四つ角が余分であることを四角カバーの折れが実証、無駄のない八角形へ変更したバッグの底板カバー【1383】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2018年頃ですが、今からおよそ5年前に底板にカバーを作って、「くるみ底板」と称した底板製作をしておりました。

その時にハイブランドバッグのサブバッグの沈むような底部分の解消に、メインバッグとしても十分持てるような丈夫な底板を追加するということを自身の持ち物でもやっていました。

それがこの2点の底板になります↓。

2点の底板。内蔵の「ベルポーレン」という折れないプラスチックが角丸にカットして入っています。

長方形の四角いバッグの底なのだからと長方形で作ったわけですが、よく見ていただきたい。

左下のカーキグリーンの方の角が折れていますね。

こちらの写真だとカーキグリーンの右上、左下が折れています。

もう一方の黒のボーダー生地に関しては、折り目が付きにくい生地ですから一度折れても戻っている様子です。

このことから何が言えるのか、この実態が何を教えてくれるのかを感じ取りました。

その後、余計な縁の四つ角は最初から無しにする案が浮かびます。

そうして、現在5年後においては、四角い底用の底板カバーを作る際には決まって8角形モデルで作ることにしております。

こうした細かな内部の事を忘れていたこの頃だったのですが、年末のバッグの整理整頓でこのことを思い出します。

そして、このたび8角形になったデザインへ2点の底板カバーを作り直す作業を致しました。

元の生地を残すから短い時間でコスパ良く完了する「仕立て直し」

作り直しですのでいったんすべて解体しますが、一から作る時との違いは生地がそのまま再利用できること、手間が最低限で出来ることがコスパでありメリットです。

解体場面:一度解体。接着芯を貼ってきちんと作ろうとはしていたようです。

しかし、どことなく当時の作りの粗さが目立ちます。

5年も経過すると随分と作り方にも発展があることを改めて感じ自身をねぎらいます。

そして、糸くずを取り払い、まずはまっすぐにアイロンをかけ直し。

そして、角をカットする作業をします。

ここでお伝えしたいのが、一から丸ごと8角形の型紙を作る必要がないということ。

角の部分だけの型紙を当ててカットする方法があるのです。

角部分だけの型紙の考案

このことはいろんなケースに応用・引用できますので是非。

5cm四方の型紙用紙の中心に向かって1か所だけ折ります。そして、三角部分をカットした小さなパーツを用意。
出来上がりの角:裁断の時に三角のパーツを角に当てカットして再び作り直したもの。

2枚仕立てのひっくり返しをせず、角を綺麗に出すために外表のまま1cmの縫い代で折り込み互いに縫い合わせる方法です。

待ち針をし、角をピッタリ重ね合わせながら、最後に端から2-3mm程度をステッチして完了です。

底板を入れるタイミングは、最後の長い直線を縫う際に入れれば十分です。

最初から入れても縫いにくくずれやすいので労力が無駄になってしまいます。

最後のラインのところの始め辺りのタイミングで少し折り曲げながら入れるとやりやすいです。

折り曲がって跡が付くことはございませんので大丈夫、そこがベルポーレンの良さです。

この削られた角が実際にバッグの底にフィットしやすいのです。

あとがき

ハイブランドのヴィンテージバッグの中でサブバッグ的なものを気軽に日常使いのメインバッグに出来ることがあります。

その際に、足りない部分がどうしても底の強度です。

これさえカバーできれば、ヴィンテージ小物が1つ増えてワードローブが潤います。

そのためには使いやすく現実的なバッグであってほしいです。

元はぜいたく品のお買い物の時だけに登場するというイメージだったから底板など入っていないのだと思われます。

実際には、素材の良さや素敵なデザインはサブバッグの領域をやすやすと越えています。

上手く活かせると古い品物の出番も多くなり、新しいものがそれほど必要なくなります。

新しいものを作る技術があるのならば、おのずと古い物を仕立て直す技術も生まれます。

こんな文化が是非とも広がれば良いと思っております(^-^)。

次の段階がさらなる三つ折りだから今薄くしておく必要がある、厚み生地で一重仕立てのバッグ縫い代の美しい始末のコツ【845】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグ製作においての限界は、「厚み」。

