まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
古着は完全ではない何らかの事情があるものも多く、だからこそ残っているのだと納得することがあります。
ここをもう少し。。など、現状のままでは十分ではない点があるからこそ、リフォームの出番です。
少しのことながら、手を加えることで満足する「心地」が生まれればということを願いながら、このたび実際に行いましたリフォーム例をご紹介したいと思います。
前身が開きっぱなしのボレロ風カーディーガンを寒い季節の最中(さなか)に着用できるよう、セーターに変えていくリフォームを図解でお伝えしたいと思います。
現物はブランド様への「著作権」への考慮で写真の掲載をやめさせていただきましたので図解のみです<m(__)m>。
ボタン付きのカーディガンでも応用可能、前開きを縫い閉じるリフォームで着用時の暖かさを実現したい
このたびのカーディガンは少し特殊なデザインでした。
本当に羽織るだけのボレロ風なカーディガン。
ボタンホール1つ付いていないという特殊なものだったのでした。
それでも素材が毛混のあったかいもので紅色。
この温かさは、「羽織るだけ」の季節には暖か過ぎるバランスの悪さもあったのです。
そうして、「羽織る」出番よりも「着込む」という出番の方がこの素材の場合は現実的には多いと考え、リフォームを決意したのでした。
ボレロと言っても、丈は50cmあるので、そこにポテンシャルを感じました。
そして、前身を重ねて縫い閉じをするアイデアを思いつきます↓。
上になる方の見頃の端の裏側に伸び止めテープ9mmの「平」を貼りました。そのテープに縫い付けがかかるようにステッチしていきました。
一番上の横ステッチは固定目的、合計3本のステッチを入れたのでした。
応用としては、グログランテープのようなリボンテープを用意して、その裏に伸び止めテープを貼ってグログランテープが表に少し顔を出してしまっても良いデザインにしてしまうと気軽にできるかもしれません。
伸び止めテープは1枚仕立てでやりましたが、わずかにうねりが残っています。
何なら2枚重ねでやるべきだったとも言えます。
何も貼らないと確実にうねりが出るかと思います。
過去に伸び止めテープをうねり解消目的で3枚重ねでやっと効果が出た事例もありました。
ニットを侮ってはいけません、せっかくの目立つラインなので伸び止めテープの利用価値は大いにあると思います。
ステッチする位置も、ニットの編み目の太い線に隠れるような位置を選んだりすることで浮くものにならない工夫もできると思います。
ということで、ちょっとした作業ではありましたが、着心地は非常に良くなりました。
元の羽織るだけのアイテムだとダランとしてしまって使い勝手が悪いですし、敬遠して着用機会が無かったと思います。
真冬の「セーター」というアイテムの素晴らしさを改めて再認識できたリフォームでした。
あとがき
この度のアイテムは、レアな、ボレロ風でボタン1つ付いていないものではありましたが、ボタン付きのカーディガンなども可能な作業だと思います。
その時にボタンは完全にデザインだけということになりますが、ボタンを取り外し、ホールをグログランテープなどで覆うということも更なるアレンジのアイデアです。
結局のところ、目指すべきゴールは、「心地良さ」ということになるのです(^-^)。