黒になり切らないダークブラウン鼈甲(べっこう)だからこその美しさ、お洋服に合わせやすいセットに集め世界観を作る方法【565】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

昭和の産物である鼈甲(べっこう)ジュエリー。

現在も老舗の鼈甲製造のお店はわずかにあるようですが、昔のものは大変貴重。

現在は鼈甲(亀の甲羅)が希少な素材であり、技術者の不足なども相まって少数です。

それでも各家の先祖の遺品などとして、ヴィンテージ級の鼈甲のジュエリーが見つかることがあります。

鼈甲と並び、琥珀(こはく)や翡翠(ひすい)も昭和時代のジュエリーの代表格のようなアイテムだったと思われます。

このたびは、ヴィンテージ物と新しい物の融合で、鼈甲をとことん魅力的にしていく組み合わせを考えました。

どうぞ、興味深く鼈甲の美しさを味わってみて下さいませ(^-^)。

焦げ茶色の素敵さがコントラストのベージュ色に素敵に絡む鼈甲の世界観

ペンダントのチェーン(留め具はK18YG)からすべて鼈甲でそろえました。1つK18YGのリングも追加。
〇ネックレス:バチカンと留め具はK18YG。チェーンは62cm。トップのサイズは、縦4cmx横3cm。

チェーンが真っ黒ではない焦げ茶であるところが優しい雰囲気です。

チェーンもトップもヴィンテージ物です。

〇ブレスレット:本鼈甲バングル。室内だと黒っぽく映ります。内周は隙間含め、18.5cm。

このバングルは、ヴィンテージ物です。

〇リング:10mm巾程度の平打ちの本鼈甲リング。ダークとライトのカラーのコンビ。サイズは16号程度。

このリングは、新品です。

現在も鼈甲を製造されているお店でネット購入したものです。

〇リング:K18YG製の「グッチ」様の透かしチェーンリング。サイズは13号。

比較的最近のモデルではありますが、とは言え、こちらも20年は経過したものではないかと。。

もうヴィンテージ的存在になるのは間もなくです。

ここへ地金の18金透かしリングを入れた理由は、ジュエリーに寄せた主張からです。

元々このリングも結構難しく、行き場が無かったのです。

柄みたいになって一癖あるからです。

これを鼈甲のまだら模様に上手く絡み合うという判断から同時付けに加えました。

あとがき

その後は、当「本物志向のレンタルジュエリー」のラインナップから廃止を決めました。

鼈甲自体全く問題の無い組み合わせであったことから、「GUCCI」様のリングはそれ単品で、そして、鼈甲は3点一緒にセットのまま売却致しました。

引き取ってくださる方がいらっしゃったのです。

セット組にすることで、実際に装うイメージが湧きやすくなることをこの売却により、フィードバックとして感じました。

レンタルのお客様に受け入れられたかどうかで、その後ラインナップから鼈甲、琥珀、翡翠の素材中心のタイプをすべて廃止しています。

これは仕方がありませんでした。

レンタルをご利用のお客様はダイヤモンドや18金をお求めなのです。

どれだけ努力をしてお洋服に合わせやすくセットをしても18金やプラチナをふんだんに使ったジュエリーには負けました。

ということで、この経験からは、個人のお手持ちのヴィンテージ物の鼈甲を活かすという方法を存分にお伝えしていくことは続けていきたいと思っております。

以前ラインナップにあったオレンジ鼈甲に関しては、廃止はしましたが、難しい鼈甲ジュエリーの装い方の研究を兼ねて現在は着用させていただいております。

メッキ素材のコスチュームジュエリーよりははるかにレベルが高い「天然素材」が鼈甲の姿であることをお忘れなく♪。

オレンジ鼈甲/白甲(しろこう)だけの組み合わせのセット:着用はこの組み合わせで常にお洋服と合わせます。

鼈甲などは「ダサくなる」ことで敬遠されるのですが、かっこよくなる方法をとことんあれこれ追求してまいりまして、全部同じべっ甲でそろえることが1つポイントとなることに気づきました。

↑これだと思います。

よくある考え方が、ネックレス1点のみをお洋服に装うから「取って付けた」ように浮いてしまうのです。

1点ネックレスがあったなら、まるで真剣勝負に挑むかのようにさらに攻めていきます。

そして、ブレスやリングを同じにそろえ、1つの世界を作ってしまうのです。

そうして、必ず同時に付けることで、その出番がいずれ「渾身の装い」としてたどり着くゴールが見つかるでしょう。

おそらく、焦げ茶の鼈甲のセットを引き取っていただいた方は、私が持つオレンジ鼈甲よりももっと簡単にお洋服に合っていくと思います。

もし、箪笥の奥で見つかった鼈甲があれば、買取などは価値を認めてもらえないことも多いので、着用していく方向をご検討されてみてはいかがでしょうか(^-^)。

鼈甲ジュエリーが最大限に活きる究極の組み合わせが見つかるまで【390】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

亀の甲羅を素材にした「鼈甲ジュエリー」。

現在は希少価値が高く、豊富なヴィンテージ物に目を向けました。

過去のものは展開もいろいろあり、古き良き味わい深いものが見つかることがあります。

このたびは、ダークブラウンカラーでまとめた鼈甲ジュエリーの組み合わせを差し色目的で装えるご提案として考案。

途中、改良もあり、最終的に行き着いたのは、鼈甲の同じカラートーンだけでまとめるということです。

改良前から順にそのままご紹介してまいりたいと思います。

最初はハイブランドジュエリーを取り入れて鼈甲をごつくないかっこよさへ持っていきたかった

最初はこんな風に組み合わせていました。

黒っぽいモチーフでまとめペンダントのゴールドカラーと鼈甲の模様のライトの部分がリンクするように。。

3点セット(前案):鼈甲ジュエリーの2点が同じ模様とカラートーン、ペンダントだけを「シャネル」製に。
〇ブレスレット:本鼈甲の開き箇所があるバングル。光に照らすと茶色に映る大部分が普段は黒っぽく映る。
〇リング:10mm巾程度の平打ちデザインの本鼈甲リング。サイズは16号程度。

バングルとほぼお揃いのミラクルが嬉しいです。

確かにハイブランド様のコスチュームジュエリーのおかげで昭和色の色濃い鼈甲が新しい方向には行けたと持ったのですが。。

後になって、むしろ徹底的にべっ甲だけでまとめることの魅力を感じてゆきました↓。

交換したペンダント:チェーンも鼈甲、トップも鼈甲という徹底ぶり。バチカン役の丸カンはK18YG製。
4点セット(新案):そうはいってもスタイリッシュな方向へも行けないかと、今度は透かしの「グッチ」も追加。

3点だけでも良かったのですが、ペンダントの周りの透かしと上手くリンクしたK18YG製の「グッチ」ブランドのチェーンリングが暗い中への金色の光として良いのではと取り入れてみたのです。

このチェーンリングの良さは一目見るだけではブランドが分かりにくいところ。

それがかえって鼈甲ジュエリーを引き立ててくれるのでした。

ハイブランドジュエリーはロゴの主張が強いです。

しかし、装うも組み合わせを決めるもユーザー自身です、ブランドよりも天然素材を主役に決めた瞬間でした。

あとがき

「鼈甲」の類似品として「琥珀」が挙げられることが多いですが、「鼈甲」が「亀の甲羅」が素材なのに対し、「琥珀」は「天然樹脂」になります。

そっくりだけど全く違う素材だったのです。

「琥珀」も考え方は同じで、おそらく主役に据えた方がかっこよくなると思います。

この辺りから、当「本物志向のレンタルジュエリー」でも、組み合わせのグループ分けがだんだん改良されていったと思います。

その後なのですが、「鼈甲」や「琥珀」などは「天然石の連」ジュエリーと共に廃止。

そして、「ハイブランドコスチュームジュエリー」も廃止しました。

残ったのは、「高級地金+宝石」でできた本物ジュエリーのみ。

とはいえ、この「本物」という言葉、このたびの鼈甲ジュエリーにだって十分通用する言葉です。

それでも「レベル」としてはお客様のフィードバックによれば中級になってしまうのです。

ただ。。

中級の良さがあり、実用的で外出時に気軽に装えるにもかかわらず高級感もあるという意味ではレベルある立派なジュエリーなのです。

なかなかこのことが伝えることは難しいのですが、自身が今後も引き続きお伝えしていくことを続けていくことで、ヴィンテージ和風ジュエリーの良さをお伝えして行ければと思っております(^-^)。