取っ手の付け根部分は「縁の下の力持ち」のような場所、自然なステッチでありながら返し縫いをした丈夫さでもスタイリッシュなバッグ【1109】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

表地と裏地が類似の綿ツイル生地をバイカラーに仕立てたトートバッグ型を「中」サイズでお作りしました。

こちらは、過去の生地在庫を一掃する「インテリア収納袋」の製作の流れの中の1つになります。

インテリア使いをイメージしていますので、ポケットは無し。

過去のストック生地を無駄なく一層することにポケット無しという条件が非常にマッチしました。

とはいえ、万が一のこと、外出時にもお使いいただけるようにと丈夫なお仕立てをしています。

コンセプトが「インテリア」ということだからといってその手間を惜しむようなことは決してしないというスタンスなのです。

こんなシンプルなバッグのどこに丈夫さの秘密が隠れているのか、取っ手の付け根部分をなじむように重ね縫いすることが隠れた奥ゆかしさ

「インテリア収納袋:中」<サイズ>縦32cmx横28/49cmxマチ20cm。取っ手は幅1.6cmx高さは17cm。

巾着袋をメインに連続製作していますここ最近の中では、トート型は珍しいですが、生地が多く残っていまして、やや大きめを作ることができたのです。

・<表地>コットンナイロンデニム(クリームベージュ)、綿/60%、ナイロン/40%、日本製。

・<裏地>ツイルクロス(ペールグリーン)、綿/100%、日本製。

似た生地なのですが、細かい混率を見ると随分違います。

表地のベージュはナイロンが入り、もう少しきゅっと引き締まっていて、弾力性があります。

このたびは、別で製作しました【1107】で製作のツイルクロスのペールグリーンカラーのみで製作の「大」というビッグサイズの次のサイズの「中」になります。

巻き薔薇もカラー物がいよいよ最終で、イレギュラーに余った3個のオーガンジータイプを1か所にまとめてブーケのように縫い付けしました。

さて、このシンプルな何でもないようなトートバッグなのですが、その丈夫さに対しては誇れるところがあります。

入り口周辺のステッチの重なり:上下に2段に渡って、それぞれ2周ずつの二重縫い。取っ手は上下とも4重縫い。

これが、目に映る範囲のステッチの丈夫さです。

実は、ここでお話することで判明する丈夫さが、更に内部にも隠されているのです。

それは、どのトートバッグでも作業の段階にある、両サイドの地縫いと底の地縫いです。

表地・裏地共に両サイド・底辺の3箇所とも二重ステッチなのです。

表には華やかに登場することはないのですが、しっかりと重みを支えてくれる重要なパートで覆われているのでした。

ここまでして、やっと腑に落ちたお品になります。

おそらく、この「中」というサイズは、1泊程の旅行にもお使いいただけると思います。

随分スタイリッシュに感じるのは、取っ手が1.6cm程度の細めだからです。

取っ手自体も4本ステッチで強固にしてありますのでスタイリッシュながらも丈夫さが実現しています。

あとがき

まだまだこれでもなかなか十分にお伝えできていないのが現状です。

一度手に取ってお見せしたいほどです。

すべての製作品がこうしたお仕立てですので、変な偏りや差を付けた製作はしないようにしています。

デザインが違っても、製作するものすべてを長持ちができるための良質な仕様に統一しているのです(^-^)。