まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
ワードローブすべてがくまなく古着というスタイルです。
古着を警戒し避けておられる新品派の方には、是非日本製の古着の良き状態をお伝えしたいものです。
古着調達では、特に「新品同様」を念頭に良き状態の物品を選りすぐってまいりました。
「古着」というワードが持つボロボロのイメージはただの固定観念、長い目で見ると安価なファスト的なお洋服よりもレベルが高く味わい深いものです。
このたびは、こんな古着ライフを長年続けている者が素敵で良質な古着を選ぶ際の着眼点を、具体的・理論的にお示ししてまいりたいと思います。
古着好きはこのようにして選び取ってきた、お品物のみならずブランドネームや品質表示が教えてくれるレベルや使用感
お洋服の襟の形やスラックスの裾のライン。。お品物の節々に当時の流行が表れます。
古着にこの先のご提案のような新しい息吹を吹き込むことがテーマ、古いそのままを愛でるということよりもやや攻めた活動なのです。
まずは、良質さを見抜くということ、お宝の発見のようなところに導ければと思います。

「ヴィンテージ」「年代物」というワードに翻弄されない確かめ方として、そもそも「手作り」というのが右の黒です。
ブランドネームや品質表示が付いていない点から予測できることも。。
左は、最近でもよく知るタイプの量産的なワンピースだったのでした。
一緒に並べた理由はウエストの構造がよく似ているからです。
昭和時代に、ウエストゴムのワンピースは流行がありました。
ただ、そのウエストゴムの上には前開きファスナーがコンビで設置されたワンピースが多数。
「前開きファスナー付きのウエストゴム」という構造で昭和時代のワンピースであると予測する1つの着眼点になります。
そして、右の黒は、昭和時代のある時期の襟にアコーディオンプリーツを装飾的に引用する流行もあったと見ています。
その流れの中で、思い切ったプリーツ仕立てが象徴的な手作りワンピースが生まれたのだと解釈しました。
確かに左のピンクのようなスタンド襟+フリルのワンピースも昭和時代の古着にも多いですが、「流行のらせん状の繰り返し」から見ると、「ヴィンテージっぽさを取り入れたここ最近のモデル」という見方です。

特徴あるパンツの裾ラインは、古着では「一癖」になり、気になる部分。
とは言え、こんないつの時代でもはいていける癖のないワイドパンツは「アルマーニ」様の古着でよく見つけます。
正確には、当時はやや流行の傾向の1つだったワイドのラインなのかもしれませんが、凸(とつ)り過ぎないモデルがその先何十年も安定的な気持ちではける点を「優れた洋服」と捉えます。

どれもお気に入りで、なぜかこうした前ボタンずらりのモデルが好みなのです。
理由は、シンプルな真っ黒の中のポイント部分であるというバランスが素敵だと感じているからです。
もしかして、過去の「軍服」のイメージがあり、「戦闘態勢」「強さ」を受け取っているのかもしれません。

では、ここからは、ブランドネーム・品質表示が教えてくれる情報。。というような切り口で、お洋服以外の内部の「文字」に注目してみます↓。

ブランドネームを見た時の印象が、なんとなくブティックらしさを感じる情緒があり楽しいです。

左下などは、汚れもあり縁がほつれている様子から、「使用感」などを図れます。
また、印刷が真っ白で文字が消えてしまったものは、何度もお洗濯が繰り返された着古されたものだという証明。
品質表示の姿は意外と正直、ここから読み取れることは多いです。
あとがき

このたびは登場していませんが、古着選びの際にそもそも「手作り」「手編み」「オーダーメイド」「衣装」などのキーワードで探すと良き古着が見つかりやすいということも体感しています。
ここ最近では、「祖母のものだった。。」というエピソード付きのものが、非常に良質で味わい深いと感じ始めています。
昔はおばあ様が着られていたのかもしれませんが、今度はもっと年下の者が引き継ぐこともできる点は、垣根でしっかりと年代を分けられてしまった新品にはない自由と幅広さです(^-^)。