比較的厚手の生地にもすんなり対応できる「職業用ミシン」に慣れて約15年。

では職業用ミシンが最強かというと、厚みに関しては限界もあります。

なぜなら、バッグは一重で縫うわけではなく、決まって二つ折り、三つ折りと厚手がさらに重なって2倍3倍と厚みが増すからです。

これまでは、8号帆布、ゴブラン、セルヴィッチ25オンスデニムにわたって厚みの生地を職業ミシンで縫ってきた経験があります。

これらの生地は、裏地とのコンビでもある限られたデザインでないと針の16番や糸の30番でも追いつかないことがあります。

そんな際には、一重仕立てのデザインということも厚手生地をうまく活用するコツになります。

ただ、そうはいっても、一重仕立てにしても更に別の悩みが出てくるのです。

それは縫い代の始末です。

トートバッグを裏地付きで作ることは一見手間がかかるようですが、厚みの生地としては、縫い代が裏地との重なりで隠れるので両割りするだけで隠れてくれるので解決です。

今回製作しているのは、一重仕立てのエコバッグです。

エコバッグも必要な時にだけ取り出したいために重さの軽減やたためる薄さも追求しています。

そうしますと、そこそこ肉厚な「カーテン地」などは縫い代始末の際の三つ折りが困難を極めます。

その対策をしたのがこの度の投稿です。

厚み生地のお取り扱いの際には、是非お役立て下さいませ。

縫い代を二重のまま三つ折りが困難、片方を半分ハサミでカットして三つ折りする劇的な効果

サイドの縫い代は2.5cmで地縫いステッチを二重にかけました。
そして、三つ折りすることになる時の上(内側)の1枚を7mm程度残してカット。
そうして、アイロンで三つ折りするとカットしないよりもはるかに三つ折りがしやすくなりました。
三つ折りしてステッチしたものが下側の1本のステッチ。上に出ている二重線は地縫いの時のもの。
こうした時にど真ん中にに地縫いのステッチが位置すると三つ折りが正確な分量でできた証となります。
この三つ折りの時にカットした効果は、次の入り口1周の三つ折りが綺麗にできることで表れます。

厚みがあり過ぎると三つ折りステッチもぐちゃぐちゃになります。

よくジーンズの裾上げで折り伏せ縫いしてある硬い部分を三つ折りせねばならないのですが、あれを綺麗にできることが裾上げ担当者の技術です。

ジーンズは何とも仕方がないのですが、その時に金づちでたたくことをしてペタンコにしているので、考え方としては似ています。

つまり、「厚みを解消している」ところが共通です。

厚みは三つ折りには天敵と言えるほどのやっかいな障害物なのです。

ということで、一重仕立てこそ裏地付きよりも工夫せねばならないことも出てくるのです。

内側といっても表なのだという厳しい見方になるからです。

あとがき

二重仕立てではなかなかミシンが追い付かないゴブラン生地、ヘビーデニムなどは、その縫い代始末に悩みます。

せっかくのレア生地であるならきちんと美しく作りたいです。

この度のカーテン地はほつれやすいところも欠点で、いろんなデメリットが集まった生地であったことで、カットした効果が出やすかったと言えます。

おそらくゴブランなどもロック始末の縫い代が目に映ってしまっては、せっかくの美しい生地が何か高級感ないものに見えがちです。

1つの工夫としては、ロックをかけるのだけれど、さらに奥へ折ってステッチで固定し、ロックが目に移らないようにするテクがあります。

またゴブランなどの極厚生地を扱う際に自身が製作しながら実体験の記録としてホットにご紹介してまいりますね。

自分でアウトプットしておきながら3箇所仕様を間違えた久しぶりに製作のハンドメイドバッグデザイン【1325】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近ずっとナップサック型を製作してまいりましたが、数か月ぶりに「切餅:きりもち」というエコバッグ型にいってみました。

というのも、このデザインは1枚仕立てで表地1種のみで作るので、1種の生地で生地幅が幅なり1m必要です。

そこそこパーツの数が多いのです。

どこの場所にというのは、なんといっても支柱や取っ手、そして底ベルトです。

隠れた内側部分では底のラッピング布と左右のマチのラッピング布です。

一重仕立ては縫い代を美しく隠す工夫が必要で、高級な作りとなるとロック始末よりもラッピングになります。

なかなか良い仕立てのジャケットやコートのハギ目に両端ラッピングで縫い代を始末してあるタイプをご覧になったことがあるかもしれません。

ああいった作業は高級感の証(あかし)と言えます。

さて、この用尺1mかかるデザインを生地ストックの中、「ちりめん」が使えそうだと取り出してみました。

黄色がかったクリームベージュ色の無地のちりめんは凹凸感があって高級感が高まります。

久しぶりに製作したためか、作り方を間違えてしまった3箇所、その間違いが一応出来上がったにもかかわらずダメな理由

久しぶりだったのもあり、結構ポイントを自分自身が忘れていました(^_^;)。

そして、3箇所も仕様を間違えて作ってしまったのでした。

一見問題ないようですが、その作り方に込めた意味があるのでやはりミスになります。

では、その理由を解説してまいります。

切餅(エコバッグ):<表地:ベージュ>ちりめん、ポリエステル/100%、日本製。
<サイズ>縦37cmx横36cmx18cm。

大きめの箱も入る程のたっぷりとした容量が誇れる点です。

取っ手もたっぷりとした長さがあるので、少し箱がはみ出しても大丈夫。

現実的な買い物シーンではこうしてはみ出すことも多いです。

<間違い①>底ベルトの順番を支柱よりも後にしてしまったこと。本来は先です。

早速なのですが、この肝心な底ベルトの順番を間違えました。

先に底ベルトを縫い付け、後から支柱が縦に縫い付けられるのが正解です。

それには理由があり、まずは中に入ったものを底ベルトで底板のような役割で支えるのが第一。

そして、さらならるパワーとして縦の支柱を両サイドから全体を持ち上げるという意味です。

その意味を考えると製作してしまった順番は矛盾が起こっているのです。

ただ、このお話をしなければ気づかないことかもしれないですが、私としては、意味をこめていますので、非常に違和感があり「間違えた」と思えます。

自分で考えながらも自分が間違えるというこの何とも言えないミスです(^_^;)。

<間違い②>両サイドの2.5cmの縫い代の三つ折りの一番上の方。
三つ折りする手前で生地を薄くする為に内側に隠れる1枚を斜めにカットするのを忘れた。

この時は忘れても何ら問題がないように感じますが、その後のトップの三つ折りの時にごわついてしまうので、先に作業のサイドの三つ折り時点で薄くすいておかねばならなかったのです。

それを忘れ、あとで応急処置的にトップの三つ折りの直前に三つ折り部分のサイドごと隠れる部分を斜めにカットしたことは、結局効果が薄くごわついたままだったのです。

そうした結果、トップの三つ折りのステッチはこのごわついた箇所でゆがんでいました。

この歪みが起こらないようにと工夫した少し手前の段階のサイドの斜めカットだったのに、すっかり忘れていたのです。

<間違い③>そもそもトップの三つ折りは、1.5cmの巾の三つ折りが正解。
にもかかわらず、サイドと同じ1.25cmずつでやってしまった。

1.5cmを1.25cmで三つ折りしてしまったその差0.25cmの差が意外と大きいのです。

その影響は取っ手の付け位置との距離が増えトップのラインがややたれ気味に。。

今回仕様のちりめん生地の重くタランとなるという性質には打撃のミスです。

もう1つはバッグの入り口らしく幅をもっととったそれでいてすっきりとした1.5cmの三つ折りは私の判断ではベストな入口の様子なのです。

まるで、建築でいうところの「門:もん」のようなイメージですかね。

ということで、3箇所も自分で考えた仕様を間違えるというハプニングを伴った出来上がりだったのでした(^_^;)。

Q:たためるエコバッグがメインバッグになりうるのか、A:生地によってはなりうる

たためるとはいってもそんなに小さくはなりません。これで縦21cmx横12cmx厚み5cmです。

それだけ頑丈な作りを追求していると思っていただいたら良いです。

じゃあメインバッグになるのかということなのですが、とてもならないと感じています。

何も入れていない時にもちゃんと形がキープされていなければいけないと思いますので、それを考えると今回のちりめんで作ったこちらはあくまでサブ的な役割です。

ただ、この発展バージョンとして、ゴブラン織でやってみたり、デニムや帆布など硬いしっかりとした厚手生地はメインバッグになる可能性があります。

その代わりこのちりめんよりももっとたたんだ状態がごわつきます。

もう少し切り口を変えて考えてみましょう。

先程例に挙げましたゴブラン織などは、裏地と組み合わせたような重なりの多いバッグは職業用ミシンでも困難な箇所が出てきます。

そうすると、一重仕立てで作ることの意味が出てきます。

重なりを避けたいから一重仕立てで作るという理由です。

それでも1枚だけでもごわついたしっかりした生地なのですからメインバッグの役割も果たしてくれそうです。

こんな風に、重なる作業ではお手上げの生地を是非一重仕立てのバッグに当てはめて採用してみて下さいませ。

敬遠されがちな厚手生地も出番があるのは一重仕立てにおいてこその舞台なのかもしれません。

あとがき

何ともお恥ずかしながら、自身で考案した仕様にもかかわらず、久しぶりに作ると忘れてしまって3箇所も間違えてしまったというこの度の製作でした(^_^;)。

そこで思ったのは、やはり私はたまたま考案した役割を担っただけであって、自身もその仕様の記録をしっかり見直してその通りに作る何ら第3者なのだということです。

デザインは私のものではない、みんなにアウトプットし、広める、「共有型」のものなのだと改めてそう思ったこのたびの製作でした(^-^)。

<コンテンツ販売ご紹介シリーズ②>ハンドメイド製作手法の著作権フリーを問題が生じずにやっていけるには。。。【1084】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、販売中の「切餅」のコンテンツ販売に際して、その著作権のお話になります。

結局、著作権の事が一番ネックになってくると思っていますので今回だけでなくまた別の回でも違う方面から切り込みたいと思います。

まずは、「著作権」と「商標権」の違いを知るところから。。。

●「著作権」・・・何かを製作した際にそれを作った人が有する権利(自然に発生するものです)

●「商標権」・・・ロゴや技術などを申し込んで取得する権利(特許庁への出願が通り取得)

簡単に私の言葉でまとめました。

ちなみに、私自身は「商標権」を1つ持っていまして、picturesqueのブランドネームのロゴに使うためにRマーク付きで製作品に付けてこれまで販売してきました。

このことと、今回のコンテンツ販売の著作権フリーはあまり関係が無いと思っていただければと思います。

著作権の方は、とにかく物を作ったらその人に権利が生じるといういわゆる自明のものになるので、製作者本の権利であるのです。

それを著作権フリーですということでいろいろな人が自由に商業利用できることにになるのです。

著作権フリーの場合に生じそうな問題の回避策

聞けば、いろんな著作権侵害のトラブルが過去にあったようです。

1つのデザインが人気になると元の発案者様が無断利用する人を見つけて訴えるというもの。

この訴えというのもコストや手間や時間がかかって本当に意味のあることなのかというと、自分の権利の追求に過ぎないんだな。。。と思いました。

私の場合は、人気という状況にはなかったことからこそ、こういったフリーに使用と思った動きになれたのかもしれなく、人気を博していたら、もしかしたら、守ってお宝のように著作権を行使する方向にあったかもしれません。

