グレー色の種類の豊富さが美しい濃淡を生み出す、ブルーグレーとカーキグレーのテイストの違いの嗅ぎ分けと同時使いへの挑戦【1202】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

黒コーデよりも1トーンマイルドなグレーコーデも粋(いき)なものです。

ある時から素敵だと思い始めたお洋服のカラーです。

それを教えてくれた「アルマーニ」様。

〇〇グレーと呼べる、ブルーグレー・グリーングレー・カーキグレー・モカグレーなど微妙な色の展開をたくさんご提案いただいているのだと思います。

一方で、その程良き柔らかさが魅力なグレーコーデは難しさもあり、上下や小物との組み合わせに随分悩みます。

そう考えますと黒は非常に簡単であり、パワーカラーなどと呼べるような一択的な強さを誇るのです。

このたびは、実際にグレーの細かな色の違いを同時に組み合わせる場合の納得や違和感を実物で感じてみた記録をお伝えしたいと思います。

何が正解なのかは出ていませんが、そこは問題提起、グレーの難しい部分を説いていくための山のようなものだとご一緒に見てみて下さいませ。

グレーのお洋服に合わせていくグレーのパンプスx2点は同じカラーであるものの、お洋服によって相性が違うことを見比べ、グレーの深堀り研究として参考にしたい

グレーパンプスx2点:いずれもグレーですが、わずかに上の方がブルーグレー寄り、下はカーキグレーの濃淡。

悩みながらそれぞれのお洋服コーデに合わせてみました。

コーデの拘りに、1セットで考えていくことがあり、一番のぴったりを決めるやり方。

だからこそ難しかったとも言えますが、あまりしっかりとした結論は出ませんでした、この中に答えが見つからなかったとも言えるかもしれません↓。

ブルーグレー水玉の洋服+グレー無地パンプス:こうするとパンプスがカーキがかっていると感じてしまいます。
カーキグレー水玉の洋服+グレー無地パンプス:ワンピースがカーキに寄ったカラーなので相性が良くないです。

じゃあ、このワンピースにはもう1つのパンプスが合うのか。。

ということで合わせてみました↓。

カーキグレーの水玉のお洋服+グレー切替パンプス:先ほどよりはこちらの方がわずかに合うような。。
ブルーグレーの水玉ベストのお洋服+グレー切替パンプス:もう1方のパンプスよりももっと色が離れました。

下のように組み合わせを決定しました、持っている中での判断です↓。

消去法による組み合わせの決定:ただ、左などはかえってパープルのパンプスなどの方が合うのかもしれません。

掲載しました写真も、光の当たり具合でいかようにも目に映るトーンが変わると気づきます。

このことは、実際の着用シーンでも同じことが起こると考えられるのです。

靴は、先端に位置していますので、お洋服との距離が離れます。

こうして近づけるとやや違和感があっても実際の装いでは遠目で見てOKということになることも多いので、姿見ミラーでの最終チェックも必要です。

例えば、ワイン色のパンプスがありますが、赤い色を差したい時には、それ1足しかありません。

多少赤のトーンが違っても、遠目で見て赤が差し色になっていると違和感なく見ることが出来ればOK。

人の視線というのは、「ばっちり合っているのかどうか」というよりも、「合わせていきましたね」というような見方なのかもしれませんから。

あとがき

結論的な事は出ませんでしたが、様々な解釈あってのファッションコーデ。

近くで見た相性、遠目の相性などの比較でも印象は変わることがあります。

結局は、他の人から見た客観的な目線こそコーデの行き着くところだと思います。

濃淡や寄り色による多色展開のグレー、黒を纏った「闘う戦士」なる黒コーデ好きにリラックス感を教えてくれた【256】

アイキャッチ画像256

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「グレー」と聞いて連想するもの。。

・ネズミ

・工場の作業着

・灰色の曇り空

・鉄パイプ

・墓石

身近に見るたくさんの「グレー」のイメージは決して華やかなものではありません。

これまで長い間黒コーデに拘ってきたスタイルにふと「グレー」を取り込んでみたことがありました。

それは、古着ライフを継続する中で希望の黒に思うように出会えない1点物だらけの中、いつからか好きになったブランド「アルマーニ」様のお洋服の中にたくさんのグレーの展開があったことがきっかけです。

シルバーグレーのカットソー:「アルマーニコレツィオーニ」様。グレーの中の1つの色「シルバーグレー」です。

「アルマーニ」様はこんなことをご提案いただいたと思うのです、「グレーという色がここまで豊富なカラー展開があったこと、素敵だと思いませんか?、このことは華やかな他のカラーと同等に、むしろ豊かなことではありませんか?」と。

あくまでも私の受け止め方ではありますが。。

決して顕在的にユーザーが気付いてもいない潜在的な心情にまでアプローチされていたと思うのです。

このような背景から、「アルマーニ」様の古着に対しては、特化して集める程のファンになっていました。

このたびは、グレーの豊富さを私からのアウトプットでお伝えしていきたいと思います。

「カラーコーディネート」の概念では、「明度」「彩度」などという言葉が使われているようですが、独自のワード「濃淡」「寄り色」で表現させていただきました。

決して色映りが悪いなどという次元ではない、こんな素敵さもあるのだと感じていただければと思います。

顔映りのみを気にし過ぎて逃してしまうくすみカラーの素敵さ、グレーの豊富なカラー展開は黒コーデにはないマイルドさの表現

グレーの濃淡:お洋服の中でもよく見る3トーン。「ダーク」の「チャコールグレー」という呼び名は有名です。

これまでは、グレーをこんな↑イメージだけで見ていました。

しかし、「アルマーニ」様は教えてくれた、もっとグレーには色の展開が豊富な事を。。

グレーの寄り色の違い:〇〇色に寄ったという意味でグレーの前に別のカラーを付けた呼び名を考えました。

どれもグレーなのですが、こうして隣同士均一に並べると、一番左は青味、真ん中はグリーンがかっていたり、一番右は茶色がかっていたりするのです。

必ずしも明るい色だけが美しいわけではない、渋いくすみカラーの別の美しさを「アルマーニ」様は教えてくれたのです。

くすみカラーの落ち着きとのコントラストのように、織柄・編み柄・フクレ加工という凹凸感が美しい柄を組み合わせた「アルマーニ」様らしい素材の選定にも心打たれました。

ペールトーンが共通のこれらのカラーは、どれもそれぞれの美しさを平等に持っているようです。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2018.07.25からおよそ7年後の2025.09.16にブログ記事の「手直し」の順番でタイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

グレーに目を向けたきっかけをくださった「アルマーニ」ブランドの創業者「ジョルジオアルマーニ」様が先日お亡くなりになりました。

時々思い浮かべることがありましたので、非常に残念です。

今後は、これまでの「独立メゾン型」から「コングロマリット型」への移行も検討されているようです。

こうしてアウトプットできるきっかけも「アルマーニ」様あってこそ。。おそらくファッション史にも残っていく1デザイナー様だったと思います。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク