連続した接着芯貼りの積み重ねで汚れたアイロンの表面、糊や織り糸によるざらざらがツルツルになるコットン利用法【215】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

布製ハンドメイドバッグを作っています。

完成品では決して姿を表すことのない接着芯、実は毎回全パーツに貼っているのです。

貼ることと貼らないことの風合いの差は雲泥の差、シャツの見返しなどにもひっそりと貼られているのをご覧になったことがあるかもしれません。

このたびは、接着芯貼りの連続作業で起こったアイロンの表面の状態に着目。

織糸くずや接着剤の残存でザラザラになった表面をお手入れしていく独自の方法をご紹介したいと思います。

かつては、台所でタワシなどでこすってしまった過去、気を付けてはいたのですが結局はある時アイロンにお水が入っていまい、アイロンが壊れたことがありました。

もっと違うお手入れの仕方は無いかと考えたのがこのたびご紹介のやり方です。

邪道であることは重々承知しておりますが、効果的ではあったので記録として残しています。

ふきんを使わずに化粧用コットンを濡らしてアイロン熱を使ったお手入れ、アイロンの表面のザラザラがツルツルになった

アイロンの表面汚れ:接着芯貼りをする以上必ず起こる現象。下に「クッキングシート」を敷いても起こります。

ここに付着するものは、まずは接着芯の「糊:のり」です。

そして、時々生地の織り糸のはみ出しがくっつくことがあります。

放っておくと、黒く固まって落ちにくくなってしまうために、コンスタントなお手入れが必要であるということになります。

化粧品用のコットン2枚重ね:手持ちで賄うスタイル。大きめならなお良いです。右は水を含ませた状態。
アイロン熱を加える:アイロン台の上に接着芯貼りの時に使用しているクッキングシートを敷いてこすりつけ。

ジューッとなるので、やけどに十分注意しながら気を付けて、アイロンの温度は、安全に「低」。

こすりつけるような動きが効果的、アイロンからコットンへ汚れを移すイメージです。

汚れがコットンに移った様子:左はまだ最初の1-2回、右は完了した時点のコットンの状態。
ピカピカになったアイロン:応用としては、あらかじめふきんである程度ふき取った仕上げでコットンで行うなど。
「National:ナショナル」時代のものが最初の方の写真。こちらは「Panasonic」になってからのテフロン加工。

テフロン加工が加わったことで、表面に付着しやすかったことがかなり解消されてはいますが、やはり同じようにザラザラにはなっていきます。

特にこの2025年の上半期は、ひたすら100点以上のバッグの下準備の接着芯貼りを連続して行いました。

何度もこのコットンによるお手入れをしながら、古くなって部品劣化も起こり始めていた古い「National」モデルを手放し、テフロン加工の「パナ製」を購入したのでした。

あとがき

アイロンで作業の途中で少し体の一部が触れてしまい、これまでちょっとしたやけどを随分してきました(^_^;)。

アイロンの熱は意外と強力なものであり、まずは安全を十分に意識してよろしくどうぞ。

しばらくアイロン作業が中断する時は、スイッチを切るということも心がけています。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

ハンドメイドバッグ作りにこれまで使用してきた多種の生地、服地からカーテン地まで様々な分野の使用で分かった「作りやすさ・作りにくさ」【1110】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

これまで、ハンドメイドバッグに使う材料である生地を多種にわたり利用させていただきました。

特に分野を決めずに、そして自分都合の作りやすさをあえて無視、とにかく見たまま・感じたままの「美しい」と思う生地を心の赴くままに片っ端から選んでまいりました。

そうした中で、当然「作業しにくかった生地」がありました。

一方で、「意外にも作りやすかった生地」もあったのです。

このたびは、今後多くの方が使用する可能性がある有名どころの生地を例に、その作りやすさはいかほどのものであったのかを記録としてお伝えしたいと思います。

作業のしやすさを重点に置かなかったことで得られた生地の性質の深堀り、アイロンで跡が付きやすいことは作り易さの判別項目の1つ

2種ずつまとめてみました。

作業しやすかった生地は、定番のブロード、これは綿/100%です。

プリント柄の多くがブロードで、多くのハンドメイドをされている方はこの生地を取り扱うことが圧倒的に多いと見ています。

アイロンで折り曲げやすく、線がまっすぐになる、その理由は生地が安定しているからです。

そして、意外にも良かったのがラメ入りです。

ラメ糸の箔ではなくて、糸までラメ糸の場合特に、線が付きやすいです。

それは、ラメが金属質だからでしょうか、硬いことが安定感になっていたようです。

その分たたみじわに気を付けねばなりませんが、作業がスムーズであることイコールで綺麗に仕上がるという結果になりますので、非常に有難かったです。

では、逆に作業しにくかった生地です。

それは、王道のセルヴィッチデニムです。

おそらく多くの方は馴染みのあるデニムのイメージから、糸調子をブロードなどと同じように考えて取り掛かってしまいます。

ところが、思い切った調整をしないとなかなか糸調子が合わないもので、数年の年月をかけながら徐々に自分で糸目が美しくなるコツを研究していったほどです。

デニムや帆布は特殊ですので、他の生地でタイトルに<糸調子>と記載のものがコツや工夫が書いてある記事になります。

ということで、糸調子が難しいことで扱いにくい生地となるデニムに対しては十分に身構えて挑んでくださいませ。

もう1つおまけで3つ目の扱いにくい生地を挙げますと、ファンシーツイードです。

これは、大変でした。

裁断した片っ端から糸がほつれてきます。

ファンシーはマルチカラーで、いろんな色の糸がその太さの違いで折り込まれているのですが、結構粗いので生地が緩いのです。

よってカットしたりすることでほつれるリスクが高まります。

さっさと接着芯で固定して作業を進めねばならなく、保管ということはあまり良くないです。

ほつれやすいので縫い代の折り曲げもしにくく、接着芯の力を借りてまとめるということが事前に必須でした。

そして、最後もう1つ作業しにくかった生地はとろみの生地です。

ワンピースやブラウスになるような本来はそんな目的な生地も素敵だと、ハンドメイドバッグの裏地に利用しようと考えたことで入手。

無謀なのかもしれませんが、不可能ではなく一応今まで完成させてきました。

とろみ生地の中にはとても美しいものもあり、その美しさの方を優先したからこそ取り扱ったのでした。

そして、アイロンで折り曲げにくいということを乗り越えて完成へ向かいます。

その難関をどう切り抜けるのか、それでも綺麗に仕上げるためには。。と、工夫を考えていくことが非常に勉強になりましたので、作業しやすい生地だけを入手していたらそういった工夫は考えることもなかったかもしれません。

そして何より、その生地の美しさがやはり一番重視したところですので、わざわざ困難な生地も利用してきたわけです。

あとがき

今後製作していきたい生地のタイプ:大変美しく高級な生地です。

今、少し迷っていることがあります。これだけたくさんの生地を利用させていただいてきましたが、メンズライクも良いと今でも時々思うことがあります。

メンズ/レディースという区分けは今やもう古い考え方、どんな呼び名を使えば良いのだろうかなどと考えながら、とりあえず「メンズライク」と綴っています。

花柄のみではなく抽象柄や幾何柄にも目を向けることでこのテイストのバッグを作りたいと思っております(^-^)。