そう考えると、この今までの流れで良かったんだと思っています。

実は、ある種のあきらめから来ていたのです。

そのあきらめの中でもまだ残っていた気持ち、「自分ではなくて、他の人に利用してもらおう」という風に思えるだけのその技術や手法にはとても誇りを持っていたからです。

よって、デザインと手法だけを広めるという目的で決断したことです。

しかしながら、著作権により変なトラブルを回避するためには安定する行使だとも言えるので、フリーが正しいということもないのです。

例えば、「これは私のデザインである」と著作権フリーを利用した別の人同士がもめるということも想像できます。

よって、完全に自分の物にはならないのが著作権フリーだとも言えますね。

そして、1つ懸念しているのは、あたかも自分が最初に発案かのように私を訴えるということです。

こういったことは、大手メーカー様の新商品の開発であったことのようですが、このことも可能性としては有りうることなのだと思っておいた方が良いと思っています。

ということで、著作権フリーだよ。。だけでは足りないと思いまして、ルールを設ける必要があると思いました。

そこで考えましたルールが、こんな風です↓。

<ルール>

・まるごとそのまま全く同じで商業利用が可能

・一部のパーツを取り入れての商業利用も可能

・上記はコンテンツご購入者様本人のみの特権です

・写真だけちらっと見て真似るのは、コンテンツご購入者様ではないので、該当しません

こんな感じです。

最後の2つが皆様が知りたいところですよね。

このようにルールを設けることで、著作権フリーにしたことで生じそうな問題の回避策を取っておくことにしています。

よって、とにかく本気できちんと取り組む姿勢のある人でないと購入することも心理的には難しいものにしようと考えたのです。

軽い気持ちで適当に作りたい人は、著作権フリーの特権は得られない仕組みです。

あとがき

著作権につきましては、完全に起こりうる問題対策をしても何かしらあるかもしれない難しいものです。

もし、ぱっと見などで真似して作るなどということは注意せねばならず、本当にきちんと良い物を作りたいという場合には、私のように著作権がフリーの教材でじっくり技術を得て、どうどうとその後自分のデザインを考案されたら良いかと思います。

その前段階の訓練みたいな時期にお力になれればと思います。

やはり長い目で見て、続けていけるかどうかというのは、今だけ流行のようなよく出回っている物を真似るクセがついてしまうことで、自分のデザインの考案なのか模倣なのかがよく分からなくなってしまいます。

あまり人の作品を見過ぎるのも良くないと私は思っていまして、そのネットサーフィン風にいろいろ見る時間を自分の作るものに、意味を込めていく、追求していく、そして、難しい難関を訓練するなどの時間に充てていく方をお勧めしたいです。

すでに売られている物を真似て同じデザインを作る時点で2番目以下が決定します。

その方向というのは、せっかく自分の手で作る素晴らしいお品であるはずが、ファストファッションの構造と同じ道をたどっている矛盾が起きます。

そうすると矛盾しているので胸を張って自分のお品をアピールすることも存分にできなくなってしまうのでは。。。

そんな風に思っています。

ご自身の製作の中にこうした矛盾の部分がないかを今一度振り返って、良いお品作りを共に追求していこうではありませんか(^-^)。

「切餅」という名前のエコバッグ型のコンテンツをじっくりとコトコト調理中の今お伝えしたいこと【1075】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

いよいよ、大きく季節が変わり始めました。

本日は9月1日。

いよいよ年末までのカウントダウン的な雰囲気も出てきますね。

まあ、そうは言っても、時間の経過をコントロールすることは不可能。

少しずつ、その日に出来る精いっぱいの事をやっていく、これに尽きるかと思います。

現在は、「切餅:きりもち」という角ばった一重仕立てのエコバッグタイプのバッグを今まで自分でデザインして、自分で作って、自分で販売というよくある一番シンプルなルートで活動してきました。

しかしながら、あまり目立つこともなく手ごたえが不十分なまま1年程が経過。

ここで思い切った方向へ転換を決意し、その手法、コツ、テクニックをコンテンツにまとめてご提供して行くことに変えていきます。

現在、私が製作する所要時間の中では最も短いバッグのこの切餅を最初にコンテンツにまとめることにしました。

最初に一番長いのをとも考えていましたが、コンテンツのボリュームが大きいので、製作にも時間がかかります。

よって、とりあえず、始めの一歩が早く踏み出せるにはふさわしいこのデザインを選びました。

どんなコンテンツになるのか

まずは、胸を張って、価値のあるコンテンツであると言いたいです。

作り方ひと通りだけでなく、途中に入れ込む考え方とか選択の面なども盛り込み、良き情報を手にしてもらえたと言えるようなものにするつもりです。

著作権をこのデザインで多くの人が共有できて、私もそこへ混じって、元は私だけのデザインだったというようなことを手放して、みんなで使ってもらおうというものです。

それしか、広がる手立てがもう見つかりませんでした。

私がちょこちょこ作っても広がることはないと確信したのです。

そして、大きな意味で、作った人がその先に商業として販売しやすいように、著作権のややこしい問題を取っ払うということをまずしたいわけです。

そして、どちらかというと、良質な高級なお品の方向の商品であるということです。

エコバッグ型なのでよりそのことが分かりやすいと思います。

エコバッグってどこかで景品でもらったりすることが多く、なかなかお金を出して購入することはありませんが、その景品であるお品でもそこそこちゃんとしたものになっています。

それを超えるものということになりますので、見たことがないような素晴らしい作りでなければいけないということです。

素材を変えるとエコバッグもそれ以上の高級品になる可能性のあるデザイン

「切餅」・・・取っ手とひと繋ぎの支柱が走り、4本ステッチが美しいバッグです。ざっくり折りたたむこともできます。

一重仕立てというところに注目していただきたいのですが、一重仕立てだから格安品のようだということでもないのです。

この素材を例えば、ゴブラン織りで仕立てたとします。

そのメリットは、ゴブラン織りが分厚過ぎて、裏地を伴うとミシンの針が通らなくて製作がkん難であることも数多く過去に経験してきました。

それならば、一重仕立てに利用するという考え方です。

一重仕立てなら、ゴブランでも職業用ミシンであれば、行けます。

高級な素敵な柄のゴブラン織の生地で、このデザインを作ってみると。。。

もうエコバッグらしい姿はそこにはないかもしれません。

高級な使いやすいバッグへと生まれ変わるかもしれません。

そんな夢が見れるような高級な姿にも変身できる可能性を秘めたアイテムでありたいと思っています。

このデザインのユーザーのイメージ

つい最近も別のブログで書いたことがありますが、自分の為に作るお品というのは、手抜きの連続です。

「まあいいや、自分使いなのだから」ということがどうしても出てきてしまいます。

自分使いをする目的の場合、より簡単でらくちんな製作を求めますので、こういった手間をかけて良いお品を作るような技術は求めないと思われます。

そうすると、こういった技術を必要とする人というのは、「商業利用していく人」になります。

ハンドメイドバッグを作って販売していく人向けであるわけです。

もちろん自分のために作りたい人でも良いですが、この根本の「苦労を買ってでもする」という精神を持ち合わせた人でないとなかなかコンセプトがマッチしないかもしれません。

アパレル業がどんどん衰退していってしまう中、片隅で小さくアパレル分野の事をやっている私。

大きい会社がやると在庫を抱えて無理があるアパレルも、多くの人がプチ商業をやることで自作する文化とか、布からバッグを作る技術を多くの人が持っているなどということが広がったらとても素敵だと思いました。

日本人は、ミシンを使って物を作ることが得意な人種である。。。

こんなイメージが海外の人にも広がると良いと思います。

あとがき

特に、WEB技術の無い私ですが、動画のYOUTUBEを頻繁に投稿しているわずかな最低限の作業の延長のような感じでとにかく早く出来上がることを優先に制作しているコンテンツです。

最初はかなり前に作ってみたのですが、全部が動画だとものすごい容量でダウンロードさえできませんでした。

よって、動画部分は肝心なところを容量が行かないように工夫せねばならなく、その点が編集に時間をかける部分となります。

あとは、解説を聞こえるように分かりやすくお話するということで、ナレーションタイプにすると、後からの編集で入れていくことになります。

字幕もとても有効だと思います。

バッグを作りながら、サイズなどをスマホで見てミシンの横に置いて作業していただくイメージを浮かべています。

4デザインのみにしぼった2022年に製作していくハンドメイドバッグ【847】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2022年に入りましたね。

早速1月1日にやったことの1つにHPのフッターの部分のコピーライトの英文の文言がありますね。

あれを2022に直しました。

あの部分て実は自動変換ではなくて、時計と連動しているようなプラグインを導入していなければ、手動で変えねば変わらないのです。

それを知ったのが去年。

2018年スタートでコピーライトの部分の表示がまだ、当HPのワードプレスさん自体もプラグインを導入してなくて、難しい暗号みたいなstyle cssなどというような名前だったかな、これを入力せねばならず。ネットでググってその説明がされているようなブログ記事を探しましたが、見つけても結局分かりませんでした。

そうして、まあいいや、絶対必要な物でもないようだとあきらめていたころに、ワードプレスさんが2019年くらいから急にアップグレードして、ぐんと今までより使いやすくなりました。

その段階で2020年以このフッターの部分も編集できるようになっていることに気づき、とっても嬉しくて、2020って直したら、そのまま2021年を迎えて、2021年の途中で「あれ?」と、2020年のままであることに気づきました。

自動で更新はされないようなのですね。

よって、もしかして今後は分かりませんが、今のところは、手動で編集していくということで、2022年の1月1日にやることのメモに書いておいたわけです。

さて、今回は、2022年スタート時点にあたって、年末ぎりぎり、もしくは、年末と年始のはざまでいろいろ考えながら、最終的に決断した、ハンドメイドバッグのデザイン、2022年に製作していくデザインをお伝えしたいと思います。

なんと驚きのたった4種だけなんです。

4種のデザインだけを作っていくことにした

2022年製作していく4デザイン:左上から、「餅巾着」、「テリーヌ」、¥卵焼き」、「切餅」。

よく、YOUTUBEやブログをご覧くださる方は、あれ?、「巻き寿司」がないと思われるかもしれません。

年末までは、巻き寿司も続行する予定でした。

しかし、巻き寿司のデザインというのは、実は、上の4つの「テリーヌ」と全く同じ作りなのです。

そこへショルダーなどが加わったり、形が縮小されていたり、ポケットの種類とか、カーブの角度が少し違うことで違うデザインのように見えるかもしれませんが、基本的な作りが同じなので、本当に1日前位の事、今までの過去の実物を手にしてみている時に決断しました。

「巻き寿司」は廃版です。

デザインを少なくすることで、1つ1つを去年よりもう1歩踏み出して高めるということを、数多く製作しながら2022年はやっていきたいと思います。

そして、更に、2022年ならではとして、2種のデザインには、ダイヤキルトをかけていくということにしました。

4種のデザインそれぞれのレベルの高め方

「餅巾着」・・・表地にはダイヤキルトを今後入れていきます。

ダイヤキルトというのは、飾りということの他には、実は、強固に保つ役割があるとのこと。

薄い生地であっても、気にせず自由に生地を選び、一定に中綿のハード薄芯でキルト生地にしていくと全体に統一感があります。

厚手の生地で作ったと同じようにエレガントな薄手の生地でもしっかり感を実現していこうということです。

「テリーヌ」・・・こちらはこれで結構定着しました。このまま続行しますが。撥水生地を表地も裏地も使っているのが特徴です。大切なものを入れるビジネスシーンに安心なバッグです。

