まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
ハンドメイドバッグ製作で、<チェック柄シリーズ>という企画をしてみました。
3種の違った形のチェック柄を同時進行で仕上げ、ミニサイズのショルダーバッグを製作しました。
ミニサイズのフォルムの可愛さと、3種が元は同じチェックであることが少し違った形で勢ぞろいするコレクションの面白さをお伝えできればと思います(^-^)。
様々なチェック柄、マルチカラーな糸使いが素敵な素材コレクション
今回は、表地も裏地も同じ生地を使いますので、3種のみが生地として登場します。
ボーダー方向のみ合わせてもかなり見た目に効果があるチェックの柄合わせ
チェックの柄合わせとなると本来は、縦と横を両方合わせるのが完璧な柄合わせ。
柄合わせにおいて、縦とか横という言葉を使うと大変紛らわしく、どちらのことを指しているのかわからなくなってしまいますので、「ボーダー状に合わせる」とか、「ストライプ状に合わせる」などと呼びますね。
つまり、チェックを、ボーダーとストライプの組み合わせと考えていきます。
バッグでは、一番視線の気になる場所がサイド。ここのハギ目の柄の出方が良い見た目になるかどうかがキーポイント。
今回は、ボーダー状のみ合わせましたが、これだけで随分見た目がすっきりと見えますね。
つまり、ボーダー状に合わせることさえ意識すれば、整った印象ができる大きな効果が得られるのです。
ボーダー状に柄合わせというのは、例えば真ん中でいうと、赤とか黄色の横線がちゃんとハギ目に対して横に対象に一直線に並んでいるのかということです。
並んでいますね。そういう見方で右と左も見てみてください。
そうすると、すべて段が一直線にそろっていますよね。これは、ボーダー状に柄をそろえたことになります。
一方、ストライプ状の柄のそろい方の見方ですが、矢印のサイドの切り替え線を軸に、左右が同じ配分で柄が出ているかというとどれもそうではないですよね。
一番右は、一見分かりにくいですが、黒い線をブロックで考えると、ハギ目から右は半分なのに、ハギ目から左はフルに1ピッチ分ありますよね。
しかし、ストライプ状にそろえることは、これを見た限り、それほどボーダー状にそろえることよりも結果が分かりにくいということです。
なので、まずは、ボーダー状にそろえることが綺麗に見える一番の秘訣と言えますね。
ガチガチにそろえすぎると、生地がもったいなくて、余らせなくてはならないのです。
超高級品はこのようなことを徹底して行い、生地を余らせた分のロスを商品の値段に反映させて、高価になるわけです。
この辺りも生地の高級さを見ながらの匙加減でしょう。
今回の場合は、ボーダー状のみそろえれば十分な効果が出るのでそれ以上は必要ないとの私の判断からこのように作りました。
それに、真ん中のジョントン綿は、白いストライプ状の霧のような柄があまりにランダムすぎて、ストライプ状に柄合わせは非常に困難です。
とにかく、段違いみたいな見かけが心持ちを悪くするので、スッキリと段がそろう「ボーダー状に合わせる」ことをチェック柄の場合の一番のポイントとさせていただきたいと思います(^-^)。
あとがき
チェックも種類の違うチェックを集めるととても楽しいものです。
販売においては、お店にディスプレイで並べるように、こういった柄違いの展開の仕方は、同じ生地の色違いではない楽しさが生まれます。
何でもない平凡な形のバッグですが、集まってコレクションのようになると随分躍動感が出るものです。
「家族でお揃いのデザインでどうですか」などのご提案もできるかもしれませんね(^-^)。