キーボード周辺機器の小物入れに足並みを合わせたアダプター入れの製作【1277】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

キーボード本体やその附属品である楽譜立てのケースを同じ生地で作ってきました。

その続きとして、今回がこのシリーズの最後となりますが、アダプターケースを製作しました。

小さい附属品でありますので、できるだけぴったりに、そして、袋からこぼれないようになど注意せねばなりません。

ポイントとしましては、これまで内袋で使用してきた麻/ポリの茶色の生地を同じように使用して、他の内袋と同じように薔薇柄の巾着紐をコントラストの効いたアクセントとして仕立てていきました。

内側はふんわりと4cmダイヤキルト、外側は他の内袋と同じように歩調を合わせる

同じ生地で同じ使い方をすると、足並みが揃いその整った美しさが生まれます。

今回のアダプター入れも、他の内袋と同じ生地で裏地付き巾着袋にしました。

ただ、アダプターは重みがあり落としたくないので、プロテクト性が生まれるよう、裏地をダイヤキルトにしました。

4cmダイヤキルト:3cm、5cm、10cmは最近かけましたが、4cmは初です。
程良い細かさが美しく、3cm程苦労がありません。写真ではひっくり返しています。
こちらを裏地として使用することで、表側からは、他の附属品と見かけの歩調を合わせます。
巾着紐の元の生地:クラシックなバラ柄です。最初はこれを裏地にと思いましたが、面積が不足。
他の附属品入れと一緒の巾着紐使いがリズムが揃って良いと判断しました。
キーボードのアダプター:こんな感じの塊ですが、落としたくない割れ物の部類です。
裏地のキルトに敷いた「ソフト厚芯」とキルトのふんわり感でそのクッションやプロテクト効果を発揮。
出来上がり:マチ10cmの小ぶりな巾着袋です。
ランチボックスなどよりは小さなものです。
実際に入れる場所は、キーボードの横の隙間。

アダプターケースがこぼれ落ちない工夫

後で貼りますYOUTUBEの投稿後に対策した更なる工夫があります。

端っこに出来上がった小さめのアダプターケースの巾着袋を入れるわけですが、縦向きに花柄のショルダーを使って持った時にすき間からこぼれる恐れがあります。

それをこぼれにくいように工夫したのが、「特殊マチ」です。

キーボード本体をできるだけちょうどに入るよう、てっぺんの隙間をつまんでステッチするのです。

「特殊マチ」を作ったキーボードバッグ:両端の隙間が埋められました。
それでも、キーボード本体はちゃんと入る容量があります。
縦持ち用ショルダーが付いた方のサイド:こんな風に底のマチの7割くらいの分量を折り、ステッチ。

ステッチも力がかかる場所なので、返し縫いで丈夫く縫い付けました。

見映えとしては悪くありません。

サイドから見た様子。
縦持ちした時には底になる側がこちら。
バックルの横の隙間が埋まることで安全性が高まりました。
縦持ちの場合この広がったマチがお皿みたいになってくれますね。

あとがき

今回のアダプターケース製作は、今まで作ってきた巾着袋をただ作っただけだったのですが、やはり、これを内袋としてキーボードバッグに入れていくことで、全体の中での内袋の位置などの勉強になりました。

ケースというのは、ピンポイントに目的を達成するということに奥深さがあると思います。

こうして、なかなか既製品では実現できていないものを他にもないかとしっかり探していけば、たった1つでも有難い特殊な入れ物としてお役に立てそうだという可能性を感じました。

今後のハンドメイドバッグ製作に大きく影響を与えてくれた有難い機会でした。

何とも、自分用でしかなかったところがまだまだ最初の一歩ですね(^_^;)。

何か、他のアイテムであっても、楽器ではない別の分野のケースであっても、「専用のケース」にこの考え方を活かすことが出来そうです(^-^)。

巾着袋の元のデザインにとらわれない、両サイド巾着口にアレンジしたキャンディーデザインのキーボード用内袋【1273】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回の記事は、前回の【1272】の実践バージョンのような内容です。

【1272】では、61鍵盤用キーボードケースがデニム生地のパッチワーク素材で出来上がっていました。

ところが、何か腑に落ちないものがあり、それは、キーボードが入り口から少し見えてむき出し感があったことです。

ここへ、更なるキーボードを包み込めるような内袋を作ろうということになりました。

この発想は、かつてヘルメットバッグを製作した際に、そのままヘルメットを入れるのではなく、いったん収納袋(ヘルメット購入時にもらえることもある)へ入れ、さらにバッグに入れるという二重のプロテクトが効果的だという経験をヒントにしました。

左右が巾着になっていることで、アシンメトリーなアンバランスを均一にできる

キーボードバッグの上に置いたキーボード内袋
:実際に61鍵盤のキーボードが入っている状態。

裏地付きの巾着袋の仕様をそのまま素直にアレンジした両サイド巾着機能の実現です。

巾着紐を裏地の残布の薔薇柄でコントラストを効かせながら巾着紐に作りました。

内袋の素材は、麻/ポリです。

土色が温かみがありますが、やはりそれだけではどこか雰囲気出ていないなと。

そこで、コントラスト効果を出しながら巾着紐を柄にしたのです。

結果はかわいいキャンディーみたいで、大変使いやすいものに出来上がりました。

元のバッグ自体は少しゆとりがありましたので、こちらの内袋はわりとピッタリに製作。

その縁の巾着部分の出っ張りが、余裕のある隙間を程よく埋めてくれることもこの内袋の効果です。

内袋に入れる時は両サイドの巾着紐が解かれ、スライドさせて入れられます。
内袋のもう1つの効果:キーボードのむき出し感の解消です。
こうして内袋に包まれていれば持ち運び時も収納時も安心できますね。

何分横に長いので、この平らな向きでの巾着というのは口が開いてしまいます。

巾着は、サイドの短い長さの部分を利用するところがポイントでした。

このキャンディーのような両サイド型の仕様ですが、いろんなところに引用できそうですね。

あとがき

不思議なもので、今まで何点もの巾着袋を作ってきたにもかかわらず、このキャンディ型の考案はこのたびが初めてです。

やはり、どうしてもそうしたいという究極の場面にならないとこういった新しいデザインとかひらめきがなかなか生まれないのかもしれません。

安定的に、今までのよくあるデザインを作っているだけでは到底気づかなかったことが、たまたまキーボードをケースに入れたいという1つの「夢」が出てきたことで、その実現に向かう中で今までなかったデザインや機能が生まれたのです。

ということはです!。

「夢や願望」というものを持つことが最初のアクションであり、すべてそこからゴールにつながっていくということなのです。

「夢や願望」を持つこと、聞き入れることということこそが便利で価値ある物が生まれるきっかけになるのだと言えます(^-^)。

少しゆとりができた61鍵盤キーボードバッグの完成とその後のアレンジ予定【1272】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回の投稿は、【1265】に類似の製作となります。

【1265】では、61鍵盤の横幅が不足し、49鍵盤用のキーボードケースとなってしまった花柄の撥水生地のモノトーンのスタイリッシュなバッグ。

49鍵盤用となってしまったものの、またとない今は入手できない生地で作った貴重な製作だったのでした。

今回は、ちゃんと61鍵盤が入る横幅で、素材を丸っきり変えました。

そうして本来のキーボード61鍵盤が入る楽器バッグがいよいよ完成です。

横幅がゆとりがあり過ぎたフォロー策

61鍵盤用キーボードケース;<サイズ>縦30cmx横113/128cmxマチ15cm。

途中で計りながらやっても、10cmほどサイドが余分でした(^_^;)。

その後のアレンジで、更に内袋を作りサイドの空いた場所にアダプターコードを入れて使いたいと考案したところです。

また、この更なるアレンジの件に関しては後で触れさせていただきます。

<表地:カーキブラウン>セルヴィッチデニム11oz、綿/100%、日本製。
<裏地:黒地xマルチ薔薇柄>生地名不明、綿/100%、原産国不明。

表地は、はぎれの寄せ集めですので、パッチワークです。

ブロック状に横長の長方形を並べ、一段ずつ半分をずらしながら美しいブロックにしていきます。

ずらした方が、ピッタリよりも楽に確認できます。更にスタイリッシュ度が増すのです。

こんな二重のメリットはとてもありがたいではありませんか(^-^)。

11オンスと言えどもデニムは厚みがあり強固です。

よって、あまり分厚く重なり過ぎないように、取っ手を三つ折りにとどめました。

取っ手は、通常四つ折り観音開きにするのですが、セルヴィッチ(耳のほつれない仕上げ)のおかげで、三つ折りしても縫い代が見えない仕立てにできたのは、本格デニム生地ならではです。

裏地の薔薇柄は、ローンですかねえ、かなり薄手です。

外国産のインド辺りの原産の生地ではないかと予想します。

もしかして、最後の整理は日本でしてあれば、日本製と定義できますが、幅がダブル巾である150cm周辺でしたので、純日本製で多い112cm幅などとは随分違います。

少し余談ですが、生地を日本製に固執してきた今までからは解放され、生地の素敵さで選ぶことにしました。

結果それがどこの国の原産国のものであろうとまたとない際立った素敵さがある生地であれば受け入れるというスタンスに変わったことで、選択の幅も広がりました。

はい、では脱線からまた戻りますね。

花柄の薄手の裏地には、クッション性が少しあるソフト厚芯を10cmのダイヤキルトでステッチして使用しました。

かなり生地に関しては、自主加工に時間を費やしましたが、それでもスムーズに進んだと思います。

その工夫として、表地のブロック1枚のパーツをそこそこ大きなパーツにしたことで、つなげる時のステッチを少なめにできたこと。

しかし、パッチワークは結構弱いのが弱点。

よって、3mmで二重縫いを接結の場所にすべて行ったところが手間をかけてある点です。

裏地の10cmのダイヤキルトは、10cmという結構粗いキルトであるということで、作図が短い時間でできたことと、その糸目が5mmで行ったことで進捗度が高まりました。

しかし、5mmと言っても、出来上がりは大変美しいものになりました。

キーボードケースのような大きな面積のケースなら5mm程の粗い糸目でもそのバランスは大丈夫です。

色にこだわったバックル。。黒を選ばなかった理由

プラスチックバックル(茶):カラー展開がそれほど豊富でない中からの茶色の選択でした。

花柄は裏地と同じ生地に接着芯+ハード薄芯を貼り付けて両端からの三つ折りでステッチしたベルトです。

真ん中を固定し、外枠も固定したものになりますので、ステッチが全部で横に4本かかったものと同等です。

ただ、その隙間が均等のタイプとの違いですが、これには理由があるのです。

四つ折り観音開きでは、バックルの通し口には通りません。

この両サイドからの三つ折りでは可能なのです。

つまり、少しのことですが、これが重要で、両サイド三つ折りタイプは四つ折り観音開きタイプよりも薄く仕上がるということなのです。

せっかく厚みを足したところで、既製品のバックルの通し口に通らなければ何の意味もないのです。

ここで、「程好い柔軟性」を学ぶことができます。

そして、お伝えしたいのはバックルの色。

50mm巾という特大サイズではカラーも絞られます。

プラスチックバックルは、だいたい黒がベースで、今回も花柄の地が黒なので黒を付けがちなのですが、バックルは結構なアクセント。

表地のカーキブラウンのテイストを大切にしたいので、茶色にしたことが結果は正解だと思っています。

マイルドカラーに全体が映るように仕上がったのです。

黒のバックルを付けていたら、少しきつさ、ハードさが感じられていたことでしょう。

実際にキーボードを入れてみて思うことと今後のアレンジ予定

実際にキーボード61鍵盤を投入。実際は、分厚いこちら向きを奥に入れると良いかもしれません。

これを見たところ、「まだまだ楽器がむき出し」と感じました。

そこで、今後の予定として、更にアレンジしていく計画を立てました。

更なる内袋を別で作ります。

そして、キーボードを全面的に覆い、その内袋をこの中に入れるという収納方法です。

思い出すこと、バイクのヘルメットの件がありました。

バイクのヘルメットもよくバイク屋さんで附随の巾着袋がありますが、あれも内袋に相当するものだと思います。

実際には、ヘルメットを収納するバッグとしては不十分。

安定的に、お部屋のようにしっかりと完全に収納できるのは、内袋+本体という構造でプロテクトしていくことだと考えました。

楽譜立ても貴重なパーツ。実際の演奏では必要になってくるものなので大切にしたいです。
そのためにこれも何らかの内袋を作ることに決めました。
そして、取説です。取説は別に保管でもよいかもしれませんが、一緒に収納というのも分かりやすいですね。

あとがき

今回の件でも一番最後のお話が結構大切です。

実際に出来上がると、「完成」という固定観念にとらわれてしまいがち。

しかし、続きがあるかもしれないというところです。

その時に実際に手にしてみた時の感じたストレートな気持ちというのが、「むき出しの危うさ」でした。

何か完全なものではないところが、結局入り口が完全にふさがれたものではないことにあるわけです。

そして、更に、内袋で完全に覆うことを今後の続きとして考案していくことになりました。

製造+使い方のその狭間こそ使用への大切な岐路なのかもしれません。

そこを、固定観念の「完成」にとらわれず、いやいや、まだ実際の使用シーンを想定すると「未完成」であるととらえること。

これは、素直な心持ちにしたがったことです。

ごまかしのない率直な気持ちに従った見方を今後もしていきたいと決意したこのたびの製作でした(^-^)。