この見つけにくさの打開策というのが、撥水生地専門の生地屋さんを探すことですが、もう実は探してあるのです。

それなのに、思うように2021年はサクサクと作っていくことが出来なかったので、2022年は、このデザインをもっと製作していきたいと思います。

「卵焼き」・・・こちらもデザインは、続行ですが、ダイヤキルトをこのデザインにもかけていきます。そうすることで、筒形の変形を防ぎ、しっかりと綺麗に立つということを徹底して実現しようと思います。
「切餅」・・・今まではカーテン地で多く製作してまいりましたが、それは、支柱の長さが150cmくらい一気に必要で、継ぎ目を作らない意向なので幅の広いカーテン地を横取りで裁断してきて作ってきました。もしかして、同じ生地ではなく、支柱を専用の生地に確保すれば、着せ替えみたいに、例えば、ゴブラン地などでも本体は作れるかも、、、と思っています。

ゴブラン地などのような厚手は、重なると縫えない悩みが過去にあったので、その悩みを逆手にとって、一重仕立てで活躍してもらえば、ちょうど程よく縫うことができて、しかも丈夫。

もしかして、カーテン地よりも、エコバッグっぽくないメインバッグにもなるようなゴブランなどの分厚い生地の出番を多くするような方向も良いのかもしれません。

そうと思いついたら、やはりやってみるべきですね。

ゴブラン織りなどはプリント物が多いので、無地が無いかもしれませんが、黒ベースで花柄などは良いかもしれません。

日本製、スペイン製、ベルギー製、トルコ製あたりでレアな生地が見つかるかもしれません。

あとがき

4種のデザインをそれぞれ高めながら、ハンドメイドバッグをできるだけ多くお客様にお届けしたいと思っております。

黒テイストにいよいよ本格的に変化しきるのが2022年になるかと思います。

また、製作時には記事にアップしてまいりますね(^-^)。

バッグのサイドの三つ折りステッチ、地縫いをするやり方の欠点【820】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近自分自身が洋服の持ち方を今一度見直しました。

これまでも<コーデ>というブログのカテゴリーの中ではたびたびご紹介して、こだわりのある渾身チョイスということで、少なく選りすぐった古着の洋服選びをご提案してきました。

そのような中でも「飽き」というものがどうしても生まれてしまいます。

ひどい時には一度も着用せずにということもしばしば。。。

この「飽き」ということが非常にハンドメイドバッグ作りでもテーマになります。

ややお話がそれましたが、今回は、飽きずに使っていただけると良いという思いも入るシンプルな定番バッグのほんの一部についてご紹介したい点がありましたので、その点をテーマにしたいと思います。

一重仕立てで利用する本体の縫い代を三つ折りする始末の仕方

早速なのですが、このような風に三つ折りして一重仕立ての「切餅」バッグの縫い代のサイドの始末をしています。

縫い代を2.5cmとって、おおよそ8mm巾の三つ折り始末ができます。

なんら、難しくはないのですが、できあがりの裏側のステッチに問題が。。。

ステッチが二重になっていますね。一度目は、地縫いのステッチ、そこでいったん途切れます。その後アイロンで2枚を重ねて三つ折りして二度目のステッチをかけるとこのように2本の線ができます。これがなかなかきちんと重なることが難しい、ずれることが多いのです。当然ながら、ここを見ながら縫えないので、勘ということになるのです。

で、これを綺麗に重ねるように訓練したりコツをつかんだりもしようとしましたが、結局は完璧にはできないと結論付けました。

ちなみにご紹介しておきますと、そのコツというのは、位置を正確に見るために最後の縫綴じの部分をやや際寄りで縫うというもの。

しかしそれも全体として見てみると一部はずれますので、すべてをカバーする対策とはなりませんでした。

こんな風に時々2本の線が離れます。当然ながらここを見て縫うことができないので予想とか勘ではどうにもならないことがあるわけです。

ということで、今回は、ここまでです。

その後の為の考案

では、どうしたら、二重線が二本きちんと重なるのか。。。

答えが1つ出ました。

地縫いをせずに、三つ折りして、その縫いとじのステッチを2度縫いすることで強度を同じにしながらステッチをぴったりと重ねる。。。

このやり方です。

これなら、一度目のステッチの上をなぞるようにしっかり見ながらできますので、必ずきちんと見れば重なります。

ということで次回は、このやり方を検証してみることにします。

本来地縫いは大切で、この新しい考案は苦肉の策です。

理由はほんの僅か地縫いしたい線が曖昧になる可能性があるからです。

しかし、それもこの一重仕立てのバッグだからこそ、問題ないのでは。。。

とも思えてきました。

メリット、デメリットをそれぞれ考えた上でも、やはり結局は、美しく仕上がるゴールに到達するには、新しい考案をしたやり方が良いだろうと思っています。

あとがき

また、後日、「切餅」を作る時に今回の考案の検証を兼ねて同じ部分にスポットを当てた記事をアップ致しますね。

ということで、今回の製作の出来上がりを見ていただくとしましょうか。

切餅:縦39cmx横35cmxマチ18cm
<使用生地>エステルツイル(グレー)、ポリエステル/100%、日本製
結構厚手で用途としてたくさんの食料品を入れてお使いいただけることにも対応できると思います。

グレー色、とても渋くてカッコイイですね。

今回の素材は、制服用の生地と言われています。なんとなくそんなイメージありますね。

黒よりも甘い感じがすごく魅力的なグレー。

バッグでも、黒をすでに持っている人が次の色としてこの色をチョイスすることもあろうかと思います。

幅の誤差って意外と分かるもの、正確さ追求のための自前のプチものさし【818】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回、何度もお作りしていながらも、ここで新たにできた「技:わざ」があります。

結局は美しいバッグを作るために何とかしようというところから生まれたものです。

当デザインの型紙と一緒に収納するプチものさしとは

こんな一重仕立てのバッグを現在製作中。たたんでエコバッグに使うも、お着替え入れ、出張のお土産入れ、銭湯用、ただの入れ物として。。。など使い方がいろいろ。1つは持っていると必ず何かに使えるみたいです。
このデザインの型紙も大切にクリアポケットに指示書と一緒に収納しています。表面が指示書と写真です。
裏面に、型紙をたたんで入れています。その中に今回の話題である、プチものさしも入れています。
取り出してみました。過去にどこかでもらってとってあったミニ封筒に無くさないように入れます。
こんな感じの小さな型紙です。小さいし、当てたりするので、裏にレーパックなどの使用済みの厚紙を貼って補強。
こういったものです。使う部分はヘッドの部分だけですが、あえて、長めにして失くしにくくしています。

実際にプチものさしを使う様子とその効果

縫い代込みで上から8cmの位置に待ち針を打っておきます。本体に待ち針を通すと歪みがちなので、支柱のみに打つということもポイント。そして、その待ち針の線を真ん中に左右対称に1cm間隔ずつの合計では2cmになる幅のステッチを補強で入れていくのです。その時の中心をこのプチものさしの真ん中にあてて位置を決めます。よくある裁縫用のものさしは長すぎますので正確に測れません。これをしないでなんとなく目で見てやると、もののみごとに間隔がまちまちになってずれてしまうのです。人間の目は当てになりません。
そして、2cmの間隔になったステッチが出来上がります。
こんな風に当てて確認もできます。

このプチ道具を使い始めてから、とてもこの作業が楽しくなりました。

位置の迷いがないのでサクサクと捗ります。

あとがき

ちょっとした箇所ではあるのですけれど、出来上がった時の遠目で見た時に、同じ位置に縫い付けがあることが美しいのです。

ここで、1つ、美しくバッグを作る階段を登れました(^-^)。

わずかでも、見栄えに影響すると感じたことは、こうして、徹底していきたいと思います。

一重仕立てのバッグで補強サポート役の底ベルトのより良き取り付け位置【814】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

以前の【810】の記事で、一重仕立てのバッグに補強するパーツの「底ベルト」の位置を変更する内容をお伝えしました。

その後の結果どんな効果や見映えになったのかということが今回の記事なので、当記事【814】は、【810】の続編となります。

底ベルトの位置を出来上がりで等間隔にした結果。。。

以前の底ベルトの位置:縫い合わせをしていない状態で縫い代を含めたど真ん中に縫い付けていたので、出来上がりだと縫い代分内側に寄ってこう言った見映えでした。これも対称にはなっているので、おかしいということはなかったのですが、確かに隙間は等間隔ではなかったのです。

さらに、これは物理的な現象なのですが、こういった縫い付けた部分は硬めなので、このせいで、マチにクセが自然と現れます。

底ベルト同士の間隔が広がることで、マチが大きくなればなあと期待しました。

マチのサイズは決まってはいますが、その箇所でない縫っていない部分がいかようにも大小膨らんだり縮んだりするのです。

よって、この底ベルトの位置変更がマチがそのままのサイズで膨らむことができるカギになるかも。。。と思っていたのです。

出来上がりでど真ん中に底ベルトを縫い付けた底部分の見栄え:大変すっきりしたという印象です。等間隔が美しく、もう今後はこれで行こうとの太鼓判を自分で押してしまいました(^-^)。

私が期待した縫っていない部分のマチの広がりは何となくあったような、なかったような。。。

はっきりとは分かりませんでした。

しかし、1つ、スッキリと美しくなったということだけは、検証で間違いなく思えたことですので、収穫がありました(^o^)丿。

全体の出来上がりはこのような感じです。あくまで、「袋」といった感じですね。一重仕立てというのはこういったものです。けれど、たためますし、コンパクトになるので、必要な時だけ取り出して使うという目的のお品になりますね。<使用生地>先染ストライプ(黒x白)、綿/100%、日本製。

私の場合は、これを日常にバッグとして持ち歩いて使わせていただいておりますので、何ら、メインバッグにもなるんです。

使い方は自由ですので、特に留め具の無い袋ですが、少し近くへ出かける程度のお買い物であればメインバッグでもよろしいかと思います。

そのためにも、きちんとしたお仕立てで丈夫で長持ちするようなコスパの良いお品であると思ってもらえるようにあれこれ工夫を凝らすのです。

あとがき

今回のお品は、柄物です。チェックとかストライプは柄合わせがあります。

通常、エコバッグ的なお品というのは、コスト的な面では柄合わせは無視されていることが多いです。

生地が柄を合わせるために余分に必要だからですね。

そんな中で今回のストライプはピッチが約3cm程のもの。

チェックよりストライプの方が片方の線だけなので易しめです。

ということで合わせています。気持ちが良いですね。

あと、取っ手も、生地幅は112cm程しかないものなので、横に裁断したところで長い取っ手は作れないです。

継ぎ接ぎは2流品の証なのかも。。。ということが頭にありますので、一続きで長ーい取っ手を裁断するとなると縦に150cm程必要なので、この取っ手の向きが縦ストライプになっているのです。

いろいろ舞台裏というものはあるものです(^_^;)。

一重仕立てのバッグ「切餅」の底の補強の「底ベルト」の位置変更【810】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

しばらく、「餅巾着」というデザインのリュックの改良をしてきましたが、いったん入口の隙間解消のゴールへ到達。

まだまだ年末までには、作っていきたいと思っていますが、お直しが入ります。

いったん作ってあるものでもお直しによって、入り口解消の改良後のお品に変えていくという作業です。

そこへ行く前に、「切餅」である一重仕立てのバッグのオーダーをいただきました。

「餅巾着」と「切餅」。おもちつながりで似ている名前ですが、別物です。

生地を数点ご用意のセミオーダー的なものです。

切餅デザインは支柱が長いので、一続きで高級感あるお仕立てにするには、150cm程の生地幅が必要。

ここで生地の選択の幅がぐっと狭き門になります。

インテリアやカーテン地、海外生地などが広幅の生地ですが、あえて日本製に拘ります。

もしかしたら生機(きばた)は中国などのものでも、最終的な仕上げの整理が日本で行われるものは日本製と表示されます。

長い、用尺が150cmともなる支柱というパーツがあるので、それを縦に裁断は、どうしても生地が余ってしまいます。

よってエコノミーな生地の使い方ができないことと、その余りを埋めようと複数製作すると同じ物が複数できて1点物から外れたものになってしまいます。

よって、長い支柱を横向きで裁断するということで、実質10cm強ほどのパーツをフルに生地幅めいいっぱいとるというやり方です。

そして本体を横に2枚とり、残りの部分で、その他のパーツの残りを裁断。

こんなやり方で、販売価格¥2,200(税込)を1点物ながら実現します。

今回は、この残りの部分で裁断のパーツである、「底ベルト」というパーツを2枚対象に底に取り付ける、その場所の変更をしていきます。

以前の取り付け位置

まず、以前の製作品の取り付け位置を見ながら、どう変えていくかというのが分かりやすいかと思います。

底ベルト:横に2列真ん中から対称の上下のベルトのことです。これで、縦向きの支柱にさらにサポートする形での補強のベルトです。重いものを中に入れても耐久性のある丈夫なバッグにするための秘策です。

この底ベルトの取り付け位置、実は真ん中寄りであることに気づいていただけるかと思います。

マチから見ると外側が広くて内側が狭いですね。

こうなる理由は、製作時に縫い代を含めたど真ん中に取り付けているからです。

これを縫い代を省いた状態の真ん中にすると、位置が広がり、出来上がりのど真ん中に付きます。

このど真ん中に移動することの効果を見てみたいというのもありますし、そもそも真ん中の方が納得してもらえるかもしれません。

マチは曖昧な部分があるので、周辺の硬い生地の部分の引っ掛かりの影響で、広く見えたり狭く見えたりすることがあり、この今回の移動によって、マチが広くなればなあ。。ということも検証したいと思っています。

私としてはこのままの型紙のマチなのだけれど、実際もう少し広がってほしいという思いがあります。

基準の線をアイロンで示す方法

マチのど真ん中をアイロンを二つ折りすることで線を付けます。チャコペンが必要ありません。

こんな風に、チャコペンを使わなくても線が引けました。

一重仕立てならではの可能な方法かもしれません。

後でアイロンで消せますのでね。

マチは出来上がりが20cmに設定してあるので、型紙通りに裁断したこの状態の縦のマチ部分の長さは、半分の10cm。

そうすると、アイロンの線は半分の5cmの位置にあります。

改良前は。この線をど真ん中になるように底ベルトを置いていましたが、今度は、縫い代1.5cmを省きます。

底ベルトの出来上がりは巾2cmちょうどくらい。

よって底ベルトの真ん中はベルト自体の端から1cmの部分。

取り付け位置は、折った印の線から1.5cm内側へ縫い代分移動したのがベルトのど真ん中なので、1.5cm - 1cm = 0.5cm。

つまり、折り線から5mmの位置に底ベルトの右端を取り付けると出来上がりがど真ん中へ行くという考え方です。

ここで間違い易いのが、ベルトの端で計算してしまうこと。最終的に合わせやすいのはベルトの端なのですが、計算する時は、あくまでベルトの真ん中の地点を基準にします。これ大事ですね(^_^;)。

底ベルトの位置変更後:出来上がりがど真ん中になるような位置へ変更しました。

これで出来上がりがど真ん中に行くかと思います。

真ん中に行くかそうでないかはデザインのこともありますので、今までのままでも良かったのですが、それよりも、マチが広がるということを期待しています。

これであまりマチには変化がないようであれば、マチのサイズを今後広げようかなとも思っていますので、結構重要な検証になります。取り付ける位置が出来上がりの真ん中ということに関しては今後もそうしていきます。

あとがき

一重仕立ても細かなステッチや補強などで丈夫になるように工夫する余地はあります。

二重の裏地付きがなんとなく安心感はあるかと思いますが、あえて、一重仕立ての丈夫さというのもお見せしていきたいと思っています。

生地をエコノミーに使った、それでも作りの良い丈夫なバッグになりますよう(^-^)。