まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
どのような事業者様もほとんどが「商品」があると思います。
ダウンロード型のコンテンツパッケージであっても、あのソフト自体が「商品」なのです。
ほんのたまに、間に入る仲介的な役割が「手数料」だけで成り立っている事業もあるかもしれませんが。。
特に、自社で製造して1点作り上げていくような事業では、その「オリジナリティ」という言葉が浮かびます。
ファッションの分野では、大半が一流ブランド様の模倣をして作られてきた「トリクルダウン型の商品」が数が一番多く、トリクルダウン構造のトップのハイブランド様がいわゆる「完全オリジナル」というイメージです。
このたびは、「オリジナル商品」とはどんな定義なのだろうということを考えてみたいと思います。
真似されることこそが広く知れ渡ったという余裕ある考え方ができるハイブランド様の例
特にこういった模倣のお話では「シャネル」様が際立つ存在です。
たくさんの模倣をされてきたブランドだと言えます。
創業者である、「ガブリエル・シャネル(通称ココ・シャネル)」の考え方として、「模倣されればそれだけ認知されて広く知れ渡った証である」と語られていたそうです。
創業者様は、著作権などの縛りでブランドを守ることをせず、むしろその点は放っておく考え方であったと聞きます。
ただ、周りの製造側の仲間がそれを許さなかったかもしれませんが。。
その真似されても強気でいられる根底には、模倣されても必ず首位の座を譲らない確固たるものがあると分かっているからだと考えます。
模倣した側は、同じレベルに並ぶことは難しく、ほとんどがそれ以下でしかないので、ほとんどが大きくかけ離れた本物未満のお品になるかということを考えますと、真似された側の第一人者みたいな存在は強いです。
ぱっと見だけでの模倣は限界がありますので、どう頑張っても2番手ということに。。
ネットで流行っていそうな素敵な商品を見て真似していく「市場調査から生まれる商品」について思うこと
ネットを見て真似して製作していくことが特に悪いということではないのかもしれません。
しかし、オリジナリティをとことん追求した一流ブランド様の例を見れば、その路線が明らかに違うものになっていくのです。
そもそも違う道を歩いているということは少し恐ろしいことです。
ここで、オリジナルと模倣との定義のようなものを言葉にしてみました。
「オリジナル」:哲学や技術が多く盛り込まれた商品・・・長い期間の資産となり得る。
「模倣商品」:デザインを真似た奥の浅い商品・・・どうしても流行に乗ることになり、短期間の資産。
こんな風にまとめてみました。
哲学と聞くと難しそうな話だと思ってしまいますが、そんなことはありません。
分かりやすくは、「なぜ」に答えられるかとどうかという「理由」が明確な「考え方」を投影されたものであるかどうかということ。
ハンドメイドバッグの場合だと、なぜ、その形なのか、なぜ、そこにポケットをそのサイズで取り付けたのか。。などです。
そこを説明するその内容が「哲学」という難しめの言葉で表されるだけであって、身近で日常的なものに過ぎないものなのです。
にもかかわらず、自分で考えず他からの引用だらけの傾向は結構見た目に表れているものです。
あとがき
音楽を例にしてみると、その楽曲が商品であるということから、そこに「哲学」なるものを入れ込むという点では、ハンドメイドバッグ作りにも共通するものがあります。
少し古風な楽曲であっても、超個性的過ぎて難しそうな楽曲であっても少々ごつくてもオリジナルの曲なのか模倣なのかで大問題にもなることがあります。
特に著作権に敏感だと思われる音楽の分野も、ハンドメイドの分野も同じことがベースにあるような気がしてなりません。
同じ「つくる」ということだからでしょう。
そのメロディーを少し聴いただけで、このミュージシャン様の歌だと予想出来たりすることは、ハンドメイドバッグで、この部分の作りがこの作り手っぽいなあと思ってもらえることが「印」のような部分になり、オリジナルである証になろうかと思います。
今回、「模倣・真似」の商品に対する1意見としての考え方をお話しました。
とはいえ、芸術作品ではない以上、「商品」なのですから、「完全オリジナル」などと謳うことが的外れであり、究極でも「オリジナリティあふれるもの」という表現が「オリジナル商品」に対しての最高の評価なのかもしれません。