュベルト。ブランドは「ANGLO」様。

黒のベルトを選びがちですが、黒よりも1トーン落ちたマイルドな茶やグレーが入り、そして、主役のピンクもある、そんな色の集まったミックスカラーベルトです。

コントラストの境目に当たるウエストにこのマルチカラーのベルトを配置、マイルドな雰囲気になりました。

黒とピンクが馴染むための架け橋的役割になるベルトを追加してみたというわけです。

こんなこと誰から習ったのか、ファッションアイコンなる人物「ケイト・モス」様のコーデからあやかった

究極にこの人以上のおしゃれな人を女性では見たことが無いと考える人物、「ケイト・モス」様です。

このたびの黒xピンクコーデに関しては「ケイト・モス」様もたくさんコーデされているスナップ写真を拝見。

抜群のコーデテクニックをお持ちだと思っています。

想像するに、きっとコーデしたら、全身ミラーで確認し、ミラーに映るその姿を中心にあれこれ考案されていると想像します。

そうでなければ、遠目で見たときの映り具合とか、アイテム同士が交わる部分の美しさとかそんなところまでは主体的な見方では行き届かないと思います。

常にコーデを、見る人の側からの目線で考えておられると思ったのです。

実際の黒xピンクコーデの拝見のお写真では、黒シャツとピンクのスラックス、ベルトはダークブラウンでした。

黒よりトーンを落としているところを引用させていただき、マルチカラーミックス選択はアレンジした考え方です。

このたびの黒とピンクのコーデのポイントを「ケイト・モス」様からの学びをまとめてみました↓。

1)間に白色をかませる(今回は白は登場していません)

2)黒とピンクが混じりあった柄物を持ってくる

3)少しずれた色の焦げ茶などの小物を混ぜていく

4)ピンクベージュの場合、素肌も活用

あとがき

「ケイト・モス」様に学ぶおしゃれ術はたくさんありました。

これほどまでに大きく頷くような説得力あるコーデをされる方を今まで拝見したことがありません。

ほとんどがそのお品物の素晴らしさのみに寄り掛かった着方になってしまいがちな中、独自の考えを持って新しい1つのメッセージを作り出す姿は「新しい着こなしの形」だと思います。

「ファッションとは本来こういうものなのだ」というようなメッセージなのかもしれません。

ただ高価なお洋服を重ねることとの違い、ただ古着をドカンと象徴的に装うこととの違いをまるでメッセージのように教えていただいているかのよう。

非常に尊敬する人物です。

私もまだまだであり、少し型にはまったようなところもあるので、日々学びが必要です。

ここ最近では、上下のセットアップパンツスーツの古着を元はお堅いデザインながら、着崩すような工夫を楽しんでおります。

着崩すからスニーカーをはくということでは決してございません。

パンプスなのですが、古着であるから袖を気軽にローリングアップしたりしながら、それでいてクラシックさも好み、ワイドなゆったりとしたパンツのスーツを古着で選んでいます(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

<糸調子>表地と裏地のカラーコントラストが激しい場合のステッチの出方、各面にすっきりと同色のみが出る美しさの追求【167】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク))です。

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.07.30からおよそ5年後の2025.06.18にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

時はコロナ禍、2020年4月-2020年6月くらいの3か月間マスク製造・販売企画を友人と行ってきました。

この「手直し」も2020年6月付けの投稿の分で最後として締めくくっていたのですが、まだ1投稿あったようで、この時期にはもうハンドメイドマスク作りは下火になっていた頃です。

大手製造会社様が大量生産に乗り出し、歯車が活発に動き出してきたタイミングをもってこの企画を終了していたのでした。

ただ、当投稿の時の動画は、まだ手作りマスクを求めるニーズがあり、生地をご提供いただいての製作であったことがこれまでと違った体験でしたので非常に有意義だったのです。

ということで、この時に含まれたコントラストの強い2色の紺とオフの組み合わせの中のステッチ糸の出方に注目しました。

マスク製作の例ではありますが、バッグ作りや小物作りすべてのミシン製作に引用できる事柄であり、是非記録に残しておきたいと思います。

極端な色違いの表地の紺と裏地の白、ステッチがそれぞれの面で美しく馴染みコントラスト効果の完成へ

マスクのステッチ糸の例:表地の紺には青味のグレー糸(紺糸は強過ぎ)、裏地の白には白糸を使用したケース。
生地に馴染む糸の色の選択:まずは美しくお品物を仕上げるコツ。生地に馴染ませると上糸と下糸の色が相違です。
ミシンステッチ:裏地側を上糸にステッチする場合、表地側を上糸にステッチする場合が混在するものです。
表地が紺で裏地が白のマスクの完成:ステッチの糸の出方にご注目。時々紺のステッチの中に白糸が出ています。

この出方は、糸調子の不十分にも原因があったかと思います。

麻素材の生地なので節が糸に引っかかって飛び出したのだろうと最初は思っていましたが、この場合は糸調子の悪さが大きく占めていたと思います。

全体的に糸調子がやや強すぎたのではないかと振り返ります。

最後に、糸調子の整え方をまとめてみました↓。

<糸調子の整え方>

●下糸の調整:下糸は一度その糸で調整したらあとは触りません。

巻いたボビンをボビンごとクレーンのように上に吊り上げた時に鈍くゆっくりと下に下がっていく感覚が正解。

この時に全く動かない場合はネジをミニマイナスドライバーで緩めまして、反対にスルスルと下がり過ぎる場合は絞めます。

●上糸の調整:基本的にスパン糸は「糸案内」には真ん中飛ばしで、テトロンはフルに通す。

「糸調子ダイヤル」は、1.5-2.0くらいの間が安定だと感じますが、デニムや帆布はまた特殊で極端ですので、別の投稿のタイトルの<糸調子>で検索してご参考にどうぞ。

***

マスクの場合は、普通の厚みの生地もしくは薄手です、厚みが重なるバッグ用に設定してあった糸調子が全体的にきつかったのかもしれません。

あとがき

そもそも、表地と裏地にコントラスト効果が激しいことを避けるというのも1つの策です。

ただ、それは「条件」とか「縛り」になってしまい、選ぶ生地の可能性を狭めるということで、私が最も嫌う不自由さがあります。

やはり、そこは自由に心の赴くままに選択し、あとはしっかりと糸調子の整えにより解決していくという方が良いと考えております(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク